1 / 5
1.震撼
しおりを挟む
『ズム・ヘルート要塞失陥セリ0715』
突如発せられたその通信文は、わが全軍を震撼せしめた。
・・・・・・
ズム・ヘルート要塞――それは同名の星系を丸ごと改造して築城された宇宙要塞である。
同星系はいくつかある宇宙交通の要所のひとつであり、敵軍の想定進撃経路のひとつでもあった。そこにわが軍が築いた要塞はこの方面からの敵の進撃を防ぐ大要塞であり、その戦闘能力は他に追随するものなくして、まさに世界最大・最強の要塞である。
……厳密にいえば、世界最大・最強となるまであと一歩、というところであった。
わが軍が心血を注ぎ築城中であったズム・ヘルート要塞は、つい先日、作業進捗率が90%に達したとの報せを高らかに発し全軍の士気をとみに上昇せしめた。
それから9日後、ほんの9日後の今日、午前7時15分の急報に我々は衝撃に打たれ動揺することとなった。
・・・・・・
「入港用意」
『入港ヨーイ!』
艦内に号令が響き渡る。信号員として艦橋の操作盤についた私は、在泊中の他艦からのレーザー通信・発光信号を一切の漏れなく受信すべく画面に目を凝らした。
わが第21駆逐隊は輸送船団を護衛して戦地に赴き、カラになった輸送船を連れて帰途についていたところを司令部に呼び出され、パルー泊地へ向かえとの命令に従い船団を離れ反転した。
本艦は途中で主機関に不具合を生じたため、同部隊の3隻の駆逐艦を先行させ再反転、最寄りの泊地へ向かい、ちょうど入港していた工作艦の助力を得て機関を整備、その後ただちに出港し単艦にて航行の末、4日遅れていまパルー泊地に入港するところである。
「38号浮標に係留する、錨鎖用意せよ」
時刻は1825。途中航海に遅れを生じたため入港予定時刻を過ぎている。しかしあと少し、もう間もなく緊張の連続であった単艦での航海が終わる。事故に警戒せねばならない入港の途中であるが、もう、やや気が緩んだ空気が艦内に漂っている。
「350度の方向に『ヘリオドール』、反航中」
左斜め前方からやって来た重巡洋艦「ヘリオドール」を見て、緩んだ空気が張りつめた。
いい張りつめかたではない。空気が凍った、と言い換えるべきか。
このパルー泊地への航海中、本艦にも通信は入り続けていた。それによれば「ヘリオドール」は、今朝失陥の連絡があったズム・ヘルート要塞の奪還部隊の旗艦に指定され、用意でき次第すぐの出動を命じられていた艦である。
要塞失陥の連絡が今朝0715にあり、いま1825。およそ11時間であるが、奪還部隊はもう出動するのだ。「電撃奪還隊」と名付けられたその艦隊は、文字通り電撃的に、なるべく速やかに、要塞を取り戻す使命を帯びている。
もし奪還作戦が失敗したら、あの世界最大・最強の要塞が敵に回ることになる。それだけは決して許してはならない。いま本艦の左正横を反航していく「ヘリオドール」とその麾下の電撃奪還隊に、全てが委ねられている。
重責を負い出動していく「ヘリオドール」の大きな艦体を、みな粛然と見送った。
・・・・・・
艦は38号係船浮標に係留され、入港配置は解除となった。
時間的にはもう間もなく夜である。艦の位置・姿勢の保持を係船浮標に委ねた本艦は操舵の必要もなくなり、最低限の当直員のみ残してあとはみな自由時間となった。
私は艦橋を離れ、第1兵員室へ入った。3段寝台がずらりと並ぶ、乗員にとって艦内でここしかない憩いの場だ。
室内ではみなが寝台に腰掛け、あるいは壁に寄りかかって盛んに話をしている。いつもこの時間は静かなものだが、今日は誰も静かにする気分にはならなかった。
話している内容はみな同じ――失陥したという要塞の現状と、先ほど出て行った電撃奪還隊についてである。
「要塞は落ちたんだろう? あれっぽっちの艦隊で奪い返せるのかよ」
甲板員の一人がそう言った。
「できると踏んだから、司令官はあの戦力で出撃したんだろう」
操舵員が応じる。
「いや、要塞砲に対抗するには戦艦がいなければ駄目だ。重巡の主砲じゃあ歯が立たないぜ」
「戦艦はいないのか?」
「いなかったろう、おい――」
顎でしゃくられた見張員のひとりが答えた。
「戦艦はいませんでした。重巡『ヘリオドール』がいちばん大きい艦です」
通常、要塞攻略戦には戦艦を伴って行く。大口径の要塞砲に対するのに、まさか砲台を引っ張って持って行くわけにもいくまい。大口径砲を機動的に戦場に投入するには、戦艦を使う以外にないのだ。
しかしわが奪還部隊に戦艦はいなかった。重巡「ヘリオドール」が最大の艦であり、旗艦を務めていた。
甲板員が腕を組んで言う。
「ほんの11時間で用意した艦隊だぜ。そんなもので出て行っても返り討ちに遭うだけだ」
もっと時間をかけて準備すれば戦艦の1隻か2隻は用意できたかもしれない。ついさっき入港したばかりの本艦も、ささやかながら戦力としてついていくことができたはずだ。
わが第21駆逐隊は「カラー」級4隻。先に泊地に着いていた「インディゴ」「アイボリー」「マルーン」は電撃奪還隊について行った。入れ違いに入港した本艦「ターコイズ」だけが、泊地に置いて行かれてしまっていた。
「だが『電撃奪還隊』なんだろう? 今はまだ敵の戦力配置が不十分で、だからそこを突いて一挙に制圧するつもりじゃあないのか」
操舵員は言った。
「敵は今朝要塞を奪ったばかりだ。星系内のあちこちにある陣地全てに、艦を配置できるわけがないのだから」
要塞というのは大抵、ひとつの星系を丸ごと要塞化する。人工惑星として「堡塁」をいくつか、そして小惑星帯や惑星の輪の中に「陣地」を形成する。
堡塁には要塞砲ができうる限り多く配備され、また艦船への補給能力を持つ。陣地には要塞砲の死角またはその数を補うべく、砲艦が配置される。
砲艦というのは戦艦並みの大口径砲を1門か2門装備した小型艦で、機動力と防御力は皆無だが攻撃力だけは突出して高い。移動可能な要塞砲、と考えていいものだ。
そんな砲艦を運用するには、なにか障害物の中に紛れ込ませる必要がある。小惑星帯や惑星の輪の中、そしてわざと流した漂流物。そういった場所が「砲艦陣地」となる。
操舵員が言うのは、そういう陣地の全てに砲艦と、それから護衛の駆逐艦を配置するには時間が必要で、敵はまだそれができていないのではないか、ということだ。
そしてわが電撃奪還隊はその隙を突くべく急速編成され、要塞へ向かったのだろう、と。
「時間の余裕を与えず一挙に突撃して奪い返す。それで万事おさまる」
「そうか? ……おい敵情は分かっているのか」
甲板員は私に聞いてきた。
「詳しい事は分からないが、味方はまだ陣地の一部を保持していて抗戦しているらしい」
私はそう答えた。
今朝の第一報からこれまでに、幾度か通信が入っている。それらを総合すると、いま言った内容になる。
「ほら信号員は『分からない』と言ってる」
「陣地の一部を保持して抗戦、と言っただろうが」
「『一部』ってのはどのくらいだ」
「それが知れるんなら苦労なんかしない」
段々声が大きくなってきた。
誰か止めに入れ――と、みなきょろきょろ周りを見る。
「オイ静かにせんか!」
急に一喝されて、兵員室は水を打ったように静まった。
見れば入口の扉のところに、甲板士官の少尉が立っている。
「つまらん事で騒がんでいい、どうせお前らに出来ることはないんだ」
その言葉を聞きみな静かにしていたが、やがて甲板員が顔を上げ言った。
「少尉は、どう思われるのですか。今度のこと」
少尉はひとつ息を吐いて、扉の枠に寄りかかった。
「作戦は必ず成功する。必ずだ。難しい事はみな奪還隊の者たちが考えて、解決してくれる」
それから少尉は一度室内を見渡した。
「だが、万に一つも失敗したなら――」
もう一度、ぎろりとみなを見渡す。
「本艦にも出動命令が下るかもしれん。第二次隊として」
第二次隊――そんなものが出動する頃には、要塞はもう完全に敵の手中に落ちているのではないか。
「くだらん話をしてないで、休め。作戦が成功ならそれで結構。しかし、もし何か不都合があったら――今夜中に、何らかの報せが入るかもしれん。その時は放送で叩き起こす。それまでに寝れるだけ寝ておけ」
少尉はそう言って、バタンと扉を閉めて行った。
・・・・・・
静かになった兵員室で、私は最下段の自らの寝台にもぐり込んだ。
寝れるだけ寝ておけ――か。もしかしたらこの先、おちおち寝てもいられない前線への航海となるかもしれない。
あるいはこれが人生最後の、ゆったりした眠りになるのかもしれない。
突如発せられたその通信文は、わが全軍を震撼せしめた。
・・・・・・
ズム・ヘルート要塞――それは同名の星系を丸ごと改造して築城された宇宙要塞である。
同星系はいくつかある宇宙交通の要所のひとつであり、敵軍の想定進撃経路のひとつでもあった。そこにわが軍が築いた要塞はこの方面からの敵の進撃を防ぐ大要塞であり、その戦闘能力は他に追随するものなくして、まさに世界最大・最強の要塞である。
……厳密にいえば、世界最大・最強となるまであと一歩、というところであった。
わが軍が心血を注ぎ築城中であったズム・ヘルート要塞は、つい先日、作業進捗率が90%に達したとの報せを高らかに発し全軍の士気をとみに上昇せしめた。
それから9日後、ほんの9日後の今日、午前7時15分の急報に我々は衝撃に打たれ動揺することとなった。
・・・・・・
「入港用意」
『入港ヨーイ!』
艦内に号令が響き渡る。信号員として艦橋の操作盤についた私は、在泊中の他艦からのレーザー通信・発光信号を一切の漏れなく受信すべく画面に目を凝らした。
わが第21駆逐隊は輸送船団を護衛して戦地に赴き、カラになった輸送船を連れて帰途についていたところを司令部に呼び出され、パルー泊地へ向かえとの命令に従い船団を離れ反転した。
本艦は途中で主機関に不具合を生じたため、同部隊の3隻の駆逐艦を先行させ再反転、最寄りの泊地へ向かい、ちょうど入港していた工作艦の助力を得て機関を整備、その後ただちに出港し単艦にて航行の末、4日遅れていまパルー泊地に入港するところである。
「38号浮標に係留する、錨鎖用意せよ」
時刻は1825。途中航海に遅れを生じたため入港予定時刻を過ぎている。しかしあと少し、もう間もなく緊張の連続であった単艦での航海が終わる。事故に警戒せねばならない入港の途中であるが、もう、やや気が緩んだ空気が艦内に漂っている。
「350度の方向に『ヘリオドール』、反航中」
左斜め前方からやって来た重巡洋艦「ヘリオドール」を見て、緩んだ空気が張りつめた。
いい張りつめかたではない。空気が凍った、と言い換えるべきか。
このパルー泊地への航海中、本艦にも通信は入り続けていた。それによれば「ヘリオドール」は、今朝失陥の連絡があったズム・ヘルート要塞の奪還部隊の旗艦に指定され、用意でき次第すぐの出動を命じられていた艦である。
要塞失陥の連絡が今朝0715にあり、いま1825。およそ11時間であるが、奪還部隊はもう出動するのだ。「電撃奪還隊」と名付けられたその艦隊は、文字通り電撃的に、なるべく速やかに、要塞を取り戻す使命を帯びている。
もし奪還作戦が失敗したら、あの世界最大・最強の要塞が敵に回ることになる。それだけは決して許してはならない。いま本艦の左正横を反航していく「ヘリオドール」とその麾下の電撃奪還隊に、全てが委ねられている。
重責を負い出動していく「ヘリオドール」の大きな艦体を、みな粛然と見送った。
・・・・・・
艦は38号係船浮標に係留され、入港配置は解除となった。
時間的にはもう間もなく夜である。艦の位置・姿勢の保持を係船浮標に委ねた本艦は操舵の必要もなくなり、最低限の当直員のみ残してあとはみな自由時間となった。
私は艦橋を離れ、第1兵員室へ入った。3段寝台がずらりと並ぶ、乗員にとって艦内でここしかない憩いの場だ。
室内ではみなが寝台に腰掛け、あるいは壁に寄りかかって盛んに話をしている。いつもこの時間は静かなものだが、今日は誰も静かにする気分にはならなかった。
話している内容はみな同じ――失陥したという要塞の現状と、先ほど出て行った電撃奪還隊についてである。
「要塞は落ちたんだろう? あれっぽっちの艦隊で奪い返せるのかよ」
甲板員の一人がそう言った。
「できると踏んだから、司令官はあの戦力で出撃したんだろう」
操舵員が応じる。
「いや、要塞砲に対抗するには戦艦がいなければ駄目だ。重巡の主砲じゃあ歯が立たないぜ」
「戦艦はいないのか?」
「いなかったろう、おい――」
顎でしゃくられた見張員のひとりが答えた。
「戦艦はいませんでした。重巡『ヘリオドール』がいちばん大きい艦です」
通常、要塞攻略戦には戦艦を伴って行く。大口径の要塞砲に対するのに、まさか砲台を引っ張って持って行くわけにもいくまい。大口径砲を機動的に戦場に投入するには、戦艦を使う以外にないのだ。
しかしわが奪還部隊に戦艦はいなかった。重巡「ヘリオドール」が最大の艦であり、旗艦を務めていた。
甲板員が腕を組んで言う。
「ほんの11時間で用意した艦隊だぜ。そんなもので出て行っても返り討ちに遭うだけだ」
もっと時間をかけて準備すれば戦艦の1隻か2隻は用意できたかもしれない。ついさっき入港したばかりの本艦も、ささやかながら戦力としてついていくことができたはずだ。
わが第21駆逐隊は「カラー」級4隻。先に泊地に着いていた「インディゴ」「アイボリー」「マルーン」は電撃奪還隊について行った。入れ違いに入港した本艦「ターコイズ」だけが、泊地に置いて行かれてしまっていた。
「だが『電撃奪還隊』なんだろう? 今はまだ敵の戦力配置が不十分で、だからそこを突いて一挙に制圧するつもりじゃあないのか」
操舵員は言った。
「敵は今朝要塞を奪ったばかりだ。星系内のあちこちにある陣地全てに、艦を配置できるわけがないのだから」
要塞というのは大抵、ひとつの星系を丸ごと要塞化する。人工惑星として「堡塁」をいくつか、そして小惑星帯や惑星の輪の中に「陣地」を形成する。
堡塁には要塞砲ができうる限り多く配備され、また艦船への補給能力を持つ。陣地には要塞砲の死角またはその数を補うべく、砲艦が配置される。
砲艦というのは戦艦並みの大口径砲を1門か2門装備した小型艦で、機動力と防御力は皆無だが攻撃力だけは突出して高い。移動可能な要塞砲、と考えていいものだ。
そんな砲艦を運用するには、なにか障害物の中に紛れ込ませる必要がある。小惑星帯や惑星の輪の中、そしてわざと流した漂流物。そういった場所が「砲艦陣地」となる。
操舵員が言うのは、そういう陣地の全てに砲艦と、それから護衛の駆逐艦を配置するには時間が必要で、敵はまだそれができていないのではないか、ということだ。
そしてわが電撃奪還隊はその隙を突くべく急速編成され、要塞へ向かったのだろう、と。
「時間の余裕を与えず一挙に突撃して奪い返す。それで万事おさまる」
「そうか? ……おい敵情は分かっているのか」
甲板員は私に聞いてきた。
「詳しい事は分からないが、味方はまだ陣地の一部を保持していて抗戦しているらしい」
私はそう答えた。
今朝の第一報からこれまでに、幾度か通信が入っている。それらを総合すると、いま言った内容になる。
「ほら信号員は『分からない』と言ってる」
「陣地の一部を保持して抗戦、と言っただろうが」
「『一部』ってのはどのくらいだ」
「それが知れるんなら苦労なんかしない」
段々声が大きくなってきた。
誰か止めに入れ――と、みなきょろきょろ周りを見る。
「オイ静かにせんか!」
急に一喝されて、兵員室は水を打ったように静まった。
見れば入口の扉のところに、甲板士官の少尉が立っている。
「つまらん事で騒がんでいい、どうせお前らに出来ることはないんだ」
その言葉を聞きみな静かにしていたが、やがて甲板員が顔を上げ言った。
「少尉は、どう思われるのですか。今度のこと」
少尉はひとつ息を吐いて、扉の枠に寄りかかった。
「作戦は必ず成功する。必ずだ。難しい事はみな奪還隊の者たちが考えて、解決してくれる」
それから少尉は一度室内を見渡した。
「だが、万に一つも失敗したなら――」
もう一度、ぎろりとみなを見渡す。
「本艦にも出動命令が下るかもしれん。第二次隊として」
第二次隊――そんなものが出動する頃には、要塞はもう完全に敵の手中に落ちているのではないか。
「くだらん話をしてないで、休め。作戦が成功ならそれで結構。しかし、もし何か不都合があったら――今夜中に、何らかの報せが入るかもしれん。その時は放送で叩き起こす。それまでに寝れるだけ寝ておけ」
少尉はそう言って、バタンと扉を閉めて行った。
・・・・・・
静かになった兵員室で、私は最下段の自らの寝台にもぐり込んだ。
寝れるだけ寝ておけ――か。もしかしたらこの先、おちおち寝てもいられない前線への航海となるかもしれない。
あるいはこれが人生最後の、ゆったりした眠りになるのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
おめでとう。社会貢献指数が上がりました。
水井伸輔(Mizui Shinsuke)
SF
「正しく」生きれば、どこまでも優しいこの国。
17歳のシュウは、社会貢献指数を高め、平穏な未来を手に入れようとしていた。しかし、システムに疑問を抱く父のランクは最低の「D」。
国家機能維持条項が発令された夜、シュウの端末に現れたのは、父の全権利を支配するための「同意」ボタンだった。
支配か、追放か。指先ひとつで決まる、親子の、そして人間の尊厳の行方。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【拡散希望】これが息子の命を奪った悪魔たちです。
水井伸輔(Mizui Shinsuke)
SF
息子の死の真相は、AIだけが知っていた――。
16歳で急死した最愛の一人息子。仕事にかまけて彼を孤独にさせていた父親は、深い後悔から息子のスマホデータを元に「故人AIアバター」を制作する。
毎晩モニター越しの息子と語り合い、罪悪感を埋め合わせる日々。しかしある夜、AIの息子が信じられない言葉を口にする……。
狂気に満ちた暴走を始める父親。
現代社会の闇と、人間の心の歪みを抉る衝撃のショートショート。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる