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3章 ルダマン帝国編
第230話 去る者
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ギードも自分の持ち場に戻ろうとしたとき――
「ちょっといいかい」
イローナが話しかけてきた。
「どうしました?」
「私もここを離れようと思う」
「離れる? イローナさんの持ち場はどうするんですか?」
「私の班の指揮はクイナに任せるつもりだ」
「クイナさんですか……」
クイナはイローナが留守の間女性陣をまとめることができる人間だ。
レオンスやギード、イローナたちがデルクライル子爵の領地に滞在していたとき、ホーマン子爵領の町で女性陣をまとめていたのはクイナだ。
統率力は問題ない。
「彼女なら、女性陣を率いてくれるはず」
「作戦の内容はどうするつもりですか?」
「事前に教えてあるわ。クイナも了承済みよ」
「そうですか」
ギードは考える。
イローナが抜けたときの影響がどれだけなのか想定する。
イローナの右腕としてクイナも女性陣をまとめてくれている。
だから、影響は少ないとギードは推測した。
「わかりました。クイナさんに女性陣の統率をお願いしましょう」
「ありがと」
「それでイローナさんはどこに行くつもりなんですか?」
「ちょっとね……こっちに向かってる知り合いに会いに行ってくるわ」
「知り合いですか……」
「昔のね。なんともなければ戻ってくるわ」
イローナはそう言って去っていった。
「仕方ないですね」
女性陣をしっかり率いてくれていた惜しい人材だ。
止めることもできただろうが、イローナが抜けた後のことまで用意されれば、止めることも難しい。
ここは軍隊ではないのだ。
各々の意志で集まっている集団に過ぎない。
離れていく者を拘束しておくこともできないのだ。
「まあ、クイナさんが引き継いでくれるようなので、良しとしましょう」
ギードは頭を切り替えて自分の持ち場に向かった。
「ちょっといいかい」
イローナが話しかけてきた。
「どうしました?」
「私もここを離れようと思う」
「離れる? イローナさんの持ち場はどうするんですか?」
「私の班の指揮はクイナに任せるつもりだ」
「クイナさんですか……」
クイナはイローナが留守の間女性陣をまとめることができる人間だ。
レオンスやギード、イローナたちがデルクライル子爵の領地に滞在していたとき、ホーマン子爵領の町で女性陣をまとめていたのはクイナだ。
統率力は問題ない。
「彼女なら、女性陣を率いてくれるはず」
「作戦の内容はどうするつもりですか?」
「事前に教えてあるわ。クイナも了承済みよ」
「そうですか」
ギードは考える。
イローナが抜けたときの影響がどれだけなのか想定する。
イローナの右腕としてクイナも女性陣をまとめてくれている。
だから、影響は少ないとギードは推測した。
「わかりました。クイナさんに女性陣の統率をお願いしましょう」
「ありがと」
「それでイローナさんはどこに行くつもりなんですか?」
「ちょっとね……こっちに向かってる知り合いに会いに行ってくるわ」
「知り合いですか……」
「昔のね。なんともなければ戻ってくるわ」
イローナはそう言って去っていった。
「仕方ないですね」
女性陣をしっかり率いてくれていた惜しい人材だ。
止めることもできただろうが、イローナが抜けた後のことまで用意されれば、止めることも難しい。
ここは軍隊ではないのだ。
各々の意志で集まっている集団に過ぎない。
離れていく者を拘束しておくこともできないのだ。
「まあ、クイナさんが引き継いでくれるようなので、良しとしましょう」
ギードは頭を切り替えて自分の持ち場に向かった。
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