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1章
婚約
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炭鉱夫になって早3年
ハイドは元々鍛えることが好きだったのもあり3年で体格が良くなり、20の若さで炭鉱夫の中でもリーダー的位置を確立していた
仲間「にしてもハイド。休みの日に仕事しなくなったのはいいことだけどな?休みの日くらい休めよ??お前休まずずっとトレーニングしてるだろ?」
ハイド「それしかやることないんだよ」
仲間「そのお陰で今のガタイの良い良い男が出来たんだけどな」
ハイド「お立てはいい」
炭鉱夫として友人もできたハイドは休みの日にはほぼ毎回呑みに誘われるようになった
仲間「ハイド。お前に会いたいって人が炭鉱に来たらしいぞ。見た感じ貴族だったらしい」
ハイド「貴族………」
仲間「その人会いたがらないと思うって言っても諦める気配なくて明日また来るって」
ハイド「………分かった。ありがとう」
ハイドは自分に会いたがる人物は大抵想像が着くので、明日仕事に行くので会うことにした
~翌日~
現場監督「来た来た。ハイド。話聞いているよな?」
ハイド「聞いてます。」
現場監督「仮設の応接室に通してあるから行ってこい」
ハイド「分かりました」
いつも通りの時間に行くと先に来ていた現場監督に応接室に行くよう促され向かう
ハイド「………リリー嬢………」
応接室で待っていたのはリンナの妹であるリリー・アルファーシュ
リリー「御無沙汰しております。ハイド様」
ハイド「様はやめて下さい………私は罪人です」
リリー「ハイド様がお姉様に頼まれていたことは存じています。そしてハイド様がそれを渋々受け入れたことも………お姉様に片思いをしていたことも全て」
ハイド「…………」
リリーは全て知っているのだ………姉がハイドを頼って殺させたことを
ハイド「リリー嬢」
リリー「私は今日貴方と婚約をする為にこの場に来ました」
ハイド「………は?」
ハイドはリリーの言った言葉が理解できなかった………勿論意味は噛み砕かなくともわかっている
ハイド「リリー嬢。自分が何を言っているのかは理解していますよね?」
リリー「していますわ。ハイド様。」
ハイド「人殺しと婚約すると?」
リリー「貴方は人殺しではありません。貴方が国外追放になった1年後に正真正銘の無実を証明されています。」
ハイド「…………」
実は国王はハイドを守る為に国外追放の強制労働施設へ送った為、身の安全が保証されたタイミングで無実であることを国王と妃が証明したのだ
リリー「私自身虐待をされていたことが明るみになり両親とは絶縁し、祖父母に引き取られたのです。祖父母はハイド様がどれだけ優秀で優しいのかを知っているのです。ハイド様。私と婚約をしてくださいまし」
ハイド「…………」
ハイドは迷った………自分はずっと人殺しだと思って仕事をしてきた………しかし既にその事実は無実だと証明されている
リリー「ハイド様。貴方は永遠に生きるのでしょう?ですが私と婚約し子を設け、その子を愛せれば貴方は永遠にお姉様の面影を見ることとなります。それが何よりもハイド様にとっての懺悔になります。」
ハイド「………君にメリットはあるのか」
リリー「あります。私はハイド様のお傍に居れるのですから」
リリーはハイドのことが好きだった………今でもずっと好きだしそばにいてほしいとも願っている
ハイド「………後悔をしないと言い切れるのであれば婚約を受けいれます」
リリー「言い切れますわ。後悔などこの先有り得ません。」
リリーがハッキリと言いきったことでハイドは内心穏やかじゃないが承諾した
ハイド「はぁ………」
仕事を終えた夜 家に帰ってきたハイドは現場監督に3日後に辞めることを伝え、先に給金を貰ってリリーの住む屋敷に移り住む準備をしていた
ハイド「はぁ………」
承諾した以上また社交界に出ることとなったハイドはため息が止まらない
ハイド「なるようになるか………」
決まってしまった以上腹を括るしか無かった
ハイドは元々鍛えることが好きだったのもあり3年で体格が良くなり、20の若さで炭鉱夫の中でもリーダー的位置を確立していた
仲間「にしてもハイド。休みの日に仕事しなくなったのはいいことだけどな?休みの日くらい休めよ??お前休まずずっとトレーニングしてるだろ?」
ハイド「それしかやることないんだよ」
仲間「そのお陰で今のガタイの良い良い男が出来たんだけどな」
ハイド「お立てはいい」
炭鉱夫として友人もできたハイドは休みの日にはほぼ毎回呑みに誘われるようになった
仲間「ハイド。お前に会いたいって人が炭鉱に来たらしいぞ。見た感じ貴族だったらしい」
ハイド「貴族………」
仲間「その人会いたがらないと思うって言っても諦める気配なくて明日また来るって」
ハイド「………分かった。ありがとう」
ハイドは自分に会いたがる人物は大抵想像が着くので、明日仕事に行くので会うことにした
~翌日~
現場監督「来た来た。ハイド。話聞いているよな?」
ハイド「聞いてます。」
現場監督「仮設の応接室に通してあるから行ってこい」
ハイド「分かりました」
いつも通りの時間に行くと先に来ていた現場監督に応接室に行くよう促され向かう
ハイド「………リリー嬢………」
応接室で待っていたのはリンナの妹であるリリー・アルファーシュ
リリー「御無沙汰しております。ハイド様」
ハイド「様はやめて下さい………私は罪人です」
リリー「ハイド様がお姉様に頼まれていたことは存じています。そしてハイド様がそれを渋々受け入れたことも………お姉様に片思いをしていたことも全て」
ハイド「…………」
リリーは全て知っているのだ………姉がハイドを頼って殺させたことを
ハイド「リリー嬢」
リリー「私は今日貴方と婚約をする為にこの場に来ました」
ハイド「………は?」
ハイドはリリーの言った言葉が理解できなかった………勿論意味は噛み砕かなくともわかっている
ハイド「リリー嬢。自分が何を言っているのかは理解していますよね?」
リリー「していますわ。ハイド様。」
ハイド「人殺しと婚約すると?」
リリー「貴方は人殺しではありません。貴方が国外追放になった1年後に正真正銘の無実を証明されています。」
ハイド「…………」
実は国王はハイドを守る為に国外追放の強制労働施設へ送った為、身の安全が保証されたタイミングで無実であることを国王と妃が証明したのだ
リリー「私自身虐待をされていたことが明るみになり両親とは絶縁し、祖父母に引き取られたのです。祖父母はハイド様がどれだけ優秀で優しいのかを知っているのです。ハイド様。私と婚約をしてくださいまし」
ハイド「…………」
ハイドは迷った………自分はずっと人殺しだと思って仕事をしてきた………しかし既にその事実は無実だと証明されている
リリー「ハイド様。貴方は永遠に生きるのでしょう?ですが私と婚約し子を設け、その子を愛せれば貴方は永遠にお姉様の面影を見ることとなります。それが何よりもハイド様にとっての懺悔になります。」
ハイド「………君にメリットはあるのか」
リリー「あります。私はハイド様のお傍に居れるのですから」
リリーはハイドのことが好きだった………今でもずっと好きだしそばにいてほしいとも願っている
ハイド「………後悔をしないと言い切れるのであれば婚約を受けいれます」
リリー「言い切れますわ。後悔などこの先有り得ません。」
リリーがハッキリと言いきったことでハイドは内心穏やかじゃないが承諾した
ハイド「はぁ………」
仕事を終えた夜 家に帰ってきたハイドは現場監督に3日後に辞めることを伝え、先に給金を貰ってリリーの住む屋敷に移り住む準備をしていた
ハイド「はぁ………」
承諾した以上また社交界に出ることとなったハイドはため息が止まらない
ハイド「なるようになるか………」
決まってしまった以上腹を括るしか無かった
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