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第一章
22.閑話・共同作戦……?(リオン&リリーシア)
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※今回は本編の裏で繰り広げられていたリオンとリリーシアの話です。
「リオンさま~! みんなが、みんながわたしをイジメて来るんですぅ~!!」
晴れ渡る空の下、リリーシアの家である伯爵邸の中庭で、一人の少女の悲痛な声が響いた。
「可哀想に……ほら、涙を拭いて下さい」
「うっ、うっ、リオンさま、優しくてステキッ」
「ありがとうございます。そう云って下さるジュード嬢も優しい方です」
「やだ、リオンさまったら、アンジーとお呼び下さい」
(誰が呼ぶか!!)
甘えた泣き声から一変、馴れ馴れしく胸元に頬ずりをしてくる少女に、リオン・コートネイのライフは既に底を尽きそうになっていた。
友人でありこの国の王子――アルフレッド・ノーブルの下で、彼から衝撃的な話しを打ち明けられた後。リオンは婚約者であるリリーシアと気付かない内にすれ違っていた部分を話し合い、解決して、再び仲の良い婚約者同士となった。以前より絆は深まったと、二人して思っている。
そしてこの度、二人の、そして友人たちの将来の弊害になる事件への対処として、ある共同作戦を実行していた。
その結果、リオンのHPはゴリゴリと削られつつあるのだが。
(俺も最終的にシアの案に乗ったから何も言えないが……思っていた以上だな、アンジェリカ)
『二週間後、私の家でお茶会がありますでしょう? それにアンジェリカ嬢をお呼びしようと思いますの』
そんな彼女の言葉から始まった、【悪女との触れ合いコーナー】
その案を聞いた時、正直リオンは甘く考えていた。
相手は外見こそ自分たちより下の少女だが、中身は十代後半だという。なら大人として対応する事も可能なのだろう。アルフレッドやウィリアム、ヴィクターは大袈裟なだけかもしれないと、そう思っていた……それが身の破滅と知っていた筈なのに。
(話しで聞いていた以上じゃないか!)
リリーシアのお茶会に招待されたアンジェリカは、主催である彼女を他所に、「すごーい! ゲームのお茶会の雰囲気そのまま!」だの「ホントーにこんなお茶会するのね! ハッ、ここがリオン様の婚約者のモブ令嬢の家なら、リオンさまもお茶会に来たりしてぇ~!」と騒ぎ出したのである。
物陰でその様子を観察していたリオンは、正直今すぐ帰りたかった。
何しろアルフレッドたちが言っていた通り、もう初めからインパクトが強すぎる。正直、マナーがどうこうの次元ではないのだ。あまりにも人として欠けているものが多すぎる。
『いいですか、リオ。貴方は当日、アンジェリカ嬢を守るナイトにならなければなりません。どんな事をされても笑顔で対処して下さいまし。彼女が泣けば涙を拭い、悪意から守る騎士になるのです』
『俺が守る相手はシアだけなんだが……』
『それはわかっております。これはミッションです。彼女の味方の振りをすれば宜しいのです』
『……本当に、するのか?』
『当たり前でございましょう? お馬鹿さ……悪女を間近で観察出来る良い機会ですわよっ』
(観察だけしていたかった……)
腕に絡みついたままの少女に微笑みながら、回想した婚約者とのやり取りに胸中で溜め息を吐く。
先程、アンジェリカはお茶の飲み方、いやそれ以前に、挨拶の仕方から何から、こと細かく周囲に教えられていた。お姉様方からレクチャーを受けていたのである。
ところがアンジェリカはそれを嫌味だと受け取り、後から何も知らないといった体で登場したリオンに泣きついたのだった。
(何も知らなければ、この顔と容姿に騙されていた……いや、流石にこれはないな)
確かに、容姿は申し分ない。庇護欲をそそられる顔をしているし、華奢な身体が一層そう思わせる――陰で醜悪な笑みを浮かべていなければ。
(見えていないとでも思っているのか?)
胸に寄り添って泣く振りをして、お茶会に参加している令嬢を嘲笑うその顔は、無邪気な少女が出来るものではない。何回も繰り返す事で習得し、他者を陥れることに罪悪感など抱いた事が無い者が出来る芸当だ。
(人見知りの少女では難しいことだ)
本物のアンジェリカは、極度の人見知りであり、大人しい女の子だという。だが目の前にいるアンジェリカは、聞いていた話しとは大違いだった。
あの醜く歪んだ笑みだって、本当の彼女には出来ないだろう。アルフレッドの言う通り、本当のアンジェリカは消えてしまったのかもしれない。
なんとも悲しい話しだと、リオンは本物のアンジェリカを哀れんだ。
そして――
(気に入らない)
目の前にいる偽アンジェリカに、沸々と怒りが込み上げる。
リオンの意識が本物のアンジェリカに向いている間にも、目の前の少女は周囲を小馬鹿にする行動を取っていた。
本当に他者に何かを感じる事がないのだろう。悲しい事だが、一定数そういう痛みに鈍感な者は存在する。彼女はきっとその枠組みのトップレベルなのだと、そう思わずにはいられない。
「アンジェリカ様、それは誤解です。私たちは、ただお茶のマナーを教えただけですわ」
困り顔を浮かべながら、リリーシアが弁解する。だがその割にはランランとした目をしていた。
何年も一緒にいるリオンには分かる。彼女は楽しんでいるのだと。
「でも、わたし、変な飲み方なんてしてないもん!」
(十分汚かったぞ……)
「飲む時は音を出して飲み、口の周りはお菓子だらけ。そもそもお菓子は満腹になるまで食べるものではございません。お話を中心に、多少小腹が満たされる程度食べるものですわ」
「美味しいものを好きに食べない方がバカよっ。お茶の飲み方だって、わたしの飲み方は可愛いってみんな褒めてくれてたもの。自分たちが好きで変なルールに縛られてるのに、そこにわたしを巻き込まないでよ!」
(ルールは皆共通の守るべきものだろうに)
皆に責められて悲しい、苦しい と、言いたいことは全部言いつつ、被害者の如く振る舞う少女の顔はコロコロと変わる。まぁよくそんな器用に裏表を使い分ける事が出来るものだと、疲れているのか、半ば感心してしまった。
(確かに、こういう人間が一定数存在すると知る良い機会にはなったが……シアたちも大概だぞ)
チラリ と、婚約者であるリリーシアを見る。やっぱり良い笑顔を浮かべていた。おまけに、参加した令嬢たちも同じような顔をしている。皆、偽アンジェリカの言動を楽しんでいた。
(恐ろしい……)
これが婦人たちの戦いなのかと、一歩間違えれば自分が食われそうな状況に冷や汗が流れる。
まだ少女であり楽しくお茶をする年齢だというのに、リリーシアたちの姿勢は夫を支えるためにライバルを蹴散らす夫人の姿そのものだった。
リオンとて十才の少年だ。女の子に理想を抱いたりするのは普通である。だが今日でその全てが塵となった。
(シアを振ったゲームの俺は、きっと無事では済まなかっただろうな)
この社会は仲間には優しいが、邪魔な者、裏切り者に容赦がない。それはリリーシアたちも同じだろう。勿論、リオンもそうだ。だからこそ、彼女を裏切って他の女に向いた自分は、きっとろくな人生を歩んでいないだろうと想像に付く。恐らく、アルフレッドも、ディルクも。
(絶対的に回すことのないよう気をつけねばっ)
リリーシア以外と将来を望む者などいないのでなんら問題ないのだが、アルフレッドの言う“強制力”が気がかりだった。それに負けて婚約者を手放す事などしないよう、強く心に誓う――婚約者で居続けるのも、将来結婚して一緒の墓に入るのも彼女だけだ、と。
(だが……)
目が半開きになりそうなのを堪えながら、目の前で繰り広げられている触れ合いコーナーを眺める。
片方はまるで珍獣に興奮しているように目を輝かせ、もう片方はどうにかして相手を貶めようとしている。そんな間に挟まれて、早く脱出したいと思うのは悪くない。
(早く終わってくれ~)
リオンの願いは、お茶会の終了時刻をとっくに過ぎてからだった。
「リオンさま~! みんなが、みんながわたしをイジメて来るんですぅ~!!」
晴れ渡る空の下、リリーシアの家である伯爵邸の中庭で、一人の少女の悲痛な声が響いた。
「可哀想に……ほら、涙を拭いて下さい」
「うっ、うっ、リオンさま、優しくてステキッ」
「ありがとうございます。そう云って下さるジュード嬢も優しい方です」
「やだ、リオンさまったら、アンジーとお呼び下さい」
(誰が呼ぶか!!)
甘えた泣き声から一変、馴れ馴れしく胸元に頬ずりをしてくる少女に、リオン・コートネイのライフは既に底を尽きそうになっていた。
友人でありこの国の王子――アルフレッド・ノーブルの下で、彼から衝撃的な話しを打ち明けられた後。リオンは婚約者であるリリーシアと気付かない内にすれ違っていた部分を話し合い、解決して、再び仲の良い婚約者同士となった。以前より絆は深まったと、二人して思っている。
そしてこの度、二人の、そして友人たちの将来の弊害になる事件への対処として、ある共同作戦を実行していた。
その結果、リオンのHPはゴリゴリと削られつつあるのだが。
(俺も最終的にシアの案に乗ったから何も言えないが……思っていた以上だな、アンジェリカ)
『二週間後、私の家でお茶会がありますでしょう? それにアンジェリカ嬢をお呼びしようと思いますの』
そんな彼女の言葉から始まった、【悪女との触れ合いコーナー】
その案を聞いた時、正直リオンは甘く考えていた。
相手は外見こそ自分たちより下の少女だが、中身は十代後半だという。なら大人として対応する事も可能なのだろう。アルフレッドやウィリアム、ヴィクターは大袈裟なだけかもしれないと、そう思っていた……それが身の破滅と知っていた筈なのに。
(話しで聞いていた以上じゃないか!)
リリーシアのお茶会に招待されたアンジェリカは、主催である彼女を他所に、「すごーい! ゲームのお茶会の雰囲気そのまま!」だの「ホントーにこんなお茶会するのね! ハッ、ここがリオン様の婚約者のモブ令嬢の家なら、リオンさまもお茶会に来たりしてぇ~!」と騒ぎ出したのである。
物陰でその様子を観察していたリオンは、正直今すぐ帰りたかった。
何しろアルフレッドたちが言っていた通り、もう初めからインパクトが強すぎる。正直、マナーがどうこうの次元ではないのだ。あまりにも人として欠けているものが多すぎる。
『いいですか、リオ。貴方は当日、アンジェリカ嬢を守るナイトにならなければなりません。どんな事をされても笑顔で対処して下さいまし。彼女が泣けば涙を拭い、悪意から守る騎士になるのです』
『俺が守る相手はシアだけなんだが……』
『それはわかっております。これはミッションです。彼女の味方の振りをすれば宜しいのです』
『……本当に、するのか?』
『当たり前でございましょう? お馬鹿さ……悪女を間近で観察出来る良い機会ですわよっ』
(観察だけしていたかった……)
腕に絡みついたままの少女に微笑みながら、回想した婚約者とのやり取りに胸中で溜め息を吐く。
先程、アンジェリカはお茶の飲み方、いやそれ以前に、挨拶の仕方から何から、こと細かく周囲に教えられていた。お姉様方からレクチャーを受けていたのである。
ところがアンジェリカはそれを嫌味だと受け取り、後から何も知らないといった体で登場したリオンに泣きついたのだった。
(何も知らなければ、この顔と容姿に騙されていた……いや、流石にこれはないな)
確かに、容姿は申し分ない。庇護欲をそそられる顔をしているし、華奢な身体が一層そう思わせる――陰で醜悪な笑みを浮かべていなければ。
(見えていないとでも思っているのか?)
胸に寄り添って泣く振りをして、お茶会に参加している令嬢を嘲笑うその顔は、無邪気な少女が出来るものではない。何回も繰り返す事で習得し、他者を陥れることに罪悪感など抱いた事が無い者が出来る芸当だ。
(人見知りの少女では難しいことだ)
本物のアンジェリカは、極度の人見知りであり、大人しい女の子だという。だが目の前にいるアンジェリカは、聞いていた話しとは大違いだった。
あの醜く歪んだ笑みだって、本当の彼女には出来ないだろう。アルフレッドの言う通り、本当のアンジェリカは消えてしまったのかもしれない。
なんとも悲しい話しだと、リオンは本物のアンジェリカを哀れんだ。
そして――
(気に入らない)
目の前にいる偽アンジェリカに、沸々と怒りが込み上げる。
リオンの意識が本物のアンジェリカに向いている間にも、目の前の少女は周囲を小馬鹿にする行動を取っていた。
本当に他者に何かを感じる事がないのだろう。悲しい事だが、一定数そういう痛みに鈍感な者は存在する。彼女はきっとその枠組みのトップレベルなのだと、そう思わずにはいられない。
「アンジェリカ様、それは誤解です。私たちは、ただお茶のマナーを教えただけですわ」
困り顔を浮かべながら、リリーシアが弁解する。だがその割にはランランとした目をしていた。
何年も一緒にいるリオンには分かる。彼女は楽しんでいるのだと。
「でも、わたし、変な飲み方なんてしてないもん!」
(十分汚かったぞ……)
「飲む時は音を出して飲み、口の周りはお菓子だらけ。そもそもお菓子は満腹になるまで食べるものではございません。お話を中心に、多少小腹が満たされる程度食べるものですわ」
「美味しいものを好きに食べない方がバカよっ。お茶の飲み方だって、わたしの飲み方は可愛いってみんな褒めてくれてたもの。自分たちが好きで変なルールに縛られてるのに、そこにわたしを巻き込まないでよ!」
(ルールは皆共通の守るべきものだろうに)
皆に責められて悲しい、苦しい と、言いたいことは全部言いつつ、被害者の如く振る舞う少女の顔はコロコロと変わる。まぁよくそんな器用に裏表を使い分ける事が出来るものだと、疲れているのか、半ば感心してしまった。
(確かに、こういう人間が一定数存在すると知る良い機会にはなったが……シアたちも大概だぞ)
チラリ と、婚約者であるリリーシアを見る。やっぱり良い笑顔を浮かべていた。おまけに、参加した令嬢たちも同じような顔をしている。皆、偽アンジェリカの言動を楽しんでいた。
(恐ろしい……)
これが婦人たちの戦いなのかと、一歩間違えれば自分が食われそうな状況に冷や汗が流れる。
まだ少女であり楽しくお茶をする年齢だというのに、リリーシアたちの姿勢は夫を支えるためにライバルを蹴散らす夫人の姿そのものだった。
リオンとて十才の少年だ。女の子に理想を抱いたりするのは普通である。だが今日でその全てが塵となった。
(シアを振ったゲームの俺は、きっと無事では済まなかっただろうな)
この社会は仲間には優しいが、邪魔な者、裏切り者に容赦がない。それはリリーシアたちも同じだろう。勿論、リオンもそうだ。だからこそ、彼女を裏切って他の女に向いた自分は、きっとろくな人生を歩んでいないだろうと想像に付く。恐らく、アルフレッドも、ディルクも。
(絶対的に回すことのないよう気をつけねばっ)
リリーシア以外と将来を望む者などいないのでなんら問題ないのだが、アルフレッドの言う“強制力”が気がかりだった。それに負けて婚約者を手放す事などしないよう、強く心に誓う――婚約者で居続けるのも、将来結婚して一緒の墓に入るのも彼女だけだ、と。
(だが……)
目が半開きになりそうなのを堪えながら、目の前で繰り広げられている触れ合いコーナーを眺める。
片方はまるで珍獣に興奮しているように目を輝かせ、もう片方はどうにかして相手を貶めようとしている。そんな間に挟まれて、早く脱出したいと思うのは悪くない。
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