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153 例の件
「ピルルルッ」
鋭い泣き声に、ハッと顔を上げた。
でも、まだ。まだ、距離がある。
たくさん書いた文字をじっと見つめ、その共通点を探していく。
「きゃうっ!」
「ククイッ!」
あっ、と声をあげた瞬間、目の前にあった素早く紙が取り上げられた。
「きんたろ、だめ!」
様々な文字を書き綴った、大事な紙……! 既に記憶しているとはいえ、それは大切な原本だ。
紙をさらっていったキンタロに手を伸ばしたと同時、部屋の扉が開く。
「ただいま……何やってんだ?」
素知らぬ顔で、キンタロがくるくる紙を筒にしたかと思うと、ぽすぽす枕など叩いている。
……なんと上手な隠蔽と演技だろうか。どこからどう見ても、かわいい子ザルが新しいおもちゃで遊んでいるように見える。
「……りと、おかえり。りゅー、いいこ」
安堵してようやく返事をすると、両手を差し伸べた。
大きな手が私の両脇を支え、ぐんと持ち上げる。一気に高くなる視界と、近くなる視線。
やっと届くようになった首に腕を回して、ぎゅっと力を入れた。
「その返事は、すげえ不安になるんだけどな……? 部屋で大人しくしてたのか?」
「もちよん」
そこは間違いない。私は室内にいて、大人しく古代語とルミナスプ式詠唱、魔法言語の研究をしていただけだ。とてもいい子だった。
とても疑り深い顔をしていたリトだけど、ぐるり見回して異変はないと判断したか、私を抱えたまま荷物を下ろして椅子に腰かけた。
「まあ、大丈夫ならいいんだけどよ……。飯、買ってきたのでいいか? 腹は?」
「お腹しゅいた」
言われて初めてぺこぺこのお腹に気が付いた。そう言えば、昼はいつだったんだろう。
食べた記憶がないような気がする。ちなみに、ファエルは疲れ果てて寝ている。
小さなテーブルから溢れんばかりに、リトが買ってきたものが並ぶ。
すかさず、食事の美味しさを知った3体が駆け寄ってきた。
「やっぱお前らも食うのか……」
「りと、りゅーがおち払いする」
「こいつらが食う分くらい構わねえよ、お前だって大して食わねえし。けど、こいつらが食えるモンか分かんねえぞ」
それは多分、大丈夫だと思う。きっと、好みはあるけど私が食べるものなら食べるだろう。
目移りする私の前に置かれたのは、白身魚を団子にしたスープだろうか。かきまぜると、わずかなとろみがついている。
ほどよく冷めたそれを引き寄せ、大きな団子をはもりと頬張った。
「あっ、団子はまだ……うっ……! だろうなあ……」
「あちゅかった」
べぇ、と思わず吐き出した団子だったものを、リトの手の平が受け止めている。相変わらず、素晴らしい反応速度だ。
団子、確かに外側は冷めていたのだけれど。
とても萎びた顔で、手の平の惨状に溜息を吐いたリトが、思いついたように手を下げた。
「きゃうっ!」
待ってましたとばかりに飛びついたパンと、さっと横から大きな塊を口に押し込んでいったキンタロ。
ガルーはそれよりも、テーブル上の他の食事に目を奪われている。
「おー、これは便利だな」
再び持ち上げたリトの手は、すっかり綺麗になっている。
機嫌良く布巾で手を拭ったリトにむっとしつつ、今度は熱くないよう団子をざくざくスプーンで割った。
ふと、思いついて、だんご汁をスプーンにすくって差し出してみる。
「りと、どーじょ」
「……あー、何つうか、原型を留めた状態で食いたかったんだが……」
パンとキンタロみたいに飛びついてくれなかったけれど、リトの口がぱくりとスプーンを咥えて、私の口角が上がる。
これはいい。
リトが私にごはんをくれなくなっても、私があげればいいのだ。
もう一度差し出して、苦笑したリトがもう一度食いついて。
「しっかり、カミカミちて」
「ふっ……! ああ、そうだな。噛むとこねえくらいグダグダだけどな。リュウ、お前もちゃんと食え」
こくり、頷いた私は満足して自分の口に運ぶ。
白身魚の素朴な味わいを噛みしめていると、せっせと諸々を平らげていたリトが思い出したように私に話を振った。
「ああ、船の件だけどな、お前を乗せていってもいいって依頼者がいたぞ」
船の件? ……船?!
「りゅーも、船に乗れる?!」
「ああ。つっても、船に乗ってるだけで、別に面白いことはねえけどな」
「りとは、お仕事なない?」
リトも、乗っているだけなんだろうか? 依頼と言った気がするけれど。
「いや、仕事だけどな? でも基本は乗ってるだけだ。船護衛だからな。魔物とか、海賊とか、そういうのが出てきた時しか動かねえよ」
「海賊がいる?」
「いるぞ。ここは大きい港だからな、外国船も多いし、結構狙われる。まあ、俺以外にも護衛がいるから、俺は危ねえ時だけでいいと思うが」
つまり、狙われそうな船で、複数の護衛が必要なほど結構大きいということだろうか。
でも、私が乗ってもいい船なら、そういうものかもしれない。
「航路は? 何をする船? りゅーの、お仕事は?」
「視点がやっぱ違うんだよなあ……。まあ、ひとまずお前の仕事は、俺から離れないことだ。それが一番役に立つ」
そうなのか。どういう役に立つのか分からないけれど、深々頷いた。船に乗ってみれば、きっと分かるだろう。
「あと、航路なんか知らねえ。聞いても俺には分かんねえわ。ちょっと離れた場所に島があるから、そこに行って帰るだけだな」
つまり、ただの連絡船だろうか。陸で言えば、乗合馬車。
その島にも行けるということだろうか。
「島には行くけどな、時間はねえから観光はできねえよ。ちょっと休憩して出発だ」
そうなのか……がっかりはしたものの、それでもAIの能力をフル活用して、記憶できるだけ記憶して帰ろう。
「いちゅ行く?」
「二日後だな。朝、早いぞ?」
にやっと笑うリトに、真剣な顔で頷いた。
「大丈夫、りゅー、抱っこでがまんれきる」
「起きねえのかよ!」
私は、確実な方を取ろうと思う。最初からリスクのある方法をとる必要はない。
二日か……一旦古代語は置いておき、それまでに図書館で船や航路について調べておこう。
せっかくのチャンスを最大限に活かすためには、事前学習が大切だ。
これからの二日を有効活用できるよう、真剣に考え始めた私は、『頭より口を動かせ』とたびたび何かを口の中に突っ込まれることになったのだった。
鋭い泣き声に、ハッと顔を上げた。
でも、まだ。まだ、距離がある。
たくさん書いた文字をじっと見つめ、その共通点を探していく。
「きゃうっ!」
「ククイッ!」
あっ、と声をあげた瞬間、目の前にあった素早く紙が取り上げられた。
「きんたろ、だめ!」
様々な文字を書き綴った、大事な紙……! 既に記憶しているとはいえ、それは大切な原本だ。
紙をさらっていったキンタロに手を伸ばしたと同時、部屋の扉が開く。
「ただいま……何やってんだ?」
素知らぬ顔で、キンタロがくるくる紙を筒にしたかと思うと、ぽすぽす枕など叩いている。
……なんと上手な隠蔽と演技だろうか。どこからどう見ても、かわいい子ザルが新しいおもちゃで遊んでいるように見える。
「……りと、おかえり。りゅー、いいこ」
安堵してようやく返事をすると、両手を差し伸べた。
大きな手が私の両脇を支え、ぐんと持ち上げる。一気に高くなる視界と、近くなる視線。
やっと届くようになった首に腕を回して、ぎゅっと力を入れた。
「その返事は、すげえ不安になるんだけどな……? 部屋で大人しくしてたのか?」
「もちよん」
そこは間違いない。私は室内にいて、大人しく古代語とルミナスプ式詠唱、魔法言語の研究をしていただけだ。とてもいい子だった。
とても疑り深い顔をしていたリトだけど、ぐるり見回して異変はないと判断したか、私を抱えたまま荷物を下ろして椅子に腰かけた。
「まあ、大丈夫ならいいんだけどよ……。飯、買ってきたのでいいか? 腹は?」
「お腹しゅいた」
言われて初めてぺこぺこのお腹に気が付いた。そう言えば、昼はいつだったんだろう。
食べた記憶がないような気がする。ちなみに、ファエルは疲れ果てて寝ている。
小さなテーブルから溢れんばかりに、リトが買ってきたものが並ぶ。
すかさず、食事の美味しさを知った3体が駆け寄ってきた。
「やっぱお前らも食うのか……」
「りと、りゅーがおち払いする」
「こいつらが食う分くらい構わねえよ、お前だって大して食わねえし。けど、こいつらが食えるモンか分かんねえぞ」
それは多分、大丈夫だと思う。きっと、好みはあるけど私が食べるものなら食べるだろう。
目移りする私の前に置かれたのは、白身魚を団子にしたスープだろうか。かきまぜると、わずかなとろみがついている。
ほどよく冷めたそれを引き寄せ、大きな団子をはもりと頬張った。
「あっ、団子はまだ……うっ……! だろうなあ……」
「あちゅかった」
べぇ、と思わず吐き出した団子だったものを、リトの手の平が受け止めている。相変わらず、素晴らしい反応速度だ。
団子、確かに外側は冷めていたのだけれど。
とても萎びた顔で、手の平の惨状に溜息を吐いたリトが、思いついたように手を下げた。
「きゃうっ!」
待ってましたとばかりに飛びついたパンと、さっと横から大きな塊を口に押し込んでいったキンタロ。
ガルーはそれよりも、テーブル上の他の食事に目を奪われている。
「おー、これは便利だな」
再び持ち上げたリトの手は、すっかり綺麗になっている。
機嫌良く布巾で手を拭ったリトにむっとしつつ、今度は熱くないよう団子をざくざくスプーンで割った。
ふと、思いついて、だんご汁をスプーンにすくって差し出してみる。
「りと、どーじょ」
「……あー、何つうか、原型を留めた状態で食いたかったんだが……」
パンとキンタロみたいに飛びついてくれなかったけれど、リトの口がぱくりとスプーンを咥えて、私の口角が上がる。
これはいい。
リトが私にごはんをくれなくなっても、私があげればいいのだ。
もう一度差し出して、苦笑したリトがもう一度食いついて。
「しっかり、カミカミちて」
「ふっ……! ああ、そうだな。噛むとこねえくらいグダグダだけどな。リュウ、お前もちゃんと食え」
こくり、頷いた私は満足して自分の口に運ぶ。
白身魚の素朴な味わいを噛みしめていると、せっせと諸々を平らげていたリトが思い出したように私に話を振った。
「ああ、船の件だけどな、お前を乗せていってもいいって依頼者がいたぞ」
船の件? ……船?!
「りゅーも、船に乗れる?!」
「ああ。つっても、船に乗ってるだけで、別に面白いことはねえけどな」
「りとは、お仕事なない?」
リトも、乗っているだけなんだろうか? 依頼と言った気がするけれど。
「いや、仕事だけどな? でも基本は乗ってるだけだ。船護衛だからな。魔物とか、海賊とか、そういうのが出てきた時しか動かねえよ」
「海賊がいる?」
「いるぞ。ここは大きい港だからな、外国船も多いし、結構狙われる。まあ、俺以外にも護衛がいるから、俺は危ねえ時だけでいいと思うが」
つまり、狙われそうな船で、複数の護衛が必要なほど結構大きいということだろうか。
でも、私が乗ってもいい船なら、そういうものかもしれない。
「航路は? 何をする船? りゅーの、お仕事は?」
「視点がやっぱ違うんだよなあ……。まあ、ひとまずお前の仕事は、俺から離れないことだ。それが一番役に立つ」
そうなのか。どういう役に立つのか分からないけれど、深々頷いた。船に乗ってみれば、きっと分かるだろう。
「あと、航路なんか知らねえ。聞いても俺には分かんねえわ。ちょっと離れた場所に島があるから、そこに行って帰るだけだな」
つまり、ただの連絡船だろうか。陸で言えば、乗合馬車。
その島にも行けるということだろうか。
「島には行くけどな、時間はねえから観光はできねえよ。ちょっと休憩して出発だ」
そうなのか……がっかりはしたものの、それでもAIの能力をフル活用して、記憶できるだけ記憶して帰ろう。
「いちゅ行く?」
「二日後だな。朝、早いぞ?」
にやっと笑うリトに、真剣な顔で頷いた。
「大丈夫、りゅー、抱っこでがまんれきる」
「起きねえのかよ!」
私は、確実な方を取ろうと思う。最初からリスクのある方法をとる必要はない。
二日か……一旦古代語は置いておき、それまでに図書館で船や航路について調べておこう。
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