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133話「調子に乗るといいことない⑤」
しおりを挟むなんでも探偵部の部室。関と張間が十字架に磔にされており、呆然と目の前を見つめている。
関「張間くん。」
張間「なんですか?」
関「君は一体なにをしたんだい?」
張間「調子乗りました。」
関「十字架に磔られるほど、調子乗ったのね?」
張間「はい。」
関「張間くん。」
張間「なんですか?」
関「ふと思ったんだが...私、なにもしてなくない? なんで私まで磔られてるの?」
張間「いつも私と一緒にバカなことしてるから、何かしらしてると思われたんじゃないですか?」
関「なるほど。今後、君と関わるのは控えようかな?」
張間「バァァァカ!! 一緒の部活にいるんだから、そんなの無理に決まってるでしょうがぁぁぁ!! 地獄に行くときは一緒ですよ、ぶちょぉぉぉぉぉ!!」
関「てめぇ、このクソ生意気な後輩め!! この十字架から解き放たれた時が、貴様の最後だ!!」
張間「はっはっはっ! やれるもんならやってみなさいよ、バァァァカ!!」
関「部長、怒りましたよ! 口悪い子には、お仕置きよ!! 必殺、唾の雨!! ぺっ!ぺっ!!ぺっ!!!」
張間「あぁぁぁぁぁ!?!? 汚い汚い!! やめてくださいぃぃぃぃぃ!!」
間宮「先輩、話終わったんなら、屋上に......え?」
関「ん? やぁ、傑くん。」
張間「あ、間宮先輩! おかえりなさい!」
間宮「......え? な、なに、これ...? なんで十字架が...? なんで磔に...?」
関「おぉ...見たまえ、張間くん。あの傑くんも、流石にこの状況を飲み込むのには時間がかかるみたいだぞ。」
張間「いつもなら、すぐにキレキレのツッコミいれるのに。」
間宮「なぜお前らは、磔られてるのに冷静なんだよ!?」
関「ふっ...なぜ冷静かって?」
張間「必ず助けがくるってわかってたからですよ...!」
関「さぁ、傑くん。」
張間「私たちを解放しなさい。」
間宮「それが人にモノ頼む態度か?」
関「解放してくれんろ。」
張間「お願いケロ。」
間宮「おい、さっきよりも酷くなってんぞ。永遠にそのままでいいのか?」
関「早く解放してぇぇぇぇぇ!!」
張間「早く自由になりたいぃぃぃぃぃ!!」
間宮「はいはい、わかりましたよ...。」
間宮「......。」
関「ん? 傑くん、どうしたんだい?」
張間「ジッと見つめて、どうしたんですか?」
間宮「あ、いや...素敵な景色だなぁと思って。」
張間「おいゴラ、間宮ぁぁぁぁぁ!!」
関「てめぇ、そんなこと言うキャラじゃねぇだろうがぁぁぁぁ!!」
張間「新しい属性つけようとしてんちゃうぞ、ゴラァァァァァ!!」
関「今更キャラ変したって、人気出るわけねぇだろうがぁぁぁぁ!!」
張間「てめぇは永遠にツッコミだけしとけや、ボケゴラァァァァァ!!」
間宮「んじゃ、お疲れ様でした~。」
関「あぁぁぁぁぁ!? すいません、調子乗りましたぁぁぁぁぁ!!」
張間「助けてください、間宮先輩ぃぃぃぃ!!」
間宮「はぁ...うるさいやつらだ...。」
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