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銀銃屋敷決闘
剪定と決闘
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撃つ。
廊下の向こう、銀の屋敷の彼方の影に向けて、4丁めの銃を拾って、撃つ。
傷を負ったとは言え、何十、何百回と繰り返した動作。過たず標的を射抜く。
しかし止まらない。
何発撃ち込んでも彼女の歩みを止めることができない。
「ああああ!」
口からは意味のない叫びが漏れ出る。
この儀式が開始してから、どのくらい経った? 数十分、数時間? その間何度も何度も撃って撃って。なのに。
勝てない。
いくら動きを予測しようと
この家の中にいる限り、無尽蔵かつ必中の魔弾を撃ち込める。
それほどの力をもってしても自分がこの決闘に勝てる未来が全く見えない。
相手はここまで一発も撃ってないのに。
怖い。
ライフルを捨て、5丁め、拳銃を戸棚から取り出し撃つ。
怖い
命中。なのに。血も出ない。怯むことなく向かってくる。
怖い。
そしてその手に持った銀の銃をこちらに向けて。
怖い。
これ以上彼女と戦うことが怖くて耐えられない!
「あ」
そして。
心が折れたその時からずっと、
俺、宮上下は宮上の住まう屋敷、「銀銃屋敷」そして宮上底から逃げ続けている。
「いい加減くたばれよ、雪男!」
うめき声をあげ続けている巨人の頭部を踏みつけ、一片の容赦もなくそこに弾丸を撃ち込む。
うぇんでぃご? まあいいや、こいつはどう見てもイエティだ。見たことないけど昔本で読んだ。ならこいつは俺にとってイエティで何より化外で敵だ。なら撃ち込んで打ちのめすしかないよな?
それが最適解なら宮上下は迷わない。
「ごおおおおおおおおお」
「うるせぇぇ!」
止めに口のような部分に銃を突っ込んで撃つ。
いろいろと跳ね返ってきたが、いまさら気にするか。
能面小屋、幽霊屋敷。
所長の説明や実物を見てもイマイチわからないが、少なくとも銃は通じる。祓いの仕事用に聖なるもの、魔を祓う概念を古今東西無差別に取り入れた冒涜的に信仰に頼った薬品を標的内部に注入する弾丸と人でも獣でも無機物でもなく霊、祟りの類に対処するための特別な銃。それだけの装備があれば。
「UMAだろうがなんだろうが、ぶっ殺せるってわかったよ、おまえのおかげで。だから俺からの感謝を喜んで受け取って、そしてさっさとあの世に行け!」
さっきから後ろで見ている新人ふたりから、露骨に引かれている気がするけど気にするな。人の目を気にしていたら祓い師は務まらないし。
「うっわグロい絵面ですね」
「コンクリートと鉄の塊で何度も押しつぶした奴が言うと説得力あるよね」
宮上下。
亜江島祓い所の先輩。何度もいっしょに仕事…というか他にまともに社員がいないから否応なく組むことになるんだけど、その度に思う。この人は生粋の戦闘狂だよな。
祟り怨霊魑魅魍魎を撃つことで討つ。
園村先輩が特別な神もどきに特化した分単純な力は中央でも上位じゃないのか?
その神もどきに特化したはずの園村先輩が今回はサポートに回るだけで充分と判断しているのも、単純に殴り合い、撃ち合いなら宮上さんが適任と見なされたから。
私が言うのも角が立つけど、こんな小さい所に収まるような人間じゃないのに…なんでうちにいるんだろこの人。
「あ、そろそろ終わったようです游理さん」
見ると、雪男は体のあちこちから煙を出して、その輪郭がぼんやりと消えかかっていた。
うぇんでぃご。幽霊屋敷『能面小屋」の心臓。能面のように無表情だったから最後まで何を考えていたのかはわからなかった。そもそも人外がこっちと同じ思考をすると決めつけるのも傲慢だよね。わかっているのは今まで私たちが戦っていたのは季節毎に生贄を求める荒ぶる神の類。今の世界にありふれている人外化生の中でも上位存在。かつ幽霊屋敷という輪をかけて異常な生物だったということ。そして単純な力ですり潰すタイプの戦いをするものだったこと。
だから真正面から丁寧に相手をする人間は相性がいい。
戦い、応えることそれ自体、荒ぶる神を鎮める儀式になるのだから。
「園村、庚、それに裏内お疲れさん」
「はい、宮上先輩も…」
でも血のようなヘドロのような異臭を放つ液体は一刻も早く洗い落とすべきですよ?
「宮上さん、その汚れわたしに任せてくれませんか?洗濯機は今用意できるんで」
「なるべく早く、この場で洗い落とす、か」
こんな得体のしれない物質街に持ち込むのもどうかと思うし。
「でも着替えとかどうすんだ?」
「一応替えの服は用意してあります。サイズも問題ないでしょう」
服?
「游理さんのですよ。わたしの私服この白い一種類しかないんで」
「宮上さんって私が入る前からあんなに強かったんですか?」
車の中でお着換え中の宮上さんを待ってる間、手持無沙汰だったので園村さんに話題を振る。
ちなみに宇羅は彼女にあう適当な服を選んでる。…あるかなそんなの。自分で言うのもなんだが私服のセンスは並以下だし…
「あまり本人のいない所で言うべきかはわからないが」
そう前置きした上で、彼は続けた。
「彼女の、あれは強さとは別に見える」
? あれだけ鬼のように強いのに?
「游理さん、それに園村さん着替え終わりましたよ」
あ、そう。
車から宇羅と宮上さんが出てきた。
宮上さんはゴスロリ服に着替えていた。
「こういうのが好きだったんだな、庚って」
待って黒歴史がいきなり職場で公開されてる!
「宇羅これどこから持ってきた? いやしまってたのは私だけど、もっと他にあったろ!」
「ああ。俺が頼んだ。他の服は野暮ったいというか雑だったからな」
まさかの宮上さんのリクエストだった。
でもそれ青い作業着をいつも来ている人間の言うことじゃないですよ。
「イヤイヤ本当に皆ご苦労様!」
あれからすったもんだの末無事事務所に帰還した私たちを満面の笑みで迎える所長。
「聞いたよ、今回も大物だったんだって?」
大物。
人身御供を求める神。
元々は山小屋にとりついた幽霊を祓うとかいう話だったのに、いつものように大ごとになった。
私の藪蛇体質。
強制難易度上昇の呪いのような体質。
でも、おかしいな。それだったらコストとか諸々が想定を上回っていたら、所長は引きつった笑みを浮かべるはずなのに。
今は本当に嬉しそうに見える…
「実は君たち、特に庚くんと宇羅のコンビの最近の活躍を聞いて、ぜひうちに仕事を頼みたいという方がいてね」
あ。すごくすごく嫌な予感がする。
というか所長って私や他の人は名字で呼んでるのに宇羅は呼び捨てなんだ。
へんなの。
「その依頼は幽霊屋敷『銀銃屋敷』の解体だそうだ」
「辞退させてもらう」
「うんうん謝礼も十分に…え。宮上くん?」
「俺はこの仕事を受けるわけにはいかない。もしそれが駄目なら適当に解雇してくれ、じゃ」
そういってさっさと部屋を出ていく宮上さん、なんなのこの人。前もコミュ障っぽい所はあったけど、それにしてもこのとりつく島のなさ、なによりいつもウキウキで魍魎やら怨霊をぶちのめしに行く彼女とはまるで様子が違って、
なんだか怖がってるようみたいだった。
「宮上」
部屋から出た俺を園村が追ってきた。
「説得しても無駄だぞ。俺はあそこの家には行かないから」
所長やこいつにこっちの事情はもちろん話してない。話すつもりもないが、あの教団で育った園村ならわかってくれるはずだしな。
「…僕はこの仕事は受けることができない。あのふたりだけだと不安だから、あなたの助けが必要だ」
「何だよ、そんなに大事な仕事なのか」
いつもはヤバそうな相手なら何が何でも速攻で潰しに行くような奴なのに。
「沈船村」
園村は仕事の場所を言った。
「海神を信仰する教団により作られた村の祠の中のものが最近暴れだしたらしい」
海神。
海の神。
「…そういうことならあんたが行かないわけにはいかないよな。そんで残るはあの360度誘爆危険因子誘発女と混沌違法建築物な
人外娘だけ、と」
「すまない。そういうわけだ」
この会社の人材不足しすぎだろ。
「そりゃあいつらだけで仕事させたら絶対にろくでもないことになるだろうな」
わたしが加わってもろくでもないことに変わりはないけど。
「なんかあったら罪悪感が無駄に増える」
逃げ出して、罪悪感に苦しむのは怖いから。
「ああ、もう。あいつがもっとまともな祓い師ならこんな心配しなくてすんだのに」
でも。
「頼りになる先輩としては、頼りない後輩の面倒はみないとな」
どう転んでも最悪ならせめて早めに潰すこと。
「うん。わかったありがと」
携帯で何やら話している所長、この人がやってることも実はあんまりよくわからないんだよね。事務とか色々必要なことはあるんだろうけど。
でもなんか宇羅さっきから微妙に警戒してないか?
「今園村君から連絡あって、宮上くんも仕事引き受けてくれるみたい」
「じゃあ何で戻ってこないんですか」
「出て行った手前気まずいんだって」
コミュ障か!
「…あの、そのことなんですけど、なんで宮上さんあんなに嫌がってたんですか?」
ウキウキで仕事をとってくるのが園村さんなら、戦闘になったら目がランランと輝くのが彼女のはずだし。
「宮上底」
「へ?」
「依頼人の名前。銀銃屋敷の住民で宮上家の現当主」
「宮上? つまり」
「今回の依頼は宮上下、彼女の家からのものなんだ」
廊下の向こう、銀の屋敷の彼方の影に向けて、4丁めの銃を拾って、撃つ。
傷を負ったとは言え、何十、何百回と繰り返した動作。過たず標的を射抜く。
しかし止まらない。
何発撃ち込んでも彼女の歩みを止めることができない。
「ああああ!」
口からは意味のない叫びが漏れ出る。
この儀式が開始してから、どのくらい経った? 数十分、数時間? その間何度も何度も撃って撃って。なのに。
勝てない。
いくら動きを予測しようと
この家の中にいる限り、無尽蔵かつ必中の魔弾を撃ち込める。
それほどの力をもってしても自分がこの決闘に勝てる未来が全く見えない。
相手はここまで一発も撃ってないのに。
怖い。
ライフルを捨て、5丁め、拳銃を戸棚から取り出し撃つ。
怖い
命中。なのに。血も出ない。怯むことなく向かってくる。
怖い。
そしてその手に持った銀の銃をこちらに向けて。
怖い。
これ以上彼女と戦うことが怖くて耐えられない!
「あ」
そして。
心が折れたその時からずっと、
俺、宮上下は宮上の住まう屋敷、「銀銃屋敷」そして宮上底から逃げ続けている。
「いい加減くたばれよ、雪男!」
うめき声をあげ続けている巨人の頭部を踏みつけ、一片の容赦もなくそこに弾丸を撃ち込む。
うぇんでぃご? まあいいや、こいつはどう見てもイエティだ。見たことないけど昔本で読んだ。ならこいつは俺にとってイエティで何より化外で敵だ。なら撃ち込んで打ちのめすしかないよな?
それが最適解なら宮上下は迷わない。
「ごおおおおおおおおお」
「うるせぇぇ!」
止めに口のような部分に銃を突っ込んで撃つ。
いろいろと跳ね返ってきたが、いまさら気にするか。
能面小屋、幽霊屋敷。
所長の説明や実物を見てもイマイチわからないが、少なくとも銃は通じる。祓いの仕事用に聖なるもの、魔を祓う概念を古今東西無差別に取り入れた冒涜的に信仰に頼った薬品を標的内部に注入する弾丸と人でも獣でも無機物でもなく霊、祟りの類に対処するための特別な銃。それだけの装備があれば。
「UMAだろうがなんだろうが、ぶっ殺せるってわかったよ、おまえのおかげで。だから俺からの感謝を喜んで受け取って、そしてさっさとあの世に行け!」
さっきから後ろで見ている新人ふたりから、露骨に引かれている気がするけど気にするな。人の目を気にしていたら祓い師は務まらないし。
「うっわグロい絵面ですね」
「コンクリートと鉄の塊で何度も押しつぶした奴が言うと説得力あるよね」
宮上下。
亜江島祓い所の先輩。何度もいっしょに仕事…というか他にまともに社員がいないから否応なく組むことになるんだけど、その度に思う。この人は生粋の戦闘狂だよな。
祟り怨霊魑魅魍魎を撃つことで討つ。
園村先輩が特別な神もどきに特化した分単純な力は中央でも上位じゃないのか?
その神もどきに特化したはずの園村先輩が今回はサポートに回るだけで充分と判断しているのも、単純に殴り合い、撃ち合いなら宮上さんが適任と見なされたから。
私が言うのも角が立つけど、こんな小さい所に収まるような人間じゃないのに…なんでうちにいるんだろこの人。
「あ、そろそろ終わったようです游理さん」
見ると、雪男は体のあちこちから煙を出して、その輪郭がぼんやりと消えかかっていた。
うぇんでぃご。幽霊屋敷『能面小屋」の心臓。能面のように無表情だったから最後まで何を考えていたのかはわからなかった。そもそも人外がこっちと同じ思考をすると決めつけるのも傲慢だよね。わかっているのは今まで私たちが戦っていたのは季節毎に生贄を求める荒ぶる神の類。今の世界にありふれている人外化生の中でも上位存在。かつ幽霊屋敷という輪をかけて異常な生物だったということ。そして単純な力ですり潰すタイプの戦いをするものだったこと。
だから真正面から丁寧に相手をする人間は相性がいい。
戦い、応えることそれ自体、荒ぶる神を鎮める儀式になるのだから。
「園村、庚、それに裏内お疲れさん」
「はい、宮上先輩も…」
でも血のようなヘドロのような異臭を放つ液体は一刻も早く洗い落とすべきですよ?
「宮上さん、その汚れわたしに任せてくれませんか?洗濯機は今用意できるんで」
「なるべく早く、この場で洗い落とす、か」
こんな得体のしれない物質街に持ち込むのもどうかと思うし。
「でも着替えとかどうすんだ?」
「一応替えの服は用意してあります。サイズも問題ないでしょう」
服?
「游理さんのですよ。わたしの私服この白い一種類しかないんで」
「宮上さんって私が入る前からあんなに強かったんですか?」
車の中でお着換え中の宮上さんを待ってる間、手持無沙汰だったので園村さんに話題を振る。
ちなみに宇羅は彼女にあう適当な服を選んでる。…あるかなそんなの。自分で言うのもなんだが私服のセンスは並以下だし…
「あまり本人のいない所で言うべきかはわからないが」
そう前置きした上で、彼は続けた。
「彼女の、あれは強さとは別に見える」
? あれだけ鬼のように強いのに?
「游理さん、それに園村さん着替え終わりましたよ」
あ、そう。
車から宇羅と宮上さんが出てきた。
宮上さんはゴスロリ服に着替えていた。
「こういうのが好きだったんだな、庚って」
待って黒歴史がいきなり職場で公開されてる!
「宇羅これどこから持ってきた? いやしまってたのは私だけど、もっと他にあったろ!」
「ああ。俺が頼んだ。他の服は野暮ったいというか雑だったからな」
まさかの宮上さんのリクエストだった。
でもそれ青い作業着をいつも来ている人間の言うことじゃないですよ。
「イヤイヤ本当に皆ご苦労様!」
あれからすったもんだの末無事事務所に帰還した私たちを満面の笑みで迎える所長。
「聞いたよ、今回も大物だったんだって?」
大物。
人身御供を求める神。
元々は山小屋にとりついた幽霊を祓うとかいう話だったのに、いつものように大ごとになった。
私の藪蛇体質。
強制難易度上昇の呪いのような体質。
でも、おかしいな。それだったらコストとか諸々が想定を上回っていたら、所長は引きつった笑みを浮かべるはずなのに。
今は本当に嬉しそうに見える…
「実は君たち、特に庚くんと宇羅のコンビの最近の活躍を聞いて、ぜひうちに仕事を頼みたいという方がいてね」
あ。すごくすごく嫌な予感がする。
というか所長って私や他の人は名字で呼んでるのに宇羅は呼び捨てなんだ。
へんなの。
「その依頼は幽霊屋敷『銀銃屋敷』の解体だそうだ」
「辞退させてもらう」
「うんうん謝礼も十分に…え。宮上くん?」
「俺はこの仕事を受けるわけにはいかない。もしそれが駄目なら適当に解雇してくれ、じゃ」
そういってさっさと部屋を出ていく宮上さん、なんなのこの人。前もコミュ障っぽい所はあったけど、それにしてもこのとりつく島のなさ、なによりいつもウキウキで魍魎やら怨霊をぶちのめしに行く彼女とはまるで様子が違って、
なんだか怖がってるようみたいだった。
「宮上」
部屋から出た俺を園村が追ってきた。
「説得しても無駄だぞ。俺はあそこの家には行かないから」
所長やこいつにこっちの事情はもちろん話してない。話すつもりもないが、あの教団で育った園村ならわかってくれるはずだしな。
「…僕はこの仕事は受けることができない。あのふたりだけだと不安だから、あなたの助けが必要だ」
「何だよ、そんなに大事な仕事なのか」
いつもはヤバそうな相手なら何が何でも速攻で潰しに行くような奴なのに。
「沈船村」
園村は仕事の場所を言った。
「海神を信仰する教団により作られた村の祠の中のものが最近暴れだしたらしい」
海神。
海の神。
「…そういうことならあんたが行かないわけにはいかないよな。そんで残るはあの360度誘爆危険因子誘発女と混沌違法建築物な
人外娘だけ、と」
「すまない。そういうわけだ」
この会社の人材不足しすぎだろ。
「そりゃあいつらだけで仕事させたら絶対にろくでもないことになるだろうな」
わたしが加わってもろくでもないことに変わりはないけど。
「なんかあったら罪悪感が無駄に増える」
逃げ出して、罪悪感に苦しむのは怖いから。
「ああ、もう。あいつがもっとまともな祓い師ならこんな心配しなくてすんだのに」
でも。
「頼りになる先輩としては、頼りない後輩の面倒はみないとな」
どう転んでも最悪ならせめて早めに潰すこと。
「うん。わかったありがと」
携帯で何やら話している所長、この人がやってることも実はあんまりよくわからないんだよね。事務とか色々必要なことはあるんだろうけど。
でもなんか宇羅さっきから微妙に警戒してないか?
「今園村君から連絡あって、宮上くんも仕事引き受けてくれるみたい」
「じゃあ何で戻ってこないんですか」
「出て行った手前気まずいんだって」
コミュ障か!
「…あの、そのことなんですけど、なんで宮上さんあんなに嫌がってたんですか?」
ウキウキで仕事をとってくるのが園村さんなら、戦闘になったら目がランランと輝くのが彼女のはずだし。
「宮上底」
「へ?」
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