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プロローグ
9.スキル「エロい」を手に入れました 3
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ぐっ、ぐっと一定のリズムで奥に切っ先がぶち当たり、そこからわき上がる焦燥感に抵抗できなくなって来る。先ほど達した感覚よりも数段大きな波にせまられ、みのりはうろたえて声を上げた。
「あっだめっ、……っちゃう、だめっ……!」
下腹の奥が痙攣し、勝手に呼吸が荒くなる。理性のきかない動物になった気がして首を振る。だが、影は今回ばかりはみのりの抵抗を許さなかった。獣のようなうめきを上げながら本能のままに腰を振り、中を激しく蹂躙して来る。
「いや……っ、あ──‼」
貫かれるものに屈服し、みのりは絶頂の波に飲まれた。それと同時に体の中で再び熱い奔流がはじけ、みのりは顎をはね上げた。
*
その後、影は一度も離れずみのりの体を抱き続け、四度は高ぶった思いのたけをみのりの中に吐き出した。
最後はさすがに声も出なくなったみのりの頬を両手で支え、なごりおしそうにキスをする。そして、指先で頬をなでると互いに汗ばんだ肌を離した。今まで一つにとけ合っていたお腹の中にあるものが、ゲル状の温かい液体と一緒に流れ出るように抜かれる。
しびれた体を無理やり動かし、みのりが影を見上げると、影はいまだに離れがたい様子でみのりの肩に手を当てた。そろりとふれて、立ち上がる。
そしてそのまま形がうすれ、つかの間の相手は姿を消した。しかしみのりは確信していた。
──多分、あいつまた来るな。
何がいいのかよくわからないが、影はみのりが気に入ったらしい。何度も切なげにキスをされ、行為の最中もぎゅうぎゅうと抱きつぶすように抱え込まれた。いくらこういった感情の機微にニブいみのりでもさすがにわかる。
言葉はなくても十分に愛情表現を示された。これが夢なのはわかっているから忘れてしまうかもしれないが、また夢で会ったら思い出すだろう。
みのりは苦笑しながらもどこか温かい気分になった。
──ま、いいか。とりあえず気持ち良かったし。
ただ、これが毎晩続くのはちょっと勘弁して欲しい。足ががくがくで力が入らない。
ぼんやりそんなことを考えながら、次第にまぶたがとろとろと落ちて行くのを感じていた。
*
ピンクのカーテンのすきまからもれる光に気がついて、みのりはがばっと起き上がった。
「──あれ?」
思わずあたりを見回して、自分の部屋であることを悟る。視線を落とし、全裸ではなくていつものパジャマを着ていることにほっとした。
「夢か……」
ぼそっとつぶやいて頭をかく。
──ものすごい夢を見た。
自分が欲求不満なのはどうやら間違いないだろう。しかし、こんなに自身がエロいとは全く思ってもみなかった。
まだ覚えていた夢の内容に、みのりは深々とため息をついた。自分を襲った強姦魔を言葉たくみに言いくるめ、最後は和姦にまで持ち込んでしまった。今まで気づきもしなかった自身のスペックが恐ろしい。
十七年間生きて来て、初めてみのりは切実に「彼氏が欲しい」と考えた。今手を打っておかないと、そのうち自分のスキルに負けて、その辺の適当な男の人を襲い出すんじゃないだろうか。
誰か紹介してくれそうな、男友達がいそうな知り合いを半分本気で考える。勢いよく立とうとしたらがくんと前のめりになって、みのりはその場にしりもちをついた。
まるで内腿がしびれたようで足に力が入らない。自分の前の日の行動にはまったく心当たりがないから、これはどこをどう考えてもおかしな夢の後遺症だった。
その時、やっとみのりは濡れたズボンと下着に気がついた。顔を引きつらせ、中をのぞく。そこは感じたなごりの体液でおもらし同然のありさまだった。
再び大きく息をつき、みのりはすべてはき替えるために何とかその場に立ち上がった。
「あっだめっ、……っちゃう、だめっ……!」
下腹の奥が痙攣し、勝手に呼吸が荒くなる。理性のきかない動物になった気がして首を振る。だが、影は今回ばかりはみのりの抵抗を許さなかった。獣のようなうめきを上げながら本能のままに腰を振り、中を激しく蹂躙して来る。
「いや……っ、あ──‼」
貫かれるものに屈服し、みのりは絶頂の波に飲まれた。それと同時に体の中で再び熱い奔流がはじけ、みのりは顎をはね上げた。
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その後、影は一度も離れずみのりの体を抱き続け、四度は高ぶった思いのたけをみのりの中に吐き出した。
最後はさすがに声も出なくなったみのりの頬を両手で支え、なごりおしそうにキスをする。そして、指先で頬をなでると互いに汗ばんだ肌を離した。今まで一つにとけ合っていたお腹の中にあるものが、ゲル状の温かい液体と一緒に流れ出るように抜かれる。
しびれた体を無理やり動かし、みのりが影を見上げると、影はいまだに離れがたい様子でみのりの肩に手を当てた。そろりとふれて、立ち上がる。
そしてそのまま形がうすれ、つかの間の相手は姿を消した。しかしみのりは確信していた。
──多分、あいつまた来るな。
何がいいのかよくわからないが、影はみのりが気に入ったらしい。何度も切なげにキスをされ、行為の最中もぎゅうぎゅうと抱きつぶすように抱え込まれた。いくらこういった感情の機微にニブいみのりでもさすがにわかる。
言葉はなくても十分に愛情表現を示された。これが夢なのはわかっているから忘れてしまうかもしれないが、また夢で会ったら思い出すだろう。
みのりは苦笑しながらもどこか温かい気分になった。
──ま、いいか。とりあえず気持ち良かったし。
ただ、これが毎晩続くのはちょっと勘弁して欲しい。足ががくがくで力が入らない。
ぼんやりそんなことを考えながら、次第にまぶたがとろとろと落ちて行くのを感じていた。
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ピンクのカーテンのすきまからもれる光に気がついて、みのりはがばっと起き上がった。
「──あれ?」
思わずあたりを見回して、自分の部屋であることを悟る。視線を落とし、全裸ではなくていつものパジャマを着ていることにほっとした。
「夢か……」
ぼそっとつぶやいて頭をかく。
──ものすごい夢を見た。
自分が欲求不満なのはどうやら間違いないだろう。しかし、こんなに自身がエロいとは全く思ってもみなかった。
まだ覚えていた夢の内容に、みのりは深々とため息をついた。自分を襲った強姦魔を言葉たくみに言いくるめ、最後は和姦にまで持ち込んでしまった。今まで気づきもしなかった自身のスペックが恐ろしい。
十七年間生きて来て、初めてみのりは切実に「彼氏が欲しい」と考えた。今手を打っておかないと、そのうち自分のスキルに負けて、その辺の適当な男の人を襲い出すんじゃないだろうか。
誰か紹介してくれそうな、男友達がいそうな知り合いを半分本気で考える。勢いよく立とうとしたらがくんと前のめりになって、みのりはその場にしりもちをついた。
まるで内腿がしびれたようで足に力が入らない。自分の前の日の行動にはまったく心当たりがないから、これはどこをどう考えてもおかしな夢の後遺症だった。
その時、やっとみのりは濡れたズボンと下着に気がついた。顔を引きつらせ、中をのぞく。そこは感じたなごりの体液でおもらし同然のありさまだった。
再び大きく息をつき、みのりはすべてはき替えるために何とかその場に立ち上がった。
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