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第一章 乙女ゲームに転生した転性者は純潔を守るためバッドエンドを目指す
5.レッド侯爵(騎士長)子息ジョージ
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アンジェリカは黒髪の平凡顔の男を探していた。
俺を救う救世主、仮面夫君は何処かな? さっきから探しているが、全然、それらしい人物に出会わないぞ?
この国の人間は髪の色がカラフルで、かえって黒髪は珍しい。俺が知る限りでは、黒髪はあのモブの仮面君だけである。ちなみに、俺はホワイト家だが地味な茶髪だ。
広間(ホール)にいないということは、別の場所に潜んでいるのかな?
アンジェリカは庭へと出てみた。
庭には、広間で出会って良い感じになったカップルが、あちらこちらでイチャついていた。
うっわ、カップルだらけかよぉ~。
ゲームでは、人気のない庭園で攻略対象と2人きり❤︎ みたいなシーンに見えていたが、カップルだけでなく、至るところに衛兵も立っている。
ま、そりゃそうか、ここには国の重要人物ばかりが集まっているんだからな。
それにしても、こんな場所でよくイチャつけるものだ。恥ずかしくないのか?
あぁ~、これで俺の仮面君がどこぞの御令嬢と抱き合っている現場を発見してしまったら、どうしよう! いや、仮面夫婦になるんだから、そういうのは仕方がないのか...相手にも純潔を求めてはいけない!
「御令嬢! どなたかをお探しですか?」
突然、呼び止められてアンジェリカはビクッとした。
声をの主の方を振り返ると、その男は赤髪金瞳の騎士ジョージ・レッドだった。
ジョージ
「ここから先はパーティー会場ではありません。お戻り下さい」
そうだった! ゲームでも庭に出るとコイツに会うイベントが発生したんだった! うっかりしていた!
一見、名もない警備兵のように見えるが、この男は騎士団長レッド侯爵の息子で、攻略対象なのである。
188cmもあるイカツイ男で、強引なのが男らしくてカッコイイと思っている危険人物だ。TPOを考えず、壁ドンしたり、キスしてきたりして、とにかく痴漢以外の何者でもない! 今すぐ逃げなくては!
アンジェリカ
「あ、すみません。考え事をしていたもので、うっかりしてしまいました。すぐに引き返しますね!」
立ち去ろうとしたアンジェリカだったが、ジョージが手を掴んで引き留めた。
はい!?
ジョージ
「いえ、責めているわけではありません。なんなら落ち着ける場所にご案内しますよ?」
アンジェリカ
「え!? えっと...」
ジョージ
「人混みは息苦しいですし、抜け出してきたのですよね?」
そうだった! コイツの好みは奥ゆかしいタイプだった! 逃げると追ってくるんだよ! 面倒臭え!
だが、逆に積極的な女性は苦手だったはず! よし!
アンジェリカ
「実は、レッド様を探していたのです!」
ジョージ
「私を...ですか?」
アンジェリカ
「はい~。実はワタクシ、貧乏伯爵家の令嬢でぇ~、玉の輿を狙っているんですぅ~! レッド様はお金持ちの侯爵家だしぃ~! ワタクシなんて、どうですかぁ~?」
俺は、勇気を振り絞って、ジョージ・レッドの腕に...いや、腕ら辺の袖を摘んだ。
ジョージ
「......」
よっしゃ! ドン引きしてる! 今回も大成功だ!
ジョージ
「分かりました」
アンジェリカ
「へ?」
ジョージ
「貴女がどのような女性か、よく分かりました。もう、こんな事をしなくていいように御力になりますので、どうか自分を大切にして下さい。広間までお送りしましょう」
アンジェリカ
「あ、はい」
あぁ~、ビビった! 一瞬、結婚を承諾されたと思ってマジでビビった! なんだ、コイツいい奴じゃん! 引いたけど、貧乏な俺の事情を汲んでくれて、心配してくれたんだな。
広間に戻ってくるとジョージは、アンジェリカの肩に手をおいて真剣な眼差しを向けた。
ジョージ
「今日は、大人しくお帰り下さい。くれぐれも、金持ちだからといって、知らない男について行かないように!」
アンジェリカ
「はい。すみませんでした」
何故、お説教されているのかは分からなかったが、アンジェリカはとりあえず頭を下げて謝った。
その姿に、ジョージは満足気に頷くと庭の警備へと戻っていった。
俺を救う救世主、仮面夫君は何処かな? さっきから探しているが、全然、それらしい人物に出会わないぞ?
この国の人間は髪の色がカラフルで、かえって黒髪は珍しい。俺が知る限りでは、黒髪はあのモブの仮面君だけである。ちなみに、俺はホワイト家だが地味な茶髪だ。
広間(ホール)にいないということは、別の場所に潜んでいるのかな?
アンジェリカは庭へと出てみた。
庭には、広間で出会って良い感じになったカップルが、あちらこちらでイチャついていた。
うっわ、カップルだらけかよぉ~。
ゲームでは、人気のない庭園で攻略対象と2人きり❤︎ みたいなシーンに見えていたが、カップルだけでなく、至るところに衛兵も立っている。
ま、そりゃそうか、ここには国の重要人物ばかりが集まっているんだからな。
それにしても、こんな場所でよくイチャつけるものだ。恥ずかしくないのか?
あぁ~、これで俺の仮面君がどこぞの御令嬢と抱き合っている現場を発見してしまったら、どうしよう! いや、仮面夫婦になるんだから、そういうのは仕方がないのか...相手にも純潔を求めてはいけない!
「御令嬢! どなたかをお探しですか?」
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アンジェリカ
「あ、すみません。考え事をしていたもので、うっかりしてしまいました。すぐに引き返しますね!」
立ち去ろうとしたアンジェリカだったが、ジョージが手を掴んで引き留めた。
はい!?
ジョージ
「いえ、責めているわけではありません。なんなら落ち着ける場所にご案内しますよ?」
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「え!? えっと...」
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そうだった! コイツの好みは奥ゆかしいタイプだった! 逃げると追ってくるんだよ! 面倒臭え!
だが、逆に積極的な女性は苦手だったはず! よし!
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「私を...ですか?」
アンジェリカ
「はい~。実はワタクシ、貧乏伯爵家の令嬢でぇ~、玉の輿を狙っているんですぅ~! レッド様はお金持ちの侯爵家だしぃ~! ワタクシなんて、どうですかぁ~?」
俺は、勇気を振り絞って、ジョージ・レッドの腕に...いや、腕ら辺の袖を摘んだ。
ジョージ
「......」
よっしゃ! ドン引きしてる! 今回も大成功だ!
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あぁ~、ビビった! 一瞬、結婚を承諾されたと思ってマジでビビった! なんだ、コイツいい奴じゃん! 引いたけど、貧乏な俺の事情を汲んでくれて、心配してくれたんだな。
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