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第一話 鋼鉄の女神 ─デア・エクス・マキナ─ その七
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一方、静岡市内では自衛隊と機械の獣=ドローンとの戦闘が始まっていた。
だが、人知を超えた性能を持つドローンに対し、人類の武器は全く通用せず、
自衛隊は徐々に追い詰められていく。
「ミサイルも戦車も通用しねぇ!こんな奴らにどうやって対処すりゃいいんだ!?」
「市民の避難が完了するまで、なんとしても足止めするんだ!」
あまりにも常識を超えた事態に自衛隊の間にも怒号が飛び交い、混乱が広がっていく。
「うわぁぁぁ!」
追い詰められ孤立した一人の自衛官にドローンの一撃が振り下ろされたその時、
空から飛来した物体がドローンに衝突すると、激しい衝突音と火花を散らして跳ね飛ばす。
粉塵を巻き上げ、地面に叩きつけられるドローン。
もうもうと上がる塵が渦を巻くと、それをかき分けて、中から巨大な鋼鉄の美少女ガミオンが姿を現した。
高空からのガミオンの蹴りに跳ね飛ばされたドローンの体は砕け、火花がちっているが
それでも牙を剥きガミオンに飛びかかっていった。
「なんだ?!あれは?!」
「巨人、の美少女?!」
叫ぶ自衛官たちをよそにガミオンは表情も変えずドローンに裏拳を叩き込むと
ドローンの首が砕け飛ぶ。
それを皮切りに、ガミオンはさらに周囲のドローンに走りより、次々と攻撃を加えて容易く粉砕していく。
その間、ガミオンから降りていた乙女 は、
右足を負傷して動けない自衛官を助けようと前方のビルへ向かって走りだす。
「あ!しまった!」
しかし、何故か乙女 は突然声を上げて立ち止まった。
「顔!隠さないと身元がバレちゃう!」
乙女 は辺りをキョロキョロと見回すが、勿論この場に顔を隠せるようなものはない。
オロオロとうろたえる乙女 の近くでビルの一部が煙を吹き上げ崩落する。
「まずい、早く助けないと巻き込まれちゃう!」
焦る乙女 。
「もう、これしかない!」
意を決した乙女 はついに最終手段にうってでる。
スカートの下に手をかけ、一気に下着をずり下げる乙女 。
そして脱ぎ取った下着をおもむろに頭からかぶると布地で顔を覆い隠す。
そう、これこそが乙女 がとった最終手段『顔を下着で隠す作戦』!
キョーコに知られたら殺されるかもしれない最終手段だが、顔を隠すにはもはやこれしか方法がないのだ!
「大丈夫ですか!?今、安全なところに運びます!」
「ななな、なに?なに?君なに?君誰!?」
突如現れた『下着を被った少女』の登場に取り乱し、自らの正気を疑う自衛官を
問答無用でヒョイっと抱え上げた乙女 が驚異の脚力で飛び上がった直後、背後でビルが崩れ落ちていった。
瓦礫を撒き散らしながら周囲を粉塵が覆っていく様に乙女の額を冷や汗が流れる 。
「ふ~……間一髪!」
足早に安全な場所へと移動し、狼狽える自衛官物を物陰へ静かに横たえると、
乙女 の脳裏にガミオンの声が響いた。
『順調だ、タケシ、ドローンは全て破壊した。後はコクーンを停止させれば終わりだ』
「了解!ガミオン!今行く!」
タケシは自衛隊員を物陰にそっと横たえるとガミオンの元へと走った。
それを見ていた自衛官は朦朧とする意識の中呟いた。
「メガミ……オン?」
ガミオンはコクーンに手をかけ何やら操作し始める、が、その時、
自衛隊機からミサイルが発射されガミオンを直撃した。
事情を知らないパイロットがガミオンを敵と認識し攻撃してしまったのだ。
ミサイルでガミオンを破壊する事は不可能だ。
だが、不意をつかれたガミオンは地面に膝を着き、爆風が乙女 を吹き飛ばす。
叩きつけられ強烈な衝撃を受け、機能を停止する乙女 。
その結果、精神リンクが切れ、ガミオンの体内のタケシ本体に意識が戻る。
生成機内の溶液の中で目を開けたタケシはハッとするとガミオンに声をかけた。
「だ、大丈夫か?!ガミオン!」
「私は大丈夫だ、だが今の衝撃で、タケシ、君と分体のリンクが切れてしまったらしい
タケシ、君こそ大丈夫か?」
「ああ、僕も大丈夫……って言えるのかな?この状態の場合」
自らの体の負傷をチラと見て苦笑いするタケシ。
心なしか呼吸が辛くなり始める。
そんなタケシの状態を見てガミオンが言う。
「よし、戦闘能力が落ちることになるが、君の生命維持装置へのエネルギー供給を優先させよう」
「いいの?」
「ああ、後はコクーンを停止させるだけだ、心配はいらない」
心配するタケシをよそにガミオンは立ち上がりコクーンへと手を伸ばす。
その時、コクーンの外殻を突き破り、巨大で太く屈強な腕が飛び出した。
醜く節くれだったそのまだら模様の腕はガミオンの腹に強烈な一撃を見舞う。
「ぐぅ?!」
タケシの体にも伝わる衝撃。
吹き飛ばされ、地面に倒れるガミオン。
半壊したビルが振動でさらに崩れていく。
「な、何だ!?」
「遅かった、タケシ、敵は既に再生を完了している」
ガミオンの、自衛官たちの、マスコミの見守る中、
コクーンの外殻が展開し、中からゆっくりと立ち上がる巨大な敵の姿。
大破した体を無理やり修復した結果だろうか、その体は かろうじて人型のシルエットは保っているものの
小さな頭は肩にめり込み、その体は醜く捻じれ、アンバランスな程巨大な腕がぶら下がっている。
そして、まだら模様の胴体からは別の、金色の美しいタイタンメイデンの上半身がはみ出していた。
「ミロ!」
「ミロ?あ!あの顔……」
タケシの脳裏に今朝見た夢の映像が浮かぶ。
夢の映像と敵の胴体からはみ出している少女の顔が重なる。
そうだ、あの顔は、ガミオンの親友ミロ!
今朝見たのは夢じゃない、ガミオンの記憶の一部だったんだ!
ガミオンの分体とリンクすることにより彼女の記憶が自分に流れ込んでいたことに気づくタケシ。
目の前に立つ敵の、小さな頭が口を開く。
「残念、ミロ、違う、ワタし、ぶらブーば、
大破、シ、体ナオスため、ミロ、パーツ、取り込んダ……
デモ、再生、シッパイ……醜い、ワタシ、全部、お前のセイ……」
再生ブラブーバは怒り吠える。
「全部、オマエ、ノ、セイ、ダッ!!」
ガミオンに襲いかかる再生ブラブーバ。
親友ミロの変わり果てた姿に戦意を喪失したガミオンは、呆然としたまま再生ブラブーバの攻撃を受け続ける。
ダメージを負い、ボロボロになっていくガミオン。
「ガミオン!しっかりしろ!ここで倒れてもいいのか?そんなこと……ミロは望まないぞ!」
タケシの言葉にもガミオンは答えない。
その時、虚ろだったミロの唇がかすかに動き言葉を発する。
「…………」
タケシにはその意味がわからなかった。
だがその言葉を聞いたときガミオンの表情が決意に変わる。
再生ブラブーバの必殺の一撃を避け、改めて敵に向き合うガミオンの体の光るラインに七色の光が揺らめき、
拳に光のエネルギーが満ちていく。
「すまなかった、タケシ、覚悟は決まった。私はブラブーバを、ミロを破壊する!」
だが、人知を超えた性能を持つドローンに対し、人類の武器は全く通用せず、
自衛隊は徐々に追い詰められていく。
「ミサイルも戦車も通用しねぇ!こんな奴らにどうやって対処すりゃいいんだ!?」
「市民の避難が完了するまで、なんとしても足止めするんだ!」
あまりにも常識を超えた事態に自衛隊の間にも怒号が飛び交い、混乱が広がっていく。
「うわぁぁぁ!」
追い詰められ孤立した一人の自衛官にドローンの一撃が振り下ろされたその時、
空から飛来した物体がドローンに衝突すると、激しい衝突音と火花を散らして跳ね飛ばす。
粉塵を巻き上げ、地面に叩きつけられるドローン。
もうもうと上がる塵が渦を巻くと、それをかき分けて、中から巨大な鋼鉄の美少女ガミオンが姿を現した。
高空からのガミオンの蹴りに跳ね飛ばされたドローンの体は砕け、火花がちっているが
それでも牙を剥きガミオンに飛びかかっていった。
「なんだ?!あれは?!」
「巨人、の美少女?!」
叫ぶ自衛官たちをよそにガミオンは表情も変えずドローンに裏拳を叩き込むと
ドローンの首が砕け飛ぶ。
それを皮切りに、ガミオンはさらに周囲のドローンに走りより、次々と攻撃を加えて容易く粉砕していく。
その間、ガミオンから降りていた乙女 は、
右足を負傷して動けない自衛官を助けようと前方のビルへ向かって走りだす。
「あ!しまった!」
しかし、何故か乙女 は突然声を上げて立ち止まった。
「顔!隠さないと身元がバレちゃう!」
乙女 は辺りをキョロキョロと見回すが、勿論この場に顔を隠せるようなものはない。
オロオロとうろたえる乙女 の近くでビルの一部が煙を吹き上げ崩落する。
「まずい、早く助けないと巻き込まれちゃう!」
焦る乙女 。
「もう、これしかない!」
意を決した乙女 はついに最終手段にうってでる。
スカートの下に手をかけ、一気に下着をずり下げる乙女 。
そして脱ぎ取った下着をおもむろに頭からかぶると布地で顔を覆い隠す。
そう、これこそが乙女 がとった最終手段『顔を下着で隠す作戦』!
キョーコに知られたら殺されるかもしれない最終手段だが、顔を隠すにはもはやこれしか方法がないのだ!
「大丈夫ですか!?今、安全なところに運びます!」
「ななな、なに?なに?君なに?君誰!?」
突如現れた『下着を被った少女』の登場に取り乱し、自らの正気を疑う自衛官を
問答無用でヒョイっと抱え上げた乙女 が驚異の脚力で飛び上がった直後、背後でビルが崩れ落ちていった。
瓦礫を撒き散らしながら周囲を粉塵が覆っていく様に乙女の額を冷や汗が流れる 。
「ふ~……間一髪!」
足早に安全な場所へと移動し、狼狽える自衛官物を物陰へ静かに横たえると、
乙女 の脳裏にガミオンの声が響いた。
『順調だ、タケシ、ドローンは全て破壊した。後はコクーンを停止させれば終わりだ』
「了解!ガミオン!今行く!」
タケシは自衛隊員を物陰にそっと横たえるとガミオンの元へと走った。
それを見ていた自衛官は朦朧とする意識の中呟いた。
「メガミ……オン?」
ガミオンはコクーンに手をかけ何やら操作し始める、が、その時、
自衛隊機からミサイルが発射されガミオンを直撃した。
事情を知らないパイロットがガミオンを敵と認識し攻撃してしまったのだ。
ミサイルでガミオンを破壊する事は不可能だ。
だが、不意をつかれたガミオンは地面に膝を着き、爆風が乙女 を吹き飛ばす。
叩きつけられ強烈な衝撃を受け、機能を停止する乙女 。
その結果、精神リンクが切れ、ガミオンの体内のタケシ本体に意識が戻る。
生成機内の溶液の中で目を開けたタケシはハッとするとガミオンに声をかけた。
「だ、大丈夫か?!ガミオン!」
「私は大丈夫だ、だが今の衝撃で、タケシ、君と分体のリンクが切れてしまったらしい
タケシ、君こそ大丈夫か?」
「ああ、僕も大丈夫……って言えるのかな?この状態の場合」
自らの体の負傷をチラと見て苦笑いするタケシ。
心なしか呼吸が辛くなり始める。
そんなタケシの状態を見てガミオンが言う。
「よし、戦闘能力が落ちることになるが、君の生命維持装置へのエネルギー供給を優先させよう」
「いいの?」
「ああ、後はコクーンを停止させるだけだ、心配はいらない」
心配するタケシをよそにガミオンは立ち上がりコクーンへと手を伸ばす。
その時、コクーンの外殻を突き破り、巨大で太く屈強な腕が飛び出した。
醜く節くれだったそのまだら模様の腕はガミオンの腹に強烈な一撃を見舞う。
「ぐぅ?!」
タケシの体にも伝わる衝撃。
吹き飛ばされ、地面に倒れるガミオン。
半壊したビルが振動でさらに崩れていく。
「な、何だ!?」
「遅かった、タケシ、敵は既に再生を完了している」
ガミオンの、自衛官たちの、マスコミの見守る中、
コクーンの外殻が展開し、中からゆっくりと立ち上がる巨大な敵の姿。
大破した体を無理やり修復した結果だろうか、その体は かろうじて人型のシルエットは保っているものの
小さな頭は肩にめり込み、その体は醜く捻じれ、アンバランスな程巨大な腕がぶら下がっている。
そして、まだら模様の胴体からは別の、金色の美しいタイタンメイデンの上半身がはみ出していた。
「ミロ!」
「ミロ?あ!あの顔……」
タケシの脳裏に今朝見た夢の映像が浮かぶ。
夢の映像と敵の胴体からはみ出している少女の顔が重なる。
そうだ、あの顔は、ガミオンの親友ミロ!
今朝見たのは夢じゃない、ガミオンの記憶の一部だったんだ!
ガミオンの分体とリンクすることにより彼女の記憶が自分に流れ込んでいたことに気づくタケシ。
目の前に立つ敵の、小さな頭が口を開く。
「残念、ミロ、違う、ワタし、ぶらブーば、
大破、シ、体ナオスため、ミロ、パーツ、取り込んダ……
デモ、再生、シッパイ……醜い、ワタシ、全部、お前のセイ……」
再生ブラブーバは怒り吠える。
「全部、オマエ、ノ、セイ、ダッ!!」
ガミオンに襲いかかる再生ブラブーバ。
親友ミロの変わり果てた姿に戦意を喪失したガミオンは、呆然としたまま再生ブラブーバの攻撃を受け続ける。
ダメージを負い、ボロボロになっていくガミオン。
「ガミオン!しっかりしろ!ここで倒れてもいいのか?そんなこと……ミロは望まないぞ!」
タケシの言葉にもガミオンは答えない。
その時、虚ろだったミロの唇がかすかに動き言葉を発する。
「…………」
タケシにはその意味がわからなかった。
だがその言葉を聞いたときガミオンの表情が決意に変わる。
再生ブラブーバの必殺の一撃を避け、改めて敵に向き合うガミオンの体の光るラインに七色の光が揺らめき、
拳に光のエネルギーが満ちていく。
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