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最終章 なんとか卒業できそうです
5.
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「ほら。これ」
みのりの内のおびえに気づかす雄基がアレに手をそえる。ほそい銀色の輪のようなものが、黒い茂みにおおわれた根元にぴったりはまり込んでいた。
「一ノ瀬に正体がバレた時、なんだかおかしな感じがしたんだ。帰って見たらもうこうなってた。……痛くはないけどはずれないんだ。立つけど、出ない。出せない。つらい」
頬をゆがめた表情で笑う。みのりは引きつつ口を開いた。
「ゆ、雄基君、そのリング……トイレとか、学校でどうしてたの?」
「まあ、根本だし。ちょっとかくして」
ため息をついてぼそぼそつぶやく。確かに大変だっただろうが、上級者向けプレイのようなえらく卑猥なその光景に、みのりは何だか頭痛がした。
しかし、雄基はなれた様子でみのりのそばに近づくと、逆に見せつけるように示して来た。
「一ノ瀬、これはずせるか? ちょっとさわってみてくれないか。俺がだめでも一ノ瀬だったら……」
「えっ──むりむりむり、無理だって‼」
言われた言葉の生々しさにますます腰が引けて来る。本気で嫌がるみのりの様子に、雄基が明らかにしゅんとした。
「そうか……まだ無理か」
──まだじゃなくって永遠に無理です。
口には出さずに思っていると、気を取り直したように顔を上げた。
「じゃ、とりあえずまたそこに寝て。とにかく一度やってみよう」
まるで新しい公式を試すかのように言われてしまい、脱力感に襲われる。何だかどうでもよくなって、みのりは再び寝転がった。
みのりの内のおびえに気づかす雄基がアレに手をそえる。ほそい銀色の輪のようなものが、黒い茂みにおおわれた根元にぴったりはまり込んでいた。
「一ノ瀬に正体がバレた時、なんだかおかしな感じがしたんだ。帰って見たらもうこうなってた。……痛くはないけどはずれないんだ。立つけど、出ない。出せない。つらい」
頬をゆがめた表情で笑う。みのりは引きつつ口を開いた。
「ゆ、雄基君、そのリング……トイレとか、学校でどうしてたの?」
「まあ、根本だし。ちょっとかくして」
ため息をついてぼそぼそつぶやく。確かに大変だっただろうが、上級者向けプレイのようなえらく卑猥なその光景に、みのりは何だか頭痛がした。
しかし、雄基はなれた様子でみのりのそばに近づくと、逆に見せつけるように示して来た。
「一ノ瀬、これはずせるか? ちょっとさわってみてくれないか。俺がだめでも一ノ瀬だったら……」
「えっ──むりむりむり、無理だって‼」
言われた言葉の生々しさにますます腰が引けて来る。本気で嫌がるみのりの様子に、雄基が明らかにしゅんとした。
「そうか……まだ無理か」
──まだじゃなくって永遠に無理です。
口には出さずに思っていると、気を取り直したように顔を上げた。
「じゃ、とりあえずまたそこに寝て。とにかく一度やってみよう」
まるで新しい公式を試すかのように言われてしまい、脱力感に襲われる。何だかどうでもよくなって、みのりは再び寝転がった。
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