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冬の朝
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「ん⋯⋯ん⋯⋯」
ぬちゅ、ぐちゅう、ぬちゅ
その粘ついた水音は、地下鉄の走行音に紛れ、誰の耳にも届いていない。
ただ、自身の身体から発せられるその淫靡な音を、“たお”は全身で感じていた。
ぬちゅ、ぬちゅ
ゆっくり引いては、またゆっくりと奥深くまで。
めいっぱい張り詰めた筋肉の塊が、小さな尻の間にある孔を出入りしている。
その、反り勃った太く凶暴な欲望の持ち主は、腰を深く沈めるたび、たおの耳元で熱い息を吐いた。
たおはブレザーの袖を噛み、声を押し殺している。
通勤ラッシュ。車内は満員だった。
分厚いコートを身につけた通勤客、それもほぼ男の客で埋まっている。
たおは高校の制服姿で、カバンを前に抱えてドアの隅に立っていた。
が、いまは、立たされている、と言ったほうが正しい。
背後の大柄な男が着ているロングコートに包まれ、かれの太い腕に細腰をがっしり抱かれた状態でかろうじて立っていた。そうでなければ、力の入らなくなった膝はガタガタと震え、とっくに床にへたり込んでいる。
コートのなかで、たおはスラックスを太腿まで下ろされ、下着をずらされていた。
小さな尻だけが丸出しの状態で、その中央の孔に男のペニスを根元まで咥え込んでいる。
赤黒く血管の浮き出たそれは、ピンク色に充血したたおの秘部を強引に押し広げ、小さな身体を貫いていた。
男根が慎重に抜き挿しを繰り返すたび、孔から白濁した液体が漏れ、たおの太腿を伝った。
男はすでに一度、少年のなかで果てていた。
腹のなかに、どぴゅ、どぴゅ、と大量に精液を吐き出され、その熱くどろどろの液体がなんの許しもなく勝手に注ぎ込まれているという状況に、たおも堪らず絶頂した。下着のなかは、自分の出した精液でぬめぬめしている。
と、男が腰を小刻みに動かし始めた。
ペニスを一番深いところまで挿しこんだまま、最奥をずんずんと突いてくる。
ぬちゅ、ぶちゅ、ぐちゅ!
「ん⋯⋯や⋯⋯」
音が大きい。周りに聞かれちゃう。
ハラハラしながらも、それがまた興奮を誘い、孔のなかは男のものをきゅうきゅうと締めつける。
また出すんだ、このおじさん、すごい。
たおは無意識に尻を突き出し、びちゃびちゃに濡れた下着の上から、硬く反り返った自分のものをしごいた。
ふん、ふん、と男の鼻息が荒くなる。
「くっ⋯⋯!」
「やっ⋯⋯あ、ああ⋯⋯!」
男の足がガクガクと震えた。
と同時に、熱いものがたおの体内にほとばしる。
二度目とは思えない量の精液が一気に注ぎ込まれる。
ぱんぱんに膨れ上がったペニスはどくどくと脈打ち、何度も跳ねた。
たおもまた下着のなかで達していた。
右手は濡れて粘ついている。
ずるり、と男のものが体内から引き抜かれた。
抜かずに二度続けて出された大量の白濁液が孔から漏れ出て、太腿を伝い落ちる。
『次は、◯◯駅ーーーー』
30分近く男に執拗に掻き乱された恥部はまだいやらしくひくついているというのに、たおは否応なく現実に引き戻された。
慌ててスラックスを上げ、ベルトを締める。
たおは学校の最寄駅で電車を降りた。
ホームに立ち尽くすたおを、大勢の乗客が避けて通り過ぎていく。
たおを犯したコートの男らしき人物は降りなかった。ささくれだった無骨な指と整髪料の香りからして、若い男でないのは確かだった。
背後で扉が閉まり、電車が走り去る。
結局、たおは振り返らなかった。
顔も知らない男とセックスしたんだ、こんなに人がたくさんいる場所で。
非常識な状況を再認識し、たおの身体はまたじんと熱くなった。
あのおじさんは見抜いたのだろうか、ぼくにこんないやらしい願望があることを?
満員電車とはいえ、その男は車両に乗りこんだときからたおの背後に密着していた。
たおが訝しく思ったとたん、男はスラックスがはち切れんばかりに勃起した逸物を尻にぐいぐいと押し当てた。驚く間もなく、乱暴な手つきで前をしごかれ、同時に太い指が小さな孔を押し広げた。普段から自分で慰めていたそこは、痛みよりも、自分の細い指では感じたことのない快感を拾ってしまった。たおの反応に気を良くした男は、柔らかい尻の間に先走りでぬらぬらと光る亀頭を当てがうと、一気に挿入したのだった。
一部始終を思い出し、また勃起したたおは、駅のトイレに駆け込んだ。
「ん⋯⋯あん⋯⋯」
くちゅ、ぐちゅ、ずちゅ
指で尻の孔から精液を掻き出しながら、体つきと同じくまだ幼い竿をしごく。
足りない。おじさんの動きはとてもゆっくりだったから、ぞくぞくしたけど、もどかしかった。
もっと、あの太くて熱いやつで激しく突いてほしかった。
二本の指を尻に咥えこみ、たおは無意識に腰を振った。
「ん⋯⋯ふう⋯⋯イキたい、おじさんので、イキたい⋯⋯」
びちゃびちゃと激しい水音を立てて、指を出し入れする。びりびりと電流が走るような快感が足元から上がってきた。
「イク、イク⋯⋯!」
びくんと身体が跳ね、びゅるっと白い液体が飛び出た。それは個室の壁に飛び散り、どろりと垂れる。
尻の孔から指を抜く。泡だった粘液がとろりと出たが、男が遠慮なく吐き出した種はまだ体内に残っている。
「どうしよう」
たおは指にねっとりまとわりついた白濁液をじっと見つめた。
ぬちゅ、ぐちゅう、ぬちゅ
その粘ついた水音は、地下鉄の走行音に紛れ、誰の耳にも届いていない。
ただ、自身の身体から発せられるその淫靡な音を、“たお”は全身で感じていた。
ぬちゅ、ぬちゅ
ゆっくり引いては、またゆっくりと奥深くまで。
めいっぱい張り詰めた筋肉の塊が、小さな尻の間にある孔を出入りしている。
その、反り勃った太く凶暴な欲望の持ち主は、腰を深く沈めるたび、たおの耳元で熱い息を吐いた。
たおはブレザーの袖を噛み、声を押し殺している。
通勤ラッシュ。車内は満員だった。
分厚いコートを身につけた通勤客、それもほぼ男の客で埋まっている。
たおは高校の制服姿で、カバンを前に抱えてドアの隅に立っていた。
が、いまは、立たされている、と言ったほうが正しい。
背後の大柄な男が着ているロングコートに包まれ、かれの太い腕に細腰をがっしり抱かれた状態でかろうじて立っていた。そうでなければ、力の入らなくなった膝はガタガタと震え、とっくに床にへたり込んでいる。
コートのなかで、たおはスラックスを太腿まで下ろされ、下着をずらされていた。
小さな尻だけが丸出しの状態で、その中央の孔に男のペニスを根元まで咥え込んでいる。
赤黒く血管の浮き出たそれは、ピンク色に充血したたおの秘部を強引に押し広げ、小さな身体を貫いていた。
男根が慎重に抜き挿しを繰り返すたび、孔から白濁した液体が漏れ、たおの太腿を伝った。
男はすでに一度、少年のなかで果てていた。
腹のなかに、どぴゅ、どぴゅ、と大量に精液を吐き出され、その熱くどろどろの液体がなんの許しもなく勝手に注ぎ込まれているという状況に、たおも堪らず絶頂した。下着のなかは、自分の出した精液でぬめぬめしている。
と、男が腰を小刻みに動かし始めた。
ペニスを一番深いところまで挿しこんだまま、最奥をずんずんと突いてくる。
ぬちゅ、ぶちゅ、ぐちゅ!
「ん⋯⋯や⋯⋯」
音が大きい。周りに聞かれちゃう。
ハラハラしながらも、それがまた興奮を誘い、孔のなかは男のものをきゅうきゅうと締めつける。
また出すんだ、このおじさん、すごい。
たおは無意識に尻を突き出し、びちゃびちゃに濡れた下着の上から、硬く反り返った自分のものをしごいた。
ふん、ふん、と男の鼻息が荒くなる。
「くっ⋯⋯!」
「やっ⋯⋯あ、ああ⋯⋯!」
男の足がガクガクと震えた。
と同時に、熱いものがたおの体内にほとばしる。
二度目とは思えない量の精液が一気に注ぎ込まれる。
ぱんぱんに膨れ上がったペニスはどくどくと脈打ち、何度も跳ねた。
たおもまた下着のなかで達していた。
右手は濡れて粘ついている。
ずるり、と男のものが体内から引き抜かれた。
抜かずに二度続けて出された大量の白濁液が孔から漏れ出て、太腿を伝い落ちる。
『次は、◯◯駅ーーーー』
30分近く男に執拗に掻き乱された恥部はまだいやらしくひくついているというのに、たおは否応なく現実に引き戻された。
慌ててスラックスを上げ、ベルトを締める。
たおは学校の最寄駅で電車を降りた。
ホームに立ち尽くすたおを、大勢の乗客が避けて通り過ぎていく。
たおを犯したコートの男らしき人物は降りなかった。ささくれだった無骨な指と整髪料の香りからして、若い男でないのは確かだった。
背後で扉が閉まり、電車が走り去る。
結局、たおは振り返らなかった。
顔も知らない男とセックスしたんだ、こんなに人がたくさんいる場所で。
非常識な状況を再認識し、たおの身体はまたじんと熱くなった。
あのおじさんは見抜いたのだろうか、ぼくにこんないやらしい願望があることを?
満員電車とはいえ、その男は車両に乗りこんだときからたおの背後に密着していた。
たおが訝しく思ったとたん、男はスラックスがはち切れんばかりに勃起した逸物を尻にぐいぐいと押し当てた。驚く間もなく、乱暴な手つきで前をしごかれ、同時に太い指が小さな孔を押し広げた。普段から自分で慰めていたそこは、痛みよりも、自分の細い指では感じたことのない快感を拾ってしまった。たおの反応に気を良くした男は、柔らかい尻の間に先走りでぬらぬらと光る亀頭を当てがうと、一気に挿入したのだった。
一部始終を思い出し、また勃起したたおは、駅のトイレに駆け込んだ。
「ん⋯⋯あん⋯⋯」
くちゅ、ぐちゅ、ずちゅ
指で尻の孔から精液を掻き出しながら、体つきと同じくまだ幼い竿をしごく。
足りない。おじさんの動きはとてもゆっくりだったから、ぞくぞくしたけど、もどかしかった。
もっと、あの太くて熱いやつで激しく突いてほしかった。
二本の指を尻に咥えこみ、たおは無意識に腰を振った。
「ん⋯⋯ふう⋯⋯イキたい、おじさんので、イキたい⋯⋯」
びちゃびちゃと激しい水音を立てて、指を出し入れする。びりびりと電流が走るような快感が足元から上がってきた。
「イク、イク⋯⋯!」
びくんと身体が跳ね、びゅるっと白い液体が飛び出た。それは個室の壁に飛び散り、どろりと垂れる。
尻の孔から指を抜く。泡だった粘液がとろりと出たが、男が遠慮なく吐き出した種はまだ体内に残っている。
「どうしよう」
たおは指にねっとりまとわりついた白濁液をじっと見つめた。
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