❤クリスタルに誘われて。第2部❤

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第7章。バアラル銀河の魔女。

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 2166年2月1日。~2166年5月10日。

 第7章。バアラル銀河の魔女。
 (登場人物)
 ❣️ユリア・サルト・ザトン。
 サルト銀河団連合帝国神聖女王総轄。生物学的年齢17歳。クリスアーナの娘。長女。ブルー・クリスタル。
 ❣️メリアナリル・フェアリ・クリス。
 フェアリ共和国神聖女王総轄。フェアリ種族。身長10センチメートル。ユリア神聖女王総轄と共生。

 ❣️メアリレルナ・フェアリ・クリス。
 ユリア神聖女王監視官。メリアナリク・フェアリ・クリス神聖女王総轄の特使。

 ❣️ラメレナーレ・サルト・ザトン。
 サルト銀河団連合帝国神聖女王副総括。バアラル銀河の魔女。ユリア神聖女王の副臣。サルト宇宙帝国最後の女王の従妹の末裔。

 2166年2月1日。
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 2166年5月10日。

 第7章。バロンアステラル超銀河団の鬼人。
 1
 2166年2月1日現在、クリスアーナ・ドームの中枢生体脳クリスティーヌは、此のままだと何れ惑星の取り込むが難しくなると判断して、太陽と土星迄の距離とほぼ同じく14億4000万キロメートル迄広げる作業を開始した為、未だに惑星の移動は終わっていない。其の理由は、クリスアーナ・ドームの直系を28億8千万キロメートル迄拡張し、其れ伴うクリスアーナ・ドーム・リングの内円直系直系28億8千万キロメートル。外円直系28億8千8万キロメートル。断面高。10万キロメートルと言う途方も無い計画を実行に移したからで有る。
 ユリア神聖女王はその事実など全く知らなかった。当然とも言える。現在、ユリア神聖女王は極秘星惑星ドロア並びにバロンドロア星系の改造に全力を尽くしているからだ。
 ユリア神聖女王の構想は、バロンアステラル超銀河団全体の制圧を睨んでいるからである。其の為に、此処を拠点として強大な軍事力を蓄えている。
 現在、最初に完成したのは第3惑星ドロアの直系3860キロメートル衛星バロンの内部に、3800キロメートル内部球体を造り出し戦闘母船バロン・ゼロを完成させる。
 ゼロナンバーは、ユリア神聖女王直属で有り、統合司令船で有る。完成した戦闘母船バロン・ゼロを内部から瞬間移動させ、空洞になった場所に戦闘母船バロン・ファーストの復元を開始する。復元される戦闘母船バロン・ファーストは、バロン・ゼロ直属の統合司令船の位置付になる。
 外では、10万台の新型リストアリバイブラーで戦闘母船バロンの復元を開始する。星系全体とはしては、次々と封印パーツが復元され続けている。
 ユリア神聖女王は、建設技術部主査のメリサスロナ・フェアリ・クリスを改造、開発責任者として残し、新中型生体母船マリエを同行させてバロンアステラル超銀河団の末端銀河に向かって発進する。
 小一時間後。生体母船マリエと旗艦フェリが実体化する。計測の結果ほぼアンドロメダ銀河と同じ程度の銀河で有る。生体脳フェリは、ユリアの目の母船ゴットアイ・1とゴットアイ・22台の派遣を戦闘母船バロンの派遣を生体脳メイティラに依頼する。
 依頼を受けた生体脳メイティラは、ゴットアイ100台と戦闘母船バロン10台をユリア神聖女王の元に送った。
 2166年2月2日。ユリア神聖女王は、先ず未知銀河の外縁にバロンアステラル超銀河団制圧の前哨基地を建設する為に、遠距離リサーチを開始する。特にこだわりは無く、有酸素惑星系で無くともある程度の条件が揃えれば良しとした。リサーチの結果、候補地が見つかる。
 相談した結果。全く価値の無い星系に決定する。其の星系をパラドクス星系第4惑星ドラグと、命名する。小一時間後。旗艦と追従する戦闘母船バロンは、第4惑星ドラグの側に瞬間移動する。
 第4惑星ドラグは、直系1万4000キロメートルで有る。其の内部に直系1万2000キロメートルの内部をメアリレルナ特使がくり抜いて瞬間移動させて、惑星ドラグから100万キロメートル離れた所に実体化させる。
「ユリア様、準備が完了しました」と、話し掛けるメアリレルナ特使。
「では、内部球体の設計を始めましょうか」と、話し掛けるユリア。
 ユリアはイメージを3D化してスクリーンに映し出す。
「宇宙要塞母船型式にするのですね」と、問い掛けるメアリレルナ特使。
「万が一に備えて緊急脱出が出来る様にしたい。通常は極秘に軍事力の強化と、バロンアステラル超銀河団の調査と監視をする予定だ」と、答えるユリア。
「理解しました。では詳細な内部設計は母船メイティラと同じ様な構造にします」と、答えるメアリレルナ特使。
 復元を開始してから小一時間後。生体脳フェリが手配したゴットアイと戦闘母船バロンを、生体脳メイティラは、ゴットアイ100台と戦闘母船バロン10台を送り出した船団が実体化して来た。其のミニ船団の司令長官は、ミレパロレラ・フェアラ・クリス副女王兼第7親衛隊遊撃旅団第1軍団統合大元帥で有る。
 ミレパロレラ副女王兼第7親衛隊遊撃旅団第1軍団統合大元帥がユリア神聖女王とコンタクトを取る。
 スクリーンに映し出されたユリア神聖女王を見て「ユリア様、第7親衛隊遊撃旅団第1軍団統合大元帥のミレパロレラ副女王です。メイティラ様からの依頼で、私がゴットアイ100台と、戦闘母船バロン10台を指揮して来ました。同時にユリア様の直属となります」と、報告する。
「ミレパロレラ副女王、最強の増援部隊ですね。助かります」と、答えるユリア神聖女王。
「全力を尽くします」と、答えるミレパロレラ副女王。
 増援部隊を得て、パラドクス星系第4惑星ドラグの改造、開発は予定依り早く完了する。戦力増長も100倍程早く進行している。
 第3惑星と第4惑星の中間宙域に、戦闘母船、戦艦の格納庫、接岸施設、居住施設等を備えた浮揚惑星起動リングの建造、復元を開始する。

 ❄

 ユリア神聖女王の〈此の愛を貴方に〉の音楽カードチップが販売と同時に完売し、次々と増産を続けるが予約数が多過ぎて間に合わない状態が続いている。2166年2月10日現在で、9800兆枚を浮く上げているが全く衰える様子が無い。売上金は490京ザトンと言う天文的な売上金で有る。サルト銀河団連合帝国の国家予算の1000倍も有る。ユリア神聖女王の個人的資産は此れだけでは無く、CD社の売上金と月収を合わせると、6800兆ザトンも有る。税金の支払いは800兆ザトンを越えている。
 法的には国家元首で有るユリア神聖女王総括に税金を支払う義務は無いのだが、帝国運営の為に支払いをしている。
 ユリア神聖女王は、親衛隊や直属部隊の運営、維持にお金が掛かるので収納を得る必要が有る。だが、施設組織の運営、各種軍隊の運営、維持の為に帝国から数1000兆ザトンの援助金受けている。
 其の他に、ユリア神聖女王が発明開発した数々の特許権利金の収入も数100兆ザトンも有る。発見した有酸素星系の所有権は1連邦共和国の予算並みの収入が有る。其の天文学的な収入の一部は、公共設備のインフラ等に使われている。

 ユリア神聖女王の歌声の効果、多く民の心に安らぎを与え新たな感情、ユリア神聖女王を神格化したユリア教団が誕生し、アッと言う間に全て有人惑星ユリア教が広がり、ユリア教守護、運営、管理する巫女徒が誕生し強大な組織に成長した。
 報告を受けたユリア神聖女王は直属部隊として、帝国の予算並みの資金を提供する事にした。

 ❄

 2166年2月10日。ユリアの目の情報が次々と届き始める。其の情報は母船の生体脳メイティラと戦闘母船マリエの生体脳マリエと旗艦フェリの生体脳フェリに送られる。生体脳フェリは情報を整理して先ずは座標を作り出し、次に有酸素星系を表示する。続いて、高エネルギー放射をして惑星を表示する。
 データはスクリーンの左側に表示されている。
「ユリア様、当銀河の名称は、バロンアステラル超銀河団最末端宙域アステロス銀河です。現在、アステロス銀河は、独裁者のパロラオバル・レパル・デグス皇帝が支配しています。軍事力を強化し、近隣の銀河を次々と征服する野望を抱いています。
 アステロス銀河帝国ミレバラレラ・レパル・デグス統轄女王は、夫で有るパロラオバル皇帝とは異なる考えの様です。詳細は不明ですが、ミレバラレラ統轄女王は国民からの人気が高く、ほぼ80パーセント以上の支持者がいます。特にパロラオバル皇帝との対立は無い様ですが、全皇帝の3姉妹の長女です。凡その情報は以上です。詳細なる調査は、第7親衛隊遊撃旅団第1軍団統合大元のミレパロレラ・フェアラ・クリス女王に託して下さい」と、報告する生体脳フェリ。
「後は我々にお任せ下さい。其の為に来たのですから」と、話し掛けるミレパロレラ女王。
「では、お願いする。先ずはアステロス銀河帝国を制圧する」と、話し掛けるユリア神聖女王。
「承知しましたユリア様」と、答えるミレパロレラ女王。思考波伝達で、ラレパナロラ・フェアラ・クリス遊撃旅団第11部隊統轄摂政に命名を伝達する。
「ユリア様、ラレパナロラ第11部隊統轄摂政に命名を伝えました」と、話し掛けるミレパロレラ女王。
「ではミレパロレラ女王、私の側近として遊撃旅団の指揮をお願いしたい」と、話し掛けるユリア。
「其のつもりで赴任しました」と、答えるミレパロレラ女王。
 旗艦フェリは直系8000メートルの巨艦で有る。居住スペースは有り余る程有る。ミレパロレラ女王は、ユリア神聖女王の許可を得て居住コロニーを復元する。
 ゴットアイは各銀河に1台毎に送られる。足りないゴットアイは、パラドクス星系内で次々と復元されている。
「ユリア様、戦闘母船バロン10台だけでは少な過ぎるので無いでしょうか」と、問い掛けるミレパロレラ女王。
「承知はしているのだが、私の力では簡単には製造出来ない。通常なら1台建造するのに、早くて2年は必要だ」と、説明するユリア。
「そう言う事も私達に任せて下さい。1万人が1台復元すれば同時に1万台が完成します。10万人なら10万台です」と、話し掛けるミレパロレラ女王。
「なる程、では宜しくお願いする」と、話し掛けるユリア。
 ミレパロレラ女王は思考波レミレナハロ・フェアラ・クリス遊撃旅団第15部隊統轄摂政に命令を伝達する。命令を受けたレミレナハロ第15部隊統轄摂政は、配下50万人に戦闘母船バロンの復元を命令する。命名を受けた第15部隊員がほぼ同時に復元を開始する。
 ユリア神聖女王は、レミレナハロ統轄摂政に銀河パラドクス星系の改造を託し、アステロス銀河に進行する。アステロス銀河外縁で実体化し、帝国領内に堂々と進入する。フェリ生体脳は、アステロス銀河帝国支配星系を検索し最も近い星系外縁に瞬間移動する。アステロス銀河帝国の関心を引く為に、敢えて堂々と星系内に進入して行く。狙い通り駐屯艦隊が緊急発進して来る。
 ユリアは専用の直径80メートルの搭載型生体戦艦ファルに移乗する。同行者はメアリレルナ・フェアリ・クリス特使1人だけで有る。完全自動の生体搭載艦なので、ユリア1人でも操る事が出来る。ましてや、特別仕様の生体ドール型式なのだから。ドサクサに紛れ旗艦から発進し、アステロス銀河帝国ミレバラレラ・レパル・デグス統轄女王が在住するバロンアステラル超銀河団最末端宙域アステロス銀河アロス星系第3惑星ラパルに向かった。追従するのは、搭載艦10台で有る。

 2166年2月15日。搭載艦ファルが、アロス星系外縁に実体化する。続いて搭載艦10台が次々と実体化して来る。此のアロス星系は、ミレバラレラ統轄女王の母親ミレバラレナ・ラパル・デグス統轄女王が統轄するパロナル連邦共和国で有る。全皇帝の1人娘で、全皇帝亡き後、統轄女王として支配していた。
 ユリア神聖女王はミレバラレナ・ラパル・デグス統轄女王と、ミレバラレラ統轄女王の2人宛にメッセージが送信する。
 其の内容は「私はサルト銀河団連合帝国神聖女王総括のユリア・サルト・ザトンです。我々は独裁者で有るアステロス銀河帝国パロラオバル・レパル・デグス皇帝を打倒する勢力です。何故なら、我々は民主的に共栄共存を目指しているからです。1人の人間が独裁者として振る舞っているのに我慢出来ません。従って、我々はアステロス銀河帝国パロラオバル・レパル・デグス皇帝を逮捕拘束して、帝国制を廃止し、新たにアステロス銀河連邦共和国を建国する。で、現ミレバラレラ・ラパル・デグス統轄女王を新たなアステロス銀河連邦共和国の統轄女王として民の人権を尊重して平和共存の国家を築いて欲しい。アステロス銀河帝国を制圧したら再度コンタクトを取ります」と、話し掛ける。
 数秒後。返信が届く。「私はアステロス銀河帝国統轄女王のミレバラレラ・ラパル・デグスです。ユリア神聖女王陛下のメッセージを聞きました。陛下の申し出をお受けします。で、其の代償は何をお望みなのですか」と、問い掛けるミレバラレラ統轄女王。
「代償は1つだけです。サルト銀河団連合帝国アステロス銀河連邦共和国として傘下に組み入れられます。合意してくれれば、御礼として不老不死にする細胞更新装置テロメロンを譲渡します」と、話し掛けるユリア神聖女王。
「全て承知しました」と、答えるミレバラレラ統轄女王。
「では、制圧後にコンタクトします」と、話してコンタクトを切る。


 2
 2166年3月5日。ユリア神聖女王は、2曲目〈友達になろうよ〉を発売する。2曲目は1曲目以上に売上が伸びている。其の間にユリア神聖女王は、アステロス銀河帝国領内の全ての有人星系に第7親衛隊遊撃旅団第15部隊の1個戦隊配備し終えていた。
 ユリア神聖女王専用の直径80メートルの搭載艦ファルがアテス星系第3惑星レバス側に瞬間移動する。生体搭載艦なので、探知されても生物としか認識されない。目視なら別だが。
 ユリア神聖女王は思考波伝達で〈全戦隊へ、制圧作戦開始せよ〉と、命令するユリア。続いて、思念波職手でパロラオバル・レパル・デグス皇帝を探し出する。思考を捕まえると同時に、ヒュプノ能力で思念を支配する。本人が気が付かない様に側近幹部並びに軍幹部等を宮殿に呼び付ける。
 全員が揃った所で、先に進入していた第7親衛隊遊撃旅団第15部隊員10人が姿を現す。
「パロラオバル・レパル・デグス皇帝、アステロス銀河帝国は既に制圧されている。何故、幹部等が此処に集められたのか御存知か。我々のレディマスターが貴方達を集めたのだ。パロラオバル皇帝、既に色々と報告を受けているだろうから、無条件降伏しなさい」と、話し掛ける。
 パロラオバル皇帝は高笑いをしてから「なる程、見た感じ全く無害な妖精だからな、油断してて知らぬ間に制圧されたのだな。やはりミレバラレラ統轄女王の忠告に耳を貸すべきだった」と、話し掛けるパロラオバル皇帝。深く反省している。
 だが、側近幹部は違う感情を抱いている者が数名いた。素早く携帯銃を抜いて連射する。だが、妖精達は其のエネルギーを吸収して無害で有る。
「其の様な兵器では殺傷する事すら出来ないわ」と、話し掛ける。其の直後。銃を乱射男はエネルギーリングで拘束されて身動き出来なくなる。
「愚か者目、何もするな」と、一喝するパロラオバル皇帝。続けて「我々は最強の部隊に囲まれいるのだと認識せよ」と、話し掛ける。
「間もなくレディマスターが来ます。マスターは我々依り寛大では無いから覚悟を決めるが良い」と、話し掛ける。
 直後。ユリア神聖女王が瞬間移動で実体化する。
「レディマスター。お待ちしておりました。此のお方は、サルト銀河団連合帝国ユリア・サルト・ザトン神聖女王です」と、話し掛ける。其の直後。妖精10人が同時に身長180センチメートルに擬態化する。
「全員拘束せよ。諸君等は永久流罪に処す。其の前に全帝国に向けて我々に無条件降伏すると宣言されよ」と、話し掛けるユリア。
 パロラオバル皇帝はユリア神聖女王の言葉に逆らえず、言われるがままに全帝国に向けてサルト銀河団連合帝国に無条件降伏したとメッセージを送った。

 2166年3月13日。旧アステロス銀河帝国ミレバラレラ・ラパル・デグス統轄女王と、親族並びに側近幹部等全員に不老不死を処置をして、アステロス銀河連邦共和国の統轄女王としてミレバラレラ・ラパル・デグスを任命する。
 ユリア神聖女王はアステロス銀河連邦共和国を守る為に、クリスタル艦隊1個軍団を無酸素星系に常駐する。其の無名の星系は妖精種族が徹底的に改造して、各種製造工場、宇宙船製造工場等を造り上げる。其の星系の名称は、アステロス銀河グラスデル星系第3惑星クリスタで有る。ユリア神聖女王は、将来バロンアステラル超銀河団制圧の拠点とする計画で有る。

 クリスアーナ・ドームは数多く惑星を取り込む事を想定して、太陽系並みに拡張した為に転移距離が極端に小さくなり、精々600光年程度になる。只、中枢生体脳クリスティーヌ並びに超越知性体クリスアーナの脳領域が大幅に拡張した結果、其のメンタル能力が数十万倍増加した。
 ユリア神聖女王はクリスアーナの事など全く知らなかった。如何にしてバロンアステラル超銀河団内の各銀河の情報を集め、制圧に役立てるかと言う考えしか無かった。旗艦フェリに戻り、バロンアステラル超銀河団の中央部に向かって発進する。
 2166年3月18日。旗艦フェリはバロンアステラル超銀河団中央部から100万光年離れた宙域に実体化する。生体脳フェリは遠隔リサーチを開始する。数分後。超銀河団中央部から5万光年離れた所に孤立した星系を発見する。小一時間後。孤立した星系外縁に到着する。同時に詳細な調査を開始する。数分後。未開発の有酸素惑星を発見する。
「フェリ、有酸素惑星側に移動して下さい」と、要請するユリア神聖女王。
 生体脳フェリは進化して1段と人間らしくなっている。
「承知しましたユリア様」と、答えて瞬間移動する。
 スクリーンに地上の風景が映し出される。
「ユリア様、地上は楽園の様に穏やかな世界です。秘密基地の建設には最適な環境です。本艦は惑星を周回します」と、話し掛ける生体脳フェリ。
「バラン星系第3惑星フロンと命名します」と、生体脳フェリに話し掛けるユリア。
「登録しました。所有権者はユリア様です」と、報告する生体脳フェリ。
「では開発を始めます」と、話し掛けるメアリレルナ特使。
「宜しくお願いする」と、話し掛けるユリア。
「お任せ下さい」と、答えるメアリレルナ特使。思考波で命令を伝える。

 ユリア神聖女王はユリアの目からの情報が生体脳フェリが集計したデータを眺めていた。
「ユリア様、当星系から最も近い銀河の名称は、アスラドリア銀河で内乱と思われる戦闘が続いています。詳細な調査を致しますか」と、話し掛ける生体脳フェリ。
「お願いする」と、答えるユリア。興味と冒険心が湧き上がって来る。
 ユリア神聖女王の心を読み取ったメアリレルナ・フェアリ・クリス特使は「ユリア様、アスラドリア銀河視察に出かけましょうか」と、話し掛ける。
「で、有るなメアリレルナ」と、話し掛けるユリア。
「承知致しましたユリア様」と、答える生体脳フェリ。話し終えた直後。旗艦フェリは発進する。
 2166年3月21日。旗艦フェリは、戦闘宙域から100万キロメートル所に実体化する。拡大された戦闘の様子が映し出される。
「ユリア様、どうやら内乱では無い様です」と、話し掛ける生体脳フェリ。
「ユリア様。私も同意見です」と、答えるメアリレルナ特使。
「確かに、戦艦の形状が違い過ぎる。或いは、侵略を受けているのかも知れない」と、話すユリア神聖女王。
「メアリレルナ、双方の司令長官の思考を読み取って欲しいのだが、可能ですか」と、問い掛けるユリア神聖女王。
「承知しました。暫しお待ち下さい」と、答えるメアリレルナ特使。
 小一時間後。「ユリア様。判明しました。アスラドリア銀河は、アスラドリア銀河の魔王と呼ばれているドラリグル・アダラ・バロング魔王が支配しています。本拠地は、アスラドリア銀河ドリアン星系第3惑星アダラです。戦艦の形状円錐型です。
 対し侵略しているのは、バアラル銀河の魔女と呼ばれているラメレナーレ・サルト・ザトン魔女です。本拠地星系は、バロンアステラル超銀河団中央部ダラナダロル銀河団バアラル銀河マダルグ星系第3惑星アラルです。戦艦の形状球型です。
 戦争のきっかけは、ドラリグル・アダラ・バロング魔王が魔女対峙と称してラメレナーレ・サルト・ザトン魔女の支配星系を無警告て侵略してからです」と、説明するメアリレルナ特使。
「ラメレナーレ魔女はダラナダロル銀河団全域を支配している大国。なのに何故銀河1個帝国が侵略を開始したのだろうか」と、疑問を投げ掛けるユリア神聖女王。
「詳細な調査しますか」と、と、問い掛けるメアリレルナ特使。
「其の必要は無いでしょう。其れよりも、バアラル銀河の魔女と呼ばれているラメレナーレ・サルト・ザトン統轄女王とコンタクトをしたい」と、答えるユリア神聖女王。
「承知しました。手配します」と、答えるメアリレルナ特使。
 命令を受けたレミレナハロ・フェアラ・クリス遊撃旅団第15部隊統轄摂政は、部下数名をバアラル銀河の魔女ラメレナーレ・サルト・ザトン統轄女王の元に派遣する。


 3
 2166年3月23日。バアラル銀河の魔女ラメレナーレ・サルト・ザトン統轄女王とコンタクトした遊撃旅団第15部隊統轄摂政の部下5人が、ラメレナーレ統轄女王の目の前に実体化する。身長10センチメートルの5人の妖精達に全く敵対的意志は無く、脅威も感じられない。
「アラッ、貴女達、何処から来たのかしら。愛らしい小さな娘達よ」と、話し掛けるラメレナーレ統轄女王。
「私は第7親衛隊遊撃旅団第15部隊第1戦隊摂政レミロナハル・フェアラ・クリスです。サルト銀河団連合帝国ユリア・サルト・ザトン神聖女王総括陛下の直命に依り、ラメレナーレ・サルト・ザトン統轄女王陛下とコンタクトを付ける為に訪問しました」と、話し掛ける。
「エッ、では、サルト宇宙帝国初代大帝直系の末裔。或いは、最後の女王クリスティーヌ女王直系の末裔なのですか」と、問い掛けるラメレナーレ統轄女王。
「少し違います。ユリア様はクリスティーヌ女王陛下の孫娘です。ユリア様は不老不死ですので」と、答えるレミロナハル摂政。
「では、貴女達は伝説の神々の使いで有る妖精なのですね」と、問い掛けるラメレナーレ統轄女王。
「其れも少し違います。私達は真正妖精フェアリ種族が造り出したフェアラ種族です」と、答えるレミロナハル摂政。
「私には同じにしか思ますが、此の宇宙には理解不能の事が多過ぎるわね」と、話し掛けるラメレナーレ統轄女王。
「其の通りがも知れません。所でラメレナーレ統轄女王陛下。私達のレディマスターで有るユリア様が対談したいと願っていますが、如何致しますか」と、話し掛けるレミロナハル摂政。
「サルトの姫様の申し出なのに断れません」と、答えるラメレナーレ統轄女王。
「感謝しますラメレナーレ統轄女王。では、此処に仮設対談所を造り上げます」と、話し掛けてから数秒後に対談所を復元する。
 完成してから数秒後。ユリア神聖女王とメアリレルナ特使が実体化して来た。
 ラメレナーレ統轄女王は、片膝を付いて「私はラメレナーレ・サルト・アラルです。サルトの姫様へ御挨拶申し上げます」と、話し掛ける。
「ラメレナーレ統轄女王陛下。どうぞ、着席して下さい。私は皇族の一族と巡り会えてとても嬉しいのです。どうか私と共にサルト帝国の再興に力を貸して下さい」と、話し掛けるユリア。
「姫様に力を貸すのは当然です」と、答えるラメレナーレ統轄女王。
「では、サルト人が居住している全ての惑星をクリスアーナ・ドームに取り込みたい。取り込む時は時間を遅らせて取り込むので、惑星住民は移動した事など知らないでしょう。其の事を全ての植民地の民に告知して下さい。告知が終わったら、信頼出来る側近幹部と、信頼出来る親族の全員を集めて私の旗艦フェリに来て頂きたい」と、話し掛けるユリア。

 ❄

 2166年4月2日。ラメレナーレ・サルト・アラル統轄女王等側近幹部と親族等全員の不老不死の処置が終了する。植民星系の惑星取り込みは順調に進行しているが、現在取り込んだ惑星は全体の半分以下で有る。
 ラメレナーレ・サルト・アラル統轄女王は、神聖女王副総括に任命されユリア神聖女王の副臣の1人になる。バアラル銀河魔女国に攻撃を続けているアスラドリア銀河魔国のドラリグル・アダラ・バロング魔王の魔国軍には、魔女国軍に替わりクリスタル艦隊が迎撃中で有る。かなり強力な軍団では有るが、殲滅しないのは強力帝国の参戦を探っているからで有る。
 ユリア神聖女王は其の間に、元バアラル銀河マダルグ星系第3惑星アラルと入れ替えた第3惑星マルグにロボット艦隊を製造して、バアラル銀河ロボット帝国を設立する計画で有る。現在着実に計画は進行している。

 新たに副臣の1人となったラメレナーレ・サルト・ザトン神聖女王副総括は、ユリア神聖女王に問い掛ける。
「姫様、アスラドリア銀河魔国の制圧はしないのですか」と、問い掛けるラメレナーレ。
「強力する帝国が参戦するのを待っているからよ」と、答えるユリア。
「そう言う事なのね」と、話し掛けるラメレナーレ。
「時間も有るし、のんびりと待ちましょう」と、話し掛けるユリア。

 2166年4月23日。焦らし戦法が成功した様だ。アスラドリア銀河魔国と同盟を結んだ4大帝国軍が4方から進入し植民星系に攻撃を開始した。ユリアの目から報告を受けたユリア神聖女王は、5大帝国に対し反撃命令を出す。
 命令を受けたクリスタル艦隊遊撃旅団第506軍団から第510軍団が、5大帝国を制圧する為に各帝国に進入して行く。
 メアリレルナ特使は、レミレナハロ・フェアラ・クリス第7親衛隊遊撃旅団第15部隊統轄摂政に思考波伝達で、5大帝国の調査と制圧を命令していた。
 ユリア神聖女王は、バアラル銀河魔女国領で有るダラナダロル銀河団に進入して攻撃している眼前の5大帝国軍団の討伐の為に、最強の第ゼロ・ワン艦隊総帥リムリアスラ・フェアリ・クリス統轄女王に討伐命令を伝える。
 リムリアスラ統轄女王は、第ゼロ・ワン艦隊第1軍団統合大元帥のリムリアスラ・フェアリ・クリス女王に命令を伝える。
 直系80メートルの搭載戦艦ザトムが次々と射出される。其の総数は僅か、1個軍団で1000台で有る。其の1000台が200台毎に分かれ各銀河帝国艦隊に向かって行く。見た目は貧弱で太刀打ち出来そうも無い艦隊で有る。だが、いざ戦闘になると、其の強力さが判明する。機動性が優れており、装備している兵器並びにバリアは強力で、敵艦の砲撃を受けても其のエネルギーを全て吸収して更に強力になる。搭載戦艦の兵器は、何倍も有る巨艦を一撃で破壊し続けている。戦艦数と大きさで圧倒的に上回っている為、5大帝国艦隊が次々と破壊されて押し戻されている。
 ユリア神聖女王は思考波で、ザトム艦隊司令に敵艦隊に降伏せよ勧告する様に伝達する。だが、誰一人降伏する者はいなかった。
 〈やむを得ない。では殲滅せよ〉と、思考波伝達で命令するユリア神聖女王。

 2166年4月25日。「ユリア様、ユリアの目から新たな情報です。クリスタル艦隊がバスドレン銀河帝国に攻撃を開始した直後に、バスドレン銀河帝国内の幾つかの星系から亀甲型球型艦がバスドレン銀河帝国軍に攻撃を開始しました」と、報告する生体脳フェリ。
「メアリレルナ、バスドレン銀河帝国の詳細な調査を」と、要請するユリア神聖女王。
「既に調査命令を出しました」と、答えるメアリレルナ特使。
「相変わらず先読みしているわね」と、話し掛けるユリア神聖女王。
「所でフェリ、ユリア目と言う名称をサルトの目と変更して欲しい。自分の名前を呼ばれている様です背中がむず痒いのよ」と、要請するユリア。
「承知致しましたユリア様。では、サルトの目に変更します」と、答える生体脳フェリ。
「フェリ、今笑ったわぬ」と、問い掛けるユリア。
「いいえ。笑っていません。ユリア様の思い違いです」と、答える生体脳フェリ。
「まアッ、良いわ」と、諦めて話し掛けるユリア。
「ユリア様、搭載戦艦ファルでザトム艦隊を引率してバロンアステラル超銀河団中央部ダラナダロル銀河団バスドレン銀河ナロダラン星系第3惑星ダガラに向かいましょう。バスドレン銀河帝国ヒッタロス・ダガラ・ヤバダル大帝と其の側近幹部等を逮捕拘束する為に」と、珍しく興奮して進言するメアリレルナ特使。
 メアリレルナ特使の心を読み取ったユリアは「承知した。私もヒッタロス大帝は許し難い」と、答える。

 2166年4月27日。ユリア神聖女王が引率するザトム艦隊1個軍団1000台が、ダラナダロル銀河団バスドレン銀河ナロダラン星系外縁にほぼ同時に実体化する。
 生体脳ファルが「ユリア様、星系内は穏やかで全く警戒して無い様です。かなりの自信家なのか、ただ油断しているのか解りませんが」と、話し掛ける。
「ファルの言う通りかも知れないわね」と、話すユリア。
「私も同意見です」と、話すメアリレルナ特使。
「では惑星起動リングで、一気に第3惑星ダガラを制圧しよう」と、話すユリア。
「其の前に、ヒッタロス・ダガラ・ヤバダル大帝と側近幹部並びに大帝等1派を拘束しなければなりません。万が一にも取り逃さない様に、事前に大帝等を拘束してから起動リングで惑星全体の制圧を始めるのが宜しいでしょう」と話し掛けるメアリレルナ特。
「で、大帝等の位置確認と侵入方法はどの様にするつもり」と、問い掛けるユリア。
「先に侵入したレミレナハロ・フェアラ・クリス遊撃旅団第15部隊からの報告を聞き、場所を特定したならば、ユリア様は妖精と同じ身長10センチメートルに変身してから瞬間移動するのです。身長10センチメートルの私達を見ても脅威とは考え無いでしょう」と、説明するメアリレルナ特使。
「エッ、私が変身して身長10センチメートルになるのですか。出来ないわよ。変身した事も無いし、変身の仕方も解らないのに」と、答えるユリア。
「ユリア様は、私達と同じ妖精と能力を持っているのですから可能です。先ず意識を集中して、妖精の能力を発現します。次に妖精に戻る事を強く意識して下さい」と、話し掛けるメアリレルナ特使。
 ユリア神聖女王は、言われた通りに実行する。
「アッ、小さくなった。で、どうすれば元に戻れるのかしら」と、問い掛けるユリア。
 メアリレルナ特使も小さくなり「戻る前に、背中の翼で羽ばたいて浮揚並びに自由に飛び回れる様になりましょう」と、話し掛けてから飛び方を教える。数分後には自由に飛び回れる様になる。
「では次に、元の大きさに戻る方法ですが、其れ極簡単です。元の大きさを強く意識して元に戻ると自分自身に言い聞かせば良いのです」と、説明するメアリレルナ特使。
 説明通りに実行すると元の大きさ戻った。其れを10数回繰り返し簡単に出来る様になる。
「ユリア様。完璧です」と、話し掛けるメアリレルナ特使。
「では、何時でも作戦を開始出来るわね」と、話し掛けるユリア。
「大帝等の居場所も特定出来ましたから、今すぐにでも可能です」と、答えるメアリレルナ特使。
「では、小さくなって同時に進入する。同行者は私とメアリレルナ特使を除いて10名とする」と、指示するユリア。
 数分後。12人同時に瞬間移動して大帝等の目前に実体化する。其の直後。惑星起動リングが第3惑星ダガラの赤道上に固定し、バリアを展開する。
 宮殿内では、事前に遊撃旅団第15部隊レミレナハロ・フェアラ・クリス女王配下の戦隊が大帝の側近幹部並びに大帝1派の幹部を集合させていた。其の席上にユリア神聖女王等12人が実体化する。
「ヒッタロス・ダガラ・ヤバダル大帝に告げる。既にバスドレン銀河帝国はほぼ制圧されている。更に、ヒッタロス大帝等幹部は我々に捕らわれている。敗北を認めて降伏されよ」と、告知する。
 ヒッタロス大帝は高笑いをして「小さな彼女達が何10人集まりが我々の制圧など出来まい」と、話しながらニードル銃を抜いてユリアに向けて発砲する。
 ユリアは発砲されたニードル銃のエネルギービームを右手で受け止めて其のエネルギーを吸収する。
「ヒッタロス大帝、我々を其の様な兵器では傷を付ける事も不可能です。小さいからと侮りましたね」と、話し掛けるユリア。
「一体貴女は何者」と、問い掛けるヒッタロス大帝。
 ユリアは元の大きさに戻る。ほぼ同時に、11人がユリアと同じ身長になる。
「私はサルト銀河団連合帝国神聖女王のユリア・サルト・ザトンです」と、自己紹介する。
「何と、ミラレイユラ統轄女王と同じサルト人なのか。信じられない。真正サルト人皇族は絶滅したと聞いていたのだか」と、話すヒッタロス大帝。
「メアリレルナ、全員を拘束せよ」と、命令するユリア。
 大帝等全員がエネルギーリングに依り拘束される。
「ヒッタロス大帝、此れ以上人命の損失を出したく無い。今此処で無条件降伏されよ」と、話し掛けるユリア神聖女王。
 ヒッタロス大帝は暫し考えていたが「承知致しましたユリア神聖女王陛下」と、答えてから改めて「私はバスドレン銀河帝国大帝のヒッタロス・ダガラ・ヤバダルです。我々はバアラル銀河魔女国とアスラドリア銀河魔国間の戦争に、アスラドリア銀河魔国を救援する為に参戦したが、我がバスドレン銀河帝国は圧倒的な戦力と超科学技術力を持つサルト銀河団連合帝国と解らずに戦い完全敗北しました。従ってサルト銀河団連合帝国ユリア・サルト・ザトン神聖女王陛下に対し無条件降伏を致します」と、メッセージを送る。

 2166年5月10日。ダラナダロル銀河団の居住惑星の取り込みも未だ終わっていないのに、サルト人バロデル氏族が居住する全ての惑星の取り込みが開始する。にも関わらず惑星取り込みは数10倍早く進行している。と言うのも、惑星取り込みを実行している遊撃旅団第15部隊の隊員が増加したからである。
 ユリア神聖女王は6大連邦共和国同盟国の元首を招集し、第1回6大連邦共和国同盟国会議を開始する。
 ユリア神聖女王は「貴女達は私と同じく不老不死となりました。其の貴女達にお願いがあります。其のお願いとは唯一つ、サルト帝国再興の手助けをお願いしたい。其の為に、6大連邦共和国同盟国が一丸となり、バロンアステラル超銀河団中央部から周囲の銀河を制圧してサルト銀河団連合帝国の領内を拡大して下さい。但し、強引な制圧では無く、可能な限り対話或いは其れに代わる方法てま友好的に対処して頂きたい。但し、一方的に侵略を受けた場合は別です。団結して迎撃して下さい。救援要請が有れば直ぐに駆け付けます」と、没頭に話す。
「先ずは軍事力を高めなければなりません」と、話し掛けるメリオダレナ・ダガラ・ヤバダル統轄女王。
「勿論承知しておる。其の為に第3惑星軌道と第4惑星軌道の中間宙域に各種戦艦製造工場と母船製造工場を建設した。其の製造ラインの製造能力は非常に高い。戦艦の種類に依っては、1時間に1台完成出来る。其の製造ラインが10レーン有る。つまり、1時間で10台が完成する。1、2年で強大な戦艦が出来上がる。私が心配しているのは、其の艦数に似合乗務員の要請が間に合うかどうかです。其の事を念頭に乗務員の育成に全力を尽くして下さい」と、答えるユリア神聖女王。
「万が一に、1、2年以内に侵略を受けた場合、我がダラナダロル同盟軍で防衛出来るか不安です」と、問い掛けるアスラドリア銀河連邦共和国マリアデイラ・アダラ・バロング統轄女王。
「侵略を受ければ、我がクリスタル艦隊遊撃旅団が迎撃致すので何ら心配は無い」と、答えるユリア神聖女王。
「ユリア様の話しを聞いて安心して乗務員の育成に全力を尽くします」と、話し掛けるアフリカル銀河連邦共和国マルガリルナ・リガル・ゾラング統轄女王。

     
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