人類みなニート~働いたら負けかなと思う~

牛熊八千代

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10【キャトッシュ】

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【馬車停前広場】

キャトシュ~キャトシュ行きだよ

「ほらあれね」

「おじさん、二人分ね」

「はいよー、二人分で大銀貨二枚になります」

「おおっ結構するんだな」

「うちの馬車は食事に護衛まで付いてくるから安心安全に旅が出来るよ!」

「安全は金で買えるか」

「まいど好きな席に座ってくれ、あと貴重品は盗難などにあっても自己責任だからな気をつけてくれ!」

「よしそろそろ出発するか」

おじさんは軽快に鞭を叩きつけ馬車を操る

ガタゴトガタゴト

「おおっ!結構揺れるな」

「、、、気持ち悪い」

ターニャの顔が青白くなっている

「ターニャ大丈夫か?まだ数時間しか経ってないぞ」

「胃液が上がってくるわ」

「おいおい、ゲロを吐く女神なんて見たくないぞ」

「だ、大丈夫よ!モザイクかけてもらうから」

「そこはせめてお花畑にしてもらえ」

「大丈夫そうか?」

「まだ何とか行けそうみたいです」

「ほらこれを飲ませな、酔い止めの薬だ」

「ありがとうございます」

「銀貨一枚な!」

「くっ!さすがたな」

「商売人とはそう言うものよカッカカ!」

道中何事も無く無事に数日が経った

「おっ!見えてきたぞ!」

「おおっ!ん?んんん?なんかキャレットと見た目が変わんないな」

「まぁー田舎の小さな町だからどこも似たり寄ったりさ」

「そんなものか」

「身分証を拝見」

「おおっ!本物のねこ耳」

「問題無いようですね、お通り下さい」

門をくぐると目の前には広場が広がった

おおっ!色とりどりのねこ耳パラダイス!

「到着だよお客さん」

「宿?それどもギルド?」

「ギルドは後でいいかな、それよりも早く宿で横になりたい」

「確かに座りっぱなしは身体に悪いわね」

【宿】

「いらっしゃいませニャ!」

にゃーにゃーにゃー俺の心臓にこだまする

「こ、こんにちわ」

「ようこそ猫パンチへお泊まりですかニャ?それともお食事ですかニャ?」

営業スマイルと分かりながらも感情が抑えられない

「ハァー!ハァー!ハァー!可愛すぎる!!」

「チッ!」

ターニャに睨まれ俺は正気に戻った

「宿泊、二部屋で」

「申し訳ないニャ、ツインなら一部屋空きがあるニャ」

「しかた無いわね」

「あれ?今回は駄々こねないんだな?」

「なに?またソファーで寝たいなの?」

「問題なしですターニャさま」

「部屋は二階の202号室だニャ」

【部屋】

「おおっ!念願のベッドだ!」

タ「ちょっと!あんたは壁側よ壁側!窓側は私に寄越しなさいよね」

何だかここ数日で上下関係がはっきりしてきたような気がする

「ドルネス行きの馬車が来るのは三日後、それまでにお金を稼いでおこうと思うのだがな」

「フフフッ!とうとう来たわねこの私がモンスターを狩るこの時がね!」

【ギルド】

「いらっしゃいませニャー」

うん!この子も可愛い!ぜひお近づきになって耳をモフモフしたいぜ!

「初めてのお客さんかニャ?」

「はい、さっきこの町に着きました」

店ニャニャ!初めましてニャ!ニャーナはニャーニャニャ!ん?」

「?」

「あれ?ナーナあれ?ナーニャあれ?ニャーニャあれ?ニャニャニャ!」

頭をかきむしりながらあたふたするニャーナさんに俺は可愛さを抑える自信が無かった

「大丈夫ですか?」

「ハァーハァーだ、大丈夫ニャ!
少し言いにくいだけニャ皆からはニャーさんとかナーさんって呼ばれてるから呼びやすい方で呼んでくれニャ」

「わかりましたニャーさん」

「ニャ!」

「ところで採取系のクエストって何か有りますか?」

「ちょっと何で採取系なのよ討伐系にしなさい討伐系に!」

「お前なー俺はLv1なんだぞ、一発喰らえばあの世行きなんだぞ」

「それもそうね、危険な橋は渡らないで起きましょう」

「身分証をお願いします」

「んー葉月博にゃんとターニャにゃんねEランクの新人さんですかニャなら薬草採取がオススメですニャ」

言い間違いも可愛いな

「そう言えばランクの説明って受けてないぞ」

「そう言えばそうね、全くあの筋肉!」

「そうなんですかニャ?ではご説明するニャ」

ランクは大まかにいってE~Aまであるニャ
その上のS、SSは王様に認められたらなれるニャ
階級はクエストをこなせば上がるニャ
一つ上のランクまでならクエストは受ける事が出来るニャ
同じ階級でクエストを二回失敗すると階級が下がるニャ
クエストは失敗しても罰金とかは無いから安心してニャ
クエストは基本早い者勝ちニャ
クエストで手に入る物は基本討伐者、採取者に権利があるニャ
冒険者同士での殺し合いは禁止ニャ
死体の遺品はその者に家族が居れば家族いなければ発見者のものニャ
パーティーをくむ場合は同じランクの者が三人居れば低ランクが居てもクエストを受けれるニャ
パーティー同士でのクエストは発見者の居るパーティーに権利が与えられるニャ
こんな所かニャ
モンスターのなすりつけ行為は違反だニャ
違反者だと申し立てられた者は取り調べを受けて貰うニャ
なすりつけた相手が死亡した場合、身分証の剥奪、奴隷落ちだから気をつけてニャ
あ、あと問題行動ばかり起こす冒険者は首チョンパだニャ

そう言うと親指を立て首の前でピッとやってみせた

う~んそれもまた可愛いい!

「回復草の採取コレするかな?」

「初心者の方にはオススメニャ、薬草も覚えられて仕事も出来る合理的ニャ」

「はいニャ」

「よし行くか」

「待つニャこれをあげるニャ」

渡されたのは色々な物が載っている図鑑であった

「いいんですか?」

「いいニャいいニャ誰かの忘れ物ニャけど、もう何年も取りに来ていニャいからいいニャ
それに君からは何か懐かしい匂いがするニャから」

「えっ!?何か言いました?」

「な、何でも無いニャよー」

「ありがとうございます、これ大事に使わせて貰いますね」

「頑張るニャよ!」

こうして二人は平原に採取クエストへと向かった
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