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12【孤児院】
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「エールエール♪マタタビエール♪」
ターニャは上機嫌な足取りで宿へ向かった、その時、俺は背後から誰かに抱きつかれた
「うおっ!」
「どうしたの?」
抱きついてきた正体は小さな女の子であった
「お兄ちゃん良い匂いがする~♪」
そう言うとクンクンと俺の身体を匂い始めた
「ロリコン」
「いや何でだよ!」
「だってそんな子供に抱きつかれて嬉しそうな顔してるじゃない」
「してない決して嬉しそうな顔などしていない抱きつかれるのは嬉しいけど」
「カンナは子供じゃないもん!もう少ししたら16歳になるもん!」
頬を膨らませプンプンと怒っていた
「まぁー見た目は確かに子供だな」
俺は胸を見ながら呟いた
「カンナちゃんはどこから来たの?」
「孤児院だよ!こっち!」
「へぇーこの世界にも孤児院があるんだな」
「ねぇーお兄ちゃん行こうよ!」
カンナちゃんは俺の腕を引っ張り出した
「エールは?」
【孤児院前】
「先生!」
カンナちゃんは俺の腕を離れ先生に抱きついていった
「あらあらお客さんかしらねこんにちは」
「こんにちは」
「無理を言って連れてきませんでしたか?」
「いえいえそんな事は無かったですよ」
「そうですか、よろしければどうぞ中へ」
「お邪魔します」
高い天井、大きな十字架、奉られている銅像、お世辞にも綺麗とは言えない感じだ
「何もお構い出来ませんがゆっくりしていって下さい」
そう言われ俺は銅像を眺めてた
ガヤガヤと中庭で子供たちの遊ぶ声が聞こえる
「あーっ!お姉ちゃん遊ぼう」
一人の子供ターニャを見つけたターニャの手を引く
「ほらコッチコッチ」
どこから沸いたのか無数の子供たちに囲まれ中庭に連れて行かれた
そこにターニャと入れ違いで先生戻ってきた
「あらあら連れて行かれたわね、はいお茶よかったらどうぞ」
「ありがとうこざいます、うん、おいしいです」
「お口に合ってよかったわ」
「カンナちゃんは遊びに行かなくてよいのかい?」
カンナはブンブンと顔を横に振る
「お兄ちゃんと一緒がいい」
そう言うとカンナちゃんは俺の膝枕でスヤスヤと眠り始めた
「カンナが他人の前で寝るのなんて珍しいわね」
カンナちゃんはスースーと吐息をかいている
「昔ね、この町に一人冒険者が居たのよ名は剛何でも色々な町を冒険しながら廻っていたみたい、けど四年前の流行り病で亡くなって閉まったのよ」
「そんな事が」
「カンナがあの人に一番懐いていたから
彼が亡くなったあの日は大変だったわ最初の頃は心を閉ざしていたけど孤児院の仲間達が少しずつ心のケアをしたの」
俺は何も言えなかった
ゴーン♪ゴーン♪ゴーン♪
教会の金が鳴る
「んんー!」
カンナちゃんがプルプルと震えながら目を覚ました
「おはようカンナちゃん」
「お兄ちゃんおはよう」
俺はおもむろにカンナちゃんの頭を撫でた
ゴロゴロ♪
カンナちゃんは嬉しいのか喉を鳴らす
そんな様子を先生は微笑ましく眺めるのであった
その後、俺は中庭に出てターニャに声をかける
「ターニャそろそろ帰るぞ」
精神年齢が近いのかターニャは子供たちと本気で遊んでいた
「あら博、早かったじゃない」
「そんなんでもないけどな」
「じゃあ帰りましょうか」
「やだ!まだ遊ぶの!ターニャ様と遊ぶの!」
子供達が何故かターニャの事を様付けで呼んでいた
「フフッ子供たちはそう言うの分かるのよねこの私のオーラがね!
「働かざる者のオーラがか?」
「違うわよ!女神よ女神!一回マジでしめるわよ」
ターニャから離れない子供たちを先生があやしてくれている間に俺たちは孤児院を後にした
【宿】
俺達のテーブルには小鉢が数種類と焼き魚が並んでいた
「おまちどうニャ」
「「キターーッ!!」」
目の前にマタタビエールが置かれる
琥珀色に輝き魔法でキンキンに冷やされたマタタビエール
「「カンパーイ!!」」
ゴクゴク、プハァー!美味い!
口に含んだ瞬間、苦味を感じた瞬間それを包むかのように甘味が押し寄せる
決して甘味が口の中に残りすぎないキレのよいのど越し!!
「これ本当にビールか?日本に居たときのビールよりも美味いんだが」
「すいませーんエールお代わり!」
「俺も!」
「はいニャ!」
その日俺たちはマタタビエールをたらふく飲んだ
【次の日】
「ううっ頭が痛い」
完全に二日酔いの症状だ
「流石に飲み過ぎたな」
「今日は安静にしていましょう」
「そうだな」
俺達は二度寝した
【数時間後】
「んんっー!ん?身体が重くて動かない金縛りか?起き上がろうにも起き上がれない
どうなっているんだ?異世界に来てまで金縛りあうとは幽霊でも居るのか?
まぁー魔法のある世界だから幽霊がいても不思議ではないがな」
布団の中で手に何かが触れる
「なんだこれ?」
俺は軽く握り締めた
ニャ!
「ん!?もしかして!」
俺は全力を振り絞り布団をめくった
「おはようカンナちゃん」
「んー!おはようニャお兄ちゃん」
寝起きのせいか語尾にニャが付いている
俺が握り締めたのはカンナちゃんの尻尾であった
「何でカンナちゃんがここに居るのかな?」
「だって何時まで経ってもお兄ちゃんが孤児院に来てくれないから探しに来ちゃったの」
「探しに来ちゃったって、よく探せたね」
カ「うん!お兄ちゃんの匂いは昨日覚えたから直ぐにわかったよエヘヘッ!」
カンナちゃんは誉めて欲しいのか頭をグリグリして来た
「来るのは別に構わないが布団に潜り込むのは止めようね」
「うん!わかった!」
俺はカンナちゃんの頭を撫でてあげた
「ゴロゴロ♪」
カンナちゃんは嬉しそうに喉を鳴らした
ここまでは良かったんだここまでは!
背後に視線を感じ、振り向いた時には遅かった
「このロリコンが!!」
「ち、違うんだー!」
ターニャは上機嫌な足取りで宿へ向かった、その時、俺は背後から誰かに抱きつかれた
「うおっ!」
「どうしたの?」
抱きついてきた正体は小さな女の子であった
「お兄ちゃん良い匂いがする~♪」
そう言うとクンクンと俺の身体を匂い始めた
「ロリコン」
「いや何でだよ!」
「だってそんな子供に抱きつかれて嬉しそうな顔してるじゃない」
「してない決して嬉しそうな顔などしていない抱きつかれるのは嬉しいけど」
「カンナは子供じゃないもん!もう少ししたら16歳になるもん!」
頬を膨らませプンプンと怒っていた
「まぁー見た目は確かに子供だな」
俺は胸を見ながら呟いた
「カンナちゃんはどこから来たの?」
「孤児院だよ!こっち!」
「へぇーこの世界にも孤児院があるんだな」
「ねぇーお兄ちゃん行こうよ!」
カンナちゃんは俺の腕を引っ張り出した
「エールは?」
【孤児院前】
「先生!」
カンナちゃんは俺の腕を離れ先生に抱きついていった
「あらあらお客さんかしらねこんにちは」
「こんにちは」
「無理を言って連れてきませんでしたか?」
「いえいえそんな事は無かったですよ」
「そうですか、よろしければどうぞ中へ」
「お邪魔します」
高い天井、大きな十字架、奉られている銅像、お世辞にも綺麗とは言えない感じだ
「何もお構い出来ませんがゆっくりしていって下さい」
そう言われ俺は銅像を眺めてた
ガヤガヤと中庭で子供たちの遊ぶ声が聞こえる
「あーっ!お姉ちゃん遊ぼう」
一人の子供ターニャを見つけたターニャの手を引く
「ほらコッチコッチ」
どこから沸いたのか無数の子供たちに囲まれ中庭に連れて行かれた
そこにターニャと入れ違いで先生戻ってきた
「あらあら連れて行かれたわね、はいお茶よかったらどうぞ」
「ありがとうこざいます、うん、おいしいです」
「お口に合ってよかったわ」
「カンナちゃんは遊びに行かなくてよいのかい?」
カンナはブンブンと顔を横に振る
「お兄ちゃんと一緒がいい」
そう言うとカンナちゃんは俺の膝枕でスヤスヤと眠り始めた
「カンナが他人の前で寝るのなんて珍しいわね」
カンナちゃんはスースーと吐息をかいている
「昔ね、この町に一人冒険者が居たのよ名は剛何でも色々な町を冒険しながら廻っていたみたい、けど四年前の流行り病で亡くなって閉まったのよ」
「そんな事が」
「カンナがあの人に一番懐いていたから
彼が亡くなったあの日は大変だったわ最初の頃は心を閉ざしていたけど孤児院の仲間達が少しずつ心のケアをしたの」
俺は何も言えなかった
ゴーン♪ゴーン♪ゴーン♪
教会の金が鳴る
「んんー!」
カンナちゃんがプルプルと震えながら目を覚ました
「おはようカンナちゃん」
「お兄ちゃんおはよう」
俺はおもむろにカンナちゃんの頭を撫でた
ゴロゴロ♪
カンナちゃんは嬉しいのか喉を鳴らす
そんな様子を先生は微笑ましく眺めるのであった
その後、俺は中庭に出てターニャに声をかける
「ターニャそろそろ帰るぞ」
精神年齢が近いのかターニャは子供たちと本気で遊んでいた
「あら博、早かったじゃない」
「そんなんでもないけどな」
「じゃあ帰りましょうか」
「やだ!まだ遊ぶの!ターニャ様と遊ぶの!」
子供達が何故かターニャの事を様付けで呼んでいた
「フフッ子供たちはそう言うの分かるのよねこの私のオーラがね!
「働かざる者のオーラがか?」
「違うわよ!女神よ女神!一回マジでしめるわよ」
ターニャから離れない子供たちを先生があやしてくれている間に俺たちは孤児院を後にした
【宿】
俺達のテーブルには小鉢が数種類と焼き魚が並んでいた
「おまちどうニャ」
「「キターーッ!!」」
目の前にマタタビエールが置かれる
琥珀色に輝き魔法でキンキンに冷やされたマタタビエール
「「カンパーイ!!」」
ゴクゴク、プハァー!美味い!
口に含んだ瞬間、苦味を感じた瞬間それを包むかのように甘味が押し寄せる
決して甘味が口の中に残りすぎないキレのよいのど越し!!
「これ本当にビールか?日本に居たときのビールよりも美味いんだが」
「すいませーんエールお代わり!」
「俺も!」
「はいニャ!」
その日俺たちはマタタビエールをたらふく飲んだ
【次の日】
「ううっ頭が痛い」
完全に二日酔いの症状だ
「流石に飲み過ぎたな」
「今日は安静にしていましょう」
「そうだな」
俺達は二度寝した
【数時間後】
「んんっー!ん?身体が重くて動かない金縛りか?起き上がろうにも起き上がれない
どうなっているんだ?異世界に来てまで金縛りあうとは幽霊でも居るのか?
まぁー魔法のある世界だから幽霊がいても不思議ではないがな」
布団の中で手に何かが触れる
「なんだこれ?」
俺は軽く握り締めた
ニャ!
「ん!?もしかして!」
俺は全力を振り絞り布団をめくった
「おはようカンナちゃん」
「んー!おはようニャお兄ちゃん」
寝起きのせいか語尾にニャが付いている
俺が握り締めたのはカンナちゃんの尻尾であった
「何でカンナちゃんがここに居るのかな?」
「だって何時まで経ってもお兄ちゃんが孤児院に来てくれないから探しに来ちゃったの」
「探しに来ちゃったって、よく探せたね」
カ「うん!お兄ちゃんの匂いは昨日覚えたから直ぐにわかったよエヘヘッ!」
カンナちゃんは誉めて欲しいのか頭をグリグリして来た
「来るのは別に構わないが布団に潜り込むのは止めようね」
「うん!わかった!」
俺はカンナちゃんの頭を撫でてあげた
「ゴロゴロ♪」
カンナちゃんは嬉しそうに喉を鳴らした
ここまでは良かったんだここまでは!
背後に視線を感じ、振り向いた時には遅かった
「このロリコンが!!」
「ち、違うんだー!」
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