銀河の叫び 〜悪霊となったあなたを精霊刀剣で祓います〜

十文字 銀河

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《序章 精霊刀剣》【選ばれし子どもたち編】

第四話 氷の精霊両刀

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【現代 兵庫県神戸市】

「おい、見ろよあの女!」
「すっげーかわいいな!それに……」
「ああ……胸、でっか!」

──またですわ。

殿方たちのいやらしい視線に晒されている、わたくしの名前は田中たなか刹那せつな
国立十文字学園高等部“神戸校”祓い科の三年生。

道を歩けば、こうして殿方たちにジロジロと見られるのは、もはや日常茶飯事。
そう──



──ああ、なんてつまらない、退屈な日々なのでしょう。
わたくしに刺激と、ときめきと……
なにより“初めての体験”をくれる殿方はいらっしゃらないのかしら……

「もし、お嬢さんや?」
「はい?」

突然、通学路で声をかけられ振り向くと、杖をついた年配の殿方が立っていた。

「この近くに神戸駅があったと思うんじゃが……知らんかの?」
「えっ!?そ、それなら……目の前にございますわ!
 ほら、あちらに!」

わたくしは、すぐ目の前にある神戸駅を指差した。

……えっ。ちょ、ちょっと待って。

この殿方、目的地が目の前にあるのに……
それなのにわたくしに道を尋ねてきたってこと!?

な、なにそれ……
──こんな体験初めて♡好き♡

わたくしはこの年配の殿方に“初めて”を奪われ、そして──
恋に落ちた。

「本当じゃ……気づかんかった
 迷惑かけたのう、お嬢さん」

目の前に目的地があったのに気づかないなんて!?
そんなこと……あるんですの!?
もう、だめ……ますます好きになってしまいますわ♡

「い、いえ、お気になさらず♡」

頬を染めながらそう答えると、殿方はそのまま駅へと歩きはじめた。

あっ……待って、ダーリン!
このあと、わたくしと一緒にお茶でも──

そう、デートにお誘いしようと思った瞬間。

「あああの、すすすみません!」

別の若い殿方に、突然呼び止められる。

「はい、なんでしょうか?
 すみません、わたくし少々急いでおりまして」

そう、わたくしは今からあの年配の殿方をデートにお誘いしに行くのに忙しい。

「す、すみません
 よ、よくここを通るのをお見かけしまして…… ふぅぅ……」

なにやら、ものすごく緊張している様子。
これはもしや──

「は、はじめてあなたを見たときから好きになりました!
 ぼぼぼ、ぼくと、つつ付き合ってください!」

──またですわ。

殿方からこうして告白されることは、初めてではない。
今までもこうやって道を歩いている時に、殿方から突然告白されることなんて、これまでに何度もあった。
そう、これも──

すでに体験済みの出来事。

ですがこの方、よく見てみると……
えっ!?な、なんなのその頭!? フケだらけ!
しかも鼻から数本、堂々と飛び出る鼻毛!
爪は伸びっぱなし、服もシワシワでボロボロ!!

告白って……普通、もっと清潔感整えてからするものじゃなくて!?
こ、こんな状態で想いを伝えてくるなんて──

な、なにそれ……
──こんな体験初めて♡好き♡

わたくしはこの不潔な殿方に“初めて”を奪われ、そして──
恋に落ちた。

「あっ……わ、わたくしでよければ、お願い──」

そう承諾しかけた瞬間──

「♪~~」

右ポケットに入れていた、わたくしのスマートフォンの着信音が鳴り出した。

まったく、誰ですの!?
わたくしの恋路を邪魔する、不貞な輩は!!

「はい、田中です」
「桜井だ
 悪霊が出た、すぐに来てくれ
 場所は──」

電話の相手は、桜井さくらい助助じょすけさん。
わたくしと同じ神戸校の三年生。精霊科所属の殿方。

──あれ?……ちょっと待って……えっ!?
告白って、する側からしてみればすごく大事な瞬間よね!
さっきの不潔な殿方は、きっと……告白の言葉やタイミングを何日も、何週間も、あるいは何ヶ月も考えて……
ついに今、この“瞬間”に想いをぶつけてきたはず。
それなのに、そんな大事な瞬間をぶち壊すなんて──

な、なにそれ……
──こんな体験初めて♡好き♡

わたくしは助助さんに“初めて”を奪われ、そして──
恋に落ちた。

「刹那?」
「あっ、はい、“ダーリン”! ごめんなさい!
 悪霊が出たのですよね? 場所はどこですの?」
「……ダーリン!? ……ゴホン……!
 場所は神戸市立動物園だ
 至急来てくれ」
「了解しましたわ!」

電話を切ると、わたくしは全速力で動物園へ向かった。

そう──
愛しのダーリンに、一秒でも早く会うために♡

─────────────────────────────────────

【神戸市立動物園 入口】

神戸市立動物園は、JR灘駅から北へ徒歩五分程度にある動物園。

広大な敷地のこの動物園には、100種類以上の動物が飼育されており、園内は動物園だけではなく、遊園地や動物科学博物館が併設されている。
春には桜の名所としても有名だ。

「刹那!こっちだ!」

動物園の入口には、愛しのマイダーリン助助さん。今日も黒縁メガネがとても似合っている。
その背後には、三人の精霊科の学生たちの姿があった。

「お、お待たせしましたわ……」

息を整えながら、わたくしは到着を告げた。

「着いてばかりで申し訳ないが、早速現状報告を行うぞ。
 悪霊がでたのは、動物園エリア。上級が一体。
 鳩型の悪霊で、色は緑色だったからいつき属性。
 今のところ人的被害は確認されていない。」
「了解ですわ!
 それでは、行ってまいります!」
「ああ、気をつけろ。
 絶対に死ぬなよ!」
「もちろんです!
 だって……だって……」

わたくしはダーリンの目をまっすぐに見つめ──

「だってわたくし、この戦いが終わったら結婚するんですもの♡」

そう強く宣言した。

わたくしは早くこの戦いを終えて、助助さんと役所へ向かわないといけない。
もちろん、婚姻届を提出しに♡

「なにぃ!?」

目を見開く助助さんを背に、わたくしは園内へと駆けだした。

「助助さん、刹那さんとご結婚されるんですか?」
「いや、そんな事実はないが……」
「ほんとですか?
 助助さんを見るときだけ目が♡になっていたので、てっきりお相手は助助さんだとばっかし……」
「そうか?全然気付かなかったが……」
「でも刹那さん、大丈夫なんですかね?
 “死亡フラグ” バリバリ立てて行きましたけど……」
「その“脂肪ふらぐ“とはいうのは一体なんなのだ?」
「……ダメだこの人、恋愛偏差値ゼロだわ。」

わたくしの耳に、そんな精霊科の人たちのやりとりが微かに届いた。

─────────────────────────────────────

【神戸市立動物園 動物園エリア】

「まあ、あんなところに」
「クルッ……クルッ……」

一匹の巨大な鳩型の悪霊が、今では空所となっているパンダ舎の上空を旋回していた。

「クルッポー!!」

──来たわね。

『上級悪霊
 俗名:水野みずの百恵ももえ
 種別:鳩型
 属性:樹』

いきなり、悪霊の尻に展開されたのは──

“樹の円形型霊法陣”

「クルッポー!!」

次の瞬間——
“樹の円形型霊法陣” が緑色に輝くと、そこから丸太を雨のように投下してきた。

「……まるで、鳩の糞爆弾ですわね
 女性に糞をぶつけようなどと…… 糞を……えっ!?
 こんなに必死に、自分の糞を女性にぶつけようとするなんて──
 こんな体験初めて♡好き♡」
 
わたくしは悪霊さんに“初めて”を奪われ、そして──
恋に落ちた。

「待って待って!落ち着くのです、刹那!
 相手は悪霊……
 人間・好き=結婚♡
 悪霊・好き=……祓う♡」

わたくしはダーリンの目をまっすぐに見つめ──

「俗名のわからない悪霊様
 わたくしは、あなたのことが大好きです……だから──
 祓わせていただきます♡」

愛の告白を終えたわたくしは、背中に携行していた刀の鞘から、つかを引き抜く。

そして、柄を強く握りしめ、大声で叫んだ。

「おいで!!白氷狼はくひょうろう!!」

その名を叫んだ瞬間——
わたくしの体内から、吹雪が舞い上がる。

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

辺り一面が、白い闇に包まれる──ホワイトアウト。
視界を奪われ、音も消えたその世界に、ただひとつ響き渡るのは、けたたましい咆哮。
その声とともに、白銀の霧を裂いて現れたのは、氷で形作られた巨大な獣──狼だった。
これぞ──

“氷の大精霊・白氷狼はくひょうろう

全身が純然たる氷で構成され、その輝きは青白く凍てついている。
巨体が一歩踏み出すたびに、大地は音を立てて凍りつき、空気すらも冷気に支配されてゆく。

わたくしが今、手に持っているのは──

“氷の精霊両刀りょうとう

柄は、握りの役割を果たすIアイ字型の精霊玉と、その両端にある鍔で構成されている。

白氷狼は、目にも止まらぬ速度で一直線に駆け出す。
その巨体が大地を蹴り、雪煙を巻き上げながら、まるで飛翔するように──
わたくしの持つ柄めがけて舞い降りてきた。

そして次の瞬間──

“精霊玉”へと、その巨体が吸い込まれる。

氷の牙を煌めかせたまま、白氷狼の姿は霧のように融け、静かに、しかし確かに、精霊玉の中へと収束していった。

次の瞬間──
透明色だった精霊玉が、薄水色に染まる。

すると、つかの両端から突如として、大雪が吹き荒れ始めた。
空気を切り裂くように渦巻く雪嵐は、やがてその勢いを内側へと収束させていき──
凝縮された雪は、冷気と共に結晶化し、まるで彫刻のように美しく、そして鋭利に──“氷の刀身”を形作った。

今──
この刀は“真なる形”を顕現した。

“柄”だけだった未完成の刀に、大精霊の力が宿り、“氷の刀身”がここに生まれ、“氷の精霊両刀”は真価の姿を現した。

これこそが──
大精霊に選ばし者のみが扱うことを許された伝説級の武器。その名も──

“精霊刀剣”。

わたくしは、上空から落ちてくる丸太を次々と斬り払った。

「そっちがその気なら!」

わたくしは氷の精霊両刀を構え、

「氷の叫び THE FOURTHフォース!!」

氷の精霊両刀を振り抜いた瞬間──
氷の両刀身が柄から分離し、鋭く空へと舞い上がる。

悪霊よりもさらに高く、天を貫く勢いで飛翔すると、その軌跡は空を十字に切り裂き──
やがて鋭角を描きながら、氷の線は形を成していく。
形成されるのは巨大な──

”氷の菱形型霊法陣“

香蓮氷塊陣かれんひょうかいじん!!!!」

霊法発動の刹那。
氷の菱形型霊法陣が薄水色に輝くと、そこから降り注がれるのは無数の氷塊。

「クルッポー!!」

氷塊の直撃を受け、悪霊は悲鳴をあげて地に墜ちた。

「あなたのこと、大好きでした……
 さようなら!」

氷の精霊両刀を再び構え──

ズバンッ!

一閃で、悪霊を悪霊玉ごと真っ二つに。

「パキィンッ」

響くような、静かな音。

そして——

砕けた悪霊玉から、微かに光がこぼれる。
その光の中から、透き通るような人影が現れた。
20代ほどの透き通った女性。
わたくしを一瞥して微笑み、そのまま空へと昇っていった。

——祓い、完了。

「良き、来世を」

キンッ!

わたくしは、氷の精霊両刀を静かに鞘に収めた。

─────────────────────────────────────

※用語解説
・“祓う”とは:(良き)精霊の力で、悪霊玉を破壊すること。悪霊玉が精霊の力によって破壊された場合、その欠片は浄化され、やがて精霊玉として再生し、精霊へと戻る。これにより、歪んだ魂は正しき輪廻へと還ることができる。
 但し、以下のような場合は例外である。
 悪霊自身の自爆による破壊。
 悪霊同士の争いによる破壊。
この場合、悪霊は輪廻転生の輪から外れているため、魂は“無”へと還り、二度と転生することはない。
 すなわち、精霊の力による浄化でなければ、破壊された悪霊玉は精霊玉へと再生されない。
・大精霊:通常の精霊を遥かに超える霊力を持った、精霊の上位存在。
 その存在は未だ謎に包まれている。
・精霊省:日本国内における霊災から国民を守ることを目的として設置された、内閣直轄の特別機関。
・霊災:悪霊が引き起こす災害のこと。
 火事や地震のように、人の命を奪い、街を壊し、心を蝕む。
 一般の災害と違うのはその原因が、霊力を持たない人からは見えないということ。
・国立十文字学園:精霊省直轄の、悪霊祓いを専門とした特別教育機関
・祓い士:悪霊を祓う者。精霊刀剣の使い手に限らないが、一般的には精霊刀剣の使い手と同義に扱われることが多い。
・術士:祓い士の支援を行う者。主に精霊科の生徒を指す場合が多い。

※キャラクター紹介
プロフィール
名前:田中 刹那
年齢:17歳
身長:164cm
体重:秘密
職業:国立十文字学園高等部神戸校祓い科三年
武器:氷の精霊両刀
召喚精霊:氷の大精霊 白氷狼
性格:惚れやすい
一人称:「わたくし」
好きな食べ物:アイスクリーム
最近気になっていること:マイダーリンのこと(悪霊祓い後、改めて助助にプロポーズしたが断られてしまう。
意気消沈しながらの帰宅途中に、何もないところで転んでいる小学生くらいの殿方を見かけ、そんな人を見るのは初めての体験だったため、恋に落ちてしまった。)
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