53 / 88
第二章 ワタクシが妊娠!? ...子供の父親は誰なのです!?
1.ワタクシが妊娠!?
しおりを挟む
デボラ・シルバー公爵令嬢は体調不良が続いていたため、医者を呼んだ。
医者
「妊娠されております」
デボラ
「はぁ!? 何をされてるですって!?」
医者
「ですから、デボラ公女様、妊娠されております」
デボラは頬を引きつらせた。
デボラ
「アナタ、冗談はおやめになって下さいな」
医者
「冗談ではありません。確かに公女様は...」
デボラ
「子供と言うのは、父親がいないと出来ないものです」
デボラは結婚していない。
医者
「左様でございます」
デボラ
「ワタクシが妊娠!? ...子供の父親は誰なのです!?」
医者
「お心当たりがないのですか?」
デボラは独身で、しかも、婚約者はおろか、恋人さえいない。もちろん、誰かと夜を共にした記憶もない。
デボラ
「ちょっと、お待ちなさい。今、思い出すわ...」
落ち着いて考えるのよ! いいこと!?
まず、ここは乙女ゲーム「天使な乙女」の世界で、ワタクシは悪役令嬢に転生した転生者だ。
前世はプロゲーマーで、このゲーム「天使な乙女」を完全クリアし、攻略サイトまで立ち上げて、ブログで生計を立てていた。
そして、隠れ攻略対象の勇者、ブレイデン・ブラック様の大ファンだった。
彼が結婚するまでは!
ブレイデン様はヒロインのアンジェリカ・ホワイト伯爵令嬢と結婚した。
実は、アンジェリカも転生者であった。しかも、男性から女性へと性別が変わった転性者なのだ。
(前作「乙女ゲームに転生した転性者(♂→♀)は純潔を守るためバッドエンドを目指す」を参照)
その飾らない人柄、天使のような善良さで、アンジェリカはブレイデン様のハートをゲットした。
2人の結婚式のあった晩、ワタクシはヤケ酒を飲んだ。
飲んで、飲んで、飲み明かした。だって、本当に大好きだったから!
そして、その晩...記憶が...ない!?
翌日、二日酔いで頭が痛くて、全身だるくて、デリケートな部分に違和感があったりもしたけど...女性的な周期が来る前兆かしら? と思って、気にしなかった。
その後、そういえば、1度も女性的な周期に入っていない!?
嘘でしょ!?
あの時、誰かと関係を持ったって言うの!?
誰か嘘だと言って頂戴!
医者
「思い出されましたか?」
デボラ
「思い出したけど、思い出せないわ」
医者
「それはどういった意味で?」
デボラ
「一晩だけ、記憶のない日があるのよ」
医者
「何と!?」
デボラ
「ドクター、この事は絶対に秘密よ」
医者
「もちろんです」
デボラ
「もしも、おかしな噂が流れたら、アナタはワタクシと心中する事になりますから、そのつもりでいらしてね?」
医者
「はい。必ず秘密は厳守致します。しかし、どうなさるおつもりで?」
デボラ
「決まってるじゃない! 相手を探し出して、責任を取らせるのよ!」
医者
「妊娠されております」
デボラ
「はぁ!? 何をされてるですって!?」
医者
「ですから、デボラ公女様、妊娠されております」
デボラは頬を引きつらせた。
デボラ
「アナタ、冗談はおやめになって下さいな」
医者
「冗談ではありません。確かに公女様は...」
デボラ
「子供と言うのは、父親がいないと出来ないものです」
デボラは結婚していない。
医者
「左様でございます」
デボラ
「ワタクシが妊娠!? ...子供の父親は誰なのです!?」
医者
「お心当たりがないのですか?」
デボラは独身で、しかも、婚約者はおろか、恋人さえいない。もちろん、誰かと夜を共にした記憶もない。
デボラ
「ちょっと、お待ちなさい。今、思い出すわ...」
落ち着いて考えるのよ! いいこと!?
まず、ここは乙女ゲーム「天使な乙女」の世界で、ワタクシは悪役令嬢に転生した転生者だ。
前世はプロゲーマーで、このゲーム「天使な乙女」を完全クリアし、攻略サイトまで立ち上げて、ブログで生計を立てていた。
そして、隠れ攻略対象の勇者、ブレイデン・ブラック様の大ファンだった。
彼が結婚するまでは!
ブレイデン様はヒロインのアンジェリカ・ホワイト伯爵令嬢と結婚した。
実は、アンジェリカも転生者であった。しかも、男性から女性へと性別が変わった転性者なのだ。
(前作「乙女ゲームに転生した転性者(♂→♀)は純潔を守るためバッドエンドを目指す」を参照)
その飾らない人柄、天使のような善良さで、アンジェリカはブレイデン様のハートをゲットした。
2人の結婚式のあった晩、ワタクシはヤケ酒を飲んだ。
飲んで、飲んで、飲み明かした。だって、本当に大好きだったから!
そして、その晩...記憶が...ない!?
翌日、二日酔いで頭が痛くて、全身だるくて、デリケートな部分に違和感があったりもしたけど...女性的な周期が来る前兆かしら? と思って、気にしなかった。
その後、そういえば、1度も女性的な周期に入っていない!?
嘘でしょ!?
あの時、誰かと関係を持ったって言うの!?
誰か嘘だと言って頂戴!
医者
「思い出されましたか?」
デボラ
「思い出したけど、思い出せないわ」
医者
「それはどういった意味で?」
デボラ
「一晩だけ、記憶のない日があるのよ」
医者
「何と!?」
デボラ
「ドクター、この事は絶対に秘密よ」
医者
「もちろんです」
デボラ
「もしも、おかしな噂が流れたら、アナタはワタクシと心中する事になりますから、そのつもりでいらしてね?」
医者
「はい。必ず秘密は厳守致します。しかし、どうなさるおつもりで?」
デボラ
「決まってるじゃない! 相手を探し出して、責任を取らせるのよ!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。
お嬢様の悩みは…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴッドハンドで世界を変えますよ?
**********************
転生侍女シリーズ第三弾。
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。
髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は…
悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。
そしてこの髪の奥のお顔は…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドで世界を変えますよ?
**********************
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生侍女シリーズ第二弾です。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よろしくお願いします。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる