感染し、彼女は僕を、

秋村篠弥

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感染駆除

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「ぁ」
 最後に、彼女は飛び跳ねると動かなくなった。
 そんなに嬉しかったのか、そんなにヤだったのか。そんなに辛かったのか?そんなに、悔しかったのか。
 彼女が居なくなった世界で、僕はどう生きればいい?
 答えは彼女の腕にあった。彼女は僕とお揃いのバングルをしていた。僕は、自分の腕にハマっているバングルを彼女の腕に付け、その場を立ち去った。
 どうしたら良かったんだ?いや、彼女は病気だから…助けられなかったんだ。無理に触れば拒絶反応が起きる。僕にだって、毒だった。
 足に張り付く嫌な感じを引きずったまま、僕は何処かへ歩みを進めている。
 いつからあんなになってしまったのだろう。その答えは、僕の記憶だけが知っていた。
 僕はセカイの流す涙によって身体を打たれ、歪んだ自分の内を奮い立たせた。彼女はもう、いない。僕によって、駆除された…。



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