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第5章。レムール人滅亡危機Vol-1-4。

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❤️レムールアーナ銀河連合帝国❤️保存版。
MD7851年(4561年)7月7日。~100年後のMD8051年(4761年)7月12日現在。

第5章。レムール人滅亡危機Vol-1-4。
(登場人物)

💚アラン・レムール・リア。
 レムールアーナ銀河連合帝国初代皇帝。キングマスター。アラン総合研究センター総合長。不死者。
❣️パロメマィウス・レムール・レムラル。
 レムニア共和国女王。身長10センチメートル。アランの共生者。

❣️ミロナテリア・レムール・リア。
 レムールアーナ銀河連合帝国初代女王。総統轄女王。

❣️キルルキル・レムール・リア。
 レムールアーナ銀河連合帝国女王。レムル連邦共和国総統轄女王。

MD7851年(4561年)7月7日。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
MD8051年(4761年)7月12日。

第5章。レムール人滅亡危機Vol-1-4。
(本文)
 アランは取り敢えずホッとする。だが、此れで危機が終わったとは考えられない。寧ろ始まったばかりでは無いかと考えていた。
 そんな思いから、MD7851年(4561年)7月7日午前9時からクィーンサークルを含む帝国頂上会議を、帝国大議事堂頂上会議室で開催する。
 最初にアランが話し始める。「ドロダロン銀河連合帝国軍の侵略は始まったばかりだと考えている。何故なら彼等には得たいの知れない存在がバックアップしているからだ❗️」と、説明する。
「得たいの知れない存在の正体を、エスパー部隊に探らせましょう❗️」と、アフロディーナ・レムール・レム女王。
「そうだな❗️先ずは相手を知る事が大事だからな」と、答えるアラン。
「エスパー艦隊の増員させましょう❗️」と、ナタレル・バルダラ・ルダン女王。
「エイレーンは24時間フル稼働して製造しています❗️」と、答えるマラレリア・レムール・リア女王。
「新兵器、バリアの取り付け状況は❗️」と、問い掛けるパトレラル・レムール・レムリア。
「現在進行中で、取り付け完了台数は凡そ半数台です❗️」と、答えるアラン。
「トライアングルキラー3角錐型戦闘戦艦の製造はどうなっていますか❗️」と、問い掛けるカラミナル・レムル・レム6次元数学者。
「エイレーン同様にフル稼働で製造しています❗️」と、答えるアラン。
「各共和国ドクジの防衛軍を充実させる事も重大な仮題だと思いますが❗️」と、話すナタレル・バルダラ・ルダン女王。
「当然の事だと思いますので、エイレーンとトライアングルキラー3角錐型戦闘戦艦を最低10万台を配備したいと考えています。其れと共和国軍の新兵器とバリアの取り付けを実施させます❗️」と、アフロディーナ・レムール・レム女王が説明する。
「局所銀河群防衛軍の戦力増長は当然考えています❗️」と、アラン。
「エスパー部隊は圧倒的に大人数です❗️独自の艦隊を創設すべきだと考えますわ❗️」と、サラ・レムール・レム女王が進言する。
「そうで有るな❗️人数から配分すれば、100万艦隊以上になる。コスモレルナー船団に次ぐ巨大船団だ。アッ巫女徒艦隊も有るな」と、アラン。
 カラミナル・レムル・レム6次元数学者は「アラン様❗️船団の数依り、科学技術力の差が重要だと考えています。従って、此処は技術力、科学力を高める事です❗️」と、話し掛ける。
「最もな事だ。我々科学者の責任で有るな❗️」と、答えるアラン。
「私の計算に寄りますと、ドロダロン銀河連合帝国の後ろ楯をしている謎の存在は、超越知性体に近い超高度な文明で有るとの結果が出ました。何故、上位者がバックアップしているのかの計算は、可能性が無数に有るので特定出来ません。其の中で最も可能性が有るのは、初代大王と初代女王の時代から次の時代に移る時だと思われます❗️」と、説明するカラミナル。
「何れにしても過去500万年前後の時代で、我々には全く解らない」と、アラン。
「ゴット・マザー・ミロテシリアンの生体脳ミロテリアなら記録に残っているかもね❗️」と、ミロナテリア・レムール・リア女王。
「ではミロナテリア、問い合わせくれないか❗️」と、呼び掛けるアラン。
 小一時間後。「ヒュウジォトロン脳リアンです❗️問い合せの件ですが、過去500万年前は、神代記後期で混迷の暗黒時代の最中で、宇宙は7つの勢力圏が互いに争っていました。更に数10万年後には、7大勢力はレムール種族とムーア種族とアトラス種族の3大種族だけとなり、漸く戦乱が終演に向かっていました。所が、宇宙に突然巨大な亀裂が生じ、其処から超巨大な半球型宇宙母船が出現し、其の宇宙母船から楕円状の宇宙戦艦が次々と射出され、3大種族に対し無警告で攻撃して来ました。未知艦隊は強力で、我々は協力して戦いましたが、数万後に滅亡寸前に追い込まれました。我々3大種族は、独自に種族を保存する為に超巨大な種族保存船を建造し、遥かなる宇宙の果てに向かって脱出しました❗️
 辿り着いたのは全く未知の超銀河団でした。其所をあらたな故郷として3大種族は別々に植民しました❗️更に時が流れ、10数万年後。互いに過去の事を忘れて未知種族として戦乱が始まる。此の時代を第2次暗黒時代と名付けられる。
 当時、最も科学文明が発達し巨大な帝国を築いていたアトラス帝国が、近辺の独立国家を次々と征服して行き、遂にムーア帝国と戦闘に入る。圧倒的な戦力に依り、ムーア帝国は滅亡寸前になり、レムール帝国に救援を要望して来る。要望を受けたレムール帝国はアトラス帝国と交戦を開始。一進一退を繰り返し、戦乱は長く続き、互いに消耗して自然消滅する。レムール帝国は、種族を再興する為に、壮大な計画を立て、現実宇宙から姿を隠した。
 以上の様な時代の流れでした」と、説明するヒュウジォトロン脳リアン。
「以上の様な状態から考察すると、バックアップしている謎の存在はアトラス種族と考えられます❗️」と、生体脳ミロテリアが締め括る。
「なるほど。アトラス種族か❗️超越知性体では無くホッとする」と、アラン。
「可能性は42パーセントですので、間違っている可能性の方が58パーセントですので間違い無い様に進言します❗️」と、生体脳ミロテリア。
「承知した❗️」と、アラン。
「では新たな侵略に対する対策は、当面科学技術力のレベルアップを図り、エイレーンとトライアングルキラーの増産すると言う事で決定し解散します❗️」と、アフロディーナ・レムール・レム女王が閉会宣言をする。

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 何事もなく100年の歳月が流れ去り、MD7951年(4661年)7月10日を迎える。其の間人材の入れ替えと、数々の発明、開発を為し遂げ、戦力も10倍以上に膨れ上がる。エスパー部隊の艦隊も正規艦隊に匹敵する陣容に成長する。当然ながら、巫女徒艦隊も著しく増大し、正規艦隊を凌ぐ陣容に成長する。
 エイレーンを率いる第1親衛隊の成長も著しく増大し、500ヶ艦隊を越えている。アランは充分過ぎる戦力だと考えていた。

 局所銀河群コスモアイ・ネットワークが、580万光年魚座超銀河団方向に巨大な球型物体を探知する。
 報告を受けたアランは「女帝の母船だろう❗️」と、アフロディーテに話し掛ける。
「迎撃体制は整っているわ❗️」と、答えるアフロディーテ。
 域なり「パパ❗️女帝の母船ペロベスリアンは非常に危険よ❗️得体の知れない闇の軍団の存在を感じるのよ」と、ミサ・レムール・リアが話し掛ける。
「やはりな、私も感じる❗️」と、アラン。
「局所銀河群全体に戒厳令を発出します❗️」と、アフロディーテ。
 アランは何も言わず、只頷いただけで有る。

 女帝の母船ペロベスリアンが、200万光年迄接近している。刻一刻と近づいて来るペロベスリアンが異様に不気味で有る。
 アランは只待つだけで、少々苛ついている。其の様な状態で有るにも関わらず、女性陣は非常に冷静でいる。特にアフロディーテは冷静其のもので尊敬に値する。
「さて、我々の科学力が何れだけ通じるのか❗️」と、1人ぼやくアラン。
「私達は宇宙から選ばれた種族の1つです❗️滅亡するはずがないわ」と、マラレリア・レムール・リア女王。
「と、言う事は上位者が守っているとでも❗️」と、問い掛けるアラン。
「初代大王と初代女王等超古代種族は超越知性体に進化したのだから❗️」と、答えるマラレリア・レムール・リア女王。
「フム❗️では、其の超越知性体が我々を守るのか❗️」と、不信げに問い掛けるアラン。
「はい、間違いなく❗️」と、答えるマラレリア・レムール・リア女王。

 母船ペロベスリアンは、アンドロメダ銀河迄20光年迄接近している。
「パロメナリラス❗️作戦開始限界は10光年以内に進入した時だ❗️」と、話し掛けるアラン。
「アラン、勿論解っているわよ❗️既にスタンバイ状態だから」と、答えるパロメナリラス女王。
「有難う❗️解っていたけど確認したかっただけさ」と、アラン。

 宇宙母船ペロベスリアンがアンドロメダ銀河から10光年離れた宙域で停止する。数分後。船体から直径8000キロメートル、全髙6000キロメートルの円錐形中型母船が飛び出して来る。更に5光年進出する。停止すると、直径8000メートル、全髙6000メートルの半球型戦艦が次々と射出される。
 最後に騎馬隊がまるで大地を走る様に飛び出して来る。
 アランは其の騎馬隊を信じられない面持ちで見ている。まるで古代の騎馬隊其のものである。
 気を取り直して「トライアングルキラー3角錐型戦闘戦艦出撃。騎馬隊を殲滅せよ❗️」と、命令する。
 一斉に襲い掛かり攻撃を開始する。砲撃を受けた騎馬隊は其のエネルギーを吸収して紅蓮に輝く。
 騎馬部隊の反撃が始まると、トライアングルキラーがまるで剣で切り取られた様に真っ二つになり爆発する。
 小一時間後。トライアングルキラー戦隊が全滅する。
 アランは圧倒的な強さに茫然自失でスクリーンを見詰めている。隣にいるアフロディーテが「エイレーン戦隊出撃して❗️」と、命令する。
 エイレーン戦隊が一斉に騎馬隊に向かって発進して行く。其のエイレーンも次々と破壊され、アッと言う間に全滅する。
 現実に戻ったアランは「全船団へ❗️緊急撤退せよ。100光年離れた宙域で体制を立て直す❗️」と、命令する。

 アラン等船団は100光年後退する。そして、全船団に向けて「我々最強のエイレーン戦隊がアッと言う間に全滅してしまった。もはや打つ手が無いのが現実です❗️だが、我々は決して諦めない。例え、1パーセントの可能性しか無いとしてもで有る。
 我々は宇宙から選ばれた種族で有り、滅亡寸前に追い込まれたなら必ず救いの女神が降臨するで有ろう❗️
 諦めるな、諦めるな、諦めるな❗️我々は必ず勝利する❗️」と、アランは力を込めて語り掛ける。
 アランには聞こえなかったが、大歓声が沸き上がっていた。
「アラン様❗️恐らく、第2親衛隊が救援の為降臨して来ます。詳細は解りませんがあの騎馬隊を殲滅してくれるはずです」と、アランに話し掛けるマラレリア・レムール・リア女王。
「第2親衛隊❗️では親衛隊は幾つ有るのだ」と、アラン。
「恐らく第7親衛隊迄かと❗️」と、答えるマラレリア女王。
「始めて聞いた❗️どうすれば呼べるのだ」と、アラン。
「良く解りませんが、私の場合は出撃シグナルが届きましたけど❗️」と、答えるマラレリア女王。

 アンドロメダ銀河の各連邦共和国並びに植民星系からいきなり救援通信が次々と届く。生体アラタリアンドーム・リアナ・アルファの通信部局は処理出来ない程で有る。同じく、局所銀河群防衛軍本部でも同様で有った。
 闇の騎士団の直径8000メートル、全髙6000メートルの半球型戦艦がアンドロメダ銀河の各植民星系に襲い掛かり、惑星防衛軍と戦闘状態に突入している。
 救援要請に従い、局所銀河群防衛本部は、局所銀河群防衛軍1個艦隊毎に各植民星系に派遣する。
 各植民星系で激戦が続くが、次第に星系防衛軍並びに局所銀河群防衛軍が劣勢になる。其の様な状況の時に、アランの第2親衛隊で有るコスモ・ダイレクト・フリート船団が1個艦隊単位で各植民星系に向かって行く❗️同時に、第3親衛隊で有るエスパー部隊1個艦隊単位で各植民星系に向かう。
 ドロダロン銀河連合帝国軍にも新たな動きを探知する。円錐形母船から闇の騎士団が次々と射出され、100体単位で消えて行き、各植民星系外縁に出現する。
 一時優勢だった惑星防衛連合軍は、闇の騎士団の出現で再び戦況は悪化して行く❗️最早救いの道は閉ざされたかに思える状況で有る。
 極秘軍事星系MD6は、アンドロメダ銀河ハロー外縁アラドル星系第3惑星アイルの生体脳アイルは、アンドロメダ銀河の状況を把握し、滅亡に近づいていると判断し、古よりの極秘司令を発動する。
 極秘インバルスを送信すると、時空間が割れてキングマスターの第2親衛隊で有る宇宙の聖霊コスモ・ゴースト船団が次々と出現して来る。
 数秒後。通信が届く。
「私は初代キングマスターの第2親衛隊のパナレリア・レムール・リルです❗️出撃インバルスを受け取り、宇宙の聖霊コスモ・ゴーストを引率して救援に参りました。キングマスター❗️後は私にお任せ下さい」と、話し掛けて来る。
「キングマスターことアラン・レムール・リアです❗️救援に感謝します」と、答えるアラン。
 パナレリア・レムール・リル女王は右手を水平に胸に当て軽く儀礼する。「いいえ、我々の使命はキングマスターを警護する事ですので❗️」と、答えるパナレリア女王。
 コスモ・ゴースト第1部隊が次々と出現し、闇の騎士団に向かって行く。其のコスモ・ゴーストは、全員女性騎士で輝く円盤プレートに乗って縦横無尽に動き回り闇の騎士と一騎討ちの戦いを繰り広げる。其の強さはまるでアマゾネスで有る。次々と闇の騎士団を消滅させている。
 後方の船団には、第2親衛隊の直径8000メートルの球型戦艦ソルダロンが襲い掛かる。激戦になるが、圧倒的に台数を誇る第2親衛隊が、数台単位で消滅させている。数時間後、ドロダロン銀河連合帝国軍は一斉に母船に引き上げドロップアップして行った。
 又もや滅亡の危機を逃れる事が出来て、アランはホッと息をついた。
 第2親衛隊のパナレリア・レムール・リル女王が、側近幹部等と共にアラタリアンドーム・リアナ・アルファ統合司令センター内の転送器ゲートから現れる。
 アランは、パナレリア女王等一行を転送機ゲート前で出迎える。
「キングマスターこと、アラン・レムール・リアです❗️滅亡の危機を救って頂き誠に感謝します」と、深々と儀礼する。
 パナレリア女王は恐縮して「キングマスター❗️我々はキングマスターを警護する為だけに生存しています。御礼は必用有りません。寧ろ、キングマスターをお助け出来て感激しています❗️」と、答える。
 アランは微笑んで「何れにしても感謝している。所で此れからどうするのだ❗️」と、問い掛ける。
「キングマスターのお側で警護します」と、答えるパナレリア女王。
「其れは助かる。で、傘下船団はどうするのだ」
「レムール種族の本拠地惑星レムールに常駐させます」と、答えるパナレリア女王。
「超大型母船はゴット・マザー・ミロテシリアンを中心に衛星の様に周回させて下さい❗️」と、生体脳リアナが話し掛ける。
「当面は浮揚要塞都市レムリアンガーデンに常駐して頂きたい。数十年以内に一大プロジェクトを実施するので❗️」と、アランが話し掛ける。
「承知しました❗️」

 MD7951年(4661年)7月15日。アラン等は惑星レムールに戻った。クィーンサークルを招集して、アランは一大プロジェクトの計画を提唱する。
 小一時間後。アランのプロジェクトは可決され、MD7951年(4661年)7月16日。アラバスタートロン復元機で復元再生を開始する。同時に恒星の真上10光月宙域に、直径18000メートルの星系重力コントローラーと惑星軌道バランサー装置を搭載したレムリアバランサーを設置して重力アンカーで固定する。少し遅れて、エネルギー吸収ビームを恒星に照射する。
 数秒後、吸収ビームが恒星レムリアルに届き、エネルギーを吸い上げる。エネルギー変換炉から配分装置にエネルギーが流れる。エネルギー配分装置からエネルギー伝送機に流れたエネルギーは、第3惑星レムール1、2、3、4、5と、第4惑星レムラ1、2、3、4、5のエネルギー受信機に届く。伝送されたエネルギーは、エネルギー変換炉に流れ惑星全土のエネルギー集積配分機に届けられる。更に、必用に応じたエネルギー配分される。

 MD7951年(4661年)7月17日。アラン総合研究所の研究グループは、恒星からのエネルギー吸収システムに変わる、上位次元からダイレクトにエネルギーを吸収するシステムの研究をしている。其れとは別にブラックホールの研究グループと、暗黒物質・暗黒エネルギーの研究グループ等色々と研究している。
 アランは高次元エネルギーと、現実宇宙から別宇宙に移動出来る方法の研究をしている。
 数年前から研究しているが、未だに何ら成果が無い。新たに加わった真正レムール人等も同じで有る。
 アランはリフレッシュする為休憩所に行き、自動販売機でコーヒーのボタンを押す。取り出し口からコーヒーカップを取り出し、空いている椅子に腰を降ろす。少し遅れて3人の真正レムール人がアランを見付けて同じテーブルに着席する。
「アラン様❗️どうやら行き詰まっている様ね」と、声を掛ける高エネルギー物理学者。時間学者のカレン・レムール・リア。
「全く其の通り❗️完全に袋小路に填まってしまった」と、答えるアランの
「私達よ❗️」と、高次元学者。物理学者。亜空間・異空間学者のレイラナ・レムール・リア。
 アランは微笑んで「2、3日休暇を取ろう❗️」と、提案するアラン。
「そうね、では一週間程休みましょう❗️」と、話し掛ける天才マルチ物理学者。時空物理学者のパメルロ・レムール・リア。
 と、言う事で一週間の休暇を取る事に決定した。アランは早々に宮殿の自室に戻った。
 小一時間後。第5正妻のサラ・レムール・リアの娘3人が揃ってアランのプライベート室に入って来た。
 アランは「オヤッ❗️3人揃ってどうしたのだい」と、話し掛ける。
「私達同じ危機感を感じ取ったの❗️」と、長女のミサが話し掛ける。
「何を感じたのだ❗️」と、問い掛けるアラン。
「闇の新たな軍団が近付いて来るわ❗️詳細は判らないけど」と、次女のレミが答える。
「闇の軍団の第2陣か❗️」と、アラン。
「新たな闇の軍団の方が闇の騎士団依りも脅威だわ❗️」と、3女のレナが自分の思いを述べる。
「此の事をママに話したのか❗️」と、問い掛けるアラン。
「はい。ママに話してからパパの所に来たから❗️」と、長女のミサが答える。

 ミロナテリア・レムール・リア統轄女王は、緊急クィーンサークルを開催する。
「サラ様の3姉妹で有るミサ、レミ、レナが話した事は、我々レムールアーナ種族に取り存亡の危機で有る事は間違いない無い事実でしょう。従って、万が一に備え種族保存計画を発動させます❗️其の為に、我々の大本営で有るゴット・マザー・ミロテシリアンに移住する計画と、新たに種族保存船の製造と、当レムリア星系全体を隠蔽或いは封印する計画の3本柱を実行させます❗️」と、話すミロナテリア・レムール・リア統轄女王。
「ミロナテリア様、レムリアル星系全体封印或いは隠蔽する事など可能かのかしら❗️」と、問い掛けるパナラル・レムル・ムア。
「其の件はアラン様に相談しましょう❗️」と、答えるミロナテリア統轄女王。
「新たに種族保存船が製造するにもアラン総合研究所総長に相談しなければならないわね❗️」と、キルルキル・レムール・リア女王。
「では、アラン様とコンタクトを付けましょう」と、アフロディーナ女王。
 数秒後。アランとコンタクトが付く。
 スクリーンを見て「アラン様❗️相談が有ります❗️」と、切り出すミロナテリア統轄女王。
「何かな❗️」と、アラン。
「実は、緊急クィーンサークル・フォティの決定したのですが、万が一に備えて、種族保存の為にゴット・マザー・ミロテシリアンに移住する計画と、新たに種族保存船の製造計画と、レムリアル星系全体の封印計画の3件が決定したの。で、アラン様に種族保存船の製造と、レムリア星系全体を隠蔽或いは封印を実行させて欲しいの❗️」と、問い掛ける。
 アランは微笑んで「種族保存船の製造は可能だが、星系全体の封印は非常に難しいし、可能だとしてもかなりの時間が必要だ❗️だが、クィーンサークルのお願いだから真剣に検討する。種族保存船の製造は、クィーンサークルから宇宙戦艦設計製造部局に直接指示すれば良い。私からも話してはおくが。星系封印の件は、今から総合研究所内で協議する」と、答える。
「アラン様❗️宜しくお願いします」と、ミロナテリア・レムール・リア。

 アランはコンタクトを切った後直ぐに、宇宙戦艦設計製造部局とコンタクトを付け、クィーンサークルからの要望を伝えてから、アラン総合研究所所内全域に向けて「アラン・レムール・リアです❗️クィーンサークルからの要望で、レムリアル星系全体の封印或いは隠蔽して欲しいとの事です❗️此のレムリアル星系隠蔽封印計画に参加したい科学者は至急第3集会場に来て欲しい」と、話し掛ける。
 小一時間後。総勢50人が集合する。
「封印計画の重要性を理解して、早々に集合して頂きだき有難う❗️感謝します」と、話してから「近々、闇の軍団の新たな進行が有るとの危惧に、種族保存計画に基づき、星系全体の封印を実行する。理路は簡単だ、宇宙戦艦の防御バリアを星系全体広げれば良いだけだ❗️幸い、惑星軌道を重力コントロールするする為に重力コントローラーを設置して有る。此のシステムに習い、更に星系全体を包み込むバリアを展開させる。簡単そうだが、かなり難しい。得に、エネルギー調達の問題で有る。と言う事で、私は上位次元から直接エネルギーを吸収する方法でする。既に理論の確立を終え、試作品を製造中です❗️成功すれば、我々は無限のエネルギーを手にする事になり、其の技術は宇宙船や其の諸々にも応用出来るだろう」と、力説するアラン。
「で、我々は何をすれば良いのかな❗️」と、バラン・レムル・レム総合物理学者。
「私が開発した高次元エネルギー吸引力機はあくまでも試作品で、完璧では有りません。其所で皆様方に再度私の設計図と理論を見直して頂きたい。正直、全く自信が無い。失敗する確立は68パーセントだった。其れを聞いて全く自信を失くしたので、皆様方の協力を依頼した❗️」と、正直に答えるアラン。
「承知した。其の様な事情なら喜んで協力しよう」と、話すバラン・レムル・レム総合物理学者。
「宜しくお願いします❗️」と、軽く頭を下げるアラン。

 数日後のMD7951年(4661年)7月23日。高次元エネルギー吸引力機試作品が完了し、実験をするが大爆発して失敗した。
 MD7951年(4661年)7月24日。星系封印プロジェクトチームは、この日から改めて再始動するする事になった。
 其れから1年後のMD7952年(4662年)7月6日。高次元エネルギー吸引力機試作品2が完成し、早々に実験を開始する。結果、実験は大成功する。祝杯をあげてから、翌日設計図を製造部局に回す。

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 100年後のMD8051年(4761年)7月12日現在。レムールアーナ銀河連合帝国の本拠地星系は、更に大発展し、人口は800億人を越えている。故に、第3惑星軌道上に正五角形で居住惑星を4つ復元再生する。完成した惑星を、レムール1、レムール2、レムール3レムール4、レムール5と命名する。
 レムール1は帝都として、政庁関連並びに総合研究所、総合医学研究所等の専門施設が建ち並んでいる。レムール2からレムール4は居住惑星兼各種総合研究センター。レムール5は、レムニア共和国帝都兼レムラル種族の居住地。精密機械研究所。精密機械製造工場として運用されている。
 第4惑星レムラ軌道にも、正五角形状に惑星を復元再生する。第4惑星レムラ5は、輸送ターミナル並びに各種倉庫、各種製造工場と運用されている。第4惑星レムラ1は、各親衛隊の統合本部並びに軍事研究センターが有る。第4惑星レムラ2は、各種軍事研究センター。各種軍事工場。宇宙製造工場。第4惑星レムラ3は各種艦隊の統合本部。第4惑星レムラ4はコスモラーナ遊撃旅団統合司令本部。遊撃旅団基地で有る。
 全ての母船、戦艦が最新鋭の兵器とバリアの搭載が完了して戦力が数十倍パワーアップした。
 アランは此の平和な日々が永く続く事を願いながら研究を進めていた。


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