金髪美少女によって異世界へと連れ去られた僕の話

たかまちゆう

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4.廊下

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 廊下はとても長かった。

「まるでお城だ……」

 やたらと高い天井を見上げ、思わず僕が呟くと、レムが言った。

「お城というのは、その地域を統べる者が住まう豪華な建物、のことですよね?」
「……まあ、そうだね」
「でしたら、ここはお城で間違いございませんわ。だって、この世界の方針を決定する御方が住んでいらっしゃるのですもの」
「それが、さっき言ってた『この世界で一番の実力者』っていう人?」
「それは違いますわ。これから我々が会いに行くのはランゼローナ様……実質的に、この世界の運営をなさっている御方です。ですが、この世界の方針を決定するのは、あくまでもローファ様です。まだ幼く、病気がちではありますが、この世界で最大の『魔力の器』を有していらっしゃる御方ですわ」
「魔力の……器?」
「魔力を消費せずに、目一杯溜めた場合の上限のことですわ。詳しいことは後で説明いたしますが、それが最も多い方が、この世界で一番偉いのですわ」

 僕は驚いた。
 ということは、魔力さえ多ければ、指導力など無くても国のトップになれるということだ。
 さすがは魔法の世界である。

「ローファ様やランゼローナ様だけでなく、ここには世界中から大きな『魔力の器』を有する者が集まっております。このパヒーネスこそが、この世界の首都と呼べる場所なのですわ」
「世界の首都? この世界には、他に国が無いの?」
「その通りですわ」

 この世界は驚くことばかりだ。


 僕たちは、廊下で多くの人とすれ違った。
 女性はレムやミミと同じようなドレス姿であり、男性は今の僕と同じような格好をしている。

 彼らは、戸惑った表情を浮かべながらも、レムに深々と頭を下げた。
 彼らの戸惑いの原因は、明らかに僕だ。
 何だか、晒し者にされている気分だった。


 この城の住人達は、僕のことをあまり快く思っていない様子である。
 興味津々、といった反応はいい方で、明らかな敵意を向けてくる者もいた。

 黙ってついてくるミミをチラッと見た。
 ひょっとして、この世界の住人は、彼女も含めて、異世界人のことを良く思っていないのではないだろうか?


 それにしても、男性からは何故か嫉妬のようなものを感じる……。

 いくらレムが美少女でも、羨ましがられること自体が不思議だ……。
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