人でなしと最強少女のサディスティックなハーレム生活

たかまちゆう

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第44話 少女の顔

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 翌日、重たい気分なのは、私だけではないようでした。
 いつもは甘えてくる少女達が、私に対して、腫れ物に触るような態度です。

 最初は、一睡もしていない私のことを、気遣っているのかと思いました。
 しかし、そうではなく、昨夜の出来事を把握しているのではないかとも考えられます。

 どちらなのかは、あえて確認しませんでした。


「明日には、マニがいる場所に辿り着くから、そのつもりでいろ」

 彼がそう言ったので、私は驚いてしまいました。

 まだ、レベッカが加わってから、それほど時間が経っていないというのに……。
 私は、マニの数の多さに愕然とするとともに、精神的に弱った子供の数の多さに心を痛めました。


 その夜には、私が眠る前に、彼に迫られました。

「……まだか?」

 彼は、念のため、という口調で言いました。

「まだです」

 私は、そう答えました。
 たった1日なのですから、当然でしょう。

「そうか……」

 彼は、ガッカリした様子で呟くと、私の身体を一方的に触り始めました。

「御主人様、いけません! 妹達が眠るまでお待ちください!」

 私は、必死に抗議しました。

 まだ、少女達が眠るには早い時間です。
 彼女達からは、緊張しているような気配が伝わってきました。

 その近くで、男女の営みを行ってよいはずがありません。
 しかし、彼は止まりませんでした。

「黙っていろ!」

 彼は私にそう命じると、興奮した様子で胸を乱暴に揉みます。

 この男は、完全に、私の支配者になった気分のようでした。
 もはや、暴れても無駄でしょう。
 下着を脱がすつもりがない様子であることが唯一の救いです。

 服の中に手を入れられても、私は抗議しませんでした。


 翌朝、私は心身共に疲弊していることを自覚しました。

 できることなら、今すぐ自分の命を絶ちたい……。
 それが、一番の願望になってしまったことを自覚します。

 ぼんやりとしたまま馬車で運ばれているうちに、私達は小さな町に辿り着きました。
 ここに、マニに取り憑かれた子供がいるのでしょう。

 そのことを思い出して、私の頭は、ようやく覚醒しました。

 いつものように馬車を置き、皆で町の中に入っていきます。
 幼い少女ばかりの、相当目立つメンバーであるはずですが、町の住民の多くは反応が乏しいように見えました。

 これは、周囲の注意を惹き付けなくなるという、彼の魔法の効果でしょう。

 ただ、若い男性は、私の方を興味深そうに見てきます。
 そのことが、今は不快でした。

「いた、あのガキだ」

 彼は、子供を指差しながら、そう言いました。

 そこにいたのは、1人の少女でした。
 歳は、マリーと同じくらいでしょうか?
 その少女の顔に痣のようなものがあるのを見て、私は胸が苦しくなりました。

 しかし、彼は不愉快そうな様子で舌打ちしてから言い放ちます。

「不細工なガキだな。次に行くぞ」
「お待ちください! あの少女に取り憑いているマニを、駆除していただけませんか?」
「どうして、そんなことをする必要がある? くだらないことを言うな!」
「あの子だって、顔の痣が消えれば、顔は綺麗になるはずです!」
「そういう問題ではない。根本的に顔立ちが悪いんだ。痣が消えたら、今よりも不細工に見えるだろうな」

 この男……女の子に対して、何ということを言うのでしょう!
 特に、命に関わる状況で、顔立ちを根拠に見捨てるなど、許されることではありません。

 私は、怒りを押し殺して彼に尋ねました。

「……あの少女のマニは、駆除しなくても、命には影響しない程度の大きさですか?」
「ああ、問題ない」

 それならば、彼女が命を落とすことはありません。
 私は安堵しそうになり、すぐに思い直して首を振ります。

「いいえ、御主人様。それだけでは駄目です」
「……何だと?」
「あの子は、親に暴力を振るわれているかもしれません。だとすれば、助けなければ……!」

 私がそう言うと、彼は深々とため息を吐きました。
 それから、私を蔑むような顔をして言いました。

「お前は、信じられないほど頭の悪い女だな……」
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