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しおりを挟む機械のそばには一人のおじいさんがいました。
「おお、これはいかん!」
「どうしたんですか?」
「大事な歯車が一つ、今にも壊れそうなのじゃ」
それは、大きくもなければ、珍しい色でもない、変わった形もしていない、普通の歯車でした。
「この普通の歯車が、大事な歯車なんですか?」
「そうじゃとも」
「ここで大切なのは普通の歯車じゃ。
珍しい色でなくていい。
おかしな形をしていたり、特別大きくても、小さくてもいかん。
他の歯車と一緒に、怠けず、正直に、根気よく回り続ける、
そういう歯車が必要なんじゃよ」
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