神様に告白された件。

香川 昂輝

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出会い編

学校遅刻した件

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終わった。はい終わった。俺の安定した学校生活終了のお知らせだよ。とりあえず学校前まで来たはいいものの、行きずれぇ…なぜか白神も付いてきてるし。
「なんで付いてくるんだよ。お前はあれか、ペットか。」
「ぺっとなどではない。我には未来の夫である郷の生活を知る必要がある。何一つ心配ないぞ、なぜなら我の事は普通の人間には視えないし、聴こえもしない。」
まぁそれは確かにそうだが…どうしたものか…
絶対引き下がるつもりは無いようだし、しょうがない。連れてくか…いざ行かん学校生活へ!

―――――――――――――――――――――――――――

ここが俺の教室、2―Aか。ていうか、教室が一つしかないんだか。さすが田舎、人数が少ないのだろうな。と、なんか白神が言いたそうにしてるな。
「どうした、早く入らんのか?」
「…怖い」
しまったァァ!俺が意外と小心者だったのを自分で忘れていたァァァ!おおお落ち着け俺、後戻りはできん。やるしかないのだ。行くぞ?もう行くぞ?あと十秒たったら行くぞ?十…九…
「早う行け。」
はい。行きます。
「すいませーん。事情があり遅刻してしま…い…ました……」
え!?少な!?俺を合わせて十人位じゃん!
「初日遅刻とは貴様大物だな。」
先生と思わしき人物が言った。ていうか、女子多いな。男子が俺ともう1人しかいないじゃねぇか。 
「まぁいい。授業の途中だが、転校生の紹介だ。ほれ、山岸」
「あ、はい。父の仕事の都合でこの村に引っ越してきました。山岸 郷といいます。これからよろしく。ここの事は何も知らないから、ぜひ教えて欲しいと思います。」
と、本当に白神の事が視えていないらしいな。
「山岸、お前の席は1番端だ、横の奴に色々教えてもらえ。唯一の男子だしな。」
お、なんか手を振ってる。結構友好的で安心。
「よろしく。」
「こちらこそよろしく~。俺の名前は上白石 霞かみしら かすみってんだ。霞って呼んでくれ。ちなみに、漢字で書くと結構難しい。」
霞はノートに〖上白石 霞〗と書いてくれた。
なるほど、変わった名前だな。
「お主と其奴だけとは随分男が少ないな。……おいなんじゃ、反応せい。おーい?郷?ごーう?生きとるかー?」
生きとるわ。失敬な。こんなとこで視えもしないものと話なんぞしてたら奇異の目で見られるだろ。目で表したら、察してくれたらしく、次にとんでもない事が起きた。
(これならどうじゃ?いわゆる、「ねんわ」と言うやつじゃ。)
わお。It’s 念話。
(前々から思ってたんだが、現代の言葉お前知ってたり知らなかったりするよな。どうやって知識を取り入れたんだ?)
(この村にも図書館がある。皆に我のことは視えない。後は分かるな?)
(お前それでも土地神かよ!)
いや、読むだけだからいいのか?と思ってたら額に何か飛んできた。
ゴスッ「んごぉっ!」
「授業に集中しろ。転校生。」
今の時代にチョーク投げする先生がいるとは…
「すいません…(くっそ恥ずかしい…)」
なんやかんやして、俺の泰魏村での学校生活はスタートしたのだ。これからどうなるのやら。

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