託宣が下りました。

瑞原チヒロ

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本編

お約束はできませんが、――。6

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 ソラさんがようやく寝入ってから少し――
 そろそろ深夜になろうという時間になっても、わたくしは眠れずにいました。
 打ち身の痛みに関しては、だいぶよくなりました。むしろ体が軽く感じるくらいです。きっとリリン草の薬がよく効いたのでしょう。調合したのはカイ様とのことですが、さすがです。
 けれど……。
 心の疲れには、もう少しなのでしょうか。それとも薬の効果を上回る疲れだったのでしょうか。
 わたくしはベッドに体を押し込め、ため息をつきました。
(今日も色々あった……)
 ラケシスと再会し、馬車を襲われ、カイ様とソラさんに会い、この国の暗部のようなものに触れ――
 これほど濃い一日も滅多にありません。
 それなのに、心のどこかが空虚。
 命を狙われる。そんな物語のような話が現実に起こった。あのときの恐怖も残った打ち身も本物なのに、自分のことのように思えません。
 今日起こった何もかもが私のものではないようで、心の中に実感として居着いてくれないのです。
(………)
 枕元のランプの火を落とす気にもなれず、ずっと点けっぱなしにしています。
 そう言えばいつぞやのシェーラは、別荘でこんな気分だったのでしょうか。
 無理やりつれてこられた別荘で、眠らず魔術の本を読んでいたシェーラ。わたくしも本を持っていれば良かった――今さらながらに悔やみます。
 と。

 ごとっ、と奇妙な音がしました。
 窓です。締め切られた木の窓に、外から何かがぶつかったような音……

(まさか――刺客?)
 すぐにエリシャヴェーラ様のことを考え、違うと否定しました。刺客なら音など立てません。
 そもそもここは二階です。人が窓から来るわけがない――。
 それでは、今のは何? 風でも吹いて物が当たったのでしょうか。
 わたくしは息を殺し、もう一度ベッドに潜り込もうとしました。しかし。

 ごとっ。再び同じ音。

「―――」
 わたくしはおそるおそるベッドから体を起こしました。
……?)
 ランプの小さな灯りを頼りにソラさんのベッドの周りを探り、一回り大きなネズミを探し当てます。
(お、おかしなことがあったらこのネズミを使おう)
 両のてのひらで包むように持ちながら、わたくしは勇気を奮い立たせ窓に近づきました。
 そして。
 バタン。勢いよく窓を開けると、目の前に人影が――!
「巫女!」
「ひっ――」
 思わずネズミから手を放すと、ネズミはたがわず目の前の人影に飛びかかりました。
「どわあっ!?」
 目的は達成されました。驚いた人影は掴まっていた場所を手放してしまったのか、そのまま落下していきました。

 ………。

 なかったことに、しようかな。
 そんな思いがわたくしの脳裏をかすめましたが、人ひとり落下しています。少しは心配しなくては。
 ですが、わたくしの中に妙な確信があったのです。“彼が”、こんなことくらいで怪我をするわけがないと。
 ……それなら。
「では、ごきげんよう」
 わたくしは安心して窓を閉めようとしました。
「待て待て待て!」
 声が追いかけてきます。下から上へ。猛然と上がってきます。
 真っ暗な中に、大きな樹があるのが分かりました。人影はその幹を器用に登ってきているのです。
 そして、
「ひどいだろういくらなんでも。『勇者の片腕、妹のいたずら道具に驚いて死亡』とか目も当てられんぞ。他人事なら大笑いだが」
「騎士のこともきっと誰かが笑ってくれますよ。というわけでさようなら」
「だから待て。待ってくれ頼む」
 木の枝に両手でぶらさがって――
 騎士ヴァイスは暗闇の中、ぶらんぶらんしながらわたくしに訴えました。
「せっかく来たんだからせめてもう少し話を」
「今日は来ないと仰っていましたよね?」
 わたくしはランプを持って窓に戻ってきました。そして、騎士を責める気持ちでにらみました。
 すると、
「いや今日は来るつもりはなかったんだが、カイのやつが巫女が怪我したと報せてきたもので――。大丈夫か?」
「………」
 わたくしはむうとうなりました。こういうときの騎士は本当に心配そうな顔をします。ずるいです。
「……カイ様のお薬のおかげでだいぶ痛みは取れました。大丈夫です」
 ご心配ありがとう――神妙に頭を下げると、騎士は嬉しそうに笑いました。ぶらぶらしたまま。
「それは重畳! っと、あまり大声を出してはソラが起きるな」
 慌てて声をひそめます。
 ただでさえ声の大きい人です。もうとっくにソラさんが起きてもおかしくないほどですが、幸いベッドのソラさんに動きはありません。
 それにしても声を抑えた騎士、なんて。貴重すぎやしませんか。
「ソラさんがこのお部屋だとよくご存じですね?」
「宿の亭主に聞いた」
「……だと思いました。本当に、平気でそういうことを調べますねあなたは」
 わたくしが呆れて言うと、「いや」と騎士は心外そうに首をかしげました。
「亭主に聞く前に予想はついていたぞ? あなたはおそらくソラと一緒の部屋で寝てくれるだろうと」
「――何でそんな」
「なに、巫女ならソラを独り寝させないと思っただけだ。となればラケシス殿が一緒かどうかだけが問題だが、おそらくラケシス殿とソラは相性が悪いから同じ部屋には泊まらんだろう」
 すらすらと答える騎士。その正確な洞察力に、わたくしはぽかんとしました。
 この騎士はこんなに察しのいい人だったでしょうか? こんなに人間関係に聡い人だったでしょうか。
 わたくしはじっと騎士を見つめました。ぶら下がっているとなおさら分かる引き締まった体躯、迷いの兆したためしがない、今はランプの炎の映りこむ双眸……。
 こちらが見つめている間にもぶらんぶらんと落ち着かなさそうです。そこまでして、なぜこの人はここに来たのでしょう?
 そんなにも……わたくしを心配してくれたのでしょうか?
(何だか、おかしな感じ……)
 片手をそっと胸に当ててみます。奥のほうに、ふわふわと落ち着かない何かがあるような。
 それにしても、
(この人は、?)
 ふとそんなことに思い至りました。
 カイ様は教えていないのでしょうか。知っていたらもっと騒いでいる気がします。
 わたくしはためらってから、思い切って口にしました。
「……騎士ヴァイス。今回の馬車を狙った犯人のこと……なんですけれど」
「犯人が分かっているのか!?」
 騎士はぶら下がったままこちらに身を乗り出すという、無理のある行動に出ました。
 体が大きく揺れます。見ていられなくて、わたくしは顔をそらしてしまいました。
「わ、と、と……」
 幸い落ちることもなく(どんな運動神経をしているのでしょう)、騎士は持ち直したようです。
「誰なんだ、巫女に怪我をさせたのは?」
 わたくしが視線を戻すと、彼の表情が真剣なものに変わっていました。嘘やごまかしのようには……見えません。
(やっぱり知らないのね)
 カイ様が教えなかったのも、当然といえば当然でしょう。王女様が原因と知ったら、この騎士は何をしでかすのか。王宮に怒鳴り込むくらいはするのでしょうか?
 それとも……
(王女様の味方をするの……かも)
 半分冗談で思ったとたん、胸の奥が締めつけられるように痛みました。一瞬呼吸を忘れ、それから……はあと大きな息。
「どうした? やっぱり痛むのか?」
「い、いえ。……あの、犯人、あなたも知らないのですね」
 わたくしは慌ててごまかしました。
 なぜか、彼に本当のことは言いたくないと思いました。
 原因が王女様だと知って、結果騎士が怒ったとしても――逆に王女様を擁護したとしても、たぶんわたくしはどちらも喜べない。
 何よりそのどちらなのかを知りたくないと心の奥底が叫んでいるのです。
「カイのやつが調べているとか言っていたがな。あいつは慎重すぎてたびたび後手に回るからなあ……俺が調べに出ようか」
 騎士がそんなことを言います。わたくしは急いで「駄目ですよ」と言いました。
「カイ様にはカイ様のお考えがあります。邪魔してはいけません」
「しかしなあ」
「駄目です。第一あなたは現場にいなかったじゃないですか」
「む……」
 不満そうに騎士は黙り込みました。わたくしはハラハラと騎士の様子を見つめます。
 どうか、カイ様の配慮が無駄にならないよう――騎士が、真実を知らないままでありますよう。心の中で星に祈りながら。
 ランプの炎がゆらゆらと揺れていました。少し風が出てきたでしょうか。
 窓を開けたままではソラさんに迷惑です。それに騎士だって、早く帰ったほうがいい――。わたくしは小さく咳払いをして口を開きました。
「他に、何かご用はおありですか? なければわたくしは眠りたいのですが」
 騎士は両手をかけていた太い枝に足まで引っかけていました。
 何でしょうか、この姿勢は。そう、いつぞや図鑑で見た、遠い外国にいるという『ナマケモノ』という動物にそっくりなような。あ、単純に猿でもいいです。
 やっぱりこの人はどこか動物的ですね。首だけぐりんとこちらに向けられるとなおさらそう。しみじみと実感します。
「巫女。さっきから失礼なことを考えていないか?」
「気のせいですよ、騎士よ」
「そうか? まあいい。それで話なんだが」
 魔物が出てるって? と彼は唐突に言い出しました。
「は……?」
「巫女の町に、魔物が出たらしいじゃないか。洞窟ダンジョンまで発生させて」
「あ――」
 ランプの火が動揺で揺れました。
 魔物。そうです、サンミリオンに帰ったら、今度はその問題があるのです。
「ラ、ラケシスが討伐してくれますから」
 わたくしは震える声で言いました。
 これではまるで妹を死地に放り込むことを望んでいるかのよう。
 でも――他に何を言えばいいのでしょう。
 騎士は枝から両手両足でぶらさがる姿勢のまま、難しい顔をしました。真面目に話をする体勢にはとても見えないのですが。
「……厳しいな、ラケシス殿一人じゃ」
「仲間はサンミリオンで募集するんです。サンミリオンにもギルドはあります」
「知ってる。だが現地で集めるようなパーティじゃなおさら厳しい。死にに行くようなものだ」
「そんな!」
 騎士の言葉に、胸がきりりと痛みます。
 ラケシスの力では厳しい? このままではあの子を死なせてしまう?
「でも、だったらどうすれば」
 片手で持っていたランプを思わず両手で掴み、力をこめます。火がふるふると震えて、わたくしたちの影を落ち着かなく揺らします。
 騎士は、ぼやくように言いました。
「……これはさすがになあ」
「え?」
「どうしてもあなたの頭の中に『俺に頼る』という選択肢がないと思うと、さすがに悲しくてな」
「――…」
 わたくしは言葉に詰まりました。
 影が、今度は違う理由で大きく揺れました。
(騎士に、頼る……?)
 ……たしかに、魔物討伐ならばこれ以上ない人材でしょう。
 何しろ彼は勇者の片腕と呼ばれるほどの腕前。その上彼が出陣するならば、勇者様たちがともに討伐に出てくれる可能性が高いのです。
 頼ればいいのです。ここで、お願いしますと言えばそれで解決する……
(――無理よ)
 心がどうしてもそれを許しません。だって今まで散々彼を拒否してきたのに、こんなときだけ頼りになんかできない。
 それは人として、許されないことのように思うのです。
 たしかに、わたくしのような戦えない人間が悠長にこだわっていいことではありません。魔物は一刻も早く倒さなくては。一刻も早く倒すためには、強い人間に頼らなくては。体面だとかプライドだとかは無意味です。
 それでも……。
 わたくしは無言で首を振りました。
「………」
 意味は伝わったでしょう。さぞかし彼を残念がらせるだろう――そう、思ったのに。
「そうか」
 騎士は微笑みました。炎の映り込む目を、やわらかくほどいて。
「あなたらしいな」
 その言葉は、満足げでさえありました。
 それでこそ巫女だ――。
 声に活力がみなぎっていました。騎士は片腕を枝から離し、わたくしのほうへと差し出しました。
 窓までの距離に少しだけ遠い。わたくしはそのてのひらをじっと見つめました。
 騎士は、低くやわらかい声で言いました。
「あなたに頼まれなくても俺は行く。それがあなたの役に立つからだ」
「―――」
「心配ない、必ず勝つ。まあ俺ひとりでは行かないしな。揃っていれば、俺たちは最強だ。信じていい」
 最強。
 その≪強さ≫を、信じろ、と。
 騎士は指先を少し空中に遊ばせました。
「まあ本当は一人で倒したほうが点数は高くなりそうな気がしているが、巫女を不必要に心配させてもなあ」
「――し」
 心配なんて、しません。
 なぜかわたくしは、むきになってそう言いました。
「死んでしまったって知りません。わたくしには関係ありませんからね。だ、だから」
 自分が何を言っているのか分からない。騎士の前だとたびたびこうなってしまう。もういい加減、自分を見失うのはいやなのに。
 でも。
「……死んでしまうのは無駄死にです。絶対に生きて戻ってきてください……ね」
 結論だけは、たしかに本心と重なっていて。

 騎士はにこりと笑いました。自信に満ちた笑みでした。
「約束する」
 そして彼は空中に遊ばせた手で、わたくしを招きました。
 わたくしは少しだけ窓に近づきました。それでも手は届きません。少し迷ってから――ランプを持っていないほうの手を、騎士の手の先に、ちょこっとだけ伸ばしてみました。
 触れた瞬間、熱い何かが通った気がしました。
 わたくしはぴくりと指を逃がしてから……またおそるおそる彼の指先に触れました。
 ――自分から彼に触れた。
 その瞬間はすべての熱が指先に集まったかのように思えて。
 彼の指先がわたくしの指先を、なぞる――熱い熱が指の輪郭を這っていくのを、黙って受け止めている。
 そんな自分がふしぎでたまらず、足は頼る地面をなくしてふわふわと浮かんでいるようで。
 わたくしの指先を礼儀正しく持ち上げるようにして、彼は囁きました。
「無事に倒したらご褒美をくれないか」
「……何がほしいのですか」
「そうだな。もう一度口づけを許してほしい」
 それはその動物のような体勢で言うことなのですか、騎士よ。
 わたくしは即座に却下しようとして――その言葉を呑み込みました。

 なぜ、でしょうか。嫌だと言えない――。

「……お約束は、できませんが、――」
 指先だけを触れ合わせたまま、わたくしは。
 騎士から目をそらしました。手元のランプを隠してしまいたい気持ちでした。
 でも、隠せない。きっと彼にはわたくしの表情すべてが見えているでしょう。
 隠せない。何もかも。

「……少しだけ、考えておきます」

 騎士はそのとき、無理にわたくしの手を引こうとはしませんでした。
 彼には分かっていたのでしょうか。奪わずともその手に落ちかかっている、果実の揺らめき――が。
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