3 / 3
第3話
しおりを挟む
翌日、いつまでも彼女からのLINEが返ってこない。電話をかけても出ない。何があったんだろう。彼氏の連絡を無視するなんて。
気になって俺は彼女の住む団地まで駆けつけた。インターホンを押しても出ない。
「クソ、逃げやがったか?」俺は凹んだ。その時だった。団地の階段から聞いたことのある声が俺に話しかける。
「ねぇそこで何やってんの?てか何でウチが分かったの?気持ち悪いんだけど。」俺は驚いた。その声の主はメイドバーのメルちゃんだった。
「はっ?別に君を求めてないけど?彼女を迎えに来ただけだし。」と202号室を指差して言う。
メルちゃんは青ざめた顔をしてこう言う。「え・・・あんただったんだ犯人・・・。」
俺は意味が分からず「え?犯人?何言ってんだよ。昨日から付き合い始めたんだけど。」と言うと
メルちゃんはさっきまで青かった顔を赤くし、怒りを露にしながら俺に詰め寄る。
「私、小さい頃から隣に住んでるあの子のこと、妹みたいに可愛がってたの。両親共働きでいつも一人だったあの子と
母子家庭で仲間外れにされてた私。唯一心を開ける存在だったのに・・・。昨日あの子ずっと泣いてて、事情を聞いたらネットで知り合った男に
強引にホテルに連れてかれたって言ってた!あんただけは絶対許さない!警察呼ぶから。あんたの人生終わり。」
は・・・?人生終わり?俺の青春やりなおしプロジェクトは?真っ白になった俺の頭にパトカーのサイレンが流れる。
警察はもうそこまで来ていた。「阿部登真さんですね。署で詳しくお話聞かせてください。」警官が俺を睨みつけ、言う。
俺は逮捕された。青春をやり直すつもりが性犯罪者になってしまった。
今はもう何もやり直せる気がしない。落ちるところまで堕ちてしまった。
ただそれだけだ。
~完~
気になって俺は彼女の住む団地まで駆けつけた。インターホンを押しても出ない。
「クソ、逃げやがったか?」俺は凹んだ。その時だった。団地の階段から聞いたことのある声が俺に話しかける。
「ねぇそこで何やってんの?てか何でウチが分かったの?気持ち悪いんだけど。」俺は驚いた。その声の主はメイドバーのメルちゃんだった。
「はっ?別に君を求めてないけど?彼女を迎えに来ただけだし。」と202号室を指差して言う。
メルちゃんは青ざめた顔をしてこう言う。「え・・・あんただったんだ犯人・・・。」
俺は意味が分からず「え?犯人?何言ってんだよ。昨日から付き合い始めたんだけど。」と言うと
メルちゃんはさっきまで青かった顔を赤くし、怒りを露にしながら俺に詰め寄る。
「私、小さい頃から隣に住んでるあの子のこと、妹みたいに可愛がってたの。両親共働きでいつも一人だったあの子と
母子家庭で仲間外れにされてた私。唯一心を開ける存在だったのに・・・。昨日あの子ずっと泣いてて、事情を聞いたらネットで知り合った男に
強引にホテルに連れてかれたって言ってた!あんただけは絶対許さない!警察呼ぶから。あんたの人生終わり。」
は・・・?人生終わり?俺の青春やりなおしプロジェクトは?真っ白になった俺の頭にパトカーのサイレンが流れる。
警察はもうそこまで来ていた。「阿部登真さんですね。署で詳しくお話聞かせてください。」警官が俺を睨みつけ、言う。
俺は逮捕された。青春をやり直すつもりが性犯罪者になってしまった。
今はもう何もやり直せる気がしない。落ちるところまで堕ちてしまった。
ただそれだけだ。
~完~
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる