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馬鹿は小さい頃から変わらない
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ベットに寝かして何時間経過したのだろう、ノアの体調の事はみんなに連絡し、直ぐには帰れないと伝えたが……
「いったいいつまで寝ているのやら……良く解らないが冷たいタオルでいいんだよな?」
あっているのかは知らんが倒れた人のおでこにタオルを置くのを良く見るしな。
「……真が大人になったらこんな感じ……だったのかな?……40年か……」
「……40年ですよ……」
「起きたか!どうだ?変なところないか?!」
「……最悪です……最悪の気分です……身体も熱いです」
「無理するな、寝てろよ、今飲み物でも……」
「いいです……まさかまさかですね……私から言う気はなかったのですが……」
ベットの横の椅子に座っていたが、袖を握られていて立つことができない、そのまま話を続ける事に……
「魅了するなら記憶も消して欲しかった!あー!!!……恥ずかしい///」
「まこと?」
「///だめ!///まって!……急に呼び方戻さないで///」
超レアなノアだ……もう、まことって呼んだ方がいいのかな?自分のマジックバックから飲み物を出し、落ち着かせるように喉を潤している。
「落ち着いたらでいいから聞いてもいいか?」
「……もう自爆してしまいましたし……どこからですかね……」
ぽつりぽつりと昔話をし始めてくれた……
「……私が親の転勤で引っ越した後からですね……9歳、4年生の時に引っ越しをして……小学校卒業までは普通だったのです……ですが子供だった私には教えて貰えなかったですが……日に日に身体が動かなくなっていきました、記憶はありませんが逆算すると……成人は迎えられたと思います……しっかりと意識を取り戻した時には、この世界に……」
「そうだったのか……」
「私もご主人様の事は詳しく知らないので次はご主人様の番です、どうやってこちらの世界に来たのですか?」
「そうだな……」
気を紛らわせる為か明るく振舞い、俺の事も聞いてくる。
「女性車両に乗ったまま転移ですが……らしいですね」
「なんだよらしいって!」
「そのままですよ……でも30人ですか?」
「30人がどうした?」
「満員電車って一車両に300人位入りませんでしたっけ?」
「え?満員ではなかったが……ガラガラって訳でもなかった気がするな」
言われると確かに……俺の様に別の場所に飛ばされた?でも俺はルナのせいだしな。
「次は私ですね……私が生まれた家は少し裕福な家で夫と妻一人づつの夫婦でした。私は両親のどちらとも似ておらず、髪も目も色が違い……ここで裕福だったのが裏目に出たのですかね?有名らしい魔導士を招き私を視ました……」
「生まれたばかりで覚えているのか?」
「話せないし身体も自由になりませんが会話は理解できていましたよ、転生者は生まれた瞬間に気が付く者と何かがきっかけで急に自覚する者がいるみたいですが、私は前者でしたね」
身体が動かせないまま赤ちゃんで異世界転生って本で読むのとは比べ物にならない位に辛そうだな。
「その偉そうな魔術師が二人の子ではないとか言いやがりまして」
「もう敬語とか気にしないでいいぞ?話したいように話してくれな」
「……それはおいおいで……まぁ捨てられますよね?正確には売られたのですが」
「辛かったらいいんだぞ?無理に話さなくても」
「大丈夫です、雰囲気作りですから」
「雰囲気作りって……」
「その後はよくある話です、私を乗せた馬車がモンスターに襲われて、食べられそうになった時に不思議な力に目覚め……」
「不思議な力に良く目覚めたりしないからな!」
「冗談です、食べられそうになった所を助けられ、そのまま育ててもらいました」
「食べられそうなのは本当なのか……」
「はい、サクラ達とは違いますが似たような、くノ一と言えばわかりやすいですかね?そんな里でした」
ノアの強さの秘密が少しわかった気がした……
「15歳を過ぎた頃には里最強になっていて、でも里の族長は代々血筋で決まっていたので、はっきり言って私は浮いてました」
「里最強も納得できるな」
「ご主人様には適当に捌かれてしまいましたが?そんな時にサリアにて大規模召喚の調査任務がありまして志願しました」
「それが俺達の潰した貴族だったと」
「はい、里にいた頃から、転移転生の話は結構な頻度で聞いていましたので可能性がある限り頑張ろうと……///」
「可能性?」
「また出会いたく……ずっとずっと待っていました……」
「それが俺なのか?なんで……?」
「……はぁあああ?!!!引っ越す前にあげたじゃないですか!!」
「え?え?なにを?」
「チョコですよ!私の最初で最後のチョコ!」
「……覚えてる……しっかり覚えてる……ギリだからねって渡されて……初恋が終わったと……」
「な!?放課後に!二人っきりで!手作りなのに!?……え?初恋……///」
俺の馬鹿さと素直さが引き起こした残念な事件だった……約40年振りに誤解が解け、二人っきり……まだ完全に魅了は解けていない……根性で耐え戦闘で紛らわせていたようだ……
「いったいいつまで寝ているのやら……良く解らないが冷たいタオルでいいんだよな?」
あっているのかは知らんが倒れた人のおでこにタオルを置くのを良く見るしな。
「……真が大人になったらこんな感じ……だったのかな?……40年か……」
「……40年ですよ……」
「起きたか!どうだ?変なところないか?!」
「……最悪です……最悪の気分です……身体も熱いです」
「無理するな、寝てろよ、今飲み物でも……」
「いいです……まさかまさかですね……私から言う気はなかったのですが……」
ベットの横の椅子に座っていたが、袖を握られていて立つことができない、そのまま話を続ける事に……
「魅了するなら記憶も消して欲しかった!あー!!!……恥ずかしい///」
「まこと?」
「///だめ!///まって!……急に呼び方戻さないで///」
超レアなノアだ……もう、まことって呼んだ方がいいのかな?自分のマジックバックから飲み物を出し、落ち着かせるように喉を潤している。
「落ち着いたらでいいから聞いてもいいか?」
「……もう自爆してしまいましたし……どこからですかね……」
ぽつりぽつりと昔話をし始めてくれた……
「……私が親の転勤で引っ越した後からですね……9歳、4年生の時に引っ越しをして……小学校卒業までは普通だったのです……ですが子供だった私には教えて貰えなかったですが……日に日に身体が動かなくなっていきました、記憶はありませんが逆算すると……成人は迎えられたと思います……しっかりと意識を取り戻した時には、この世界に……」
「そうだったのか……」
「私もご主人様の事は詳しく知らないので次はご主人様の番です、どうやってこちらの世界に来たのですか?」
「そうだな……」
気を紛らわせる為か明るく振舞い、俺の事も聞いてくる。
「女性車両に乗ったまま転移ですが……らしいですね」
「なんだよらしいって!」
「そのままですよ……でも30人ですか?」
「30人がどうした?」
「満員電車って一車両に300人位入りませんでしたっけ?」
「え?満員ではなかったが……ガラガラって訳でもなかった気がするな」
言われると確かに……俺の様に別の場所に飛ばされた?でも俺はルナのせいだしな。
「次は私ですね……私が生まれた家は少し裕福な家で夫と妻一人づつの夫婦でした。私は両親のどちらとも似ておらず、髪も目も色が違い……ここで裕福だったのが裏目に出たのですかね?有名らしい魔導士を招き私を視ました……」
「生まれたばかりで覚えているのか?」
「話せないし身体も自由になりませんが会話は理解できていましたよ、転生者は生まれた瞬間に気が付く者と何かがきっかけで急に自覚する者がいるみたいですが、私は前者でしたね」
身体が動かせないまま赤ちゃんで異世界転生って本で読むのとは比べ物にならない位に辛そうだな。
「その偉そうな魔術師が二人の子ではないとか言いやがりまして」
「もう敬語とか気にしないでいいぞ?話したいように話してくれな」
「……それはおいおいで……まぁ捨てられますよね?正確には売られたのですが」
「辛かったらいいんだぞ?無理に話さなくても」
「大丈夫です、雰囲気作りですから」
「雰囲気作りって……」
「その後はよくある話です、私を乗せた馬車がモンスターに襲われて、食べられそうになった時に不思議な力に目覚め……」
「不思議な力に良く目覚めたりしないからな!」
「冗談です、食べられそうになった所を助けられ、そのまま育ててもらいました」
「食べられそうなのは本当なのか……」
「はい、サクラ達とは違いますが似たような、くノ一と言えばわかりやすいですかね?そんな里でした」
ノアの強さの秘密が少しわかった気がした……
「15歳を過ぎた頃には里最強になっていて、でも里の族長は代々血筋で決まっていたので、はっきり言って私は浮いてました」
「里最強も納得できるな」
「ご主人様には適当に捌かれてしまいましたが?そんな時にサリアにて大規模召喚の調査任務がありまして志願しました」
「それが俺達の潰した貴族だったと」
「はい、里にいた頃から、転移転生の話は結構な頻度で聞いていましたので可能性がある限り頑張ろうと……///」
「可能性?」
「また出会いたく……ずっとずっと待っていました……」
「それが俺なのか?なんで……?」
「……はぁあああ?!!!引っ越す前にあげたじゃないですか!!」
「え?え?なにを?」
「チョコですよ!私の最初で最後のチョコ!」
「……覚えてる……しっかり覚えてる……ギリだからねって渡されて……初恋が終わったと……」
「な!?放課後に!二人っきりで!手作りなのに!?……え?初恋……///」
俺の馬鹿さと素直さが引き起こした残念な事件だった……約40年振りに誤解が解け、二人っきり……まだ完全に魅了は解けていない……根性で耐え戦闘で紛らわせていたようだ……
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