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第四章 マルシカからの旅立ちの準備そして北へ
4、ブランカの仲間は男装の麗人~治癒魔法は効くのか?
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冒険者ギルドで、体術練習用に借りていた部屋。そこにブランカさんが連れて来たのは、とても綺麗な人だった……。
まあ、そうだよね。美男美女ってのは、どんどん片付いていくものだ。世の中の不条理? に前世界のネットスラングで心を慰める。
『『『びじん~?』』』『『爆ぜる?』』
『た~まや~? いく?』
『……爆ぜさせちゃダメだよ!』
危ない、危ない……。たまの雷魔法はLv3、テロリストにならない様にちゃんと育てよう。
ブランカさんと、その連れで二人。ぽち、たま、うさ子が、キャリーバックに隠れる必要はない。興味津々で、二人に近づいていった。
『うん、美人だな。男だけど……』
『……? おす? めすだよ~』
『『ブランカといっしょ~』』
宝塚の男役で女装男装どちらにしても、不自然でない美形な方を想像していただきたい。
男としてみるとブランカさんより年下に見えるけど、女性だとするとブランカさんと同じ歳くらいなのではないだろうか。
その周りを駆け回ると、小首をかしげてぽち、たま、うさ子が言った。
『『『このひと、見えてないよ~』』』
近づいてくるブランカさん達と挨拶をかわす。
「カイトさん、ぽちちゃん、たまちゃん、うさ子ちゃん、こんにちわ~」
ブランカさん途中からしゃがんで、目線がぽち達に合わせている。ブランカさん目的忘れてませんか……。
そんなブランカさんの様子が分かるのか苦笑しながら、その人が言った。
「マリオという、よろしく頼む」
さて、どうしたものか。性同一性障害の人なのかな? 戸惑っていると。
「……マリアでも、よろしいですよ」
「故郷の村を出るときに女二人だと、いろいろと大変ですから……どちらかが男の格好をする事にしたのです」
「ブランカでは乳が、でか過ぎて……私になりました」
なめられない様に、男よけも兼ねているらしい。ちなみに、マリア→マリオというのは、うさ太→うさ子みたいな名前の替え方だね。
「――盗賊のせいで視力を失ってしまったんですね」
「ええ……。行商人を守って撃退してマルシカに急いで帰る途中で、ぬかるみで足を滑らしてしまったんです」
「えっ、盗賊関係ないんじゃ……」
『『『……?』』』
ぽち、たま、うさ子も理解不能なようだ……。なんで、なんで? と、こちらに視線を投げかける。ボクに聞いても分からないよ。
「ん? 依頼人の行商人に八つ当たりする訳にもいかないでしょう」
八つ当たりでした~。この世界では盗賊のような犯罪者に人権は無い。犯罪を犯すには、それなりの覚悟がいるのだ。
前の世界の様に、殺人犯がヌクヌクと余生を刑務所でおくる。まして更生して、外に出て自由に生きるなんて事はありえない。
まあ盗賊に、八つ当たりできる一般人は居ないので応援しておこう。異世界の平和のために、頑張れブランカさん……。
マリアさん、ポーションによる治療は勿論。治癒魔法の治療もすでに受けていた……。
魔法=万能というわけでもないようである。ステータスを見る限り、うさ子とボクの治癒魔法で特別な事が出来るとは思えない。
何で、回復しないんだろう?
脳細胞は回復しない。だから人間は、高齢になると痴呆症になるとか……聞いた覚えがある。この世界でも脳の再生は難しいのかも知れない。
でも確か、奇跡の類? 破壊された脳の部分を迂回して機能を取り戻している人はいた筈だ。某有名動画サイトで見た覚えがある。
「ダメかも知れないけど、やってみます……」
『『『いっしょに、がんばる~』』』
奇跡も期待して、ぽち、たま、うさ子にも協力してもらう。横になったマリアさんの上で、ぽち、たま、うさ子がモフモフしてる。
ブランカさんが、マリアさんをうらやましそうに見てる……。
ボクも、マリアさんの頭に手を当ててイメージする。目と脳をつなぐ神経を……。失われた脳細胞を迂回して、新たに神経を繋ぎなおす。
柔らかな光に包まれて行く、うさ子の治癒魔法とボクの治癒魔法が絡み合う。
ボクは、うさ子の魔力MPに限界が来たのを感じて、治癒魔法を止めた。
「あぁ。まぶたの向こうが、明るいような……」
「ゆっくり……開けて見て下さい」
「……」
『『『……?』』』
マリアさんは横たわったまま、いったん手で顔を覆うと離して行った。
「……ああ、見えます。……でも、何だかぼやけてるような?」
「……私も、なんだか目がぼやけて見えます……?」
うん? ブランカさんも……。涙を拭いてみて下さいね。たぶん、そのせいです。
『『『みえた~!』』』
うん、やったね。みんなで光に包まれていた。やっぱり、一人じゃできなかったと思う。ボク達で起こした奇跡なんだよ、きっと。
ボクも、ブランカさんにお願いがあるんだった。このタイミングだと、断られるはずが無い。少し卑怯な気もするが言ってしまおう。
「ブランカさん、ボク達はあと少ししたら旅に出ます。そのときに旅の護衛をお願いしたいのです。誰か信用できる方を、紹介してもらえませんか?」
「……報酬はすでにもらっています。私達で構わないなら、私達が護衛を引き受けます」
やっぱり、そうなるよね。すいません、狙ってました。
マリアさんが、横で頷いている。
『みんな、なかま~!』『『ぱーてぃ~』』
これで、旅立つメンバーは揃ったかな……。
まあ、そうだよね。美男美女ってのは、どんどん片付いていくものだ。世の中の不条理? に前世界のネットスラングで心を慰める。
『『『びじん~?』』』『『爆ぜる?』』
『た~まや~? いく?』
『……爆ぜさせちゃダメだよ!』
危ない、危ない……。たまの雷魔法はLv3、テロリストにならない様にちゃんと育てよう。
ブランカさんと、その連れで二人。ぽち、たま、うさ子が、キャリーバックに隠れる必要はない。興味津々で、二人に近づいていった。
『うん、美人だな。男だけど……』
『……? おす? めすだよ~』
『『ブランカといっしょ~』』
宝塚の男役で女装男装どちらにしても、不自然でない美形な方を想像していただきたい。
男としてみるとブランカさんより年下に見えるけど、女性だとするとブランカさんと同じ歳くらいなのではないだろうか。
その周りを駆け回ると、小首をかしげてぽち、たま、うさ子が言った。
『『『このひと、見えてないよ~』』』
近づいてくるブランカさん達と挨拶をかわす。
「カイトさん、ぽちちゃん、たまちゃん、うさ子ちゃん、こんにちわ~」
ブランカさん途中からしゃがんで、目線がぽち達に合わせている。ブランカさん目的忘れてませんか……。
そんなブランカさんの様子が分かるのか苦笑しながら、その人が言った。
「マリオという、よろしく頼む」
さて、どうしたものか。性同一性障害の人なのかな? 戸惑っていると。
「……マリアでも、よろしいですよ」
「故郷の村を出るときに女二人だと、いろいろと大変ですから……どちらかが男の格好をする事にしたのです」
「ブランカでは乳が、でか過ぎて……私になりました」
なめられない様に、男よけも兼ねているらしい。ちなみに、マリア→マリオというのは、うさ太→うさ子みたいな名前の替え方だね。
「――盗賊のせいで視力を失ってしまったんですね」
「ええ……。行商人を守って撃退してマルシカに急いで帰る途中で、ぬかるみで足を滑らしてしまったんです」
「えっ、盗賊関係ないんじゃ……」
『『『……?』』』
ぽち、たま、うさ子も理解不能なようだ……。なんで、なんで? と、こちらに視線を投げかける。ボクに聞いても分からないよ。
「ん? 依頼人の行商人に八つ当たりする訳にもいかないでしょう」
八つ当たりでした~。この世界では盗賊のような犯罪者に人権は無い。犯罪を犯すには、それなりの覚悟がいるのだ。
前の世界の様に、殺人犯がヌクヌクと余生を刑務所でおくる。まして更生して、外に出て自由に生きるなんて事はありえない。
まあ盗賊に、八つ当たりできる一般人は居ないので応援しておこう。異世界の平和のために、頑張れブランカさん……。
マリアさん、ポーションによる治療は勿論。治癒魔法の治療もすでに受けていた……。
魔法=万能というわけでもないようである。ステータスを見る限り、うさ子とボクの治癒魔法で特別な事が出来るとは思えない。
何で、回復しないんだろう?
脳細胞は回復しない。だから人間は、高齢になると痴呆症になるとか……聞いた覚えがある。この世界でも脳の再生は難しいのかも知れない。
でも確か、奇跡の類? 破壊された脳の部分を迂回して機能を取り戻している人はいた筈だ。某有名動画サイトで見た覚えがある。
「ダメかも知れないけど、やってみます……」
『『『いっしょに、がんばる~』』』
奇跡も期待して、ぽち、たま、うさ子にも協力してもらう。横になったマリアさんの上で、ぽち、たま、うさ子がモフモフしてる。
ブランカさんが、マリアさんをうらやましそうに見てる……。
ボクも、マリアさんの頭に手を当ててイメージする。目と脳をつなぐ神経を……。失われた脳細胞を迂回して、新たに神経を繋ぎなおす。
柔らかな光に包まれて行く、うさ子の治癒魔法とボクの治癒魔法が絡み合う。
ボクは、うさ子の魔力MPに限界が来たのを感じて、治癒魔法を止めた。
「あぁ。まぶたの向こうが、明るいような……」
「ゆっくり……開けて見て下さい」
「……」
『『『……?』』』
マリアさんは横たわったまま、いったん手で顔を覆うと離して行った。
「……ああ、見えます。……でも、何だかぼやけてるような?」
「……私も、なんだか目がぼやけて見えます……?」
うん? ブランカさんも……。涙を拭いてみて下さいね。たぶん、そのせいです。
『『『みえた~!』』』
うん、やったね。みんなで光に包まれていた。やっぱり、一人じゃできなかったと思う。ボク達で起こした奇跡なんだよ、きっと。
ボクも、ブランカさんにお願いがあるんだった。このタイミングだと、断られるはずが無い。少し卑怯な気もするが言ってしまおう。
「ブランカさん、ボク達はあと少ししたら旅に出ます。そのときに旅の護衛をお願いしたいのです。誰か信用できる方を、紹介してもらえませんか?」
「……報酬はすでにもらっています。私達で構わないなら、私達が護衛を引き受けます」
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マリアさんが、横で頷いている。
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