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3章 ルダマン帝国編
第159話 消失
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フードの男が現れてから琉海達は全員の無事を確認した。
誰も大怪我を負っていないことが分かり、ひと安心する。
「みんな無事みたいだし、少し戻ってもいいでしょうか?」
「戻るですか?」
琉海の言っている意味が分からず、マルティアは首を傾げる。
「ここに来る前にリーリアを襲っていた連中がいまして、数人を縛ったんですが、縛っている途中でこちらで自然力に異変があったんで置いてきたんです」
琉海とリーリアが間に合っていなければ、マルティアは死んでいたかもしれない。
「そうだったんですね。でしたらもうここは大丈夫なので、捕まえた方々の方に行ってください」
マルティアは琉海の目的を優先するように言った。
琉海はエアリスと共に捕縛した場所に向かった。
特に配置は変わっていなかった。
静かなところを見るに誰も意識は戻っていないようだ。
琉海は最後まで抵抗した男――ダルクのいる場所に向かった。
ダルクも他の者と同じように意識が戻っていないのか、動いていなかった。
琉海は起こそうとして近づくと――
「なッ!?」
「どうしたの?」
琉海の声にエアリスは肩口から覗き込む。
「これって……」
琉海たちが見たダルクの姿はやせ細っていた。
捕らえる前とはあまりにも違う姿に琉海は何が起きたんだと訝しむ。
しかし、エアリスは神妙な面持ちでジッとダルクを見ていた。
何かを考えていることを察した琉海は他の捕らえた者達がどうなっているか確認しにいった。
「これも……同じか……」
縛り上げた十数人を全て確認したが、全て干からびたようにやせ細っていた。
「どれも同じ奴がやったんだろうが、誰がやったんだ」
症状が同じことから同一人物だとは思うが、犯人の見当はつかない。
「疑うとしたら、ルダマン帝国に口封じをする奴がいて、捕まった奴らを全て殺したってことなのか?」
琉海が思いつく現状の理由を口に出してみるが、何とも言えなかった。
「はあ、それよりも、大事な情報源を失った……か」
本来なら縛った者たちからアンリの情報を吐かせるはずだった。
「振り出しか……」
当初の目的通り、ディルクス・アルフォスを探すしかないようだ。
「ルイ! ちょっと来て!」
琉海が情報源が全滅して気落ちしていると、エアリスに呼ばれる。
「どうした?」
琉海がエアリスの元に戻ると、片手に短剣を握っていた。
「それは?」
「私が《創造》で作った短剣。その茂みに落ちてたわ」
「落ちてた?」
「たぶん、フードの男に投げた短剣だと思うわ」
短剣の投げた位置からここまで直線では届かない。
「つまり、フードの男がここに来て短剣を抜いて捨てたってことか?」
「おそらくね」
エアリスはそう言って短剣を粒子に変えた。
「そうなると、この惨状はそのフードの男がやった可能性が高いな」
「それと、もうひとつ。この仕業はもしかしたら【邪精霊】が関与しているかもしれないわ」
「邪精霊?」
「ええ、【邪精霊】は――」
「師匠が呼んでる! 来て!」
エアリスが【邪精霊】について話しをしようとした時、リーリアが息を切らしながら走って来た。
相当急いで来たようだ。
「エアリス、その話は後にしたほうが良さそうだ」
誰も大怪我を負っていないことが分かり、ひと安心する。
「みんな無事みたいだし、少し戻ってもいいでしょうか?」
「戻るですか?」
琉海の言っている意味が分からず、マルティアは首を傾げる。
「ここに来る前にリーリアを襲っていた連中がいまして、数人を縛ったんですが、縛っている途中でこちらで自然力に異変があったんで置いてきたんです」
琉海とリーリアが間に合っていなければ、マルティアは死んでいたかもしれない。
「そうだったんですね。でしたらもうここは大丈夫なので、捕まえた方々の方に行ってください」
マルティアは琉海の目的を優先するように言った。
琉海はエアリスと共に捕縛した場所に向かった。
特に配置は変わっていなかった。
静かなところを見るに誰も意識は戻っていないようだ。
琉海は最後まで抵抗した男――ダルクのいる場所に向かった。
ダルクも他の者と同じように意識が戻っていないのか、動いていなかった。
琉海は起こそうとして近づくと――
「なッ!?」
「どうしたの?」
琉海の声にエアリスは肩口から覗き込む。
「これって……」
琉海たちが見たダルクの姿はやせ細っていた。
捕らえる前とはあまりにも違う姿に琉海は何が起きたんだと訝しむ。
しかし、エアリスは神妙な面持ちでジッとダルクを見ていた。
何かを考えていることを察した琉海は他の捕らえた者達がどうなっているか確認しにいった。
「これも……同じか……」
縛り上げた十数人を全て確認したが、全て干からびたようにやせ細っていた。
「どれも同じ奴がやったんだろうが、誰がやったんだ」
症状が同じことから同一人物だとは思うが、犯人の見当はつかない。
「疑うとしたら、ルダマン帝国に口封じをする奴がいて、捕まった奴らを全て殺したってことなのか?」
琉海が思いつく現状の理由を口に出してみるが、何とも言えなかった。
「はあ、それよりも、大事な情報源を失った……か」
本来なら縛った者たちからアンリの情報を吐かせるはずだった。
「振り出しか……」
当初の目的通り、ディルクス・アルフォスを探すしかないようだ。
「ルイ! ちょっと来て!」
琉海が情報源が全滅して気落ちしていると、エアリスに呼ばれる。
「どうした?」
琉海がエアリスの元に戻ると、片手に短剣を握っていた。
「それは?」
「私が《創造》で作った短剣。その茂みに落ちてたわ」
「落ちてた?」
「たぶん、フードの男に投げた短剣だと思うわ」
短剣の投げた位置からここまで直線では届かない。
「つまり、フードの男がここに来て短剣を抜いて捨てたってことか?」
「おそらくね」
エアリスはそう言って短剣を粒子に変えた。
「そうなると、この惨状はそのフードの男がやった可能性が高いな」
「それと、もうひとつ。この仕業はもしかしたら【邪精霊】が関与しているかもしれないわ」
「邪精霊?」
「ええ、【邪精霊】は――」
「師匠が呼んでる! 来て!」
エアリスが【邪精霊】について話しをしようとした時、リーリアが息を切らしながら走って来た。
相当急いで来たようだ。
「エアリス、その話は後にしたほうが良さそうだ」
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