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答え合わせ
吉幸と聡
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「あっ…んっ…雪弥…ごめん…ンッ…雪弥…ごめん」
雪弥は永遠と悠を犯していた。
「お父さん…僕、謝って欲しいわけじゃないんだけど」
雪弥は悠を穿ちながら、抱き抱えると、正面座位の体位になった。
「ごめん…ユキ…ンッ…アンっ…ユキ…ンッごめん」
雪弥は泣きながら謝り続ける悠を抱きしめた。
悠も弱々しい力で抱きしめ返してくれるが、そのまま気を失ってしまったようだった。
雪弥は悠からペニスを引き抜くと、シャワーを浴びにその場から立ち去った。
◼️
聡がリビングに戻ると、要と吉乃はそれぞれ仕事をしていた。
忙しそうに働く二人に聡は話しかけた。
「待たせてごめんね…お腹空いただろう?何か簡単なものをつくるよ」
その言葉を聞いて、吉乃は真っ先に立ち上がった。
「私も手伝います」
聡は礼を言うと、吉乃に鍋でお湯沸かすよう頼んだ。
「要も食器出すの手伝ってくれ」
「はい」
要も立ち上がると、食器棚から食器を出し始めた。聡と吉乃で手際よくパスタを作る。
「吉乃は料理…得意だよね」
「母さんがたまに教えてくれたから」
「…そうか。要は…やれるのにやらないからな」
「買った方が早い」
「これだからお坊ちゃんは」
「父さんだってお坊ちゃんだろ」
3人は和気あいあいと、食事を準備した。
吉乃はこの空気が好きで、よく聡の手料理を食べにこの家に来た。聡はそんな吉乃をいつも心優しく出迎えてくれた。
「吉乃…母さんはどこに行った?」
「止めたんだけど…雪弥のアトリエに、父さんにも止めるよう頼んだんだけど…」
「吉幸は止めなかったんだね」
「はい」
「わかった…ご飯は2人で食べてくれ…」
「わかりました」
聡は2人を残して、吉幸が泊まるゲストルームに向かった。
◼️
吉幸が雪弥のアトリエに向かうと、床には気絶した悠が横たわっていた。
呼びかけても反応が無い。
移動させようと抱き抱えると、アナルから精液が流れ落ちてきた。
悠を蹂躙した犯人の雪弥はシャワーを浴びているようで、吉幸が入ってきたことにも気づいていない様だった。
吉幸は悠を抱き抱えると、雪弥のアトリエから自分に用意されたゲストルームに向かう。
ゲストルームの扉の前に着くと、聡が腕を組んで立っていた。聡は苛立った様子で口を開いた。
「で、お前の思い通りか?」
「聡…俺はお前達を愛してるんだ」
「支配したいだけだろ…」
吉幸が悠と二人で部屋に入ろうとすると、悠の手が聡の身体に伸びた。
「いかないで…兄さん」
聡は一瞬目を見開くと、そっと悠の手に自分の手を添えた。
「悠…大丈夫…今度こそ側にいる」
聡は吉幸の思惑通りに物事が進んだことに内心怒りを感じていたが、悠の手を離すことはできなかった。
◼️
怖い…誰か…助けに来て
「誰も助けに来ないよ…」
痛い…足が動かない…
「誰も…お前を助けには来ないんだ」
怖い…痛い…怖い…痛い…なんで誰も来てくれないの?
「大丈夫…直に良くなるよ…お前の母親のように」
痛すぎて…もう何も感じなくなってきた…兄さん…兄さん…
「聡は来ないよ」
なんで…僕のこと嫌いになったから?
「快楽だけを感じなさい…怖さも痛さも忘れられる」
…そうだ気持ちいいことだけ考えよう。
そしたら、何も考えなくて済むんだから…。
でも、一縷の望みを持ってしまう…兄さん早く助けに来て。
◼️
吉幸と聡が部屋に入ると、吉幸は悠の身体を拭くためにシャワールームに向かった。
ベッドに寝かされた悠は相変わらず聡の腕を掴んで離さなかった。
「兄さん」
呼ばれたと思って悠の顔を見るが、寝言のようだった。とても辛そうに聡を呼ぶ悠を抱きしめてあげるが、あまりに強く抱きしめてしまったせいか、悠の目が微かに開いた。
「悠?」
「兄さん?」
「そうだよ…何か飲み物でも持ってこようか?」
「…」
まだ悠の意識はぼんやりしたままのようだ。
「悠?」
「…兄さん…なんでもっと…もっと早く助けに来てくれなかったの?」
聡は頭を殴られたような気持ちになった。
「悠…ごめん…ごめん…」
その言葉を聞いて、聡は痛いくらいに悠を更に強く抱きしめた。
「痛い…」
強く抱きしめたせいで、悠が痛がってしまったと思った聡は悠を離したが、悠は更に痛がり始めた。
「兄さん…痛い…動けない…助けて…怖い…足が…足が…痛い…」
聡は、悠の言葉を聞いて足を見るが、特に怪我などは見当たらなかった。
どうしたのかと考えていると、嫌な予感がした。
その嫌な予感が当たっているか確かめるように悠に言葉を投げかけた。
「大丈夫…もう治ってるよ。ここはあの地下室じゃない」
「兄さん…兄さん…助けて…」
どうやら、嫌な予感は当たっているようで、悠は錯乱状態に陥っていた。
記憶も退行している様子で聡の言葉が通じているかも怪しかった。
「遅くなってごめん…助けにきた…もう怖くないよ」
「兄さん…どこ?…兄さん…」
「ここにいるよ…悠」
悠の顔から涙が溢れ出る。
どうやら、聡がどんなに呼びかけても悠には聡の存在が認識できないようだ。
その様子をただ見ていた吉幸は悠に近づくと、優しく抱きしめてキスをした。
ざらりとした吉幸の舌が、悠の唇を開けるようになぞる。
赤く熟れた悠の唇は薄く開くと、弱々しく吉幸の舌を、中へと受け入れた。
吉幸の舌は悠の舌に甘く絡みつき、悠の感じる部分を舐め上げた。
ねろねろと口内を犯されて、ドロドロに溶かされるようなキスで悠が蕩けてくると、吉幸の唇は、お互いの唾液の糸を引きながら、悠の唇から離れた。
吉幸の口付けのお陰で落ち着いた悠は、胸を上下させながら吉幸に抱きつく。
「吉幸?」
「そうだよ…どうしたの?」
「兄さんの声がするの…またいつもの幻聴なのかな…」
「悠…どういうことだ吉幸?」
聡は悠の言葉を聞いて、吉幸の顔を見た。
吉幸は首を横に振るだけだった。
「吉幸…いつもの…ちょうだい…」
悠は吉幸に縋り付くと、息苦しそうに懇願した。
吉幸は荷物の中からボトルを取り出すと、口に含んで悠に飲ませた。
口から溢れ出て鎖骨に流れ落ちる液体は聡のよく知っているあのお茶だった。
悠の喉がゴクンと、動くと悠の目元が明らかに赤く染まり、目は快楽で潤んできた。
悠は体の内側から燃えたぎる熱から逃れるために、自身のアナルに指を伸ばした。
「…ぁ…んっ……んぅ…」
悠の指はクチュクチュと可愛らしい音を立てて、自身の中を慰める。
自身の指が良いところに当たると、ぴくぴくと体を揺らし、二人のαを無意識に誘った。
そんな中、先に悠に手を伸ばしたのは吉幸の方だった。
吉幸は悠の背後に回ると、自身のペニスをゴリゴリと悠の背中に押し付けた。
「あぁっ!」
悠は背中に押し付けられたペニスに倒錯感を覚えると、尻の谷間で吉幸のペニスを扱いた。
「あぁっ、あっ、吉幸の……もっとぉ…固くなってくぅ…あっ」
ーーーにゅちゅにゅちゅ
吉幸のペニスの先走りと悠の愛液の混ざる音が、皮膚の擦れ合いと共に激しくなる。
滑りやすくなった悠のアナルは、既に雪弥との行為で解されておりクパクパと、吉幸のペニスに吸い付いた。
吉幸は誘われるがままに、熱くたぎるペニスで濡れたアナルに口付けると、容赦なく一気に奥まで突き入れた。
「あぁっーーーーぁ……んっ!」
あまりの衝撃に喉を仰け反らせる悠を、容赦無く吉幸は下から突き上げ攻め立てた。
ーーーパチュっパチュっパチュっ
「んっ…あぅっ…もぅぉ我慢できない…吉幸…なかにぃ…ちょうだいぃ…あっ…ンッ…アぁん」
悠はだらしなく惚けた顔で吉幸に中出しを強請った。煽られた吉幸は、悠の腰を掴むと、今までと違い、乱暴に腰を突き上げ始めた。
「あっっ…深い…強よ…アあっ!…んっアン…ア…」
そして、痛いぐらいに乳首を引っ張りながら最奥を刺すように突き上げると悠は呆気なく果てた。
「っーーーーンッ……!」
あまりの快感に声すらも出ずに、涎を垂らしながら吉幸のしなやかなか体に身を預けた。
吉幸は、項垂れる悠の身体を聡の方に向けると、悠の膝を掴み、見せつけるようにM字開脚させ、まだ結合している間から中出しした精液がこぼれ落ちる様をまざまざと見せつけた。
そして、射精の余韻に浸る悠の耳元で囁いた。
「ほら…悠…聡が見てるよ」
「あっん…んっ…あっ…兄さんが…?…うそだ…いるはずない」
耳元に吹きかけられた声で、まだまだ敏感な身体を刺激された悠は肌を紅潮させながら、虚な目で辺りを見回した。そんな悠に吉幸は畳み掛ける。
「いると思えばいいんだ」
「兄さんがいると思えばいいの?」
「そうだよ…ほらもっと恥ずかしいところ…いっぱい見てもらおう」
吉幸は悠の指と自身の指を絡めて、悠のアナルから精液を掻き出すと、悠の腹に塗りつけた。
すると、悠は聡がいない方向の虚空を見つめて呟くと、アナルに両指を入れると大きく拡げた。拡げられたアナルからは、残っていた精液と愛液混ざった液体がどろりと、流れ落ちた。
「兄さん…見て僕の恥ずかしいところ」
その情景を見せつけられた聡の目は殺気に満ち溢れ、悠の体を押し倒すと、一気に自身のペニスを捩じ込んだ。
ーーーバチュン!!バチュン!!バチュン!!
「あっアン!!アぁああ!激しいぃ!!だめぇ!!死んじゃうぅ!!あぁあん!ァアアん!!」
あまりの挿入の激しさに悠は身を捩って快感から逃げようとするが、聡は逃げないように悠の首絞めた。
「許さない…こんな男のものになるくらいならいっそ…」
聡が激情に任せて、力いっぱい悠の首を絞めつける。
「あ…んっ…んッ…くる…しぃ…あっ…」
悠が苦痛に顔を歪めると、流石にやり過ぎだと、吉幸が聡の手を掴んで止める。
少し首を絞める力が緩められると、悠は喋れるようになったのか、震えながら小さい声で呟き始めた。
「やめて…父さん…違うごめんなさい。光弥さん…違う…ミツ…ごめん…殴らないで…痛いのはやだ…ミツ…愛してる…愛してるから…気持ちよくして?」
聡は絶望した。
悠は目の前の吉幸どころか、世界で一番憎んでいる奴のものだった。
人間ですらない畜生以下のあのクズな男を愛してると…。
聡がそっと悠の首から手を離すと、悠は咳き込んだまま息をヒューヒュー小刻みに吸い出した。過呼吸になっているようだった。
「悠…大丈夫か?」
吉幸が悠の背中をさする。
「落ち着いて…ゆっくり吐き出せ」
吉幸が悠の過呼吸を対処をしている中、聡は黙り込んでいた。
悠は落ち着くと、いきなり立ち上がって部屋の隅の壁に牢屋に閉じ込められた囚人ののように丸くなって一人でぶつぶつと話し始めた。
「兄さん…兄さん…兄さん…だめだ…兄さんに頼っちゃ…兄さんは優しいから…兄さんにこれ以上迷惑かけちゃ……兄さんがこれ以上、僕のせいで不幸になったら…吉乃…要…雪弥…会いたい会いたい会いたい会いたい……嫌だ…吉乃を取らないで…朔弥だけは…絶対に…僕が育てるんだ……あれ…ここどこ?…足が痛い…動けない…お父さん…ここから出して…違う…ここから出ちゃいけない…ここから出さないで…痛い…痛い…怖い…誰か…誰も…助けに…来ない…」
震えながら部屋の隅でうわ言を繰り返す悠に近づいたのは、先程と同じく吉幸の方だった。
「悠…」
「吉幸?」
「そうだよ…立てる?」
悠は首を振った。
「足が折れてるんだ…」
「大丈夫…折れてないよ…歩けないなら俺がベッドまで運ぶから、そこで一緒に寝よう?」
「嫌だ…布団の上…いや…布団の上にいたくない…もうしたくない」
「もうしないよ。布団の上で寝れたら…吉乃に会わせてあげる」
「本当?吉乃に会わせてくれるの?」
「うん。もう寝よう」
悠は吉幸の身体に捕まると、大人しく吉幸に従った。聡はその様子をただ見つめることしかできなかった。吉幸がベッドに悠を下ろすと、悠は目を閉じながらずっと子供達の名前を呟いていた。
「吉乃に会える…吉乃…要…雪弥……朔弥だけは」
やっとその声が聞こえなくなると、悠は疲れ果てたのか眠りに着いた。その様子を見守ると、吉幸はバスルームに消えた。
残された聡は寝ている悠を、仄暗い顔で見つめていた。
雪弥は永遠と悠を犯していた。
「お父さん…僕、謝って欲しいわけじゃないんだけど」
雪弥は悠を穿ちながら、抱き抱えると、正面座位の体位になった。
「ごめん…ユキ…ンッ…アンっ…ユキ…ンッごめん」
雪弥は泣きながら謝り続ける悠を抱きしめた。
悠も弱々しい力で抱きしめ返してくれるが、そのまま気を失ってしまったようだった。
雪弥は悠からペニスを引き抜くと、シャワーを浴びにその場から立ち去った。
◼️
聡がリビングに戻ると、要と吉乃はそれぞれ仕事をしていた。
忙しそうに働く二人に聡は話しかけた。
「待たせてごめんね…お腹空いただろう?何か簡単なものをつくるよ」
その言葉を聞いて、吉乃は真っ先に立ち上がった。
「私も手伝います」
聡は礼を言うと、吉乃に鍋でお湯沸かすよう頼んだ。
「要も食器出すの手伝ってくれ」
「はい」
要も立ち上がると、食器棚から食器を出し始めた。聡と吉乃で手際よくパスタを作る。
「吉乃は料理…得意だよね」
「母さんがたまに教えてくれたから」
「…そうか。要は…やれるのにやらないからな」
「買った方が早い」
「これだからお坊ちゃんは」
「父さんだってお坊ちゃんだろ」
3人は和気あいあいと、食事を準備した。
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「吉乃…母さんはどこに行った?」
「止めたんだけど…雪弥のアトリエに、父さんにも止めるよう頼んだんだけど…」
「吉幸は止めなかったんだね」
「はい」
「わかった…ご飯は2人で食べてくれ…」
「わかりました」
聡は2人を残して、吉幸が泊まるゲストルームに向かった。
◼️
吉幸が雪弥のアトリエに向かうと、床には気絶した悠が横たわっていた。
呼びかけても反応が無い。
移動させようと抱き抱えると、アナルから精液が流れ落ちてきた。
悠を蹂躙した犯人の雪弥はシャワーを浴びているようで、吉幸が入ってきたことにも気づいていない様だった。
吉幸は悠を抱き抱えると、雪弥のアトリエから自分に用意されたゲストルームに向かう。
ゲストルームの扉の前に着くと、聡が腕を組んで立っていた。聡は苛立った様子で口を開いた。
「で、お前の思い通りか?」
「聡…俺はお前達を愛してるんだ」
「支配したいだけだろ…」
吉幸が悠と二人で部屋に入ろうとすると、悠の手が聡の身体に伸びた。
「いかないで…兄さん」
聡は一瞬目を見開くと、そっと悠の手に自分の手を添えた。
「悠…大丈夫…今度こそ側にいる」
聡は吉幸の思惑通りに物事が進んだことに内心怒りを感じていたが、悠の手を離すことはできなかった。
◼️
怖い…誰か…助けに来て
「誰も助けに来ないよ…」
痛い…足が動かない…
「誰も…お前を助けには来ないんだ」
怖い…痛い…怖い…痛い…なんで誰も来てくれないの?
「大丈夫…直に良くなるよ…お前の母親のように」
痛すぎて…もう何も感じなくなってきた…兄さん…兄さん…
「聡は来ないよ」
なんで…僕のこと嫌いになったから?
「快楽だけを感じなさい…怖さも痛さも忘れられる」
…そうだ気持ちいいことだけ考えよう。
そしたら、何も考えなくて済むんだから…。
でも、一縷の望みを持ってしまう…兄さん早く助けに来て。
◼️
吉幸と聡が部屋に入ると、吉幸は悠の身体を拭くためにシャワールームに向かった。
ベッドに寝かされた悠は相変わらず聡の腕を掴んで離さなかった。
「兄さん」
呼ばれたと思って悠の顔を見るが、寝言のようだった。とても辛そうに聡を呼ぶ悠を抱きしめてあげるが、あまりに強く抱きしめてしまったせいか、悠の目が微かに開いた。
「悠?」
「兄さん?」
「そうだよ…何か飲み物でも持ってこようか?」
「…」
まだ悠の意識はぼんやりしたままのようだ。
「悠?」
「…兄さん…なんでもっと…もっと早く助けに来てくれなかったの?」
聡は頭を殴られたような気持ちになった。
「悠…ごめん…ごめん…」
その言葉を聞いて、聡は痛いくらいに悠を更に強く抱きしめた。
「痛い…」
強く抱きしめたせいで、悠が痛がってしまったと思った聡は悠を離したが、悠は更に痛がり始めた。
「兄さん…痛い…動けない…助けて…怖い…足が…足が…痛い…」
聡は、悠の言葉を聞いて足を見るが、特に怪我などは見当たらなかった。
どうしたのかと考えていると、嫌な予感がした。
その嫌な予感が当たっているか確かめるように悠に言葉を投げかけた。
「大丈夫…もう治ってるよ。ここはあの地下室じゃない」
「兄さん…兄さん…助けて…」
どうやら、嫌な予感は当たっているようで、悠は錯乱状態に陥っていた。
記憶も退行している様子で聡の言葉が通じているかも怪しかった。
「遅くなってごめん…助けにきた…もう怖くないよ」
「兄さん…どこ?…兄さん…」
「ここにいるよ…悠」
悠の顔から涙が溢れ出る。
どうやら、聡がどんなに呼びかけても悠には聡の存在が認識できないようだ。
その様子をただ見ていた吉幸は悠に近づくと、優しく抱きしめてキスをした。
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赤く熟れた悠の唇は薄く開くと、弱々しく吉幸の舌を、中へと受け入れた。
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「…ぁ…んっ……んぅ…」
悠の指はクチュクチュと可愛らしい音を立てて、自身の中を慰める。
自身の指が良いところに当たると、ぴくぴくと体を揺らし、二人のαを無意識に誘った。
そんな中、先に悠に手を伸ばしたのは吉幸の方だった。
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「あぁっ!」
悠は背中に押し付けられたペニスに倒錯感を覚えると、尻の谷間で吉幸のペニスを扱いた。
「あぁっ、あっ、吉幸の……もっとぉ…固くなってくぅ…あっ」
ーーーにゅちゅにゅちゅ
吉幸のペニスの先走りと悠の愛液の混ざる音が、皮膚の擦れ合いと共に激しくなる。
滑りやすくなった悠のアナルは、既に雪弥との行為で解されておりクパクパと、吉幸のペニスに吸い付いた。
吉幸は誘われるがままに、熱くたぎるペニスで濡れたアナルに口付けると、容赦なく一気に奥まで突き入れた。
「あぁっーーーーぁ……んっ!」
あまりの衝撃に喉を仰け反らせる悠を、容赦無く吉幸は下から突き上げ攻め立てた。
ーーーパチュっパチュっパチュっ
「んっ…あぅっ…もぅぉ我慢できない…吉幸…なかにぃ…ちょうだいぃ…あっ…ンッ…アぁん」
悠はだらしなく惚けた顔で吉幸に中出しを強請った。煽られた吉幸は、悠の腰を掴むと、今までと違い、乱暴に腰を突き上げ始めた。
「あっっ…深い…強よ…アあっ!…んっアン…ア…」
そして、痛いぐらいに乳首を引っ張りながら最奥を刺すように突き上げると悠は呆気なく果てた。
「っーーーーンッ……!」
あまりの快感に声すらも出ずに、涎を垂らしながら吉幸のしなやかなか体に身を預けた。
吉幸は、項垂れる悠の身体を聡の方に向けると、悠の膝を掴み、見せつけるようにM字開脚させ、まだ結合している間から中出しした精液がこぼれ落ちる様をまざまざと見せつけた。
そして、射精の余韻に浸る悠の耳元で囁いた。
「ほら…悠…聡が見てるよ」
「あっん…んっ…あっ…兄さんが…?…うそだ…いるはずない」
耳元に吹きかけられた声で、まだまだ敏感な身体を刺激された悠は肌を紅潮させながら、虚な目で辺りを見回した。そんな悠に吉幸は畳み掛ける。
「いると思えばいいんだ」
「兄さんがいると思えばいいの?」
「そうだよ…ほらもっと恥ずかしいところ…いっぱい見てもらおう」
吉幸は悠の指と自身の指を絡めて、悠のアナルから精液を掻き出すと、悠の腹に塗りつけた。
すると、悠は聡がいない方向の虚空を見つめて呟くと、アナルに両指を入れると大きく拡げた。拡げられたアナルからは、残っていた精液と愛液混ざった液体がどろりと、流れ落ちた。
「兄さん…見て僕の恥ずかしいところ」
その情景を見せつけられた聡の目は殺気に満ち溢れ、悠の体を押し倒すと、一気に自身のペニスを捩じ込んだ。
ーーーバチュン!!バチュン!!バチュン!!
「あっアン!!アぁああ!激しいぃ!!だめぇ!!死んじゃうぅ!!あぁあん!ァアアん!!」
あまりの挿入の激しさに悠は身を捩って快感から逃げようとするが、聡は逃げないように悠の首絞めた。
「許さない…こんな男のものになるくらいならいっそ…」
聡が激情に任せて、力いっぱい悠の首を絞めつける。
「あ…んっ…んッ…くる…しぃ…あっ…」
悠が苦痛に顔を歪めると、流石にやり過ぎだと、吉幸が聡の手を掴んで止める。
少し首を絞める力が緩められると、悠は喋れるようになったのか、震えながら小さい声で呟き始めた。
「やめて…父さん…違うごめんなさい。光弥さん…違う…ミツ…ごめん…殴らないで…痛いのはやだ…ミツ…愛してる…愛してるから…気持ちよくして?」
聡は絶望した。
悠は目の前の吉幸どころか、世界で一番憎んでいる奴のものだった。
人間ですらない畜生以下のあのクズな男を愛してると…。
聡がそっと悠の首から手を離すと、悠は咳き込んだまま息をヒューヒュー小刻みに吸い出した。過呼吸になっているようだった。
「悠…大丈夫か?」
吉幸が悠の背中をさする。
「落ち着いて…ゆっくり吐き出せ」
吉幸が悠の過呼吸を対処をしている中、聡は黙り込んでいた。
悠は落ち着くと、いきなり立ち上がって部屋の隅の壁に牢屋に閉じ込められた囚人ののように丸くなって一人でぶつぶつと話し始めた。
「兄さん…兄さん…兄さん…だめだ…兄さんに頼っちゃ…兄さんは優しいから…兄さんにこれ以上迷惑かけちゃ……兄さんがこれ以上、僕のせいで不幸になったら…吉乃…要…雪弥…会いたい会いたい会いたい会いたい……嫌だ…吉乃を取らないで…朔弥だけは…絶対に…僕が育てるんだ……あれ…ここどこ?…足が痛い…動けない…お父さん…ここから出して…違う…ここから出ちゃいけない…ここから出さないで…痛い…痛い…怖い…誰か…誰も…助けに…来ない…」
震えながら部屋の隅でうわ言を繰り返す悠に近づいたのは、先程と同じく吉幸の方だった。
「悠…」
「吉幸?」
「そうだよ…立てる?」
悠は首を振った。
「足が折れてるんだ…」
「大丈夫…折れてないよ…歩けないなら俺がベッドまで運ぶから、そこで一緒に寝よう?」
「嫌だ…布団の上…いや…布団の上にいたくない…もうしたくない」
「もうしないよ。布団の上で寝れたら…吉乃に会わせてあげる」
「本当?吉乃に会わせてくれるの?」
「うん。もう寝よう」
悠は吉幸の身体に捕まると、大人しく吉幸に従った。聡はその様子をただ見つめることしかできなかった。吉幸がベッドに悠を下ろすと、悠は目を閉じながらずっと子供達の名前を呟いていた。
「吉乃に会える…吉乃…要…雪弥……朔弥だけは」
やっとその声が聞こえなくなると、悠は疲れ果てたのか眠りに着いた。その様子を見守ると、吉幸はバスルームに消えた。
残された聡は寝ている悠を、仄暗い顔で見つめていた。
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