上 下
1 / 1

ラブレター〜君は遠くの町に行ってしまう〜

しおりを挟む
私はカマイルカのジョンです。

私は今年、素敵な彼と出会いました。

その時の事をお話します。

私はカリフォルニア近海で、とあるウミガメと出会いました。

私は、そのウミガメが気になり、声をかけてみました。

(君はどこへ行くの?)

今、この場所に着いたばかりだよ。

(私と泳がない?)

いいけど、どこまで?

(ここら辺に、クラゲがいっぱいいる場所を知ってるから教えてあげる。)

ありがとう。

初めて会ったのに優しいね。

で、自己紹介していい?

僕は、アオウミガメの太郎です。

そうなんだ。

(私は、カマイルカのジョン。よろしくね。)

ー餌場につくと…

また会えたらいいね。

(私はその辺を泳いでいるからまた会えるさ。)

(またね。)

またね。

数ヶ月後…

(あっ!!太郎くん? 久しぶりー)

ジョンさん、こちらこそ、お久しぶりです。

僕…

(どうしたの…?)

僕、日本に帰らなきゃいけないんだ…

新しい、お嫁さんだよ…

京子、ジョンさんに、挨拶して。

(はじめまして、京子と申します。…今まで太郎が、お世話になりました。

日本へは、今夜出発です。

今までありがとうございました。

さようなら、ジョンさん…

ー私はショックのあまり言葉が出なかった。

でも、私はめげなかった。

すみませーん。

マンボウさん、いらっしゃいますか?

ジョンか… 久しぶりだな。

日本の方角を、教えてください。

日本はこっちだな。

マンボウさん、ありがとうございます。

私は、教えられた方角へ

ただひたすらに泳いだ。

日没まであと少し。それまでに探さなきゃ…

ーカリフォルニアからどれくらい泳いだろうか?

夕日が、地平線に落ちる頃、ジョンは、あのカップルをとうとう見つかる事が出来なかった。(ついに、日没かぁ…タイムアップだな。)

私は元きた道を引き返しながら思った。

(ずっと考えていた、大好き言葉はずっと私の心の中。)

そして…(……さようなら太郎さん 京子さんそして、どうぞ末長くお幸せに…)

***************END*******************









しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...