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11.魔法の国アルカディアでは
アルカディアの王宮で、皇帝と重臣たちは会議を開いていた。突然、アグリシアからの救援要請が届けられる。アルカディアとアグリシアは友好国や同盟国でもないため、この突然の要請に対し、ほとんどの重臣たちは反対の意を示し、皇帝も何の利益もないこの要請には難色を示していた。その中で、救援要請を受け入れるべきだと主張する重臣、セリオス公爵家の当主アドリアン・セリオスが口を開いた。「我が家の特異性をご存じでしょう。これは我が一族の総意なのです」
これに対し、別の公爵が声を上げる。「そんな、こちらに何の得もない話に意味があると言うのか?」
「そうです。何度も申し上げております。我が一族は秘匿の一族です。攻撃と守りの両方を考慮する必要があります。漏れた情報では、攻撃も守りも無意味です」
皇帝が静かに問いかけた。「報告がないが?」
アドリアンは一瞬戸惑ったが、すぐに意を決して応える。「報告できなかったのは、私が今回の件の重大さを今日、初めて知ったからです。弟のローデンが動いていたのですが、それが徒労に終わったとの報告を受けていました」
「このアグリシアの件に関係があるのか?」皇帝がさらに尋ねる。
「それについては、後ほど詳しく報告いたします」アドリアンは冷静に言った。
反対派の公爵が再び声を上げる。「だが、我々にはその理由が理解できない。アグリシアの問題は我々には直接関係ないはずだ」
「今、対処すべきです。」アドリアンは落ち着いた声で続けた。「アグリシアが抱える危機は、いずれ我らアルカディアにも影響を及ぼす可能性があります。防衛の観点からも、早急な行動が必要です」
その言葉に、困惑していた重臣たちも耳を傾け始め、皇帝も一抹の興味を覚えたが、依然として反対意見は根強い。皇帝は重臣たちを見回し、「今日はここまでとする。明日改めて議論を続ける」と言い、アドリアンを残して従者やメイドたちを下がらせた。
アドリアンは深く頭を下げ、「申し訳ありませんでした。突然のことで、急を要したため、皇帝陛下に前もってご説明できませんでした」と謝罪した。
「それはもう良い。それで、何が起こっているのだ?」と皇帝が尋ねる。
アドリアンは話し始めた。事の始まりは妹のリゼルの“夢見”からだった。弟ローデンがアグリシアのある貴族家の執事となって働いている夢を見たのである。詳細は不明だったが、リゼルはその内容をローデンに報告した。ローデンは“スキル直感力”を使い、その夢の内容を考察し、実行すべきだと感じた。そしてすぐに準備を整えてアグリシアに向かい、その貴族の執事となった。
数年後、リゼルは夢見の能力でその家の長女の誕生を知った。彼女にはとてつもない力があり、我が一族にとって脅威となる可能性があった。ローデンはその長女を保護し、その力を確認するように頼まれたが、生まれてすぐに育児放棄され、死亡する危険があったために、ローデンは急遽、身内を呼び寄せ乳母とメイドとして長女の側に置いた。しかしこの乳母とメイドが、いけなかった。まさかローデンを欺こうとは……。その失態も大きかった。その屋敷の状況と長女の出奔やさらに、死亡の決定までをアドリアンは説明した。
「植物の育成を早める魔法?」と皇帝は疑問を持って尋ねる。特別珍しい魔法ではなく、国を揺るがすほどのものとは言えなかった。
「はい、しかしローデンはそれだけではないと考えていたようです。」アドリアンは続ける。「彼の直感力が強く反応したのです。リゼルの夢見は絶対的なものですから、彼女が保護すべきだと訴えたのです」
アドリアンは、リゼルが彼女のスキルを夢見たとき、彼女が転生者であることを知ったと続けた。ギリギリでスキルが開花した彼女は、転生者の知識を持ち、現状を理解し復讐を果たすために出奔した。しかし、ローデンに不信感を抱き、信用することなく姿を消し、その逃亡の末に命を落としたのだ。
アドリアンはローデンがその長女を開花させる前にこちらで保護すればよかったのかと話していたが、ローデンの判断は間違っていないと、「それも仕方なかったことです。その長女が開花しなかったならそれはいらない物。使えるかそうでないか見極める必要があったのです。」と感情の無い声で言った。皇帝は内心(これがこの一族の力の弊害か……。力が強ければ強いほど感情が鈍くなるとは……。)けれども、おかげでこの国が安泰でいられるのもまた事実だ。はぁと皇帝はため息をつくと、「それで死んだ娘がなにかしたなどと言うわけではあるまい?」と問いかけた。
「もちろんです。本題はこれからです」とアドリアンは話を続けた。彼女が出奔するときに地滑りにより家屋敷が崩壊してその隙に出奔したとアグリシアでは報告されているが、事実はその娘が植物を成長させて崩壊させた事や、それをローデンやリゼルが追いかけたことだ。「その時彼女は植物を繭のように作り空を飛んだのです。」
「空を飛んだ!!そんなバカな」と皇帝は声をあげた。そうなのだ。普通、植物系魔法なら植物を育てて大きくするぐらいで、家屋敷を崩壊させるほど強く、強靭な植物を作り出すことはできないはずである。ましてや植物を思い通りに動かすことはありえない。もっとありえないのは、どんな形にしろ、植物が空を飛ぶということだ。これは本当に植物のスキルなのか?皇帝も疑念を持った。
なるほど、アドリアンの言わんとしていることが分かってきた。今回もその貴族の家で植物による崩壊がある。ましてや手紙によると、植物が家を抱えて森へ移動したらしい。確かになくなったとされる少女と力が似ている。まだはっきりしていない能力だが、これほど特殊な能力があちらこちらにポンポン出てくるのもおかしい。もしかしたらとローデンも考えたのだろう。
けれども、この国において、リゼルの夢見には絶対的な信頼を置いているし、暗部を率いるローデンの強い直感力も間違いはないと考えている。そしてセリオス公爵家一門には国を守っていると言う自信もある。その代表ともいえる2人がその娘は亡くなったと感じたのだ。間違いではあり得ない。
「うーん」と唸っている皇帝を見つめていたアドリアンは、「アグリシアにどうしても確認に行きたいと申しています」と静かに口を開いた。「うむ、言いたいことはわかった。私もそれには同意見だ。しかし確かローデンは貴族籍を抜いたのではないか?」と皇帝が尋ねる。
「いえ。それはあくまでも外交的な立場としてそのような処置をしただけです。
そこは……皇帝陛下もご存じかと思いますが、ローデンは貴族籍を抜けていないとだけ申し上げます」と答えた。
皇帝は(確かに。この一族には特別な許可や一定程度国法を動かせる権利を与えている。暗部を動かすのには必要な事だ)と考えた。皇帝は静かに側近を呼び寄せ、明日会議を開くことを伝えた。
ローデンは一人机に向かい、書類の整理をしながら、頭の中でアグリシアの事を考えていた。(あの時に消えた気配は間違いなくアリエル様の気配だった。亡くなった事は間違い無いはずだ。)
ならば、今回の事件は何なんだ?わからない事ばかりだ。やはりアグリシアに行って調べなければならない。
翌日、先日の重臣たちは再び会議の場に集まった。
集まった重臣たちを見回し、皇帝は宣言した。
「アグリシアに救援の使者を送る。詳細は全てアドリアンに一任する。これは決定だ」
重臣の一人である外交官が進み出て言う。
「しかし、救援を行うとなると、我々はアグリシアに恩を売ることになるのではないか?
何らかの形で彼らが依存してしまう恐れもある。それに、何か貰える見返りがあって然るべきだ。」
アドリアンは頷き、冷静に答えた。
「それは然るべきですな。アグリシアに特例を作ってしまえば、軍人国グラディウスが足元を見て、無理難題をごり押ししてくるかもしれません。
恩を売ったといえば、恩を売ったことになるでしょう。
そこで、アグリシアは穏やかな気候で実りも多い国です。我が国が輸入しているものも多い。
免税とまではいかなくとも、かなりの減額を要求しても良いかもしれません。
そこは外交官である貴殿にお任せしたい」
「わかった。私が責任を持って交渉に挑もう」
外交官は大きく頷き、答えた。
皇帝は重臣たちを見回しながら言った。
「皆に詳しく説明できぬのは済まないと思っている。だが、この国のために動いてもらいたい」
アドリアンが前に出て述べた。
「今回のアグリシアの事件は、我が家の秘密に、ひいては我が国の防衛に絡む事情を抱えているのではないかと思っています。
従って、救援を行うことには、我が国にとっても大きな意味があります。
この案件は、ハッキリ申し上げて、アグリシアの危機はどうでも良いのです。
我が国のためには、救う以上の価値があるのです」と言い放った。重臣たちは皇帝の決めた事でもありアドリアンにもかなりの決心が見られ、ここはとアグリシア救援に向けての話し合いに変わっていった。
これに対し、別の公爵が声を上げる。「そんな、こちらに何の得もない話に意味があると言うのか?」
「そうです。何度も申し上げております。我が一族は秘匿の一族です。攻撃と守りの両方を考慮する必要があります。漏れた情報では、攻撃も守りも無意味です」
皇帝が静かに問いかけた。「報告がないが?」
アドリアンは一瞬戸惑ったが、すぐに意を決して応える。「報告できなかったのは、私が今回の件の重大さを今日、初めて知ったからです。弟のローデンが動いていたのですが、それが徒労に終わったとの報告を受けていました」
「このアグリシアの件に関係があるのか?」皇帝がさらに尋ねる。
「それについては、後ほど詳しく報告いたします」アドリアンは冷静に言った。
反対派の公爵が再び声を上げる。「だが、我々にはその理由が理解できない。アグリシアの問題は我々には直接関係ないはずだ」
「今、対処すべきです。」アドリアンは落ち着いた声で続けた。「アグリシアが抱える危機は、いずれ我らアルカディアにも影響を及ぼす可能性があります。防衛の観点からも、早急な行動が必要です」
その言葉に、困惑していた重臣たちも耳を傾け始め、皇帝も一抹の興味を覚えたが、依然として反対意見は根強い。皇帝は重臣たちを見回し、「今日はここまでとする。明日改めて議論を続ける」と言い、アドリアンを残して従者やメイドたちを下がらせた。
アドリアンは深く頭を下げ、「申し訳ありませんでした。突然のことで、急を要したため、皇帝陛下に前もってご説明できませんでした」と謝罪した。
「それはもう良い。それで、何が起こっているのだ?」と皇帝が尋ねる。
アドリアンは話し始めた。事の始まりは妹のリゼルの“夢見”からだった。弟ローデンがアグリシアのある貴族家の執事となって働いている夢を見たのである。詳細は不明だったが、リゼルはその内容をローデンに報告した。ローデンは“スキル直感力”を使い、その夢の内容を考察し、実行すべきだと感じた。そしてすぐに準備を整えてアグリシアに向かい、その貴族の執事となった。
数年後、リゼルは夢見の能力でその家の長女の誕生を知った。彼女にはとてつもない力があり、我が一族にとって脅威となる可能性があった。ローデンはその長女を保護し、その力を確認するように頼まれたが、生まれてすぐに育児放棄され、死亡する危険があったために、ローデンは急遽、身内を呼び寄せ乳母とメイドとして長女の側に置いた。しかしこの乳母とメイドが、いけなかった。まさかローデンを欺こうとは……。その失態も大きかった。その屋敷の状況と長女の出奔やさらに、死亡の決定までをアドリアンは説明した。
「植物の育成を早める魔法?」と皇帝は疑問を持って尋ねる。特別珍しい魔法ではなく、国を揺るがすほどのものとは言えなかった。
「はい、しかしローデンはそれだけではないと考えていたようです。」アドリアンは続ける。「彼の直感力が強く反応したのです。リゼルの夢見は絶対的なものですから、彼女が保護すべきだと訴えたのです」
アドリアンは、リゼルが彼女のスキルを夢見たとき、彼女が転生者であることを知ったと続けた。ギリギリでスキルが開花した彼女は、転生者の知識を持ち、現状を理解し復讐を果たすために出奔した。しかし、ローデンに不信感を抱き、信用することなく姿を消し、その逃亡の末に命を落としたのだ。
アドリアンはローデンがその長女を開花させる前にこちらで保護すればよかったのかと話していたが、ローデンの判断は間違っていないと、「それも仕方なかったことです。その長女が開花しなかったならそれはいらない物。使えるかそうでないか見極める必要があったのです。」と感情の無い声で言った。皇帝は内心(これがこの一族の力の弊害か……。力が強ければ強いほど感情が鈍くなるとは……。)けれども、おかげでこの国が安泰でいられるのもまた事実だ。はぁと皇帝はため息をつくと、「それで死んだ娘がなにかしたなどと言うわけではあるまい?」と問いかけた。
「もちろんです。本題はこれからです」とアドリアンは話を続けた。彼女が出奔するときに地滑りにより家屋敷が崩壊してその隙に出奔したとアグリシアでは報告されているが、事実はその娘が植物を成長させて崩壊させた事や、それをローデンやリゼルが追いかけたことだ。「その時彼女は植物を繭のように作り空を飛んだのです。」
「空を飛んだ!!そんなバカな」と皇帝は声をあげた。そうなのだ。普通、植物系魔法なら植物を育てて大きくするぐらいで、家屋敷を崩壊させるほど強く、強靭な植物を作り出すことはできないはずである。ましてや植物を思い通りに動かすことはありえない。もっとありえないのは、どんな形にしろ、植物が空を飛ぶということだ。これは本当に植物のスキルなのか?皇帝も疑念を持った。
なるほど、アドリアンの言わんとしていることが分かってきた。今回もその貴族の家で植物による崩壊がある。ましてや手紙によると、植物が家を抱えて森へ移動したらしい。確かになくなったとされる少女と力が似ている。まだはっきりしていない能力だが、これほど特殊な能力があちらこちらにポンポン出てくるのもおかしい。もしかしたらとローデンも考えたのだろう。
けれども、この国において、リゼルの夢見には絶対的な信頼を置いているし、暗部を率いるローデンの強い直感力も間違いはないと考えている。そしてセリオス公爵家一門には国を守っていると言う自信もある。その代表ともいえる2人がその娘は亡くなったと感じたのだ。間違いではあり得ない。
「うーん」と唸っている皇帝を見つめていたアドリアンは、「アグリシアにどうしても確認に行きたいと申しています」と静かに口を開いた。「うむ、言いたいことはわかった。私もそれには同意見だ。しかし確かローデンは貴族籍を抜いたのではないか?」と皇帝が尋ねる。
「いえ。それはあくまでも外交的な立場としてそのような処置をしただけです。
そこは……皇帝陛下もご存じかと思いますが、ローデンは貴族籍を抜けていないとだけ申し上げます」と答えた。
皇帝は(確かに。この一族には特別な許可や一定程度国法を動かせる権利を与えている。暗部を動かすのには必要な事だ)と考えた。皇帝は静かに側近を呼び寄せ、明日会議を開くことを伝えた。
ローデンは一人机に向かい、書類の整理をしながら、頭の中でアグリシアの事を考えていた。(あの時に消えた気配は間違いなくアリエル様の気配だった。亡くなった事は間違い無いはずだ。)
ならば、今回の事件は何なんだ?わからない事ばかりだ。やはりアグリシアに行って調べなければならない。
翌日、先日の重臣たちは再び会議の場に集まった。
集まった重臣たちを見回し、皇帝は宣言した。
「アグリシアに救援の使者を送る。詳細は全てアドリアンに一任する。これは決定だ」
重臣の一人である外交官が進み出て言う。
「しかし、救援を行うとなると、我々はアグリシアに恩を売ることになるのではないか?
何らかの形で彼らが依存してしまう恐れもある。それに、何か貰える見返りがあって然るべきだ。」
アドリアンは頷き、冷静に答えた。
「それは然るべきですな。アグリシアに特例を作ってしまえば、軍人国グラディウスが足元を見て、無理難題をごり押ししてくるかもしれません。
恩を売ったといえば、恩を売ったことになるでしょう。
そこで、アグリシアは穏やかな気候で実りも多い国です。我が国が輸入しているものも多い。
免税とまではいかなくとも、かなりの減額を要求しても良いかもしれません。
そこは外交官である貴殿にお任せしたい」
「わかった。私が責任を持って交渉に挑もう」
外交官は大きく頷き、答えた。
皇帝は重臣たちを見回しながら言った。
「皆に詳しく説明できぬのは済まないと思っている。だが、この国のために動いてもらいたい」
アドリアンが前に出て述べた。
「今回のアグリシアの事件は、我が家の秘密に、ひいては我が国の防衛に絡む事情を抱えているのではないかと思っています。
従って、救援を行うことには、我が国にとっても大きな意味があります。
この案件は、ハッキリ申し上げて、アグリシアの危機はどうでも良いのです。
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