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任務でハニートラップを仕掛けたら何故か主に襲われた
しおりを挟む私は『影』だ。
敵の多いこの家の主人の影。
主の目や耳として情報を集めたり、手足として邪魔な相手を消したりする。つかず離れず、けれど決して表には出ない。
私は主の影の中にだけ生きている。
「なのであの取引についてはアウトで、証拠はこれ⋯⋯あむ」
「そうか、なら明日には摘発するか。これも食ってみろ」
「むぐ⋯⋯ん、摘発するなら来週の方が。大型裏取引があるので現場を押さえるチャンスです」
「なるほど、ならそれまで泳がせるが監視の目は緩めるなよ。ほらこっちもだ」
「はい。⋯⋯はむ」
王国警備のトップを務める主に上がってくる様々なきな臭い案件の裏取りも私の仕事だ。
口頭報告をするために横に立つ私の口に、主が食べ物を放り込んでくる。
毒味のための主の舌の役目もまた、私の仕事だ。
「美味いか?」
「毒は盛られてません」
「俺は味を聞いている。お前は美味いと思うか?」
「はぁ。美味しいんじゃないですか?」
「お前はそればかりだな。料理長にはもっと、お前が感動するくらいの料理を作るように命じておけ」
「⋯⋯はぁ」
主も無茶な事を言う。
路地裏で捨てられていた食べ物を漁って生きていた私にとって、食事はただの生命維持のための行為にすぎない。元々味覚なんて無かったところに、主の父親である前当主に拾われて毒味役として毒に慣らされた時に完全に死んだ。
私に分かるのは甘味や苦味、その他の味を分析して、その中に知った毒の味が混ざっていないかというだけだ。
「食事を楽しむ」という主のような感覚を有していない私に対して「感動させる」など、料理人が言われても困るだけだろう。
「それではこれは?王都の若い女は今、皆これに夢中らしいぞ」
「んぐ」
とりあえず主は私の口の中にぽいぽいと食べ物を放る癖をどうにかして欲しい。
いつもの事でもあるのだけれど、私はただの影であるのだから毒味以上の飲食は不要なのだ。
主がこんなことばかりをするものだから、いつの間にか主用にと用意される料理の量が増えて今では二人分になってしまっている。
口の中に広がったのは甘味と、サクサクとしたパイ生地の食感だった。
「バターとクリームは北部の物が使われてます。苺はギトーチ産の一級品ですね。金と手間が掛かっていることは分かります」
「美味いか?」
「恐らくは。どこかのご令嬢へのプレゼントの予定が?それならば仕入れてきますが」
「これはお前に食べさせようと買ってきたんだ。ちっ、これでもお前の無表情は変わらんか」
私に齧らせたパイの残りを主がぽいと自分の口に入れた。
本来ならば他人の口の付けたものを食べるなど有り得ないマナーだが、常に私という毒味役を置いている主には関係がない。
食事に使っているカトラリーですら、私に食べさせた後にそのまま自分の口に運んでいるのだから。
「美味いじゃないか」
「それは何よりです。主が好きなら今度また買ってきます、どこのお店ですか?」
「いらん。お前用にだって言っただろうが」
「とりあえず主、デザートは食事の後にしては?」
「⋯⋯ちっ。ほら、お前も食え」
「むぐ」
大きな舌打ちをすると、切ったステーキをまた口に突っ込んできた。
その肉の毒味はもう済んでいるというのに、主は耳を貸してくれない。
確かにスープのように均等に混ざってしまうようなものならともかく、ステーキ等一部分だけに塗れるようなものは端だけの毒味では不安を覚える気持ちも分かるけれど。
「グラズノフ公爵の動きに不穏な空気がある、調べておけ」
「⋯⋯ん」
主が切り分けたステーキ肉が大きくて飲み込むのに時間がかかる。
もぐもぐと咀嚼しながらそれでも頷くと、主は何かを満足したようで楽しそうに笑って食事を続けたのだった。
*
「きゃっ、も、申し訳ありません」
「いえいえ、こちらこそ失礼しました。お怪我はありませんか?」
「わたくしは大丈夫です。⋯⋯あ」
「ああ、ドレスが汚れてしまいましたな。申し訳ない」
グラズノフ公爵が出席するという社交パーティーに潜り込んで、首尾通りに会話の切っ掛けを作った。
赤ワインを持ってわざとぶつかり引っかかる。
古典的な手だけれど成功率は高い。
狙って胸元を汚せば、公爵は汚れよりもその近くの肉の塊に目が吸い寄せられていた。男というのが単純なのは、どんな相手でも変わりはない。
別室で染みを落とそうと、剥き出しの肩に手を回される。
その手に生理的な嫌悪感を催したが感情は表には出ない。恥じらうように小さく頷くと、丸見えの下心が喉を鳴らす様子がよく見えた。
あとは流される風を装ってベッドに横たわり、相手が胸元の肉の塊にむしゃぶりついている隙に口に自白剤を含む。
ころりと上下を入れ替えて、分厚い唇を塞いで唾液のように薬を流し込んで飲ませてしまえば終わりだ。
相手が薬を嚥下するのと同時に、グラズノフ公爵が部屋に入った際に掛けたはずの鍵が開いた。
「⋯⋯主?」
「グラズノフ公爵、失礼するよ。それは私の物でね、貸し出しは行っていない」
「な⋯⋯!何故貴様がここに!こ、これはっ」
主の姿を見たグラズノフ公爵が焦ったように身を起こした。
まあベッドでドレスの胸元を露出した若い女が上に乗っかっている状況だ、外聞は激しく悪い。
主はカツカツと靴の音を立てながらベッドの端まで来ると、私の身体を抱き上げた。
「好色なことを責める気は無いが、相手は選んだ方がいい。特に王妃殿下との密会はいただけないな」
「あれは王妃殿下から誘われたんだ!⋯⋯な、私は何をっ」
「誘われたのならお断りすべきだった。しかし貴殿は王妃殿下との密会を幾度となく楽しまれたのでしょう?」
「当たり前だ!国王などには勿体無い若さと胸と尻だ!ジジイだけでは物足りないとひいひいヨガるあの雌を一度や二度で手放せるか!⋯⋯ぐっ、こんな事っ」
「国王陛下から内々に調査を頼まれていましてね。まぁ黒だと分かってはおりましたが、今の発言はこの魔法石に記録させていただきましたよ。追って国王陛下から直々に処分が下るでしょう」
国王陛下と王妃殿下とのスキャンダルだから秘密裏に、という話では無かったのだろうか。
グラズノフ公爵は自白剤の作用でペラペラと喋ったが、それは私が聞き出すはずの内容だった。
主がわざわざ顔を出して無用な恨みを買う必要は無かったはずだ。
でなければ、私の影としての意味が無い。
グラズノフ公爵の出ていった部屋でそう言うと、主は私をベッドに放り投げた。
「本当にお前はいい度胸をしているよ」
「主?」
主は上着を足元に脱ぎ捨てると、するりとリボンタイを引き抜いた。
何をしたいのかと見つめていると、そのリボンタイがくるりと私の両手にかけられて結ばれる。
力を込めればリボンタイをちぎってしまうことも出来るだろうけれど、主の持ち物にそんなことをするわけにもいかずにされるがまま。
私の上にまたがる主が冷たく笑う。
「この俺を煽るとはな。お前に触れる事が出来るのは俺だけだ、その事を身を持って教えこんでやろう。二度とこんな事しようだなどと思わんようにな」
「は、え⋯⋯あ?あんっ」
露出しっぱなしだった胸をその大きな手で掴まれると、主の形の良い唇がその頂点をぱくりと咥えた。
さっきの男と同じことをされたはずなのに、甘い刺激が腰に響いて声が漏れる。
「いいぞ、そのまま鳴いていろ」
「あっ!あん、や⋯⋯っ、そこ、喋んな⋯⋯っ」
主が低い声で笑いながら言葉を発すると歯が当たる。その僅かな痛みが甘い痺れとなって、頭を揺さぶってくる。
ぴちゃぴちゃ音を立てられたり、肌を吸われたり。そんなことをされると今まで感じたことのない火照りが奥から湧き上がって、足を擦り合わせてしまった。
「いつもの無表情が嘘のような、良い顔だな。こんな顔も出来るのなら早くこうすれば良かった」
「あ、⋯⋯あ、なに?」
頬を撫でる手が口元を拭ってくれて、そこで初めて自分の口から涎が流れてしまっていたことに気がつく。
常に自分自身を律するようにと言われていたはずなのに、今どんな顔をしているのかすら分からない。
ドレスのスカートを捲られて膝を割り広げられた。
「下着が染みているぞ」
「ぁ、ごめんなさい」
私が身につけているのは全て主の家のお金で用意したものだ。私が個人で準備出来るものでも、ましてや汚れたからと言って買い取れるものでもない。
「こう汚れてしまってはもう役には立たないな。脱がせるぞ」
「っ⋯⋯ふ、あ」
主の手によって下着が太腿を滑らされる。その動きに肌がゾワゾワとするし、空気に触れた濡れたところがひんやりとしてきゅうっと感じてしまう。
「見えるか?この染みは誰のせいだ?」
主が私の目の前に下着を広げた。
クロッチ部分がぐっしょりと濡れて色が濃くなってしまっている。くらりと目眩がした。
「私のせいです」
「違う。これは俺に胸を舐められたせいだろう。それともグラズノフ公爵に見られて感じたのか?」
「っ、違います。主に触られたせい、です」
グラズノフ公爵に触られても何も感じなかった。ただ自分のすべき事として、見せて触らせただけだ。
けれど主に触れられるとどうしてだか震えるような刺激が、ぬるぬると下半身を濡らしてしまう。
私の答えに満足したのか、主がニヤリと笑った。
「そうだ。お前は俺の物だ。俺にだけ触れさせ、俺にだけ感じていればいい」
主が私の下着をポケットにしまうと、ガーターベルトとストッキングしか身につけていない下半身に顔を埋めた。
何をするのかと思っていると、濡れたそこに息がかかる。
「主?」
「声は我慢するなよ」
「ひっ!あ、ああっ!」
ちゅうぅっとそこを吸われた。同時に自分の中に指が入ってくる。
突然の事に甘い痺れがそこから背筋を這い上がってきて、悲鳴じみた声が喉から上がった。
「や、やめ⋯⋯!ある、じ⋯⋯っ、ひ、あああ!」
抵抗したくても、下手なことをしようとするとリボンタイを傷めてしまう。
力の加減が出来る気がしなくて、もたらされるものにただただ太腿を震わせてしまう。
舌先でなにかを転がされたり弾かれたりするたびに、ドロっとしたものが溢れてベッドのシーツを汚してしまう。
「勿体無いな」
「あ、ひあ、あぁぁんっ」
主がはしたなく、じゅるる!と音を立てて私から溢れたものを吸い舐めた。指が中で動かされるだけでなく生暖かいものが侵入してきて、それが主の舌なのだろうと想像がついてしまう。
何もかもを舐め取ろうとするかのような軟体物の動きに、自分には備わっていないと思っていた羞恥の感情を知らされた。
「やっ、やめ⋯⋯!や、やああぁぁっ!」
指で中のこりこりとした所を刺激されると、頭の中が真っ白になって何かが吹き出した。太腿の痙攣に合わせてぷしっぷしっ、と出てしまう。
潮を吹いたのだと、影になるために鍛えられた中で身に付けた知識が浮かんだ。
自分には必要のない事だとほとんど聞き流していた内容だったのに。
顔を上げた主の頬に飛沫が垂れているのが目に入って、耳までも熱くなる。
「やはりお前は最高に可愛いな。予定とは違ったが、まあ構わんだろう」
「っ、ぁ⋯⋯それは、だめです」
「良いか駄目かは俺が決める。お前はただ鳴いていればいい」
シャツを脱ぎ捨てトラウザースを寛げたそこから見せられた物に、主が何をしようとしているのかを今更に悟る。
主は未婚だ。
結婚していれば良いということでは勿論無いが、いくら有力貴族であろうと未婚の状態で婚外子が居るとなると体面が悪すぎて碌な結婚相手が見つからなくなってしまう。
避妊薬を常用している色街の女性ならともかく、私は飲んでいない。あれは事前に飲んでいないと意味がないものなのに。
「だめです、私は避妊薬なんて飲んでな⋯⋯ん、あああっ!」
「当たり前、だ。誰が飲ませるか、あんなもの。お前は、俺の子を孕むのだから、な!」
「ん、んんーっ」
主の大きな物が隘路に無理矢理に押し込まれる。途中の抵抗をぶつりと力で突破されて、一気に最奥にまで到達された。
「初めて、だな?」
「あっ、あ、ひ⋯⋯っ」
「答えろ、セックスは初めてだな?」
「ひぁん!あ、はじめて、ですぅ!」
力ずくで押し広げられた中を揺さぶられて、叫ぶ。
そうか、と呟く主の笑みは穏やかで嬉しそうに見えた。
「熱くて狭くてキツいな。搾り取られてしまいそうだ」
「はっ、⋯⋯あ、ごめんな、さい⋯⋯ぁうっ」
「責めているわけじゃない、むしろ、褒めている。想像など及ばぬくらい、気持ちが良い。いや、良すぎるッ」
「やぁ!う、動かな⋯⋯ぁあんっ!」
主の言葉に無意識に謝罪すると、笑いながらずるりと抜かれた。広げられた隘路は擦られることに痛みを感じて制止しようとしたら、ぐじゅん!とまた一気に奥まで突き入れられた。
目の前に星が瞬く。
「あっ、うぁ⋯⋯っ、ひぃん!あ、るじ⋯⋯やぁ!あるじ、やめて、あぁん!」
「こんなに俺に絡み付かせておいて、止めろ、だと?お前も気持ちが良いのだろう?」
「ちが⋯⋯っ、んん!あ、ひぁあ!」
「ここで円を描くように、先っぽで擦られるのが好きなようだな」
「やぁぁ!んん、はぁっ、んんんっ!やめ、やめてぇぇっ」
「いつもの無表情はどうした?涎を垂らして、だらしの無い顔をしているぞ」
自分が今どうなっているのかを客観的に見られるだけの余裕などどこにもない。
ただリボンタイを傷付けぬよう両手をぎゅっと握りしめて、中心に埋められた肉の棒に与えられる刺激に鳴き声を上げるしかできない。
激しく出入りされるのはお腹が破れるんじゃないかときゅうっとするし、一転してゆるゆると腰を回されるとその形を意識させられてキュンキュンしてしまう。
それを繰り返されると下腹部の方が切なく熱を持ってきて、わけの分からない初めての感覚に襲われそうで怖くなった。
泣きながら主に訴えると、滲んだ視界の中でこの上なく喜色を浮かべたのが見える。
「ひっ、ぐぅ、あぁんっ」
「腰を高く上げておけ。俺も限界だ、激しくするぞ」
肉の塊で中心を貫かれたまま、身体を反転させられた。今までとは違う快感が走って全身が震える。
主の口にする「激しく」という言葉に僅かに浮かんだ疑問に、答えが返されたのはすぐのことだった。
今まで『激しい』と感じていた挿入はまだ生ぬるかったのだ。
串刺しにされるんじゃないかというくらい奥の奥まで肉の棒が突き刺さってくる。内臓までもを侵される錯覚に、脳内が揺さぶられた。
だというのに身体はそれを悦んで受け入れ、もっととばかりに吸い付くのが分かってしまう。
涙と悲鳴と涎がシーツに吸い込まれていく。
「お前は俺の物だ、分かったな?」
低く掠れて余裕の無さそうな主の声が耳から脳内に直接囁き入れられて、何度も頷くしか出来ない。
「――愛してるよ」
主の満足気な声が応えてくれた気がして、胸の高鳴りと共に意識が弾けた。
*
「主、私は『影』です」
「そんなもんはあのクソ親父が勝手に決めただけだ。アイツが死んだ時にそんな義務はとっくに消えている」
「主も否定しなかったですし、実際私を『影』として使ってますよね」
「そりゃあ、お前が役目を欲しがってたからな。俺はずっとお前を囲ってやりたかったんだ」
「毎食のように毒味だって」
「家の食事に毒が混ざるか。そんなザルな警備はしていないし、危ない人間も雇っていない。ああでも言わないと、お前が俺と一緒に食事しなかったからだろうが」
「だって⋯⋯でも」
続けられる言葉が見つからない。
私はいつの間にか主の家に連れ帰られていて、更にはその後の一昼夜主に責めたてられて、今もまだベッドの中だ。
その間に何回「好きだ」と「愛してる」を聞かされただろうか。
行儀悪くベッドに座りながら私の髪を梳く主を恨みがましく見上げてしまう。
「主は、『主』です」
「その呼び方も変えないとだな。母親が父親をそんな他人行儀に呼んでるとこ、子供にゃ見せらんないだろ」
「⋯⋯子供」
「中にたっぷりと出したし、これからも孕むまで毎晩出してやるよ」
「な、何言ってるんですか」
そうだ、子供だ。
私は流されて思考の遥か彼方まで飛んでいってしまっていた単語を思い出させられて真っ青になった。
「子供が出来ていたら一大事ですよ、主。結婚相手が碌な女性じゃなくなってしまいます」
主に釣り合う家格の貴族女性で、婚外子が居ることを許容してくれる方なんて、まず未婚の適齢期の女性には居ないだろう。
未亡人であればまだ良い。
一度婚姻関係が破綻した女性はトラブルを抱えている事も少なくないと聞く。そんな女性にこの家を任せられるのだろうか。
いやそれならばいっその事、子供が産まれる前に母体もろとも⋯⋯という手もある。
しかし一度授かった命をそんな身勝手な理由で無かったことにすることなど。子供に罪はないのだから。
けれど不幸な産まれの子供は一人でも減らしたいと、自分の幼少期を思い出すと痛切に願わざるをえない。
「おい、何を考えているのかは大体分かるけどな。俺の結婚相手はお前以外には居ないから、暴走するな、安心しろ」
「⋯⋯主、私は貴族ではありません」
「だから、これから貴族になるんだよ」
はぁ?
何を言っているのだろうかと首を捻ってしまう。
貴族は産まれた時から貴族だし、私は産まれた時から平民以下だ。人生まるごとやり直したとしたって、産まれそのものは変えられない。
「お前は貴族の養子になるんだ。その身分を得た上で、俺と結婚する。だからお前の産む子供は正式にこの家の跡継ぎになるんだよ。そのためにお前には正式なマナーを叩き込んだんだからな」
「⋯⋯潜入捜査をするためかと思ってました」
「ああ。そういやお前の『影』としての任務は解く上で尚忠告するが、二度とあんな真似はするなよ。お前が肌を許していいのは今後一生俺一人だ、いいな?」
突然に息苦しい威圧感を発した主に、身体が固まる。
「返事は?納得出来ないってなら、今言え。二度と他の男に触れさせようと思わないくらいに、骨の髄まで躾てやる」
「は⋯⋯いえ、はい、私には主だけ、です」
「良い子だな」
にこりと微笑んで唇を触れ合わせた主に、私は何か重大な判断ミスをしたような気がして冷や汗が止まらなかった。
しかしそれも、何度も啄まれ、そしてゆるりと舌を差し入れられた時には溶けて消えてしまう。
残ったのは甘ったるいキスと、二人分の吐息。
そして主が下腹部を撫でた時に感じたくすぐったい疼きだけだった。
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文章・ストーリー・テンポがとても良くて読みやすいかった!!
出来れば溺愛生活その後も読みたかった。物足りないよ➖
どら様>
返信遅くなってしまい失礼いたしました。
お読みいただきありがとうございます。
読みやすかったとのこと、何よりです。
楽しんでいただけたのでしたら書き手冥利につきます。
溺愛生活という程でもないですが、Web拍手のお礼に小話がのっています。
フリースペースにWeb拍手のリンクをはっておきますので、よければポチっとしてみてください。
感想ありがとうございました♡
とにかく文章が上手くて、これはすごい方だと感じました。
アルファポリスで、やっとそんな方を見つけたので喜んでます。
他のも読んでみますね。
Alset様>
お読みいただきありがとうございます。
そしてこの上なく光栄なお言葉もとっても嬉しいです。
癖が強い話が多いため合わないと感じましたら無理はして欲しくないのですが、他の作品も楽しんでいただけたらありがたく思います。
またアルファポリスさんには他にも素敵な作品を書く方が沢山いますので、Alset様がそんな作品と一作でも多く出会える事を願っています。
感想ありがとうございました♡
しあわせのお届けです。
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∧_∧_ノ___//
(・ω・`) /
(しあわせ)⊂| ヽ
OOノ_/」/_/\」
裏道様>
お読みいただいただけでなく可愛いAAと感想までありがとうございます!
幸せになっていただけたのなら何よりです♡