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出会い
記憶無くしし王と奴隷
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稀龍(きりゅう)視点
司会「さぁさぁ皆様!!お待たせ致しました!本日の目玉商品 「日本人」の「不老不死の能力」を持つ元軍人 「稀龍」です!!!」
幕が上がり電気のついたスポットライトを感じた………俺は半裸の膝立ちで、腕を後ろに交差するように拘束されていたからなのか………鍛え続けてきた筋肉が見やすく会場がざわめくのを感じた
司会「それでは1500万からスタートです!」
その言葉を始めとして客が1500万よりも多くの数を言い出し、俺は呆然とそれを見ながら時が過ぎるのを待っていた………鍛えてた分同じ体勢でいるのには慣れていたが………突然一際大きな声でとんでもない金額を言われた
???「5億!!」
司会「ご 5億が出ました!それ以上の金額はいらっしゃいますか?!」
会場「…………」
司会「246番様 5億で落札です!!」
カンカンカン!!という音と共に幕が下ろされ、俺は拘束具を外され先程の声の人物のところへ行かされた
???「Are you Japanese?(日本人だっけ?)」
???「Yes(はい)」
???「Unusual color(珍しい色だな)」
稀龍「By nature(生まれつきです)」
この人達人間か?人間に思えないな………
???「Japanese is easier?(日本語の方が楽?)」
稀龍「Yes(はい)」
???「分かった」
日本語話せるのか………
???「服とかは俺達が用意したのでいいのかな?」
スタッフ「はい」
???「グレイ 用意した服渡してサポートして 俺は先に会計済ます」
グレイ?「はっ」
部下と上司って感じだな………つかなんで屋内のこんな真夏に黒のロングコートでフード………暑くないのか?
色々と思うことはあるが稀龍は服を渡されて着つつ、服を渡した人物がなにやら連絡をしている
稀龍「…………」
何だこの服………サイズピッタリだし動きやすい
何故かサイズも好みもピッタリな服に疑問をしつつ、着替え終わったので待っていた人に声をかける
グレイ?「うん サイズぴったりだね」
???「終わったか?」
グレイ?「はい シルバー様は?」
シルバー「用意できてる 先に行っていろ」
髪がシルバーだ………名前もそうだし………
シルバーに言われ2人は用意されていた車に乗りこみ、シルバーが来るのを待つ
稀龍「なぁあんた 名前は?」
グレイ?「あっ名前言うの忘れてた ジングレイだ ジングレイ・フェルーシュ 皆からは「グレイ」って呼ばれてる」
日本語上手いな………
シルバー「グレイ すまない待たせた」
ジングレイ「いえ 後部座席に乗りますか?」
シルバー「ああ」
用件が済んだのかシルバーがやってきて後部座席に乗る
シルバー「シルバー・ルクリエイだ」
稀龍「シルバー………」
シルバー「何分髪色が派手なんでな 腹は?」
サラッとフードしてる理由言われたわ………
稀龍「空いてる………」
シルバー「グレイ 近場の飯屋」
ジングレイ「畏まりました」
ほんとこの2人どういう関係なんだ……?
ジングレイ「シルバー様 この後ご予定等は?」
シルバー「特にない ………いや………彼のケアがあるな 漸く意識が戻ったわけだし………姫も彼の元へ行くだろう」
ジングレイ「後どのくらいやりますか?」
シルバー「後5回で完全に戻る 姫が嫁いだら俺達も分散するだろう そういう運命だからな」
ジングレイ「何処までもついて行きます」
なんかよくわかんねぇな………多分仕事の話なんだろうけど
シルバー「………答えることは出来ないぞ いいのか」
ジングレイ「何を仰るのやら笑とうの昔に存じ上げています それでも私は貴方様と共にいたい」
シルバー「物好きだな」
そう言いながらシルバーは笑った………しかし稀龍はその笑みに違和感を感じた
稀龍「…………」
ジングレイ「着きました お先に入っていて下さい」
シルバー「分かった 行くぞ」
目的地に着きシルバーは稀龍の腕を優しく引っ張って、外に出て食事屋の中に入る
店員「いらっしゃいませシルバー様」
シルバー「いつもの部屋を頼む 後これをクロードに」
店員「畏まりました お部屋はこちらになります」
常連か………
シルバーと店員の会話からして常連であることが分かり、稀龍はシルバーの後ろをついて行く
シルバー「好きな物を選びな」
稀龍「………値段書いてねぇけど」
シルバー「気にしなくていい」
いや普通気にするだろ
ジングレイ「遅くなりました」
シルバー「いやそんなに遅くなってないよ」
ジングレイ「何飲みますか?」
シルバー「あー………烏龍茶」
意外にもシルバーは飲むものが普通
シルバー「ゲホッ………ゲホゲホ」
え?
ジングレイ「シルバー様」
シルバーが突然咳き込んだと同時に、手で口を抑えていたシルバーの手の隙間から大量の血が溢れ、咄嗟だったにもかかわらずジングレイが何か薬を打った
シルバー「今何時間経った?」
ジングレイ「28時間程です」
シルバー「そうか」
シルバーが時間を聞きジングレイが応えるとその返答………恐らく時間が限られているのだろう
稀龍「大丈夫なのか?」
シルバー「問題ない で 決まったか?」
稀龍「このステーキ」
完全に話を逸らしたな………
質問されても答えられないものなのかシルバーは質問をスルーし、稀龍の選んだステーキと飲み物を注文
「♪♪♪」
ジングレイ「どなたからですか?」
シルバー「クロードだ さっき連絡を入れたからな………」
ふと携帯にメールが入ったらしくシルバーがそれを確認し、返答を打つ
稀龍「慣れてるな それ(携帯)最新機種だろ」
シルバー「慣れてると言っても連絡用にしか使わないがな メールと電話ぐらいだ まぁ………それもかなり頻度は少ない」
稀龍「へー………」
店員「お待たせ致しました 御注文の品です」
稀龍とシルバーが話していると食事が運ばれ、その後は何も話すことなくまた車の中へ
稀龍「…………」
シルバー「グレイ 何か音楽を流してくれ 道のりが長い分静かなのは飽きる」
ジングレイ「畏まりました」
シルバーの指示で車の中は静かな優しいメロディーが流れ、疲れていた稀龍は自然と瞼が重くなり、気がつけば夢の中へと誘われていた
ジングレイ「………似ていますね」
シルバー「彼の子だ 似ていないわけがない」
ジングレイ「余り無茶はなさらないで下さい 前に比べて大分人間界にはいられるようになりましたが………30時間が限度です」
人間ではないシルバーとジングレイだが、シルバーは少し訳があって2日間も人間界にはいられない
シルバー「なるべく急げ 彼は敏感に気がつく」
ジングレイ「少し飛ばします お気をつけを」
シルバー「ああ」
シルバーは自分の肩に寄りかかり頭を乗っけて眠る、稀龍の頭が痛くならないように手を添えて目的地に着くのを待った
~暫くして~
稀龍「…………?」
なんだ………?抱き抱えられてる感じがする………?
稀龍「?!」
シルバー「おはよう」
暫くして目の覚めた稀龍は自分がシルバーに横抱きにされ、さも涼しい顔で歩いているシルバーと目が合った
シルバー「すまないな 着いても起きそうになかったんで抱き抱えてる」
稀龍「いや………下ろしてくれ」
シルバー「今は無理だ あと5分待て」
つかジングレイどうしたんだ?
シルバー「ジングレイはまた別件で出た」
心読まれたな………
「コツコツ」と足音が響く中 少しずつシルバーの服装が変わっていき、最後には顔も髪も全てが見える服装で、マントも付いた状態で本来の目的地に到着
部下「王 その者は?」
シルバー「オークションで買った 手出しはするなよ」
部下「はっ」
いやまて 今こいつなんて言った?
シルバー「下ろすぞ」
稀龍「ああ」
シルバー「部屋を案内する こっちだ」
さっきと雰囲気が違う………?さっきはやんわりした感じだったが今は………少し冷たい
シルバー「………この部屋の真上に俺の部屋がある 部下を数名用意させるから何か用があれば言え」
シルバーの案内の元 かなり広い部屋に案内されてそう言われ、シルバーはそのまま退室してしまい1人に
稀龍「性格変わりすぎだろ なんなんだアイツ」
とは言え俺を買った人物なわけだし………この部屋広いな………
なんだかんだ言いつつも稀龍は部屋を散策し、何やらよくわからないレバーを発見
稀龍「…………」
この部屋前は別のやつが使ってたのか………?全部資料だろこれ
何気なしにレバーを引いてみると壁の一部が動き、代わりに現れたのは数えきれない量の本で、少し手に取って中を見てみると凄まじい量の資料を、凝縮させた本で稀龍も興味津々に読む
稀龍「凄いな………」
内容が凝縮されてる………それも相手が読みやすいように工夫もされてる………
内容もさることながら読む人物への気遣いのあるその本に、稀龍は感心しつつあるページで読む手が止まった
稀龍「…………」
「シルヴァーナ・フォーザ」………「処刑により死亡」………
稀龍は赤い線の入った資料で手が止まり、その内容は名前の人物が処刑によって死んだ事が書かれていた
稀龍「…………」
涙の跡がある………これを書いた人物は泣きながらこれを書いたのか………
他のページにはなかった涙が紙に落ち乾いた跡………全て手書きで書かれているその内容は………とても悲しいものだった
稀龍「…………」
これを書いた人物の息子だったのかもしれない………だから泣きながらこれを書いた………
本から感じた悲しみ………稀龍は他者の感情の変化には敏感に気がつく………それ故に今まで危険を回避してきた………だが今読んでる文に秘められた悲しさは計り知れない
稀龍「…………」
泣きながら………死ぬまでの経路を書いた………息子の死を嘆く暇もなく………
稀龍は物からも所有者の感情を感じとれる………だから本を読んでいてそんなことを思った
ジングレイ「あっ凄いね すぐに見つけたんだ?」
?!
稀龍「えっと…」
ジングレイ「ジングレイ 「グレイ」でいいよ」
稀龍「いつ来たんだ???」
ジングレイ「ノックしたよ 返事無かったからドアノブひねったら鍵も閉めてないし………」
集中してて気が付かなかったのか………
ジングレイ「………ここにある本は全てシルバー様が書いたものだよ 泣きながら死んで逝った仲間や部下達の記録………もう200年かな………シルバー様が王になって」
稀龍「…………」
ジングレイ「君が気がついている通り 俺達は人間じゃない 「白魔族」と呼ばれる魔族で消極的で守護を基礎とした魔族 逆に「黒魔族」と呼ばれる魔族達は好戦的で戦闘を基礎とした魔族 ………白魔族のトップとしてシルバー様はここで生活している シルバー様の記憶力や暗記力は歴代の王達を凌ぎ………誰よりも孤独な道を歩んでいる」
稀龍「部下に囲まれているのにか?」
「王」と言うからには部下も多いはずだが
ジングレイ「………あの方は元々この世界の人間ではない 突如としてこの世界にやってきて………記憶を失った状態で次期王として行育を受けた………しかしあの方は時折ぽつりと「零」や「臣貴」と呼ぶ………きっとあの方のご子息や大切な人だと思います」
あいつ別世界の人間なのか………
ジングレイ「あの方に横抱きにされていたのならわかるはず あの方の瞳には光がない………若き頃からずっと」
稀龍「…………」
ジングレイ「…………」
確かに光はなかった
ジングレイ「王としてあの方は誰にも本音は言わない………心の声も………何もかも隠してきた」
ジングレイはそれだけ言って部屋を出ていき、稀龍は手に取っていた本を元に戻した
稀龍「………確かこの上がシルバーの部屋だったっけ」
特に何かをやるわけでもなく稀龍はシルバーの部屋を訪れる
シルバー「ん?」
稀龍「あっ………」
シルバー「………いいよ 入ってきな」
たまたまシルバーの部屋に行くとシルバーは着替えをしており、稀龍は余りにも酷い背中の傷を見てしまい目を逸らしたが、シルバーは小さい声で「入ってきな」と言う
稀龍「………どうしたんだその背中」
シルバー「………さぁな いつからあるのかもわからん」
明らか虐待を受けていた跡だ………グレイが言うには別世界の人間だったらしいし………
シルバー「グレイから聞いてると思うが………俺にはこの世界に来る前の記憶が無い だから俺の名もわからない この背中の跡もなんでこうなってるのか分からない」
稀龍「日本で言う「虐待」だ おそらく長期間に及んでる 痛々しく残ってる」
「ススス」と腰にある傷に触れるとシルバーの肩が跳ねたが、稀龍はそのことに気がついていない
シルバー「はぁ………そういうのはあまり人にやるなよ」
稀龍「?」
シルバー「分かってないならいい そろそろどいてくれ 着替えたい」
稀龍「悪い」
シルバーは着替えると言ってシャツを着て手袋を填める
稀龍「暑くないのか?」
シルバー「慣れている それに火傷痕を見せるよりマシだ」
火傷痕があるのか
シルバー「………今こっち見るなよ」
ふと シルバーにそんなことを言われた稀龍だが、声が震えているのに気が付き前に行き顔を見た………するとシルバーは泣いており稀龍も驚く
シルバー「こっちを見るなと言っただろ」
稀龍「なんで泣いてんだ」
シルバー「好きで流してるわけじゃない 同じ時期になるとこうなるんだよ」
そう言いながらシルバーは涙を拭うが涙は止まらない
シルバー「………稀龍」
稀龍「?!」
シルバー「………寝かせてくれ 頼む」
シルバーが稀龍の腕を突然掴み、近くにあったベッドに押し倒し抱きしめてそんなことを言う………
シルバー「疲れてるんだ 身体も痛む………」
稀龍「…………分かった わかったから少し力を抜いてくれ」
稀龍もシルバーの不安定な情緒を察し、そう言うとシルバーは力を少し抜きそのまま寝てしまう
~3時間後~
ジングレイ「あらら………いないと思ったら寝てるのか………」
稀龍「俺は起きてる」
ジングレイ「ん?珍しいな………シルバー様が人と寝るの………そもそも部屋にそうそう入れないけど」
稀龍「鍵しまってなかったけど」
まるで俺に気を許しているがごとく普通に入れたんだが
ジングレイ「珍しいこともあるんだなぁ………ところで シルバー様1度寝たら数時間は起きないよ」
稀龍「まじかよ………」
ジングレイ「まぁ時期に起きるから それまでは寝てたら?」
稀龍「…………」
回されてる腕に力が入ったり抜けたりしてんな………無意識なんだろうけど
稀龍「俺も寝る」
ジングレイ「その方がいい」
ジングレイに助言されて稀龍も眠りにつきある夢を見た
誰か『なんで………どうしてだよ真治(しんじ)!!今までずっと………お前に尽くしてきたのに!!!』
シルバー『………裏切り者に慈悲は与えん 例えそれが側近であった人間でも』
シルバーが血のつく刀を握って静かに遠くを見る中、目の前で死んだ人を抱きしめながら、大声でそう叫ぶその人に低く冷たい声でそう言う夢………
シルバー『裏切り者を粛清するのが俺の仕事だ スパイはその心が壊れるまで痛みを与え情報を奪う 炎に焼かれ泣き叫びながら死ぬか………それとも意識のある状態で内臓をえぐり出されて死ぬか………どちらがいい?選ばせてやる』
元部下『っ………』
シルバー『………そうだな 5分待ってやる それまでに俺の炎の許容範囲外に出られたら見逃してやる』
どちらも選ぶことの出来ない元部下にシルバーはそう提案し、元部下は一目散に走っていく
シルバー『………5分だ』
シルバーは小さくそう言って手を前に出し掌を上にして、指を曲げるとかなり遠くから悲鳴が聞こえた
シルバー『惜しかったな 俺の炎の許容範囲あと2歩先だ』
元部下『…………』
シルバーの炎の威力はかなり強く元部下は既に丸焦げだった
シルバー『…………馬鹿が 何のために俺が部屋の番号を教えていたのだと思ってるんだ』
シルバーは死んだ元部下を先に死んだ元部下の元まで、わざわざ抱き抱えて運び、2人に対してそんなことを言う
シルバー『お前達が俺に尽くしていることは知ってたよ 軍人時代からの仲だ………知らないわけがない』
シルバー『俺が裏取りをしてないわけないだろう………?知ってたよお前達が何故裏切ったのかも………俺達を護ろうとしてくれたことも………全部』
シルバーは泣いていた………本当に部下として信頼していたからこそ………裏切られたのが心に響いたのだろう
シルバー『次に転生したらまた俺のところにこい そしたらまたシバキ倒して強くしてやるから』
シルバーはそう言って亡くなった2人を迎えに来た天使に渡し、「良き明日を見られるようにしてやってくれ」と伝えた………
稀龍「…………」
夢………?やけにリアルだったな
稀龍はふと目が覚めて辺りを見回すとシルバーはおらず、代わりに置き手紙と超食、よく分からない銀色の細長いモノがサイドテーブルにあった
稀龍「…………」
「起こすのは申し訳ないから朝食を用意しておく 銀色のヤツは腕の首に巻いて欲しい 魔族からの魔力を受けないためのものだ」か つかあいつは飯食ったのか?食堂があるのは知ってるが………
一応気を使ってもらっているので銀色のモノをつけ、食事を食べて食器を洗ってから少し屋内を散策する
稀龍「広いな………」
散策して行く内に気がついたら外に出たけど………結構緑豊かな国なんだな………
稀龍は散策していく内に屋外に出て、たまたまでた場所が展望台だったのか国が見渡せる
ジングレイ「あ いたいた」
稀龍「グレイ」
ジングレイ「部屋にいないからどこに行ったのかと思った ここにいたんだね」
探してたのか………まぁそりゃそうか
ジングレイ「ここ シルバー様がよく来る場所なんだ 昔もよく城を抜け出してここに来てた………何をする訳でもなく………ただここに来て国を眺めてる」
稀龍「………似てるんじゃないか ここが元いた世界と」
ジングレイ「かもしれないね シルバー様は余り他者に自分のことを話そうとしないから」
シルバーの失われた記憶………それは稀龍だけが知ることの出来るモノ………
司会「さぁさぁ皆様!!お待たせ致しました!本日の目玉商品 「日本人」の「不老不死の能力」を持つ元軍人 「稀龍」です!!!」
幕が上がり電気のついたスポットライトを感じた………俺は半裸の膝立ちで、腕を後ろに交差するように拘束されていたからなのか………鍛え続けてきた筋肉が見やすく会場がざわめくのを感じた
司会「それでは1500万からスタートです!」
その言葉を始めとして客が1500万よりも多くの数を言い出し、俺は呆然とそれを見ながら時が過ぎるのを待っていた………鍛えてた分同じ体勢でいるのには慣れていたが………突然一際大きな声でとんでもない金額を言われた
???「5億!!」
司会「ご 5億が出ました!それ以上の金額はいらっしゃいますか?!」
会場「…………」
司会「246番様 5億で落札です!!」
カンカンカン!!という音と共に幕が下ろされ、俺は拘束具を外され先程の声の人物のところへ行かされた
???「Are you Japanese?(日本人だっけ?)」
???「Yes(はい)」
???「Unusual color(珍しい色だな)」
稀龍「By nature(生まれつきです)」
この人達人間か?人間に思えないな………
???「Japanese is easier?(日本語の方が楽?)」
稀龍「Yes(はい)」
???「分かった」
日本語話せるのか………
???「服とかは俺達が用意したのでいいのかな?」
スタッフ「はい」
???「グレイ 用意した服渡してサポートして 俺は先に会計済ます」
グレイ?「はっ」
部下と上司って感じだな………つかなんで屋内のこんな真夏に黒のロングコートでフード………暑くないのか?
色々と思うことはあるが稀龍は服を渡されて着つつ、服を渡した人物がなにやら連絡をしている
稀龍「…………」
何だこの服………サイズピッタリだし動きやすい
何故かサイズも好みもピッタリな服に疑問をしつつ、着替え終わったので待っていた人に声をかける
グレイ?「うん サイズぴったりだね」
???「終わったか?」
グレイ?「はい シルバー様は?」
シルバー「用意できてる 先に行っていろ」
髪がシルバーだ………名前もそうだし………
シルバーに言われ2人は用意されていた車に乗りこみ、シルバーが来るのを待つ
稀龍「なぁあんた 名前は?」
グレイ?「あっ名前言うの忘れてた ジングレイだ ジングレイ・フェルーシュ 皆からは「グレイ」って呼ばれてる」
日本語上手いな………
シルバー「グレイ すまない待たせた」
ジングレイ「いえ 後部座席に乗りますか?」
シルバー「ああ」
用件が済んだのかシルバーがやってきて後部座席に乗る
シルバー「シルバー・ルクリエイだ」
稀龍「シルバー………」
シルバー「何分髪色が派手なんでな 腹は?」
サラッとフードしてる理由言われたわ………
稀龍「空いてる………」
シルバー「グレイ 近場の飯屋」
ジングレイ「畏まりました」
ほんとこの2人どういう関係なんだ……?
ジングレイ「シルバー様 この後ご予定等は?」
シルバー「特にない ………いや………彼のケアがあるな 漸く意識が戻ったわけだし………姫も彼の元へ行くだろう」
ジングレイ「後どのくらいやりますか?」
シルバー「後5回で完全に戻る 姫が嫁いだら俺達も分散するだろう そういう運命だからな」
ジングレイ「何処までもついて行きます」
なんかよくわかんねぇな………多分仕事の話なんだろうけど
シルバー「………答えることは出来ないぞ いいのか」
ジングレイ「何を仰るのやら笑とうの昔に存じ上げています それでも私は貴方様と共にいたい」
シルバー「物好きだな」
そう言いながらシルバーは笑った………しかし稀龍はその笑みに違和感を感じた
稀龍「…………」
ジングレイ「着きました お先に入っていて下さい」
シルバー「分かった 行くぞ」
目的地に着きシルバーは稀龍の腕を優しく引っ張って、外に出て食事屋の中に入る
店員「いらっしゃいませシルバー様」
シルバー「いつもの部屋を頼む 後これをクロードに」
店員「畏まりました お部屋はこちらになります」
常連か………
シルバーと店員の会話からして常連であることが分かり、稀龍はシルバーの後ろをついて行く
シルバー「好きな物を選びな」
稀龍「………値段書いてねぇけど」
シルバー「気にしなくていい」
いや普通気にするだろ
ジングレイ「遅くなりました」
シルバー「いやそんなに遅くなってないよ」
ジングレイ「何飲みますか?」
シルバー「あー………烏龍茶」
意外にもシルバーは飲むものが普通
シルバー「ゲホッ………ゲホゲホ」
え?
ジングレイ「シルバー様」
シルバーが突然咳き込んだと同時に、手で口を抑えていたシルバーの手の隙間から大量の血が溢れ、咄嗟だったにもかかわらずジングレイが何か薬を打った
シルバー「今何時間経った?」
ジングレイ「28時間程です」
シルバー「そうか」
シルバーが時間を聞きジングレイが応えるとその返答………恐らく時間が限られているのだろう
稀龍「大丈夫なのか?」
シルバー「問題ない で 決まったか?」
稀龍「このステーキ」
完全に話を逸らしたな………
質問されても答えられないものなのかシルバーは質問をスルーし、稀龍の選んだステーキと飲み物を注文
「♪♪♪」
ジングレイ「どなたからですか?」
シルバー「クロードだ さっき連絡を入れたからな………」
ふと携帯にメールが入ったらしくシルバーがそれを確認し、返答を打つ
稀龍「慣れてるな それ(携帯)最新機種だろ」
シルバー「慣れてると言っても連絡用にしか使わないがな メールと電話ぐらいだ まぁ………それもかなり頻度は少ない」
稀龍「へー………」
店員「お待たせ致しました 御注文の品です」
稀龍とシルバーが話していると食事が運ばれ、その後は何も話すことなくまた車の中へ
稀龍「…………」
シルバー「グレイ 何か音楽を流してくれ 道のりが長い分静かなのは飽きる」
ジングレイ「畏まりました」
シルバーの指示で車の中は静かな優しいメロディーが流れ、疲れていた稀龍は自然と瞼が重くなり、気がつけば夢の中へと誘われていた
ジングレイ「………似ていますね」
シルバー「彼の子だ 似ていないわけがない」
ジングレイ「余り無茶はなさらないで下さい 前に比べて大分人間界にはいられるようになりましたが………30時間が限度です」
人間ではないシルバーとジングレイだが、シルバーは少し訳があって2日間も人間界にはいられない
シルバー「なるべく急げ 彼は敏感に気がつく」
ジングレイ「少し飛ばします お気をつけを」
シルバー「ああ」
シルバーは自分の肩に寄りかかり頭を乗っけて眠る、稀龍の頭が痛くならないように手を添えて目的地に着くのを待った
~暫くして~
稀龍「…………?」
なんだ………?抱き抱えられてる感じがする………?
稀龍「?!」
シルバー「おはよう」
暫くして目の覚めた稀龍は自分がシルバーに横抱きにされ、さも涼しい顔で歩いているシルバーと目が合った
シルバー「すまないな 着いても起きそうになかったんで抱き抱えてる」
稀龍「いや………下ろしてくれ」
シルバー「今は無理だ あと5分待て」
つかジングレイどうしたんだ?
シルバー「ジングレイはまた別件で出た」
心読まれたな………
「コツコツ」と足音が響く中 少しずつシルバーの服装が変わっていき、最後には顔も髪も全てが見える服装で、マントも付いた状態で本来の目的地に到着
部下「王 その者は?」
シルバー「オークションで買った 手出しはするなよ」
部下「はっ」
いやまて 今こいつなんて言った?
シルバー「下ろすぞ」
稀龍「ああ」
シルバー「部屋を案内する こっちだ」
さっきと雰囲気が違う………?さっきはやんわりした感じだったが今は………少し冷たい
シルバー「………この部屋の真上に俺の部屋がある 部下を数名用意させるから何か用があれば言え」
シルバーの案内の元 かなり広い部屋に案内されてそう言われ、シルバーはそのまま退室してしまい1人に
稀龍「性格変わりすぎだろ なんなんだアイツ」
とは言え俺を買った人物なわけだし………この部屋広いな………
なんだかんだ言いつつも稀龍は部屋を散策し、何やらよくわからないレバーを発見
稀龍「…………」
この部屋前は別のやつが使ってたのか………?全部資料だろこれ
何気なしにレバーを引いてみると壁の一部が動き、代わりに現れたのは数えきれない量の本で、少し手に取って中を見てみると凄まじい量の資料を、凝縮させた本で稀龍も興味津々に読む
稀龍「凄いな………」
内容が凝縮されてる………それも相手が読みやすいように工夫もされてる………
内容もさることながら読む人物への気遣いのあるその本に、稀龍は感心しつつあるページで読む手が止まった
稀龍「…………」
「シルヴァーナ・フォーザ」………「処刑により死亡」………
稀龍は赤い線の入った資料で手が止まり、その内容は名前の人物が処刑によって死んだ事が書かれていた
稀龍「…………」
涙の跡がある………これを書いた人物は泣きながらこれを書いたのか………
他のページにはなかった涙が紙に落ち乾いた跡………全て手書きで書かれているその内容は………とても悲しいものだった
稀龍「…………」
これを書いた人物の息子だったのかもしれない………だから泣きながらこれを書いた………
本から感じた悲しみ………稀龍は他者の感情の変化には敏感に気がつく………それ故に今まで危険を回避してきた………だが今読んでる文に秘められた悲しさは計り知れない
稀龍「…………」
泣きながら………死ぬまでの経路を書いた………息子の死を嘆く暇もなく………
稀龍は物からも所有者の感情を感じとれる………だから本を読んでいてそんなことを思った
ジングレイ「あっ凄いね すぐに見つけたんだ?」
?!
稀龍「えっと…」
ジングレイ「ジングレイ 「グレイ」でいいよ」
稀龍「いつ来たんだ???」
ジングレイ「ノックしたよ 返事無かったからドアノブひねったら鍵も閉めてないし………」
集中してて気が付かなかったのか………
ジングレイ「………ここにある本は全てシルバー様が書いたものだよ 泣きながら死んで逝った仲間や部下達の記録………もう200年かな………シルバー様が王になって」
稀龍「…………」
ジングレイ「君が気がついている通り 俺達は人間じゃない 「白魔族」と呼ばれる魔族で消極的で守護を基礎とした魔族 逆に「黒魔族」と呼ばれる魔族達は好戦的で戦闘を基礎とした魔族 ………白魔族のトップとしてシルバー様はここで生活している シルバー様の記憶力や暗記力は歴代の王達を凌ぎ………誰よりも孤独な道を歩んでいる」
稀龍「部下に囲まれているのにか?」
「王」と言うからには部下も多いはずだが
ジングレイ「………あの方は元々この世界の人間ではない 突如としてこの世界にやってきて………記憶を失った状態で次期王として行育を受けた………しかしあの方は時折ぽつりと「零」や「臣貴」と呼ぶ………きっとあの方のご子息や大切な人だと思います」
あいつ別世界の人間なのか………
ジングレイ「あの方に横抱きにされていたのならわかるはず あの方の瞳には光がない………若き頃からずっと」
稀龍「…………」
ジングレイ「…………」
確かに光はなかった
ジングレイ「王としてあの方は誰にも本音は言わない………心の声も………何もかも隠してきた」
ジングレイはそれだけ言って部屋を出ていき、稀龍は手に取っていた本を元に戻した
稀龍「………確かこの上がシルバーの部屋だったっけ」
特に何かをやるわけでもなく稀龍はシルバーの部屋を訪れる
シルバー「ん?」
稀龍「あっ………」
シルバー「………いいよ 入ってきな」
たまたまシルバーの部屋に行くとシルバーは着替えをしており、稀龍は余りにも酷い背中の傷を見てしまい目を逸らしたが、シルバーは小さい声で「入ってきな」と言う
稀龍「………どうしたんだその背中」
シルバー「………さぁな いつからあるのかもわからん」
明らか虐待を受けていた跡だ………グレイが言うには別世界の人間だったらしいし………
シルバー「グレイから聞いてると思うが………俺にはこの世界に来る前の記憶が無い だから俺の名もわからない この背中の跡もなんでこうなってるのか分からない」
稀龍「日本で言う「虐待」だ おそらく長期間に及んでる 痛々しく残ってる」
「ススス」と腰にある傷に触れるとシルバーの肩が跳ねたが、稀龍はそのことに気がついていない
シルバー「はぁ………そういうのはあまり人にやるなよ」
稀龍「?」
シルバー「分かってないならいい そろそろどいてくれ 着替えたい」
稀龍「悪い」
シルバーは着替えると言ってシャツを着て手袋を填める
稀龍「暑くないのか?」
シルバー「慣れている それに火傷痕を見せるよりマシだ」
火傷痕があるのか
シルバー「………今こっち見るなよ」
ふと シルバーにそんなことを言われた稀龍だが、声が震えているのに気が付き前に行き顔を見た………するとシルバーは泣いており稀龍も驚く
シルバー「こっちを見るなと言っただろ」
稀龍「なんで泣いてんだ」
シルバー「好きで流してるわけじゃない 同じ時期になるとこうなるんだよ」
そう言いながらシルバーは涙を拭うが涙は止まらない
シルバー「………稀龍」
稀龍「?!」
シルバー「………寝かせてくれ 頼む」
シルバーが稀龍の腕を突然掴み、近くにあったベッドに押し倒し抱きしめてそんなことを言う………
シルバー「疲れてるんだ 身体も痛む………」
稀龍「…………分かった わかったから少し力を抜いてくれ」
稀龍もシルバーの不安定な情緒を察し、そう言うとシルバーは力を少し抜きそのまま寝てしまう
~3時間後~
ジングレイ「あらら………いないと思ったら寝てるのか………」
稀龍「俺は起きてる」
ジングレイ「ん?珍しいな………シルバー様が人と寝るの………そもそも部屋にそうそう入れないけど」
稀龍「鍵しまってなかったけど」
まるで俺に気を許しているがごとく普通に入れたんだが
ジングレイ「珍しいこともあるんだなぁ………ところで シルバー様1度寝たら数時間は起きないよ」
稀龍「まじかよ………」
ジングレイ「まぁ時期に起きるから それまでは寝てたら?」
稀龍「…………」
回されてる腕に力が入ったり抜けたりしてんな………無意識なんだろうけど
稀龍「俺も寝る」
ジングレイ「その方がいい」
ジングレイに助言されて稀龍も眠りにつきある夢を見た
誰か『なんで………どうしてだよ真治(しんじ)!!今までずっと………お前に尽くしてきたのに!!!』
シルバー『………裏切り者に慈悲は与えん 例えそれが側近であった人間でも』
シルバーが血のつく刀を握って静かに遠くを見る中、目の前で死んだ人を抱きしめながら、大声でそう叫ぶその人に低く冷たい声でそう言う夢………
シルバー『裏切り者を粛清するのが俺の仕事だ スパイはその心が壊れるまで痛みを与え情報を奪う 炎に焼かれ泣き叫びながら死ぬか………それとも意識のある状態で内臓をえぐり出されて死ぬか………どちらがいい?選ばせてやる』
元部下『っ………』
シルバー『………そうだな 5分待ってやる それまでに俺の炎の許容範囲外に出られたら見逃してやる』
どちらも選ぶことの出来ない元部下にシルバーはそう提案し、元部下は一目散に走っていく
シルバー『………5分だ』
シルバーは小さくそう言って手を前に出し掌を上にして、指を曲げるとかなり遠くから悲鳴が聞こえた
シルバー『惜しかったな 俺の炎の許容範囲あと2歩先だ』
元部下『…………』
シルバーの炎の威力はかなり強く元部下は既に丸焦げだった
シルバー『…………馬鹿が 何のために俺が部屋の番号を教えていたのだと思ってるんだ』
シルバーは死んだ元部下を先に死んだ元部下の元まで、わざわざ抱き抱えて運び、2人に対してそんなことを言う
シルバー『お前達が俺に尽くしていることは知ってたよ 軍人時代からの仲だ………知らないわけがない』
シルバー『俺が裏取りをしてないわけないだろう………?知ってたよお前達が何故裏切ったのかも………俺達を護ろうとしてくれたことも………全部』
シルバーは泣いていた………本当に部下として信頼していたからこそ………裏切られたのが心に響いたのだろう
シルバー『次に転生したらまた俺のところにこい そしたらまたシバキ倒して強くしてやるから』
シルバーはそう言って亡くなった2人を迎えに来た天使に渡し、「良き明日を見られるようにしてやってくれ」と伝えた………
稀龍「…………」
夢………?やけにリアルだったな
稀龍はふと目が覚めて辺りを見回すとシルバーはおらず、代わりに置き手紙と超食、よく分からない銀色の細長いモノがサイドテーブルにあった
稀龍「…………」
「起こすのは申し訳ないから朝食を用意しておく 銀色のヤツは腕の首に巻いて欲しい 魔族からの魔力を受けないためのものだ」か つかあいつは飯食ったのか?食堂があるのは知ってるが………
一応気を使ってもらっているので銀色のモノをつけ、食事を食べて食器を洗ってから少し屋内を散策する
稀龍「広いな………」
散策して行く内に気がついたら外に出たけど………結構緑豊かな国なんだな………
稀龍は散策していく内に屋外に出て、たまたまでた場所が展望台だったのか国が見渡せる
ジングレイ「あ いたいた」
稀龍「グレイ」
ジングレイ「部屋にいないからどこに行ったのかと思った ここにいたんだね」
探してたのか………まぁそりゃそうか
ジングレイ「ここ シルバー様がよく来る場所なんだ 昔もよく城を抜け出してここに来てた………何をする訳でもなく………ただここに来て国を眺めてる」
稀龍「………似てるんじゃないか ここが元いた世界と」
ジングレイ「かもしれないね シルバー様は余り他者に自分のことを話そうとしないから」
シルバーの失われた記憶………それは稀龍だけが知ることの出来るモノ………
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