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第1章 出会い。
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❤️愛故にVol-1❤️
第1章 出会い。
(語句の解説)
💙ユィーズ
ダンシングチーム。
💙ユィーズ・ユニオン・カンパニー。UCco
新会社。芸能プロダクション。オーナー。浅田唯。
💙Xレディー。
浅田唯の身辺警護部隊。
💙ツィーン・ユィーズ・タワー。
3姉妹の新居。ユィーズ・ユニオン・カンパニーの本社ビル。
💙ユィーズ音工。
CD制作販売会社。
💙ユィーズ・プロダクション。
芸能・音楽プロダクション。
💙浅田女学園大学。
💙浅田女学園大付属浅田女子校。
💙シークレット・サービス。
(登場人物)
💚浅田宗治。
祖父。浅田財団の会長。
❣️浅田百合。
祖母。ファッションデザイナー。
💚デューク・A・ヴァック。
3姉妹の父親。浅田宗一郎(日本名)。ロサンゼルス在住。ヴァック財団の後継者。ハーフ。
❣️浅田由梨江。
浅田財団の後継者。 女医。浅田女学院大医学部教授。浅田女学院大学付属浅田病院院長。3姉妹の母親。
❣️浅田優香。
17歳。浅田女学院大付属浅田女子校2年生。3姉妹の長女。
❣️浅田唯。
16歳。浅田学院大付属浅田女学院女子校1年生。ユイ・A・ヴァック(アメリカ名)。クォーター。
🌟此の愛を貴方に❗️。
🌟未来へ羽ばたけ❗️。
🌟勝利を目指して❗️。
🌟夢が有る限り❗️。
🌟戦いの前に。
❣️浅田美優。
浅田学院大付属浅田学院中等部3年生。15歳。
💚浅田浩司。
浅田学院中等部2年生。14歳 唯の弟。
❣️長瀬美保。
ユィーズ・ユニオン・カンパニー・プロダクションのチーフマネージャー。
❣️水沢久美。
ダンシングチームユィーズのリーダー。
❣️小坂井友香。16歳。 唯の親友。
❣️宇佐見沙羅。
20歳。浅田女子学院大2年生。健二の姉。
💚宇佐見健二。
17歳。浅田学院高等部2年生。野球部ピッチャー。
❣️園田由美。
浅田学院高等部1年生。野球部のマネージャー。
❣️吉岡久美。
Xレディーのリーダー。3姉妹の警護部隊。
💚藤崎洋行。
大東京テレビのデレクター。
💚吉田正則。
セキュリティーサービス特務部。シークレット・サービス・第1課のリーダー。3姉妹の警護部隊。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
第1章 出会い 1
浅田女学園女子校一年生の浅田唯は、部活を終え自宅に向っていた。急に雲行きが怪しくなり周囲が暗くなる。立ち止まって空を見上げる。今にも降りだして来そうな雲行きだ。自然と早足になる。ポツポツと雨が顔に当たり始め、数秒後に大粒の雨が降りだしてきた。
「きゃー 」思わず悲鳴を上げる。容赦なく大粒の雨が全身を濡らす。カバンを頭に乗せ雨を防ぐが気休めにもならない。小走りに帰りを急ぐが、ドシャブリになり軒下で雨を避けるべく身を寄せる。
「もう、最低 雨が降る何って言ってなかったのに」思わず愚痴る。
全身ずぶ濡れになり下着まで達して気持ち悪い。カバンから携帯を出し自宅にかける。
「あっ、ママ 雨に降られちゃってもうビショビショなの、もう嫌になっちゃう 。浩ちゃん戻ってる。いたら迎えに来て欲しいの。今、管野商店の軒下だから」
受話器からママの声が聞こえてくる。
「唯、浩司を迎えにやるから其処にいなさい」
「はい 待ってます。」と、答える。
20数分後、浩司が来た。
傘を差出し「唯姉。持ってきたよ」と声をかける。
「浩ちゃん有難う❗️」傘を受け取り広げる。
傘を差し、暫し様子をみる。小降りになりそうもない。意を決して歩きだす。
「唯姉、ビショビショだね。下着透けてるよ❗️」
白い半袖のブラウスが体にへばりつき素肌を浮き彫りにしている。唯は気にもせず、歩き続ける。
雨は更に強くなり、ハネ雨の跳ね返りが膝元まで届き濡らしている。雨音に混ざって足音が聞こえてくる。気になり振り返る。高校生がカバンを頭に被せ走ってくる。
大きな水溜まりを避け左側に寄る。後ろから足音が近づいてくる。走ってきた高校生が其の水溜まりに左足が踏み込み、水飛沫が飛び散り唯のスカートにかかった。
「キャー!」唯は悲鳴を上げ体をくねらせスカートを見る。
悲鳴に驚いた高校生は立ち止まり振り返る。
傘を差して立ちすくんで女子高生を見つめて「御免❗️」と言葉をかけ、頭を下げる。
唯は、自然と傘を差出し其の高校生を傘にいれる。
「大丈夫よ❗️もうビショビショだし、気にしないで」 唯は其の高校生を見つめる。瞬時心が揺れる。
高校生は爽やか笑顔で、先を急いでいたので迂闊な事をして申し訳なかった。と再び頭を下げる。
高校生の視線が瞬時唯の胸元に動く。唯は気が付きカバンを持った左手を自分の胸を隠しチョッピリ頬を染める。
高校生は慌てて視線を反らし「御免」と囁く。
唯は頭を振り羞かしげに、うん、と呟く。
気を取り直し「私の傘をお持ちになって、弟と帰りますから」
振り返って、「浩ちゃん❗️」と呼び掛ける。
「あっ、宇佐見先輩❗️」
「えっ❗️」と唯。弟を見つめる。
「野球部の先輩で、宇佐見さんはエースピッチャーしてるんだ」と説明する。
唯は、「まあっ、そうなの」と、瞳を輝かせ微笑む。宇佐見を見つめて、「初めまして、浩司の姉の唯です。弟がお世話になってるようで有難うございます」と、にっこりと微笑む。
宇佐見は、唯の天使のような微笑み心が高鳴り照れ臭そうに頬を染める。
噂で浩司の姉さんは美人だと聞いてたけど 、それ以上は口に出せなかった。
慌てて、「宇佐見健二です。浩司君は有望な選手です。我が高校に来てくれないかな❗️」
「先輩、勿論其のつもりです」
「良かった。楽しみに待ってるよ」
「では高校に進学したら弟を宜しくお願いします」と、軽く頭を下げる。「あっ、そうだわ。自宅はすぐ其処ですから雨宿りに寄って行って下さらない」弟が信頼している先輩と言うことで警戒感が無くなる。
「有難う、でもこんなに濡れてるから迷惑をかける。家も直ぐ近くだから」と、断った。
「遠慮なさらないで」とカバンを弟に持たせ宇佐見の腕を取る。
強引な唯の誘いに断れ切れずに受け入れる。
数分後、玄関前に着く。 傘を萎めドアを開く。唯は、「健一さんどうぞ」誘い入れる。ママ 大声で呼び掛ける。
バスタオルを持って出てくる。三人を見て、「まあっ、三人ともそんなに濡れちゃって、風引くわよ バスタオルを唯に渡してから、少しお待ちになっててね」と言って引き返してゆく。唯は顔を拭いてから、髪を拭いてゆく。
母が戻ってきて、何も言わすにバスタオルを浩司と宇佐見に渡す。
「ママ ❗️浩ちゃん中学生の時お世話になった野球部の先輩の宇佐見健二さんよ。傘持ってなかったので雨宿りにお誘いしたの❗️」と急いで説明する。
「そう」と答え、「唯は二階のシャワー室で着替えなさい 宇佐見さんは一階のバスルームで着替えてね。パパのだけど下着とパジャマを用意してありますから着替えて下さいね。選択して乾燥する迄着てなさい。浩司も一緒で良いわね」
「うん。」と答える。
宇佐見は丁寧に頭を下げ、「宇佐見健二です。お世話になります」と挨拶してついて行く。
「唯、着替えてから応接室に来なさい!」
「はい、ママ❗️」 と言って二階に上がってゆく。シャワールームで全裸なりシャワーを浴びる。体を拭いて自分の部屋に戻った。下着を穿いて鏡の前に腰を降ろし髪をとかし始める。普段あまりしない化粧をし、お気に入りの洋服を着た。満足して部屋を出る。階段を降り応接室に入った。既にママと浩司と宇佐見の三人が楽しげに話していた。
唯は、ママの隣に腰を下ろし、「何を話してたの」
「唯姉のことだよ。ほらっ、あの写真の事でだよ」と指を差す。
それは唯のフィギュニアスートの写真だった。全日本で優勝した時のものである。
「えっ、でも優香お姉様には適わないわよ」と謙遜をする。事実も優香の方が有望視されているが、努力と気力で姉に実力伯仲していた。
「健二さんは甲子園を目指しているのでしょう。唯は世界大会で優勝してオリンピックに出る事なの❗️でも、 優香お姉様がいるから無理かもしれないけど」
「唯さん、俺は甲子園で優勝を目指すから競争だね」と約束を促す。健二の瞳は輝いている。
唯は健二の純粋な思いに胸を熱くする。素直に「はい❗️」と返事し、「健二さん、じゃ約束よ」と熱い思い伝える。
健二は右手を差し出して「約束だ」
唯は、「はい」と答え健二の右手を握る。
「唯姉、宇佐見先輩はエースで注目されてる選手の一人なんだ。間違いなく甲子園へ行けると思うよ」と浩司。
「まあっ、そうなの じゃ、甲子園に応援に行かなくちゃね」 と微笑む。
健二はそんな唯の微笑みに心が踊り動揺する。恋心が生まれた瞬間となった。
母が立ち上がり出て行く。浴室の乾燥機から洗濯物を取出したたみ始める。応接室に戻り、健二さん、お洗濯が終わりましたら着替え下さいね と呼び掛ける。
「はい、有難うございます」と頭を下げる。
数分後。健二が戻ってくる。深々と頭を下げ「色々と有難うございました。此れで失礼します」
「もう少し寛いでいらっしゃたら良いのに」 母は残念そうに話し掛ける。
唯は玄関で健二を見送る。其の姿は恋する乙女そのものだった。母はそんな唯の心を見抜いていた。
宇佐見健二は姉に聞いた所、浅田三姉妹はフィギュニアの世界では、将来有望視されている有名人だと知り驚く。姉に、いきなりどうしたの 急にそんな事を聞いて。と、じっと弟を見つめる。健二は姉の視線に耐えかねて、視線を反らし頬を染める。姉は見逃さなかった。
「ふーん、なるほどね。そういう事なのね」と、誘導話をする。
「そんなんじゃないよ 。」
其の反応を見て確信をもった。ニヤニヤして「唯ちゃんを好きになったのかな」と突っ込む。
健二は顔を真っ赤にし「違うよ❗️」興奮して否定する。白状したも同然な反応である、それ以上は追求せず「でも、今は野球に専念なさい」と戒める。
「解ってるよ❗️約束したから」と本音を吐く。
「どういう約束をしたの」と、問い詰める。
「唯さんはオリンピックに出ること、で、俺は甲子園で優勝する事なんだけど」
「唯ちゃんは優香ちゃんより才能があり有望しされてるから間違いなく出れる思うわよ❗️でも、健ちゃんは難しいわね。で、メルアドは交換したの」
「うん、交換して電話番号も教えてもらった」
「今日会ったばかりなのに進展が早いわね」と感心する。
「何でそんなに詳しいんだ」と、不信に思い、姉を見つめる。
「うふっ、知りたい」と、茶化す。頷くのを確認して「だって後輩だもの、知ってて当然でしょう」
「浅田女学園」興味津々で問い掛ける。
「そうよ、当然でしょう。小、中、高等部と有るのだから」小等部に入学した時から顔見知りなのよ。
「全然知らなかった」と健二。安心したような顔をする。
「じゃ、健ちゃん頑張れるね。唯ちゃんは育ちも良いし優しく思いやりある娘だから、健ちゃんには勿体ない位だわ」と、両手を広げる。
「姉さん、相変わらずきついよ 普通なら応援しても良いのに」不貞腐れる。
「でも、新たな目標が出来たから頑張れるよ」素直に答える。
姉は微笑んで、「そうね」と答える。姉は健二の事を愛していた。だから、敢えてそう話したのである。
当の健二はそんな姉の思いなど全然理解してなかった。
「で、どうなの今年のチームは、野球は詳しくないけど勝算はあるのかしら❗️」心配そうに問い掛ける。
「全力を尽くすだけさ」自信が漲っている。
まもなく地区予選が始まる。健二は、仲間達を信じていた。シード券は逃したものの実力があるチームである。地区予選を勝ち抜き、県大会に進める力を持つ。だが、健二は決して安心はしてなかった。去年の例が有るからだ。健二にとってもチームにとっても嫌な想いである。
勝てると良いわね 姉は弟を信じていたが、不安が拭いきれないでいた。顔には出さず、微笑んで、健ちゃんならやれるわよ。
「 うん、うん。大丈夫、自分とチームを信じて」と健二の肩を叩く。
「うん、解ってるよ。あっ、そうだ。姉さんに頼める」と瞳を輝かす。
「何なの、でも良いわよ 話してみて」姉は、弟の頼みなら何でも聞いてやろうと決意していた。
「唯さんの事なのだけど、大会の日程とか様子を教えて欲しいんだ」
「なんだ、そんな事なの」少々期待が外れる。「それなら自分で聞いたら。さ」素っ気なく答える。そう言ったももの本音は違っていた。
「まあっ、良いわ❗️力になってあげる」と優しく語り掛ける。
姉は浅田女学園大2年生で20歳。弟と3歳離れている。幼いときから母親代わりになって可愛がってきたのだ。両親は仕事で家に居る事が少なかったため、兄弟愛が人一倍強かった。そんな健二自信は、姉と母を二重写しにしていて、姉の言うことに逆らわなかった。
沙羅が恋人を作らないのは、弟への以上な迄の愛情からであった。
第1章 出会い。
(語句の解説)
💙ユィーズ
ダンシングチーム。
💙ユィーズ・ユニオン・カンパニー。UCco
新会社。芸能プロダクション。オーナー。浅田唯。
💙Xレディー。
浅田唯の身辺警護部隊。
💙ツィーン・ユィーズ・タワー。
3姉妹の新居。ユィーズ・ユニオン・カンパニーの本社ビル。
💙ユィーズ音工。
CD制作販売会社。
💙ユィーズ・プロダクション。
芸能・音楽プロダクション。
💙浅田女学園大学。
💙浅田女学園大付属浅田女子校。
💙シークレット・サービス。
(登場人物)
💚浅田宗治。
祖父。浅田財団の会長。
❣️浅田百合。
祖母。ファッションデザイナー。
💚デューク・A・ヴァック。
3姉妹の父親。浅田宗一郎(日本名)。ロサンゼルス在住。ヴァック財団の後継者。ハーフ。
❣️浅田由梨江。
浅田財団の後継者。 女医。浅田女学院大医学部教授。浅田女学院大学付属浅田病院院長。3姉妹の母親。
❣️浅田優香。
17歳。浅田女学院大付属浅田女子校2年生。3姉妹の長女。
❣️浅田唯。
16歳。浅田学院大付属浅田女学院女子校1年生。ユイ・A・ヴァック(アメリカ名)。クォーター。
🌟此の愛を貴方に❗️。
🌟未来へ羽ばたけ❗️。
🌟勝利を目指して❗️。
🌟夢が有る限り❗️。
🌟戦いの前に。
❣️浅田美優。
浅田学院大付属浅田学院中等部3年生。15歳。
💚浅田浩司。
浅田学院中等部2年生。14歳 唯の弟。
❣️長瀬美保。
ユィーズ・ユニオン・カンパニー・プロダクションのチーフマネージャー。
❣️水沢久美。
ダンシングチームユィーズのリーダー。
❣️小坂井友香。16歳。 唯の親友。
❣️宇佐見沙羅。
20歳。浅田女子学院大2年生。健二の姉。
💚宇佐見健二。
17歳。浅田学院高等部2年生。野球部ピッチャー。
❣️園田由美。
浅田学院高等部1年生。野球部のマネージャー。
❣️吉岡久美。
Xレディーのリーダー。3姉妹の警護部隊。
💚藤崎洋行。
大東京テレビのデレクター。
💚吉田正則。
セキュリティーサービス特務部。シークレット・サービス・第1課のリーダー。3姉妹の警護部隊。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
第1章 出会い 1
浅田女学園女子校一年生の浅田唯は、部活を終え自宅に向っていた。急に雲行きが怪しくなり周囲が暗くなる。立ち止まって空を見上げる。今にも降りだして来そうな雲行きだ。自然と早足になる。ポツポツと雨が顔に当たり始め、数秒後に大粒の雨が降りだしてきた。
「きゃー 」思わず悲鳴を上げる。容赦なく大粒の雨が全身を濡らす。カバンを頭に乗せ雨を防ぐが気休めにもならない。小走りに帰りを急ぐが、ドシャブリになり軒下で雨を避けるべく身を寄せる。
「もう、最低 雨が降る何って言ってなかったのに」思わず愚痴る。
全身ずぶ濡れになり下着まで達して気持ち悪い。カバンから携帯を出し自宅にかける。
「あっ、ママ 雨に降られちゃってもうビショビショなの、もう嫌になっちゃう 。浩ちゃん戻ってる。いたら迎えに来て欲しいの。今、管野商店の軒下だから」
受話器からママの声が聞こえてくる。
「唯、浩司を迎えにやるから其処にいなさい」
「はい 待ってます。」と、答える。
20数分後、浩司が来た。
傘を差出し「唯姉。持ってきたよ」と声をかける。
「浩ちゃん有難う❗️」傘を受け取り広げる。
傘を差し、暫し様子をみる。小降りになりそうもない。意を決して歩きだす。
「唯姉、ビショビショだね。下着透けてるよ❗️」
白い半袖のブラウスが体にへばりつき素肌を浮き彫りにしている。唯は気にもせず、歩き続ける。
雨は更に強くなり、ハネ雨の跳ね返りが膝元まで届き濡らしている。雨音に混ざって足音が聞こえてくる。気になり振り返る。高校生がカバンを頭に被せ走ってくる。
大きな水溜まりを避け左側に寄る。後ろから足音が近づいてくる。走ってきた高校生が其の水溜まりに左足が踏み込み、水飛沫が飛び散り唯のスカートにかかった。
「キャー!」唯は悲鳴を上げ体をくねらせスカートを見る。
悲鳴に驚いた高校生は立ち止まり振り返る。
傘を差して立ちすくんで女子高生を見つめて「御免❗️」と言葉をかけ、頭を下げる。
唯は、自然と傘を差出し其の高校生を傘にいれる。
「大丈夫よ❗️もうビショビショだし、気にしないで」 唯は其の高校生を見つめる。瞬時心が揺れる。
高校生は爽やか笑顔で、先を急いでいたので迂闊な事をして申し訳なかった。と再び頭を下げる。
高校生の視線が瞬時唯の胸元に動く。唯は気が付きカバンを持った左手を自分の胸を隠しチョッピリ頬を染める。
高校生は慌てて視線を反らし「御免」と囁く。
唯は頭を振り羞かしげに、うん、と呟く。
気を取り直し「私の傘をお持ちになって、弟と帰りますから」
振り返って、「浩ちゃん❗️」と呼び掛ける。
「あっ、宇佐見先輩❗️」
「えっ❗️」と唯。弟を見つめる。
「野球部の先輩で、宇佐見さんはエースピッチャーしてるんだ」と説明する。
唯は、「まあっ、そうなの」と、瞳を輝かせ微笑む。宇佐見を見つめて、「初めまして、浩司の姉の唯です。弟がお世話になってるようで有難うございます」と、にっこりと微笑む。
宇佐見は、唯の天使のような微笑み心が高鳴り照れ臭そうに頬を染める。
噂で浩司の姉さんは美人だと聞いてたけど 、それ以上は口に出せなかった。
慌てて、「宇佐見健二です。浩司君は有望な選手です。我が高校に来てくれないかな❗️」
「先輩、勿論其のつもりです」
「良かった。楽しみに待ってるよ」
「では高校に進学したら弟を宜しくお願いします」と、軽く頭を下げる。「あっ、そうだわ。自宅はすぐ其処ですから雨宿りに寄って行って下さらない」弟が信頼している先輩と言うことで警戒感が無くなる。
「有難う、でもこんなに濡れてるから迷惑をかける。家も直ぐ近くだから」と、断った。
「遠慮なさらないで」とカバンを弟に持たせ宇佐見の腕を取る。
強引な唯の誘いに断れ切れずに受け入れる。
数分後、玄関前に着く。 傘を萎めドアを開く。唯は、「健一さんどうぞ」誘い入れる。ママ 大声で呼び掛ける。
バスタオルを持って出てくる。三人を見て、「まあっ、三人ともそんなに濡れちゃって、風引くわよ バスタオルを唯に渡してから、少しお待ちになっててね」と言って引き返してゆく。唯は顔を拭いてから、髪を拭いてゆく。
母が戻ってきて、何も言わすにバスタオルを浩司と宇佐見に渡す。
「ママ ❗️浩ちゃん中学生の時お世話になった野球部の先輩の宇佐見健二さんよ。傘持ってなかったので雨宿りにお誘いしたの❗️」と急いで説明する。
「そう」と答え、「唯は二階のシャワー室で着替えなさい 宇佐見さんは一階のバスルームで着替えてね。パパのだけど下着とパジャマを用意してありますから着替えて下さいね。選択して乾燥する迄着てなさい。浩司も一緒で良いわね」
「うん。」と答える。
宇佐見は丁寧に頭を下げ、「宇佐見健二です。お世話になります」と挨拶してついて行く。
「唯、着替えてから応接室に来なさい!」
「はい、ママ❗️」 と言って二階に上がってゆく。シャワールームで全裸なりシャワーを浴びる。体を拭いて自分の部屋に戻った。下着を穿いて鏡の前に腰を降ろし髪をとかし始める。普段あまりしない化粧をし、お気に入りの洋服を着た。満足して部屋を出る。階段を降り応接室に入った。既にママと浩司と宇佐見の三人が楽しげに話していた。
唯は、ママの隣に腰を下ろし、「何を話してたの」
「唯姉のことだよ。ほらっ、あの写真の事でだよ」と指を差す。
それは唯のフィギュニアスートの写真だった。全日本で優勝した時のものである。
「えっ、でも優香お姉様には適わないわよ」と謙遜をする。事実も優香の方が有望視されているが、努力と気力で姉に実力伯仲していた。
「健二さんは甲子園を目指しているのでしょう。唯は世界大会で優勝してオリンピックに出る事なの❗️でも、 優香お姉様がいるから無理かもしれないけど」
「唯さん、俺は甲子園で優勝を目指すから競争だね」と約束を促す。健二の瞳は輝いている。
唯は健二の純粋な思いに胸を熱くする。素直に「はい❗️」と返事し、「健二さん、じゃ約束よ」と熱い思い伝える。
健二は右手を差し出して「約束だ」
唯は、「はい」と答え健二の右手を握る。
「唯姉、宇佐見先輩はエースで注目されてる選手の一人なんだ。間違いなく甲子園へ行けると思うよ」と浩司。
「まあっ、そうなの じゃ、甲子園に応援に行かなくちゃね」 と微笑む。
健二はそんな唯の微笑みに心が踊り動揺する。恋心が生まれた瞬間となった。
母が立ち上がり出て行く。浴室の乾燥機から洗濯物を取出したたみ始める。応接室に戻り、健二さん、お洗濯が終わりましたら着替え下さいね と呼び掛ける。
「はい、有難うございます」と頭を下げる。
数分後。健二が戻ってくる。深々と頭を下げ「色々と有難うございました。此れで失礼します」
「もう少し寛いでいらっしゃたら良いのに」 母は残念そうに話し掛ける。
唯は玄関で健二を見送る。其の姿は恋する乙女そのものだった。母はそんな唯の心を見抜いていた。
宇佐見健二は姉に聞いた所、浅田三姉妹はフィギュニアの世界では、将来有望視されている有名人だと知り驚く。姉に、いきなりどうしたの 急にそんな事を聞いて。と、じっと弟を見つめる。健二は姉の視線に耐えかねて、視線を反らし頬を染める。姉は見逃さなかった。
「ふーん、なるほどね。そういう事なのね」と、誘導話をする。
「そんなんじゃないよ 。」
其の反応を見て確信をもった。ニヤニヤして「唯ちゃんを好きになったのかな」と突っ込む。
健二は顔を真っ赤にし「違うよ❗️」興奮して否定する。白状したも同然な反応である、それ以上は追求せず「でも、今は野球に専念なさい」と戒める。
「解ってるよ❗️約束したから」と本音を吐く。
「どういう約束をしたの」と、問い詰める。
「唯さんはオリンピックに出ること、で、俺は甲子園で優勝する事なんだけど」
「唯ちゃんは優香ちゃんより才能があり有望しされてるから間違いなく出れる思うわよ❗️でも、健ちゃんは難しいわね。で、メルアドは交換したの」
「うん、交換して電話番号も教えてもらった」
「今日会ったばかりなのに進展が早いわね」と感心する。
「何でそんなに詳しいんだ」と、不信に思い、姉を見つめる。
「うふっ、知りたい」と、茶化す。頷くのを確認して「だって後輩だもの、知ってて当然でしょう」
「浅田女学園」興味津々で問い掛ける。
「そうよ、当然でしょう。小、中、高等部と有るのだから」小等部に入学した時から顔見知りなのよ。
「全然知らなかった」と健二。安心したような顔をする。
「じゃ、健ちゃん頑張れるね。唯ちゃんは育ちも良いし優しく思いやりある娘だから、健ちゃんには勿体ない位だわ」と、両手を広げる。
「姉さん、相変わらずきついよ 普通なら応援しても良いのに」不貞腐れる。
「でも、新たな目標が出来たから頑張れるよ」素直に答える。
姉は微笑んで、「そうね」と答える。姉は健二の事を愛していた。だから、敢えてそう話したのである。
当の健二はそんな姉の思いなど全然理解してなかった。
「で、どうなの今年のチームは、野球は詳しくないけど勝算はあるのかしら❗️」心配そうに問い掛ける。
「全力を尽くすだけさ」自信が漲っている。
まもなく地区予選が始まる。健二は、仲間達を信じていた。シード券は逃したものの実力があるチームである。地区予選を勝ち抜き、県大会に進める力を持つ。だが、健二は決して安心はしてなかった。去年の例が有るからだ。健二にとってもチームにとっても嫌な想いである。
勝てると良いわね 姉は弟を信じていたが、不安が拭いきれないでいた。顔には出さず、微笑んで、健ちゃんならやれるわよ。
「 うん、うん。大丈夫、自分とチームを信じて」と健二の肩を叩く。
「うん、解ってるよ。あっ、そうだ。姉さんに頼める」と瞳を輝かす。
「何なの、でも良いわよ 話してみて」姉は、弟の頼みなら何でも聞いてやろうと決意していた。
「唯さんの事なのだけど、大会の日程とか様子を教えて欲しいんだ」
「なんだ、そんな事なの」少々期待が外れる。「それなら自分で聞いたら。さ」素っ気なく答える。そう言ったももの本音は違っていた。
「まあっ、良いわ❗️力になってあげる」と優しく語り掛ける。
姉は浅田女学園大2年生で20歳。弟と3歳離れている。幼いときから母親代わりになって可愛がってきたのだ。両親は仕事で家に居る事が少なかったため、兄弟愛が人一倍強かった。そんな健二自信は、姉と母を二重写しにしていて、姉の言うことに逆らわなかった。
沙羅が恋人を作らないのは、弟への以上な迄の愛情からであった。
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