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第4章 宇宙警邏隊 Vol-1-1。

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❤️レムールアーナ人の遺産❤️
MD2309年3月12日。~MD2309年3月25日。

第4章 宇宙警邏隊 Vol-1-1。
(登場人物)MD2309年3月12日。
💚アラン・レムールアーナ・アトラス。
 レムールアーナ超銀河団連合帝国神聖大帝。

❣️ミロナテリア・レムール・リア神聖女王。
 レムールアーナ超銀河団連合帝国神聖女王。

❣️サラ・レムール・アトラス副神聖女王。
 レムールアーナ超銀河団連合帝国副神聖女王。

❣️ミサ・レムール・アトラス女王。
 レムールアーナ超銀河団連合帝国女王。

❣️ルシアナ・レムリアナ・ムアル。
 ムアル連邦共和国統轄女王。超高性能生体ドール・レムリアナ。

❣️レナタ・アメル。
 アロメダ帝国副統合司令。

❣️マリアナレル・レムールアーナ・レムアル。
 レムアル氏族の統轄女王。7大氏族最大規模の氏族。王族の親族氏族。


MD2309年3月12日。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
MD2309年3月25日。


第4章 宇宙警邏隊 Vol-1-1。
(本文)
 ロボット帝国の警邏隊が探知した未知船団に対応する為に、アロメダ帝国統合司令で有る惑星生体脳アメルはレナタ・アメル総統轄司令に10個軍団を防衛の為に配備する様命令する。
 アロメダ帝国レロメタ・アメル副総統轄司令は、10個軍団を引率してアンドロメダ銀河と天の川銀河の中間宙域に布陣する。
 アランの娘達は、ミラクルリアン・フラワー・ゼロで局部銀河群内を警邏していた。其の任務中に警報発令を受信する。
 ミサは直ちにムアル連邦共和国ルシアナ・レムリアナ・ムアル統轄女王とコンタクトを付ける。
「ミサ様❗️アロメダ帝国のロボット船団10個軍が出撃してアンドロメダ銀河と天の川銀河との中間宙域に滞空して布陣しています」と、答えるルシアナ統轄女王。
「私達は至急戻ります❗️」と、話し掛けるミサ。
「未知船団はかなり離れていますので、直ぐには戦闘状態にはならないでしょう」と、話し掛けるルシアナ統轄女王。
「解りました。何れにしても直ぐにアンドロメダ銀河に戻ります❗️」と、答えるミサ。
 アランと科学者とエスパー部隊は、直径48、000キロメートルの自動要塞レムルアリアンにいて緊急警報を受信する。
 ミロナテリア神聖女王は、ミロテシア宮殿で警報を受信する。此の次点で全員がレイダンスル種族の襲来だと考えていた。
 レムールアーナ超銀河団連合帝国クィーンサークルは、MD2309年3月12日に戒厳令を発出。クィーンサークルは、アラン・レムールアーナ・アトラス神聖大帝を戒厳令統合司令長官に任命し、アフロディーナ・レムール・リア副神聖女王を副統合戒厳令司令長官に、ダレン・バルダラ・ルダンを戒厳令司令長官、ラレイナ・バルダラ・ルダンを副戒厳令司令長官に任命する。
 以上の人事だが、事実上はダレン・バルダラ・ルダン統合大総帥が統轄する事になる。

 MD2309年3月16日。アランの娘達がアンドロメダ銀河最外縁に到着。進行中の未知船団に付いて問い掛ける。
「ミサ様、未知船団は遠すぎて、詳細宇宙船の形状は確認出来ませんが、円柱型では無いかと推定してます」と、答えるルシアナ統轄女王。
「レイダンスル種族の襲来なのね❗️」と、問い掛けるミサ。
「レイダンスル種族に付いては全く情報が有りませんので、今の所判断出来ませんが、レイダンスル種族の襲来と想定して行動する事をお勧め致します❗️」と、話し掛けるルシアナ統轄女王。
「解りました。忠告通りに行動します❗️」と、答えるミサ。
 アランの娘達は緊急会議を開き、席上ミサは「ルシアナ統轄女王に問い合わせた所、レイダンスル種族に関しては全く情報が無く、未知船団がレイダンスル種族かどうかは解らないとの事です❗️但し、レイダンスル種族だと想定して行動する様にとのアドバイスを頂きました。従って、我々はロボット船団の戦闘状況を分析して対応したいと思います❗️」と、説明する。
「仮に、本当にレイダンスル種族だったらどうするのミサ❗️」と、問い掛けるミロナティル。
「選択肢は2つよ❗️1つ目は命運を賭けて全面決戦。2つ目は、種族を保存の為に局部銀河群から脱出する事ね」と、答えるミサ。
「でも、レイダンスル種族の目的は一体何なのかしら❗️」と、問い掛けるパトレイラ・レムール・リア。
「恐らく宇宙の統一。或は有る特定の目的かも」と、答えるミサ。
「ミサ、要するに何も解らないと言う事じゃない」と、話し掛けるキラレル・レムール・レムル。
「そうかもね❗️」と、照れ笑いするミサ。
「アロメダ帝国ロボット警邏隊は最新鋭の部隊よ❗️簡単には敗退しないわ」と、話し掛けるカレメルロ・アトラス・アトラ。
「そうね、私達の科学技術を信じましょう❗️」と、話し掛けるアフロフローレ・レムールアーナ・レムリア。
「全船団へ、直ちにゴーストバリアと対探知バリアを展開し待機して下さい❗️」と、指示を出すミサ。続けて「アロメダ帝国ロボット警邏隊の司令船と同調しコントロール可能状態にして下さい❗️」と、指示。瞬時にスクリーンがロボット警邏隊司令船から見ている映像に変わる。

 自動要塞レムアリアンの生体脳パトレシアは、調査中のアラン・レムールアーナ・アトラスの生体振動、脳波振動、信念波探知分析して第1後継者と判断しコンタクトを付ける。
「私は自動要塞レムアリアン搭載の生体脳パトレシアです❗️アラン・レムールアーナ・アトラス陛下を第1継承者と認定されました。封印されていた全ての機能を稼働させます」と、話し掛ける生体脳パトレシア。
「パトレシア❗️此の自動要塞レムアリアンはどの様な目的で建造されたのだ」と、問い掛けるアラン。
「自動要塞レムアリアンは、種族保存船並びにレイダンスル種族に対抗する為に建造されましたが、敗退が濃厚になりつつ有る次点で、パトレシア・レムールアーナ・アトラス女王は故郷レムールアーナから可能な限りの民を引き連れて脱出しました❗️女王はレイダンスル種族に見付からない様に宇宙を半周して、源郷で有るレムア(地球)に戻り、レイダンスル種族に発見されない様に海底の地下にムーテリアスを建設して移住しました。無人になった自動要塞レムアリアンを岩石包み込み、太陽系の最外縁を公転させました」と、答える生体脳パトレシア。
「では、コスモドームもパトレシア・レムールアーナ・アトラス女王が建造したのか❗️」と、問い掛けるアラン。
「其の通りです。地上並びに局部銀河群の様子を探る為に必要だったからです。コスモドームと、地底都市ムーテリアスは地下通路で繋がっており、コスモドームの地下にも地底都市を建設しました」と、答える。
「自動要塞レムアリアンの収容人員数並びに安全に運航する為の人員数は」と、問い掛ける。
「収容人員数2800億人です。レムアリアンは完全自動でアラン様の脳波にシンクロされていますので、思考するだけで全ての機能が稼働します❗️勿論、音声でも同じです」と、答える。
 小一時間後、アランはクィーンサークルに報告し、自動要塞レムリアンに必要な乗務員、軍隊、エスパー部隊、科学者、医学書等の派遣を要請する。
 クィーンサークルの仕事は素早く、僅か数日で必要な人材を次々と送り込んで来る。

 海底都市ムーテリアスで調査していたサラ・レムール・アトラス女王は、地底都市ムーテリアスの最奥中枢生体脳マザー・パトレシアから第2継承者と認定され、全ての機能が稼働する。
 何処からとなく「私は地底都市ムーテリアスの最奥中枢生体脳マザー・パトレシアです❗️サラ・レムール・アトラス女王陛下は第2継承者と認定されましたので、全ての機能を稼働させました」との声が聞こえて来る。
「マザー・パトレシア❗️私に全てを解放すると言う事ね。何故なの」と、問い掛けるサラ。
「超古代レムールアーナ人最後の女王パトレシア・レムールアーナ・アトラスの直系の子孫だからです❗️」と、答える。
 サラは直感が働き「地底都市は他にも有りますか❗️」と、問い掛ける。
「コスモドームの地下5000メートルに地底都市カタカムリアが有ります。地底都市ムーテリアスと連絡チューブで繋がっております。移動するなら案内させます」と、答える。
「では、案内して下さい❗️」と、話し掛けるサラ。
 地底都市ムーテリアスは、何処にいたのか数千万人が都市に現れる。
 数分後。案内人10人が現れる。
「サラ様、御案内致します❗️」と、話し掛ける。
 床の有る反重力エレベーターで地下50メートル迄降下する。反重力エレベーターから降りてエレベータールームを出ると広大な交通システムが広がっている。
「1番ホームがカタカムリア行き特急リニアモーター・トレーンです❗️」
 サラ等数百名が乗り込む。全員が乗り込んでから数秒後に動き出す。
 小一時間後。地底都市カタカムリア中央駅に到着する。駅から地上に出る。
「地底都市カタカムリアの成都のカムリアナ宮殿でサラ様の宮殿にです❗️」と、話し掛ける案内人。
 サラはカムリアナ宮殿を直属のエスパー部隊の本部にしようと考えていた。

 アランの娘達は、ミラクルリアン・フラワー・ゼロの統合司令センターで、アロメダ帝国ロボット警邏隊レロメタ・アメル副総統轄司令が見ているスクリーンと、同じスクリーンを見ている。
 ミサ・レムール・アトラスは、レロメタ・アメル副総統轄司令に呼び掛ける。
「未知船団に付いて新しい情報は有りますか❗️」と、問い掛ける。
「ミサ様❗️未知船団は現在300万光年離れていますが、偵察艦から報告では直径800万キロメートル。全長8000万キロメートルの円柱型凡そ500万台の巨大船団です❗️」と、報告する。
「マアッ、大変❗️帝国存亡の危機だわ❗️クィーンサークルには報告しましたか」と、話し掛けるミサ。
「アラン様並びにクィーンサークルに報告はしました❗️」と、答えるレロメタ・アメル副総統轄司令。
「レナル母船長❗️マルチコンタクトでクィーンサークル並びにパパとコンタクトを」と、命じるミサ。
 数秒後。マルチコンタクトが成立する。
「パパ、ママ❗️未知船団の迎撃は私達宇宙警邏隊に任せて下さい。パパとママ建ちは自国の防衛と局部銀河群の防衛に全力を傾けて下さい」と、話し掛けるミサ。
「ミサ❗️勝算は有るのかね」と、問い掛けるアラン。
 ミサは微笑んで「私達が敗退するようなら、帝国は滅亡します❗️万が一に備えて種族保存の為に脱出する事をお勧めします」と、ミサ。
「承知した。ミサ達に任せる」と、折れるアラン。言い出したら曲げる事が無いと知っているからである。
「ミサ❗️無理をしないでね。勝てないと思ったら撤退しなさいね❗️」と、話し掛けるミロナテリア・レムール・リア神聖女王。
「はい、ママ❗️忠告に従います。マルチ回線は此のままにしておきますので見守っいてね」と、ミサ。

 MD2309年3月20日。未知船団はアンドロメダ銀河から20万光年離れた宙域て進軍を停止する。数時間後。船団が、200万台、200万台、100万台に分裂する。
 小一時間後、いきなり200万台が発進し、天の川銀河に向かって行く。
 監視していたアランの娘達は、予測に反して天の川銀河に進行に驚く。
 ミサはアロメダ帝国副統合司令レナタ・アメルとコンタクトを付ける。「レナタ様❗️至急天の川銀河に防衛の為に300ケ軍を派遣して下さい」と、要請する。
「承知いたしました。直ちに出撃命令を出します❗️」と、答える。
「ミサ❗️陽動作戦かも知れないわよ」と、話し掛けるアスナロリア・ドラン・アスル。
「どうして❗️」と、問い掛けるミサ。
「残っている船団は300万台も有るのよ❗️其の船団でアンドロメダ銀河に進行するつもりよ。其の為に少しでも天の川銀河に戦力を集中させようしているからよ」と、答えるアスナロリア。
「理にかなっているわ」と、話し掛けるミロナティル・レムール・リア。
「何れにしても存亡の危機に変わりは無いから迎撃に全力を出しましょう❗️」と、話し掛けるキラレル・レムール・レムル。
「ではアンドロメダ銀河の防衛には500ケ軍を配備しましょう❗️」と、提案するキラレル・レムール・レムル。
「レナタ様、アンドロメダ銀河の防衛に500ケ軍を派遣して下さい❗️」と、要請する。
「承知致しましたミサ様❗️」と、答えるレナタ・アメル副統合司令。
「私達も戦闘フォーメーションを取りましょう❗️」
 アランの娘達全員覚悟を決めて、帝国存亡を賭けた戦いをする為の準備を開始する。

 未知船団はアンドロメダ銀河迄1万光年迄接近して停止。母船から次々と戦艦が射出される。ほぼ同時刻、天の川銀河に進行した未知母船団も停止し戦艦を次々と射出する。
 意図を感じ取ったアフロディル・レムール・リアは「未知船団は戦艦部隊で個々の星系を攻撃するつもりなのよ」と、話し掛ける。
「レナタ様❗️対応する為に此方も戦艦を射出して対応して下さい」と、話し掛けるミサ。
「承知致しましたミサ様❗️」と、答えるアロメダ帝国副統合司令レナタ・アメル。
 小一時間後。アロメダ帝国ロボット戦艦が次々と発進して行く。
「ミロナティル❗️パパとママ達に事態の進行状況を連絡して。私達はシモルネレル・リロル・ゼロに移動しますから、連絡したらリロル・ゼロに来てね」と、話し掛けて次々と瞬間移動して行く。1人残ったミロナティルは、マルチ回線を開き、ミロナテリア・レムール・リア神聖女王とアラン神聖大帝とコンタクトを付ける。
「パパ、ママ❗️未知母船団から無数の戦艦が射出され、天の川銀河とアンドロメダ銀河に向かっています。恐らく各星系を直接攻撃する様です。更に、銀河内に出撃拠点を建設するかも知れないわ❗️基地が建設されたら大いなる脅威になります。直ちに全ての星系に防衛するよう指示して下さい。私達も両銀河内に宇宙警邏隊を1000ヶ部隊を配備して緊急事態に対処します。同時に、未知母船団を攻撃わを開始しますので、パパとママ達は銀河を防衛して下さい❗️」と、話し掛ける。
「承知したミロナティル❗️但し無理はしないように、危険と感じたら直ちに撤退しなさい」と、話し掛けるアラン。
「はい、パパ❗️解りました」と、答えるミロナティル。
「ミロナティル❗️呉々も危険な行動は避けなさい」と、優しく語り掛けるミロナテリア・レムール・リア神聖女王。
「はい、解りましたママ❗️では、また連絡します」と、答えるミロナティル。
 アランとクィーンサークルに報告してからリロル・ゼロに瞬間移動する。
「司令母船ミラクルリアン・フラワー・ゼロと、直属のミラクルリアンを後退させてから未知母船団を攻撃します❗️」と、船内に伝えるミサ。
 命令一下、体系が変化して行き戦闘フォーメーションを形成する。
 2時間後。ミラクルリアン・フラワーが未知母船団へ攻撃を開始する。
 未知母船団のバリアは強力で一撃ではびくともしない。対し、ミラクルリアン・フラワーのバリアも一撃は持ち堪えたが二擊同時に砲撃を受けるとバリアが揺らぎ数秒後に消滅し、大きな損害が出る。
 ミラクルリアン・フラワーは10数発同時に発砲してようやく撃破出来た。其の差が、ミラクルリアン・フラワー船団は壊滅的な打撃を受け、撤退するしか無かった。
 ミサは、それらの情報を常時アランとクィーンサークルに報告していた。
 自動要塞レムアリアンで報告を受けたアランは、レムアリアンを発進させアンドロメダ銀河に向かった。

 一時撤退したミラクルリアン・フラワー船団とシモルネレル・リロル・ゼロは、安全な距離を保って対峙している。
 アランの娘達は、ミラクルリアン・フラワー船団の大敗を反省して緊急協議会を開催する。
 ミサは「想定外の大敗の原因は、ミラクルリアン・フラワーは母船同士の戦闘用では無く、宇宙空母要塞だったからです❗️此れを攻撃用にするには、中央部球体が重要になると思います。中央部球体並びにミラクルリアン・フラワーを攻撃用にする為の何か良い提案が有ったら話して下さい❗️」と、説明しながら話し掛ける。
「中央部球体が分離可能にし、完全要塞化にしたらどうかしら❗️」と、提案するアルミス・レムール・リダン。
「だったら外縁円盤と連絡チューブも分離可能にして全てを要塞化すれば良いのよ❗️」と、話し掛けるアスナテリル・ドラン・アスル。
 小一時間後。全員の意見が出揃う。ミサは其れ等を纏める。
「纏めると、中央部球体、連絡チューブ、外縁円盤全てが分離独立し、其々が独立した宇宙要塞化する。と言う事ね❗️素晴らしいと思うわ。ではミラクルリアン・フラワー・ゼロを改造しましょう」と、話し終えるミサ。
「私がやるわ。急にリストアリバイブラー能力と頭に浮かんだ物を瞬時に造り出す事が出来るから❗️」と、話し掛けるレナ・レムール・アトラス。
「えっ、そうなね❗️」と、ミサ。
「2人の御姉様も出来ると思うけど」と、話すレナ。
「では、造って見てレナ❗️」と、話し掛けるミサ。
 レナは意識を集中する。数秒後。いきなり中央部球体の外壁にレムールアーナが考えた攻撃用リンクが具現化する。同時に、正面に主砲10台が出来上がる。連絡チューブには縦方向に十文字に突起物が出現する。外縁円盤は、株に半球ドームが出現し、上下反転すると要塞になる。
「此のような形で良いかしら❗️」と、問い掛けるレナ。
「素晴らしい❗️」と、ベタ誉めするミロナティル・レムール・リア。
「でも、全てを改造するのは大変な作業だわ❗️」と、ぼやくレナ。
「全てを改造する必要は無いわ。後はリストアリバイブラーの出番にするから。レナ、マスターリストアリバイブラーにデータを移植出来るでしょう。直ぐに試して見て❗️」と、要請するミサ。
 数分後。「データ移植完了したわ」と、レナが答える。
「御苦労様レナ❗️」と、話し掛けるミサ。
「ミサ。もしかしたら未知船団を10万台位なら停滞宇宙に放り込めるかも知れないわ」と、話し掛けるアロレア・ボイル・ラドウ。
「えっ、そうなね」と、話し掛けるミサ。
「私は停滞宇宙で産まれたから、停滞宇宙の何かと繋がっているみたいなの❗️」と、話し掛けるアロレア。
「では試して見て」と、話し掛けるミサ。
「試して見るね」と、話し掛けてから意識を集中させる。
 数秒後。いきなり宇宙空間が破けて其の中に吸い込まれてから宇宙の割れ目が消える。
「アロレア❗️本当に消えたわよ」と、話し掛けるミサ。
「成功したのね」と、答えるアロレア。
 此れが後に、停滞宇宙と現実宇宙との戦争になるとは誰も予測してなかった。
「素晴らしいわ。全て送り込んだら❗️」と、話し掛けるアルミス・レムール・リダン。
「其れは無理よ❗️私の能力にも限界が有るもの」と、答えるアロレア・ボイル・ラドウ。
「そう、残念ね❗️」と、タリアナ・レムール・ルダン。
「先ずは目の前の未知母船団を殲滅させないと❗️」と、話し掛けるパトレイル・レムール・リア。
「誰か、あの母船団を殲滅出来る兵器か船を造れ無いかしら❗️」と、話し掛けるシモラルネ・ムル・パルサ。
「難しいわね❗️せめてバリアの成分分析が出来れば可能かも知れないけど」と、ミサ。
「バリアの成分なら解るわよ❗️撃ち破るエネルギー成分も解るけど、造る方法が解らないのよ」と、話し掛けるレナ・レムール・アトラス。
「其れだけ解れば上出来だわ。レナ、解っているバリアの成分と撃ち破るエネルギー成分をシモルネレル生体脳リロルにデータを移植して分析させましょう❗️」と、話し掛けるミサ。
 レナはデータを生体脳リロルにデータを移植する。アランの娘達の科学部は、其のデータを取り出しエネルギー発生装置の製造を開始する。

🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟

 超古代7大氏族の残り、6大氏族がひたすらに故郷で有る惑星レムアに迎え行く。帰郷命令を伝える緊急極秘シグナルが送信されたからで有る。6大氏族の他にも、小氏族、独立部族等が故郷に向かっている。合計するとほぼ100億台を越している。彼等が共通して思っている事は、レイダンスル種族の来襲では無いかと言う事で有る。
 7大氏族最大の氏族で有るレムアル氏族のマリアナレル・レムールアーナ・レムアル統轄女王は、宿敵レイダンスル種族との決戦に備えて軍事力の強化並びに無人戦闘艦隊の製造に全力を注いでいる。
 マリアナレル統轄女王は「マリレナル❗️故郷レムア迄は未だ遠いのですか」と、問い掛ける。
「残り800万光年ですから、後数日で到着します❗️」と、答えるマリレナル女王。
「長い旅路でしたね」と、話し掛けるマリアナレル統轄女王。望郷の念がこみ上がってくる。同時に、レイダンスル種族との決戦の思いもこみ上がってくる。
「間も無く我々の神聖大帝陛下に会えます❗️」と、話し掛けるマリレナル女王。
「女王陛下❗️ロボット艦隊1000ヶ艦隊を射出し、緊急事態に備えたいと思いますので許可を頂きたいのですが」と、進言するレゴルダ・レムールアーナ・レムアル副統合大総帥。
「レゴルダ副統合大総帥❗️一々私の許可は必要ない。マリモレルカが承認すれば良いのに❗️」と、話し掛けるマリアナレル統轄女王。
「はい、有難う御座います❗️」と、答えて玉座から退室して行く。
 命令一下、各母船から次々と戦闘戦艦が射出される。小一時間後。艦隊毎に編隊を組み、最前方に躍り出る。
 数時間後。護衛部隊を除いて、戦闘母船団が先頭に躍り出る。

 MD2309年3月23日。自動要塞レムアリアンがシモルネレル・リロル・ゼロから10光時離れた宙域に実体化する。
 減速しながら未知母船団の前に立ちはだかる。
 いきなり通信スクリーンきアランの上半身が映し出される。
「ミサ❗️君達は後方に下がっていなさい。自動要塞レムアリアンで未知母船団を殲滅する」と、話し掛けるアラン。
「解りましたパパ❗️」と、答えるミサ。
 数分後。シモルネレル・リロル・ゼロと、ミラクルリアン・フラワーが後退して行く。
 自動要塞レムアリアンは金色に輝き出す。赤道部と少し上にリングが有り、其のリングが主砲になっている。其のリングの1ヶ所から強力なスパイラル砲が発砲し、未知母船団の1隻に命中すると、瞬時に爆発してミニ太陽になる。リングが回転し第2擊を発砲する。
 其の直後。未知母船団から猛烈な反撃を受け、バリアが強烈に輝き出す。吸収限界を超えた余剰エネルギーは、天頂部上方にエネルギー球が出来る。其のエネルギー球がいきなり変化してまるで生物の様に未知母船団に襲い掛かり次々と消滅させて行く。まるでエネルギーの竜其の物である。

 後方待機していたシモルネレル・リロル・ゼロで見ていたアランの娘達は、「今の現象見た。エネルギー竜よ❗️」と、パロティラス・レムール・レムラル。
「エネルギー余剰現象ね。其れを意図的に操っているのね❗️」と、ミサ・レムール・アトラス。
「エネルギー解析したのでシモルネレル生体脳リロルにデータを移植しておいたわよ❗️」と、話し掛けるレナ・レムール・アトラス。

 自動要塞レムアリアン1台では、多勢に無勢で切りがない。何れ集中砲火で撃破されるかも知れない。そう考えたミサは、能力でエネルギー球を造り出し未知母船団へ解き放った。体力の限界も有り、10発しか解き放す事が出来なかった。だが、其のエネルギー球の爆発は数100万光年迄届いていた。

 局部銀河群に近付いているレムアル氏族は、此の爆発を探知する。
「女王陛下❗️故郷で強烈なエネルギー反応を探知しました。レイダンスル種族と戦っているのかも知れません」との報告が届く。
 マリアナレル女王は瞬時に判断する。
「全船団へ❗️故郷を救う為に直に緊急転移しレイダンスル種族を殲滅せよ」と、命令する。



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