人類みなニート~働いたら負けかなと思う~

牛熊八千代

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52【忍びの里ワンダーラース】

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この目的の無い異世界を旅する物語

【葉月博(はづきはく)26歳】人種族
現世で死に異世界へと転生したごく普通の一般人である
カンナの婚約者で最近、ネーアとも婚約者となり領地ドラザーヌの領主と男爵を魔人王より任命された

【ターニャ17歳】女神族
天界で失敗続きだったので、神により天界から異世界に落とされた四級限定の駄目神
博を一人前にする事が天界へと戻れる唯一の方法である

【カンナ16歳】猫人族
元孤児院の心優しい女の子
今は博の第一夫人候補として常に側にいる
第二夫人候補のネーアとはある日を境に意気投合して姉妹のように仲良くなった

【ネーア13歳】竜人族
魔人領統括の魔王の四番目の娘、上には姉二人と兄が一人いる
成人の16歳を迎えると博と結婚出来るのでそれまでは側にいて悪い虫が付かないように牽制している

【ドーラ19歳】バンパイア族
博とネーアの使用人にして元警備兵隊長
代々魔王の城を警備する家系の子に生まれネーアとは年齢が近かった為、幼なじみとして共に育った、ドMの変態元騎士

【紅葉(もみじ)】犬人族
先代領主からの使用人でありメイドを統括するメイド長である
炊事洗濯から暗殺まで何でもござれのスーパーメイド

【リズベリー】妖精族
山賊に捕らわれていたので故郷まで送り届ける事となった
愛の力で人間になる事が出来、仲間になった
因みに空を数分なら飛行する事も可能である


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


博達は今、屋敷から遠く離れた森に居る
森と言ってもドライアド達の森では無く今回は、使用人である紅葉の生まれ故郷の森にやってきている
先日、紅葉が実家に帰省すると言うので無理を言って付いてきたのだ

「へぇーここが紅葉の生まれ故郷か」

「はい、忍びの里ワンダーラースです」

博達の目の前には森を切り開いた小さな村が存在した
人口は300人満たない小さな村だが活気は有るようで村のそこら中から子供達の声が聞こえる
村の建物は武家屋敷の様なただ住まいであり村に一歩踏み入れればそこはまるで江戸時代にタイムスリップしたかの様である

「博様こちらが私の実家です」

それは村の中で一番大きな屋敷であった

「ただいま帰りました、誰か居ませんか?」

「はーい」

奥から犬耳をあしらえた、これまた紅葉に次いで可愛いらしい女の子が現れた

「紅葉様っ!?」

「ただいま、しずく」

二人は再会を喜ぶかの様に抱き合った

「しずく、父上と母上を呼んできて貰えますか?」

「紅葉様、御師匠様は道場の方に奥様は買い物に行きましたのでもう少しすれば帰られると思いますが」

「そうですか...」

紅葉は少し思い詰めた表情をした

「紅葉様、其方のお方達は?」

「博様はドラザーヌ現領主様にして我々使用人の主様です!!」

「!?
も、申し訳御座いません!
領主様とは知らず失礼な態度をとってしまいまして、どうお詫びをすれば宜しいでしょうか?」

しずくは直ぐさまひれ伏し詫びをこう

「いやいや気にしないで下さい、普段通りに接してくれれば良いですから」

「ありがとう御座います領主様」

「博様、狭い家ですがどうぞ自分の家だと思ってご自由におくつろぎ下さい」

「ありがとう、それにしても囲炉裏に掘り炬燵良いね~♪
これぞ和風って感じがして最高だよ」

「気に入って頂けたようで嬉しいです」

紅葉が嬉しそうに尻尾をブンブンと振っていた
しばらく囲炉裏を囲み呆けていると紅葉の母が帰ってきた、そう帰って来たのであった!!

「えっ!?何で二回言ったの?」

「バッカお前ターニャバカお前よくその目で見てみろよな!
紅葉に似てめちゃくちゃ美人じゃないか!
それに紅葉よりもタワワに実った果実!素晴らしいの一言に尽きる
やはり紅葉に付いて来て正解だったぜ!
ウムウム感服感服♪」

カンナとネーアが側に居ない事を良い事に言いたい放題言う博であった

「初めましてお母さん、コレつまらない物ですがどうぞ」

「アラアラこれはご丁寧にありがとう御座います」

「いえいえ、いつも紅葉には大変お世話になっていますからこれぐらい当然ですよハハハッ」

そうこうしている内に父も集まり紅葉一族が集合した

「博様、紹介致します
父の源文と母の楓、それと家の門下生で私の妹弟子にあたるしずくです
で、こちらがドラザーヌの領主様の葉月博様です」

「これはどうも初めまして、いつも紅葉にはお世話になっています」

軽く先制のジャブを打つかの様に挨拶を済ませると先程と同じ様に紅葉の両親とそれに釣られる様にしずくも頭を地面に擦り付けていた

「どうも初めまして領主様
私、戌影流忍術第18代当主の犬井源文とその妻、楓と申します
常日頃、紅葉をお側に置いて下さりありがとう御座います
我々、戌影流忍術は代々王に使えて来たものですから、我が一番弟子の紅葉はそれはもう天塩にかけて育てあげましたので、もし粗相など御座いましたらご自由に処分して下さい」

「いやいや、処分って
感謝する事は有っても恨む事は有りませんよ、毎日助けられてばかりですから」

「そのお心遣い誠に恐縮で御座います」

こうして紅葉は無事に両親と再会する事が出来た
だが、この先戌影流忍術をいや博達を巻き込んだ争いが起きる事など俺達は想像していなかった
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