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第3章。超大型母船クリステリアン・ミナVolー3ー1。

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❤️天翔るリアの女王第5部Vol-3-1❤️
第3章。超大型母船クリステリアン・ミナVolー3ー1。
 AG4.3紀元633年7月21日。~AG4.3紀元633年10月20日。

(登場人物)
❣️ミロナ・ラハム・リア。
 神聖リア帝国神聖女王。

❣️大巨神フェアリ・ミロネシア。
 ミロナ専用の生体大巨神。全長360万キロメートル。

❣️ミロナテリア・リア・アンドラル。
 アンドラル種族の女王。

❣️ミロナテシア・リア・ミニアンドラル。
 ミニアンドール種族の女王。身長10センチメートル。ミニドールの女王。

❣️大巨神マザー・ミロナテシアン。
 身長18億キロメートル。半生体ドール。

❣️キャメル・ラハム・アンドライダ。
 副摂政。輸送船団司令長官。

❣️ラブリナ・ラハム・リア。
 リア帝国艦隊総統合司令長官。総統合大元帥。ミロナ・ラハム・リア神聖女王の従妹。副摂政。能力者。

❣️フランソファ・ラハム・リア。
 天才マルチ物理学者。ミロナ・ラハム・リア神聖女王の従妹。副摂政。能力者。

❣️ララ・ラハム・リア。
 神聖リア帝国副摂政。ミロナ神聖女王親衛部隊統合司令長官。統合大元帥。能力者。

❣️ロレイン・ラハム・リア。
 神聖リア帝国副摂政。遊撃旅団長。

❣️エレーナ・ラハム・リア。
 クリスタルレーネ母船長件リア帝国艦隊副統合司令長官。統合大元帥。能力者。

❣️エリル・ラハム・リア。
 クリスタルレーネ副母船長件リア帝国艦隊副統合司令長官。副統合大元帥。能力者。

❣️レイン・リア・ダガロ。
 ダガロ船団統合大元帥。(対ナグマダ種族迎撃船団)ディフェンダー・フォース船団長官。

❣️クリスティーヌ・リア・フェアル。
 フェアル種族の女王。

❣️パトラリアス・ガルダ・ガロン。
 魔人ガロン種族副摂政兼総統轄大総督。ガガラン銀河帝国総統合大総帥。ガロン連合軍団最高位総統合司令長官。(第301軍団~第600軍団)

❣️パラトリヌス・ガルダ・ガロン。
 ガロン連合軍団最高位副総統合司令長官。総統轄軍団司令長官。パトラリアス副摂政の副臣。


(ナグマダ種族)
❣️パヘラナ・バハル・ドメルン。
 ドラダル銀河連合帝国の女王。

💚ダブ・バハル・ドメルン。
 ゴラル銀河帝国皇帝。ナダル・バハル・ドメルン銀河帝国大帝の第2皇帝。

AG4.3紀元633年7月21日。
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AG4.3紀元633年10月20日。


第3章。超大型母船クリステリアン・ミナ Volー3ー1。
 浮揚軍事要塞都市ガロンデスリアンで監視していたパトラリアス副摂政等側近幹の1人で有る、メルナレシア高次元エネルギー学者が「副摂政陛下❗️敵船団の防御バリアは、恐らく6次元反発フィールドの様です❗️6次元半メンタル念動フォース砲の出力を30パーセントから50パーセント上げれば楽に破壊出来るでしょう」と、話し掛ける。
「簡単に出力を上げられれるのか❗️」不信げに問い掛けるパトラリアス副摂政。
「当然です❗️マックスで200パーセント迄可能なのです。其の様に設計されていますので」と、説明する。
 ラレハルレナマルチ科学技術学者の言葉を信じたパトラリアス副摂政は「承知した。ではロボット船団を特攻させて、当初の作戦を実行する。パラトリヌス❗️全船団に出撃命令を」
「承知しました。副摂政陛下❗️」
 命令一下、ロボット軍事要塞ガロダリン全船団が発進する。数分後。出力を150パーセント上げた6次元半メンタル念動フォース砲で一斉に砲撃を開始する。
 展開している6次元反発フィールドが瞬時に崩壊し、同時に最前列の敵船団が消滅する。数秒後、軍事要塞ガロダリン1000万台が、500万台に別れ上下に移動する。其の直後に、第1総軍団がドロップダウン眼前の敵船団に進撃して行く。数分後、第2総軍団が敵船団の背後にドロップ・ダウンし攻撃体制を整える。上下に移動した軍事要塞ガロダリンが反転して突撃して行く。
 敵船団の数100億台の戦力から見れば、パトラリアス副摂政傘下の船団は微々たる台数だが、四方から囲んで攻撃を開始する。
 パトラリアス副摂政傘下の全船団は、まるで怒れる鬼神の様に圧倒的な超巨大船団に突入して行く。
 第3総軍団のリアステロア司令長官は、パトラリアス副摂政から密命を受けていた案件を遂に突き止めて進軍を開始した。

 パトラリアス船団は少数だが、瞬間移動を繰り返し次から次と敵船団を破壊して行く。だか、台数が多すぎてまるで戦果が見えない。其の上、敵船団の猛攻が始まり戦況が逆転する。
 パトラリアス副摂政は被害が多くなる前に撤退命令を出す。第1総軍と第2総軍は緊急離脱し、ミロダリアン超銀河団側に50光年後退する。
「リステリアナ、ナリスアリル❗️直ちに第3総軍リアステロアに追従せよ。私は残って眼前の敵船団を殲滅する。以上だ❗️」と、命令するパトラリアス副摂政。
 船内通信に切り替えて「パラトリヌス❗️ガロンデスリアンを敵船団の眼前50光時迄移動させよ❗️」と、命令する。
 敵船団と50光時を空けて対峙したガロンデスリアン。
「パラトリヌス❗️メンタル念動弾で敵船団を殲滅せよ❗️」と、命令する。
「承知しました❗️」と、パラトリヌス副総統合司令長官。
 最新鋭浮揚軍事要塞都市ガロンデスリアンの船体から、メンタル・ゼロ転送機でメンタル念動弾を送り出す。同時に、敵船団の中央部に実体化。強烈な6次元エネルギーが解放され、超新星の爆発の様な光球が発生。強烈な爆発に依り、次空が破れ構造亀裂が発生。同時に6次元半メンタル思念波の放出と6次元エネルギーを放出する。
 敵船団は次空震動に翻弄され、構造亀裂に引き込まれて行く。6次元エネルギーは、5、6次元機器を破壊し操作不能にし、6次元半メンタル思念波は敵船団の乗員をメンタルショックて意識を失う。
 メンタル念動弾効果から免れた敵船団は、慌て離脱して行く。其れを、軍事要塞ガロダリンが追撃して6次元半メンタル念動フォース砲で攻撃する。
 数時間後。敵船団は壊滅的な打撃を受けていた。

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 中間派のリーダーで有るガガラルロン・バハル・ドメルン伯爵は、パヘラナ女王統轄女王等移民船団が出発して何事も無く移民したと知り、ダラスマダナグ・バハル・ドメルン子爵を先陣として出撃した。
 子爵と、伯爵の船団がミロダリアン超銀河団中央部に接近中だと知ったパヘラナ女王統轄女王は、暫し様子を見守る事にした。

 ミロナ神聖女王等も子爵と伯爵の船団を探知しており、続けて見守る事にした。監視を始めてから数時間後。ミロナ等は、パトラリアス船団とナグマダ種族中央部遊撃軍の戦闘を目撃する。
 フランソファ研究所の髙次元空間学者。髙エネルギー研究学者で有るテリウス・ラハム・リアが「分析の結果、6次元半メンタル・フォース・思念波と6次元エネルギー爆弾だと判明しました❗️6次元半メンタル念動弾と命名しました」と、報告する。
「同じ物を造れるかしら❗️」と、問い掛けるフランソファ。
「理論的には可能でしょうけど、時間が必用です❗️」と、テリウス・ラハム・リア。
「時間の事は考えなくても良いわよ❗️研究対象に加えて於いて」と、フランソファ。
「承知しました」と、テリウス・ラハム・リア。
「ミロナ❗️このまま進入を許してしまうの」と、ラブリナが問い掛ける。
「いいえ、殲滅戦争を避ける為に、進入を許して移住星系を封印するのよ」と、答えるミロナ。
「なるほど、良い案です❗️」と、エリル・ラハム・バルデラン。
「東部エリアでは、リアン銀河連合帝国のミルル・ラハム・リアン女王が作戦計画を進めているわ」と、説明するミロナ。
「で、我々は此れからどうしますか❗️」と、問い掛けるエレーナ・ラハム・リア母船長。
「子爵と伯爵の船団が到着する迄待機します」と、答えるミロナ神聖女王。
「承知しました❗️」と、エレーナ・ラハム・リア。
 数時間後。2台の超大型母船と追従の船団が次々とドロップダウンして来る。
 1台の超大型母船の半球型母船が分離し、下部の円筒部の最上部の1段目が分離し、航行不能になっている母船団に向かって行く。牽引ビームで次々と格納庫に収納して行く。
 数時間後。全ての母船を収納して、2台同時に発進。数分後にドロップアップして行く。
 クリスタル・レーネは、数分後に其の後から追跡して行く。

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 決着が付いた判断したパトラリアス副摂政は、線船団に帰還命令を出す。艦隊が次々と格納庫に戻ってくる。全ての艦隊が、要塞都市パラリアンと要塞ガロダリンに収納されてから数分後。いきなり超巨大な円筒型母船がドロップダウンして来た。
 バギダナダル・バハル・ドメルン男爵の母船バダルリアルンは、半球の直径10億キロメートル。下部に接続されている10段の円柱は、直径2億キロメートル。高さ8000万キロメートルで有る。其の円柱の最上部の1つが分離し、被害を受けている味方船団に向かって行く。
 バダルリアルンの主砲が、浮揚軍事要塞都市ガロンデスリアンを直撃する。バリアが燃え上がるが持ち堪える。
「バリア負荷60パーセント。反撃しますか❗️」
「必要ない。直ちに撤退する❗️」と、命令をするパトラリアス副摂政。数分後。ガロンデスリアンはドロップ・アップして行く。

 浮揚軍事要塞都市ガロンデスリアンと、要塞都市パラリアン、軍事要塞ガロダリン船団は、一旦ミロダリアン超銀河団の手前でドロップ・ダウンし、数時間後2回目のドロップ・アップし、同時に集合星系で有るダロリアン銀河団ロリダン銀河ロリル星系外縁にドロップ・ダウンしてくる。
 第1総軍リステリアナ司令長官がコンタクトを付け「敵船団が次々と当宙域から離脱して、東部エリア南部方向に向かっている様です❗️追尾完成艦隊を派遣しましたので、近々所在が判明するでしょう」と、報告する。
「承知した。では、全船団へ、早急にバダルリアルンに帰還せよ❗️全船団収納後東部エリア北部に進出する」と、答えるパトラリアス副摂政。答えたものの、広い宇宙で探し出す等不可能だと考えていた。

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 ダブ・バハル・ドメルン第2王子は、極秘に開発したドラゴンラル銀河団ゴンラル銀河ゴラル星系第3惑星ゾランは、ミロダリアン超銀河団東部エリア最北部宙域西部に有る。此処にゴラル銀河帝国を建国して移民船団を誘導して植民を進めている。
 第3惑星軌道と第4惑星軌道上の中間宙域に、軍事基地の建設も平行して進められている。
 其のゴラル星系に、次々と戦闘船団が到着してくる。故に、浮揚軍事基地の建設が間に合わない状態で有る。現在は、待機ポジションに滞空している。
 ダブ・バハル・ドメルン第2王子は、ゴラル星系防衛強化の為に、最外縁惑星に軍事基地並びに監視ステーションの建設を開始する。更に、星系最大の惑星の衛星にも軍事基地の建設を始める。ゴラル星系内は建設ラッシュで活気付いている。
 第4惑星の開発並びに改造も開始され、日毎に変化している。超一流の星系に変貌するのに数ヶ月は掛からない状況で有る。

 直径34億キロメートルの浮揚軍事要塞都市ガロンデスリアンが、ミロダリアン超銀河団東部エリア最北部宙域西部にドロップダウンして来た。
「パトリアナ❗️ガロリアンを100万台射出して探知通信ネットワークを構築せよ❗️在庫不足分は直ちに製造を開始なさい」と、命令するパトラリアス副摂政。

 摂政兼未来予想学者で有るルフェラリオナ・ガルダ・ガロンが、予測した宙域に移動し待機を続ける。数日後。100億万分の1の確率の奇蹟で、敵船団が予測探知エリア内で補足する。
「副摂政陛下❗️敵船団を探知しました」探知部の責任者が報告する。
「監視を続け、敵の本拠地星系を探りだしなさい❗️」と、命令する。
 不可視の6次元半対探知パリアを展開し、敵船団を追尾する。最新鋭超大型母船クリステリアン・ミナも、隠密モードで追跡している。
 数時間後。2台船団はミロダリアン超銀河団東部エリア最北部宙域西部ドラゴンラル銀河団ゴンラル銀河に進入する。更に数時間後。恒星が密集したラグロ星団に進入する。恒星と恒星の距離が近く、互いに影響を及ぼし時空嵐や有害な5次元、6次元を放射している。
 ガロン銀河連合帝京製の6次元半メンタル思念波フォーム・バリアや、神聖リア帝国の7MDバリアバリアには何ら影響は無いが、通常の5次元性バリアでは船体j並びに機器、人体に悪影響を及ぼす。
「敵母船団のバリアの分析が完了しました。バリアのエリア成分は、6次元依り僅かに上位なエネルギー形態です。此れを、6次元クォーターバリアと命名しました」高次エネルギー部の主幹が報告する。
「承認する。エレーナ❗️7MD封印ユニットを射出し、封印の準備を」と、命じるミロナ神聖女王。
「承知しました❗️」と、答えるエレーナ母船長。
 クリステリアン・ミナの船体から、7MDバリアを展開した7MD封印ユニットが次々と射出される。宇宙空間に出た封印ユニットは、四方八方に飛行して行く。数時間後。全ての封印ユニットが所定の位置に付いた。
「7MD封印ユニット、所定位置に配備完了しました」母船長が報告する。
「クリステリアン・ミナを滞空速度に❗️パトラリアス副摂政の動向を監視する。場合に依っては介入するので
準備を❗️」と、命令するミロナ。

 直径34億キロメートルの浮揚軍事要塞都市ガロンデスリアンが滞空速度に減速し、通常の5、6次元性バリアに切り替え、浮揚軍事要塞ガロンデスタルを次々と射出する。最後に、最新鋭突撃要塞ガロデスター100台が射出される。

 敵船団を探知したゴラル銀河帝国皇帝は、緊急警報を発令し全船団に発進命令を出す。伯爵と男爵の母船2台は、浮揚係留施設から分離して第2、第3公転軌道迄後退し、2つに分離する。其の下部の円筒が、更に2つに分離する。分離した上部円筒の3段が1段毎に分離して半球型母船の全面に移動し警護体制を整える。
「エレーナ❗️分離した円筒部の下部3段を制圧し降伏させよ❗️」と、命じるミロナ。
「承知しました❗️ミニドールに伝達し、直ちに実行させます」と、答えるエレーナ・ラハム・リア母船長。
 連絡を受けた身長10センチメートルのミロナロシア・リア・ミニアンドラル女王が、6次元半エモシオ・メンタル・フォース・思念波通信で「ミロナリオンヴィールスと協力して円筒型母船を制圧せよ❗️ミロリテリア・リア・アンドラル女王にも協力を依頼する」と、6次元半エモシオ・メンタル・フォース・思念波通信で伝達する。
 分離した4つの母船では、ミロナリオンヴィールスが活動を開始し、次々と光速度でミロナリオン生体金属に変換を開始していた。だが、あまりにも巨大な為に変換が完了する迄に数ヵ月は必要だ。

 最新鋭突撃要塞ガロデスター100台を先頭に、立ちはだかった敵船団に突進して行く。射程距離に入ると同時に、新兵器の6次元半メンタル・スパイラル砲で一斉砲撃をする。強力なスパイラル・エネルギー・ビームが敵船団のバリアに命中する。同時にバリアが崩壊し瞬時に敵船団が大爆発する。
 パトラリアス副摂政は、射出した全線団に「全船団突撃❗️敵船団を殲滅させよ❗️」と、号令する。
 号令一下、軍事要塞都市ガロンデスタロン1万台と、軍事要塞ガロンデスタル100万台が突撃して行く。出力の差か、軍事要塞ガロンデスタルの火力では一撃で敵母船のバリアを破壊出来ない。
 ガロンデスタルは、次々と破壊され、最新鋭突撃要塞ガロデスターが駆け付けた時にはガロンデスタル船団は壊滅状態に陥っていた。
 監視していたミロナは「エレーナ❗️救援部隊として大巨神を派遣なさい」と、命令してからパトラリアス副摂政とコンタクトを付ける。
「パトラリアス副摂政閣下へ❗️私はミロナ・ラハム・リアです❗️理由があり、2台の超大型母船を追跡して此処に辿り着きました。
 軍事同盟国家として、パトラリアス副摂政閣下の船団が危機に貧していると判断して救援の為に大巨神を派遣しました❗️」と、丁重に理由を話す。
「救援に感謝します❗️」素直に礼をのべる。
「パトラリアス副摂政閣下の船団は撤退させて下さい。後は我々が対処します。副摂政閣下のガロンデスリアンは2光年程離れて下さい。当星系を7MD封印し、文明を破壊します」と、申し入れる。
「承知しました❗️では、後はミロナ神聖女王陛下に託します」と、答え撤退を指示する。

 星系内の数10箇所に7MD転送リングが出現。其処から次々と大巨神がドロップダウンして来る。ドロップダウンした大巨神は、次々と敵船団に襲い掛かる。
 敵船団からの猛攻撃を物ともせず、次々と敵船団を破壊して行く。だが、大巨神も次々と破壊されて行く。
「どうやら敵船団は戦術を変更した様ね❗️」観察していたフランソファが、ミロナに話し掛ける。
「圧倒的な数で対抗出来るだろう❗️」と、答えるミロナ。
「ミロナ様❗️データを分析して早急にロボット大巨神を改造して強化させます」と、ナダロン銀河ロボット帝国エリス・ミロ・グロン女王がミロナに話し掛ける。
「エリス❗️先ずはエネルギー吸収能力を高め事。次に防御バリアの強化、出力を上げる事。第3に、攻撃能力の向上の3点を重視なさい❗️」と、話し掛けるフランソファ。
「承知しました❗️」と、答えるエリス女王。
「眼前の敵船団には5万体を一組として攻撃、第2、第3軌道の中間宙域の半球型大型母船2台に対しては8000万体を一組にして攻撃せよ❗️下方の円筒型母船2台に対しては、5000万体単位で包囲して拿捕せよ❗️」と、ラブリナが命令する。
 大巨神は一旦撤退し、戦闘体型を整える。数秒後。超巨大な7MD転送リングが出現し、其処から惑星軌道リングが3台ドロップダウンし、第2惑星、第3惑星、第4惑星の赤道上に滞空し重力アンカーで固定する。
 第2惑星、第4惑星は惑星モデル・アルファで復元、改造が始まる。第3惑星では、地上の軍事基地への砲撃が開始され、同時に戦闘ロボットが雨の様に降下して行く。

 攻撃体制の変更に依り、防御能力並びに戦闘能力が数段向上する。其の結果、敵船団を次々と航行不能にしている。後方に控える超大型半球母船2台に向かった大巨神10億体は、半球型母船の全面に立ちはだかる2台の円盤が進撃して来る。其の円盤の最外周部の一部がリングとして回転して垂直になり固定される。其のリングの、内外の幅5キロメートルを残した内側が回転を始める。
 観察していたフランソファが「有れは、パトラリアス副摂政の新兵器で有る突撃要塞ガロデスターの6次元半メンタル・スパイラル砲と似た様な兵器では❗️だとすると、スピットルバリアでは防御出来ない可能性が有ります」と、想定した考えをミロナに話し掛ける。
「では、大巨神マザー・ミロナテシアンを派遣せよ❗️」と、話し掛ける。
「ミロナ❗️ミロナテシアンの介入は少し待って。ナグマダ種族の新兵器の威力を分析したいから」と、フランソファ。
「解りました。フランソファの思う通りになされば❗️」と、ミロナが答える。

 突進して行く大巨神8000万体に向けて円盤から強烈なスパイラル状のビームが放射され、大巨神8000万体の集合スピットルバリアに命中する。超巨大な光球が発生し、バリア全面に構造亀裂が発生する。
 バリアは持ち堪えたかに見えたが、数億分の1秒単位でエネルギー変換が起こりスピットルバリアが分解され構造亀裂に吸い込まれて行く。肉眼ではスローモーションの見えバリアが消滅する。集合バリアの崩壊と同時に大巨神8000万体が瞬時に消滅する。
「第2陣として1億6千万体を攻撃させるわね❗️」と、フランソファ。
 第2陣として1億6千万体が突撃して行く。結果は同じ、瞬時に消滅する。数回実験し、50億体でスパイラルビームを受け止める。
「良いデータが取れたわ❗️基本的には、ガロン種族の6次元半メンタル・スパイラル砲と同じね。違いは、ガロン種族製は6次元半に対し、ナグマダ種族製は6次元クォーターの違いだけね。同種の兵器の開発にはさほど時間は必要無いわ。寧ろ、より強力な兵器を開発可能よ❗️防御兵器もね」と、自信を込めて話すフランソファ。
「フランソファ❗️兵器の開発を頼むわね」と、話してから「ラブリナ❗️ミロナテシアンを介入させ、円盤と半球型母船を制圧せよ❗️」と、命じる。

 下方の円筒型母船2台には、5000万単位で5億台が突進して行く。手前100万キロメートルで停止。一斉に無限分裂を開始する。数回の無限分裂で5000億台を超す。其れが、一斉に2台の円筒型母船を何重にも取り囲み、集合7MDバリアを展開する。

 超巨大な7MD転送リングが出現し、其処から身長18億キロメートルの半生体ドールで有る大巨神マザー・ミロナテシアンがドロップダウンして来る。
 其の超巨大な大巨神に恐れてか、2台の円盤と半球型母船が、6次元クォーター・スパイラル砲で一斉に連続攻撃する。大巨神マザー・ミロナテシアンは其の攻撃を平然と受け止め、全てのエネルギーを吸収する。
 ガガラルロン・バハル・ドメルン伯爵は、恐怖を抱き「目の前の巨人を破壊せよ❗️」と、命令する。
 2台の半球型母船から総力を挙げて連続砲撃を続行する。
 数分後。破壊出来ないと認識した伯爵と、子爵は脱出する決意をする。
 ミロナテシアンは黄金色に輝きだす。同時に、メンタルエネルギーが最大化する。其のメンタルエネルギーを2台の半球型母船と、2台の円盤に向けて放出する。
 超強力なメンタルエネルギーを受けたナグマダ種族は、全員意識を失うかショック死する。
 全乗員が意識を失った為、2台の半球型母船と2台の円盤の緊急セキュリティーシステムが作動する。ロボット脳が船体の全てを掌握し状況を瞬時把握する。医療ロボットを起動させ、同時に緊急防御バリアを展開させる。其のバリアは通常のバリアとは異なり、あらゆるエネルギーを遮断するマルチ次元バリアで有る。
 だが、既にミニドールとミロナリオンヴィールスが、次々と放出され半球型母船と円盤に取り付いていた。

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 ドラダル銀河連合帝国ナダバロン・バハル・ドメルン大帝は、グフ・バハル・ドメルン第1王子の計らいで、ミロダリアン超銀河団東部エリア西部宙域のドラダリアン銀河団ドラダン銀河ダリル星系第3惑星ラダンに、移住を開始する。
 事前に開発を進めていたため、移民はスムーズに進行する。軍事面に於いても、浮揚要塞が2重に配備して有る。大帝並びに大公、公爵、伯爵の船団が到着して、軍事力は強大になっていた。

 リアン銀河連合帝国ミルル・ラハム・リアン女王は、出撃準備を整えて系外に待機して監視を続けている。
 時を鑑みて制圧を決意したミロダリアン銀河連合帝国ララ・ラハム・リアン副女王が「7MD次元泡起動開始❗️」と、命令を出す。
 恒星から太いエネルギービームが真上に延びて行き、7MD次元泡メインコントロール・ユニットのエネルギー集積炉に集積されている。飽和状態から最大許容限界200パーセントに達すると同時に、余剰エネルギーが360万方向にエネルギービームが放出される。
 数分後。星系全体が網目状にエネルギービームで包まれ7MD次元泡が完成する。
「7MD次元泡完成しました❗️」7MD次元泡コントロールセンターから報告が届く。
「進入開始、母船団、戦艦、軍旗基地を殲滅し原始状態戻せ❗️大帝並びに大公、公爵等の最高指導者は全員排除せよ❗️」と、命令を出すミルル・ラハム・リアン女王。
「承知しました❗️全線団進入開始」

 ダリル星系内に無数の7MD転送リングが出現し、其処から大巨神等が雨の様にドロップダウンしてくる。
 敵船団が次々と集合し、防衛ラインを形成し、大巨神の前に対峙する。
「惑星起動リング3台発進。第2惑星、第3惑星、第4惑星に設置固定させよ❗️」と、命じてから数分後。「全船団発進❗️敵船団を航行不能に文明を崩壊させよ。大帝並びに指導者等は全員排除或いは逮捕拘束せよ❗️」と、号令を出すララ・ラハム・リアン副女王。
 3惑星の直ぐ側に超巨大な7MD転送リングが出現し、其処から惑星起動リングがドロップダウンして来る。惑星リングの動きは素早く、迎撃を受ける前に惑星の赤道上に重力ロックする。数秒後。惑星のコントロールを開始する。

 第2惑星と、第3惑星公転軌道上の中間宙域に滞空している3台の超大型母船の直ぐ側に転送リングが出現し、其処から大巨神が次々とドロップダウンして敵母船3台に襲い掛か って行く。激しい迎撃を浴びるが、スピットルバリアはびくともしない。
 ナダル・バハル・ドメルン大帝は、狙いは司令船で有る半球型母船だと確信し「ナグルナ❗️直ちに半球型母船を分離し、新鋭艦隊を出撃させ迎撃させよ❗️」と、命令する。
「承知しました大帝陛下❗️」
 半球型母船が分離し、続いて第1段リングが分離する。要塞帝都ドロルダインが3つに分離、半球型母船と3段目母船が後方に下がる。だが、其の作戦も効果が無い。無限の戦力を持つリアン銀河連合帝国艦隊に依る圧倒的な戦力には太刀打ち出来ない。其の上、分離した3つの母船内に進入したミニドール各10万体は、進入と同時に無限分裂を開始し、小一時間で10億体以上に増殖する。

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