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ハーマ

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パラレルワールド

世界

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銀雅視点

怜皇「…………」

銀雅「……静夜?」

瑠騎亜「寝てるね……完全に」

怜銀亜「よくこんな体制で寝れるよね……」

とある日  怜皇が食堂の扉近くで壁に寄りかかっているようで寄りかかっていない体制で、一切動かなかったので銀雅達が近寄ると怜皇は爆睡……

怜銀亜「体幹凄いな……」

銀雅「毎日鍛えてるからな……」

銀雅  今思えばあの日は怜皇の様子がおかしかった……それが今の現状の始まりだったのかもしれない……
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銀雅「はぁ……はぁ……」

怜皇「……あんたのその図太さ感心するよ」

息を切らしながら肩膝をついている銀雅に対して目の前にいる怜皇は……仮面をつけて銀雅を見据えている……

銀雅  どうしてこうなった……俺は……怜皇を戻そうと……

事の始まりは20年程前  仁が敵に拉致され洗脳を受けたと言う報告を受け怜皇が命懸けで仁を正気に戻した……だが怜皇も無傷ではいられず大怪我をした上に視力を無くした……

その時から怜皇の中で何かが壊れ始めたのだ……視力の失った怜皇は刀を持つことが出来なくなり日に日に気象が荒くなり気がつけば、時折銀雅に刃を向けて見えない目で何人もの怪我人を出すようになっていった……そして数年前に怜皇が敵に拉致され銀雅が怜皇を取り戻すべく戦っているのだが……

銀雅  目が見えていない様には見えない……完全に俺の癖とかも熟知していて普通に刃を向けているし……

怜皇「!!」

銀雅「……静……夜……?」

不意に刀を持った怜皇に習い銀雅も刀を持ち刃を交わす時……怜皇が何者かに撃たれた……だが怜皇も銀雅も止まることが出来ず銀雅の刀が怜皇の身体を貫通……

銀雅「嘘……だろ……」

怜皇「……まさか撃たれるのは予想外でしたよ」

刀が貫通し銀雅を抱きしめた怜皇は片手で仮面を外し銀雅を見ると……その瞳には確かな光……

怜皇「……必ず……貴方の元に戻ります……」

怜皇が事切れる瞬間……銀雅にそう言い残して透明になって消える……

砺闇「ふざけるな!!!!!!!!!!!!」

銀雅「ぐっ……」

組織に戻ってすぐ銀雅は砺闇に胸倉を掴まれ殴られた……何発も……何発も……

砺闇「Would have found much another way that need not killed if you !! that was not love you also why the other person also !! ?? brother who killed his brother but was in love brother !! ??(何故愛し合っていたのに兄を殺した!!??兄ももう一人の兄も貴方を愛していた!!貴方なら殺さないで済む別の方法くらい見つけられただろ!!??)
My brother ...... Reisumeragi is !! ?? that of those who were left !! I was only one of the older brother for me what you did not think of(兄は……怜皇は俺にとってたった1人の兄だったんだ!!残された者のことを貴方は考えていなかったのか!!??)」

そう言いながら殴り続ける砺闇を瑠騎亜と怜銀亜が「もうやめてくれ!!死んでしまう!!」と言い静止

劉聖、潤聖「大丈夫?」

怪我をしながら砺闇に殴られた銀雅は身体中血だらけ……

砺闇「... Yet ... Yet ... !! I was yearning like a brother that your(俺は貴方の事を兄のように慕っていた……なのに……なのに……!!)」

そう言いながら砺闇は零に抱きしめられ泣き崩れる……砺闇にとっては1人しかいない家族を失ったのだから……

銀雅「……「静夜」」

不意に銀雅が持っていた刀が揺れ勝手に鞘が丸のように集まっている銀雅達の真ん中へ行き、光ったかと思えば人の姿へ

静夜「怜皇は死んではいない」

光が消え見てみると静夜は若かりし頃の怜皇の姿

静夜「怜皇は昔  まだ心が悪に染まる前……私という存在を切り離した……同じ魂故に私と怜皇は共存しているのだ……怜皇は死んではいない……「眠っている」のだ……時が来たら目が覚める様に」

そう言いながら静夜はどこから取り出したのか、6つの結晶を砺闇、銀雅、瑠騎亜、劉聖、潤聖、怜銀亜に渡し

静夜「それは怜皇が唯一目覚めることが出来る結晶……強いて言うならば魂だ  分散し離れ離れになった魂の一部を結晶体にした物……」

と説明し怜銀亜が質問

怜銀亜「一部って事はまだ足りていないの?」

静夜「全く足りていないな……それはほんの一部にしか過ぎない……」

瑠騎亜「どうやったら残りの結晶は手に入る?」

静夜「パラレルワールドにいる怜皇の魂と共存している者を探し少しずつ魂を集めるしか方法は無い……だが世界によっては弱肉強食の世界でもある……パラレルワールドで死ねばもうこちらには戻れまい……最初に行くとしたら「夜神  レオン」と言う名の青年に会うといい……1番弱肉強食が激しい世界で生き抜く猛者だ  そこからは流れに添え」

と言い残し静夜は刀に戻り銀雅の腰紐へ

瑠騎亜「パラレルワールドって言ってもどうやって行くんだ?」

銀雅「俺なら行ける」

砺闇「行ったことが?」

銀雅「……何度かな」

過去銀雅は何度かパラレルワールドに行った事がある……勿論好意で何度も行っている訳では無いのだが……

銀雅「行くとしたら明日だな……すぐに行けるものでも無いし俺の怪我が治らないとどこに飛ぶかが分からない」

砺闇「……分かった  零も来てくれ俺は零がいなければ力が発揮できない」

と  言う事で翌日

銀雅「使える武器は持ってるな?無限銃があるとは言え効かない場合も考えられる」

瑠騎亜「つまり予備も持っておけって事?」

銀雅「そういう事だ」

銀雅  また……あそこに行かなければならないのか……

銀雅はトラウマがある……何度もパラレルワールドに行って、必ずしも通らなければならない場所で、銀雅はパラレルワールドに行く度その場所で犯されるのだ

銀雅「全員準備は出来たな?……行くぞ」

銀雅の能力で7人全員がパラレルワールドへ

銀雅「……レオン」

レオン「銀雅……お前なんでまた此処に……」

銀雅  タイミングが良かったな……

運良く銀雅達が着いた場所に目当ての人がいて銀雅が事情説明

レオン「成程……少し待っててくれ」

レオンに事情説明をすると「少し待っててくれ」と言われたので待つ

レオン「この子だよな?」

そう言ってレオンが連れてきたのはまだ幼い怜皇

怜皇「ぎんがさん!!」

レオン「丁度仲間の桜咲が見つけて保護しててな」

銀雅「……まだちっせぇな……怜皇」

レオンの説明を聞きながら銀雅は零す

レオン「元いた場所に戻りな  怜皇」

優しくレオンが言うと怜皇は頷き銀雅達が持っている結晶の中に取り込まれる

レオン「次に行くとしたらダークシャークの所に行け」

銀雅「分かった  有難うレオン」

レオンに感謝を述べて銀雅は次にダークシャークの所へ

銀雅「伏せろ!!」

能力でダークシャークのいる世界に着いた直後に能力が発動され銀雅が間一髪の所でガード

???「ちっ……ガードすんなよ」

銀雅「……怜皇……」

ダークシャークの居る世界で銀雅の前にいるのは「悪」に染まった怜皇……

怜皇「今回も来たって事は「理由」があるんだろ?なぁ……「アサシン」?」

銀雅「その名を……呼ぶな!!!!!!!!!!!!」

劉聖「銀雅!!??」

「アサシン」……それは怜皇も知らない銀雅の過去

「アサシン」と呼ばれた銀雅は怜皇に対して攻撃をし怜皇はそれを回避

怜皇「はっはぁ!!活きがいいねぇ……だが今はまだ駄目だ  じゃあな「アサシン」」

銀雅「くっそ!!」

結局1度も攻撃が当たらぬまま怜皇は消え銀雅は蹲る……怜皇の攻撃をモロに腹に食らっていたのだ……

銀雅「つっ……」

潤聖「銀雅  大丈夫?」

銀雅「大丈夫だ  早くダークシャークの所に行かないと……」

銀雅  瑠騎亜達は気がついていないな……

瑠騎亜達は気がついていなかったのだ……銀雅が大量に出血している事を

銀雅「……っ……」

怜銀亜「銀雅?」

銀雅「少し……休ませてくれ」

銀雅  流石に貫通してはいないとは言え血が……

砺闇「(微かに血の匂いがする……)」

砺闇は薄々気がついているが本人が言わない限り言わない

銀雅「もう大丈夫だ  行くぞ」

怪我を悟られない程度に再び歩き出す

???「銀雅」

不意に歩いていると声をかけられその方を向くと銀雅と怜皇しか知らない怜皇の兄  ラオスの姿

銀雅「ラオ……ス……」

だが振り向いた時に余計に血が流れてしまい銀雅は、ラオスに抱きとめられる形で徐々に意識が薄れゆく

ラオス「銀雅!?おい空輝!!!」

銀雅  失神する直前……失神しそうな俺をラオスが呼ぶ声が聞こえた……
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