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第1話 大批評と天才と師匠?
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「なんっっっっっだこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎‼︎」
「...うわぁ、これは酷いねぇ」
一か月あたり前だろうか、俺の女友達、というか大親友の愛徳 新菜(なるえ わかな)とノリでライトノベル大賞を(何故か、俺だけ。愛徳も出せよ‼︎)出して、「ワンチャン、大賞取れんじゃね?」とか二人で話して、ようやく今日帰って来た。
こう見えても一日一冊は本を読んでいるし、休みの日なんかは5冊以上読んでいる。
ジャンルはとはないし、面白ければ何でも読む主義だ。
だから、小説を書こうと思えば大賞とかも取れんじゃ...と思っていたら。
朝、家のポストに入っていた封筒を手に学校へと向かって、すぐさま愛徳と一緒に見ようと開けると。
まさかの俺の書いた作品の大批評した紙を、ご丁寧に隙間もないほどビッチリと書いてもらった。
心が折れるかと思った。
ーーー二度とウチに出してくるな‼︎
ーーーこれは小説とは言わない、これは最早子供の落書きだ。
ーーー時間の無駄。
ーーーていうかよくこれを出そうと思ったね。小学生?
とかなんとか。
まぢで、殺す気だ。
「...........うがぁぁぁぁぁぁ.............ないよ、ないよ、ないって‼︎ここまで言わなくたっていいだろ⁉︎」
「ははは........でもさ。これ見てよ。一人だけ凄い褒めてもらってるよ?」
言われて見ると.....ほんとだ。
他の大批評の文に目がいって見てなかったけど、確かに。
「えっと....何々...?【こんな作品、今まで見たことない。私からしたら最高の一作‼︎】だって。えっと......誰が言ってくれたんだろう。........って‼︎今、超話題の天才女子高校生作家、杏 苺佳(からもも いちか)だって⁉︎」
「え、杏 苺佳⁉︎マジで⁉︎」
杏 苺佳とは、最近出てきた美少女作家で内容が兎に角、面白い。
初めて見た時は二時間ほどじっくりと見て、さらに見終わった余韻で二十分ほどボーッとしてしまった。
この人は俺らと同い年なのに、どうしてこんな面白い物を作れるんだ?と、何度も自分の中で質問を繰り返した。
俺の人生で読んだ本の中でベスト100に入る面白さだった。
そんな人がどうして俺の作品を.....?
.......ん?これって。
「なぁ、愛徳」
「はいはい。何だい?」
「これってさ。電話番号..だよな?」
そう言って俺が指で示したところには、数字の羅列が並んでいた。
しかもそこには小さく、【電話、絶対にしてね♪】と書いてあった。
「あー、本当...だね。悪戯とかかな?」
「たぶ....ん?」
そして、数字の羅列を睨むこと一分。
俺はなけなしの勇気を使って、愛徳にこう言った。
「....電話してみる」
「.......................え?嘘でしょ?冗談じゃないの?」
「愛徳よ.....止めてくれるな‼︎」
「いや、止めないケドさっ...普通は詐欺とかだと思うよ?」
パッと携帯電話を手に取って、書いてある電話番号らしき数字の羅列を打つ。
というか、愛徳よ。酷くはないか?もうちょっと粘ってくれても良くないか?
言われても止めないけど、そこは流れ的に止めてくれてもいいだろ。
とか何とか言っているうちに、打ち終わりプルプルっプルプルっと音が鳴る。
愛徳も先程までは少しふざけていたが、俺と同様でかなり緊張してる。
しかし。
「.........出ないね」
「...出ないな」
十コール、二十コール目ぐらいで流石に切ろうと思ったその瞬間。
「結局、ただのイタズラだっ「........もしもし...?」
「ーーー‼︎」
出ーーーーたーーー⁈⁈
え?え?嘘だろ?
完全にイタズラとかかと思っていたのに。
しかも、声から察するに....女?
「.....モズ..とにかく出なって」
「お、おぉう。そう...だな」
はい、と答えて電話に出る。
少しうわずっていないかだけが、不安だ。
「え、えっとーー。どなた...ですか?」
「は、はい!えっと、あの。俺..いえ、僕が出した小説の評価が書いた紙にーー...ですね。電話番号が書いてあったんでーーー」
「もしかしてこの前の、ライトノベル大賞に格好良く題名を、【題名は...そうですね。貴方方が思ったタイトル。それが俺の題名です】とか、書いて出した人⁉︎」
「ぬううぅぅぅぅぅぎゃあああああああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎止めてくださいそれ以上言わないでくださぁぁぁぁぁぁ「煩い」ぐぇ....わ、悪い」
あの時の俺はどうかしてた....調子に乗った挙句、中々題名が決まらなくてだったらカッコよく書いたら、審査員達も面白おかしく見れるんじゃ...と思って出したんだけど....。
まぁ、そうなるとは思っていたけどなぁ...。
「え?何で?あんな書き方する人なんて、今までいなかったんだよ?」
「.........へ?」
意外と好印象?
まさかぁ....え?ホントに好印象貰ってる?
「い、いや、とりあえず、それはいいんです。どうして見ず知らずの俺に電話番号を、書いたのかが気になるんですが」
「だよねぇそこ気になっちゃうよねぇ?いいでしょう、答えてあげます」
...電話だから分かんない筈なんだけど.....両手を腰に当てて、えへんって言ってる気がする。
なんか無性に腹が立つ。
「あ、はい、お願いします」
「それでは、お答えしよう。んん..。
ーーー斎宮 百舌鳥君‼︎」
「は、え、ちょ、な、は、はい」
どうして俺の名前をーーと思ったが、投稿した際に名前を書いていたのを忘れてた。
しかし、急に雰囲気が変わった。
何を言われるんだ..?
「貴方には私の‼︎
ーーー師匠になってもらいます‼︎
よろしくね♪」
ツーツー
「..........」
「.....えっ...とぉ.....?」
スゥー....
人生で一度やってみたかったこれが出来るなんて、なんて今日はいい日なんだ(涙笑い)。
「はああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎⁇⁇⁇」
「えっと...ドンマイ」
今日は人生で一番叫んだ日となった。
「...うわぁ、これは酷いねぇ」
一か月あたり前だろうか、俺の女友達、というか大親友の愛徳 新菜(なるえ わかな)とノリでライトノベル大賞を(何故か、俺だけ。愛徳も出せよ‼︎)出して、「ワンチャン、大賞取れんじゃね?」とか二人で話して、ようやく今日帰って来た。
こう見えても一日一冊は本を読んでいるし、休みの日なんかは5冊以上読んでいる。
ジャンルはとはないし、面白ければ何でも読む主義だ。
だから、小説を書こうと思えば大賞とかも取れんじゃ...と思っていたら。
朝、家のポストに入っていた封筒を手に学校へと向かって、すぐさま愛徳と一緒に見ようと開けると。
まさかの俺の書いた作品の大批評した紙を、ご丁寧に隙間もないほどビッチリと書いてもらった。
心が折れるかと思った。
ーーー二度とウチに出してくるな‼︎
ーーーこれは小説とは言わない、これは最早子供の落書きだ。
ーーー時間の無駄。
ーーーていうかよくこれを出そうと思ったね。小学生?
とかなんとか。
まぢで、殺す気だ。
「...........うがぁぁぁぁぁぁ.............ないよ、ないよ、ないって‼︎ここまで言わなくたっていいだろ⁉︎」
「ははは........でもさ。これ見てよ。一人だけ凄い褒めてもらってるよ?」
言われて見ると.....ほんとだ。
他の大批評の文に目がいって見てなかったけど、確かに。
「えっと....何々...?【こんな作品、今まで見たことない。私からしたら最高の一作‼︎】だって。えっと......誰が言ってくれたんだろう。........って‼︎今、超話題の天才女子高校生作家、杏 苺佳(からもも いちか)だって⁉︎」
「え、杏 苺佳⁉︎マジで⁉︎」
杏 苺佳とは、最近出てきた美少女作家で内容が兎に角、面白い。
初めて見た時は二時間ほどじっくりと見て、さらに見終わった余韻で二十分ほどボーッとしてしまった。
この人は俺らと同い年なのに、どうしてこんな面白い物を作れるんだ?と、何度も自分の中で質問を繰り返した。
俺の人生で読んだ本の中でベスト100に入る面白さだった。
そんな人がどうして俺の作品を.....?
.......ん?これって。
「なぁ、愛徳」
「はいはい。何だい?」
「これってさ。電話番号..だよな?」
そう言って俺が指で示したところには、数字の羅列が並んでいた。
しかもそこには小さく、【電話、絶対にしてね♪】と書いてあった。
「あー、本当...だね。悪戯とかかな?」
「たぶ....ん?」
そして、数字の羅列を睨むこと一分。
俺はなけなしの勇気を使って、愛徳にこう言った。
「....電話してみる」
「.......................え?嘘でしょ?冗談じゃないの?」
「愛徳よ.....止めてくれるな‼︎」
「いや、止めないケドさっ...普通は詐欺とかだと思うよ?」
パッと携帯電話を手に取って、書いてある電話番号らしき数字の羅列を打つ。
というか、愛徳よ。酷くはないか?もうちょっと粘ってくれても良くないか?
言われても止めないけど、そこは流れ的に止めてくれてもいいだろ。
とか何とか言っているうちに、打ち終わりプルプルっプルプルっと音が鳴る。
愛徳も先程までは少しふざけていたが、俺と同様でかなり緊張してる。
しかし。
「.........出ないね」
「...出ないな」
十コール、二十コール目ぐらいで流石に切ろうと思ったその瞬間。
「結局、ただのイタズラだっ「........もしもし...?」
「ーーー‼︎」
出ーーーーたーーー⁈⁈
え?え?嘘だろ?
完全にイタズラとかかと思っていたのに。
しかも、声から察するに....女?
「.....モズ..とにかく出なって」
「お、おぉう。そう...だな」
はい、と答えて電話に出る。
少しうわずっていないかだけが、不安だ。
「え、えっとーー。どなた...ですか?」
「は、はい!えっと、あの。俺..いえ、僕が出した小説の評価が書いた紙にーー...ですね。電話番号が書いてあったんでーーー」
「もしかしてこの前の、ライトノベル大賞に格好良く題名を、【題名は...そうですね。貴方方が思ったタイトル。それが俺の題名です】とか、書いて出した人⁉︎」
「ぬううぅぅぅぅぅぎゃあああああああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎止めてくださいそれ以上言わないでくださぁぁぁぁぁぁ「煩い」ぐぇ....わ、悪い」
あの時の俺はどうかしてた....調子に乗った挙句、中々題名が決まらなくてだったらカッコよく書いたら、審査員達も面白おかしく見れるんじゃ...と思って出したんだけど....。
まぁ、そうなるとは思っていたけどなぁ...。
「え?何で?あんな書き方する人なんて、今までいなかったんだよ?」
「.........へ?」
意外と好印象?
まさかぁ....え?ホントに好印象貰ってる?
「い、いや、とりあえず、それはいいんです。どうして見ず知らずの俺に電話番号を、書いたのかが気になるんですが」
「だよねぇそこ気になっちゃうよねぇ?いいでしょう、答えてあげます」
...電話だから分かんない筈なんだけど.....両手を腰に当てて、えへんって言ってる気がする。
なんか無性に腹が立つ。
「あ、はい、お願いします」
「それでは、お答えしよう。んん..。
ーーー斎宮 百舌鳥君‼︎」
「は、え、ちょ、な、は、はい」
どうして俺の名前をーーと思ったが、投稿した際に名前を書いていたのを忘れてた。
しかし、急に雰囲気が変わった。
何を言われるんだ..?
「貴方には私の‼︎
ーーー師匠になってもらいます‼︎
よろしくね♪」
ツーツー
「..........」
「.....えっ...とぉ.....?」
スゥー....
人生で一度やってみたかったこれが出来るなんて、なんて今日はいい日なんだ(涙笑い)。
「はああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎⁇⁇⁇」
「えっと...ドンマイ」
今日は人生で一番叫んだ日となった。
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