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逢
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あれから1ヶ月。
忙しくも楽しい毎日を送っています。Andreでのバイトも私に合っているのか、周りの人達も良い方達ばかりで元々性別のよくわからない職場なので、男女問わず仲良くしてます。
性別はあるけれども、趣味嗜好が違う方が多いのです。身体は女性でも心が男性だったり、身体は女性で心も女性だけれど男性よりも女性が好きだったりと言う、様々な人と巡り会えました。男性だけど男性が好きなスタッフも居ます。
人間としても魅力的な方達ばかりなので、人間関係や物事の進み方人生色々な事が勉強になります。私の人生観が緩やかに変わりました。
Andreに通えている事は私にとって、とても幸せな事です。周りから見ると、きっと夜も遅く不適切な仕事場かも知れませんがこの場に今、居れて幸せです。
「おはよう! 何してんのよ! 朝から鏡の前でにやけて……おっ今日は雰囲気違うくない? 何だか女の子っぽい化粧ね。スカートも履いちゃって、久しぶりじゃないの。
まぁ髪もすっごく短いってわけじゃないから、スタイリングによってはちゃんと女の子に見えるのね~
ふぅーん。今日は日曜日だよね。どこかにお出掛けかしら?なんなら私とお出掛けする?美味しいもの奢ってあげるわよ。どう?」
お姉ちゃんがニヤニヤしながら話しかけてきた……出掛けるのわかってて、意地悪だわ。
「今日は駄目。用事ある」
「ヘェ~ 何用よ。誰と?あの彼氏は、別れてんでしょ。バイト先は女ばかりだし……そんな雰囲気醸し出していくんだから、男でしょ! 私を騙す事はできないわよ」
「別に騙してもない。ただ出掛けるのよ。映画行くの、見たかったのあるからさ」
「だから、誰とよ」
仕方ない。こうなったらお姉ちゃんは、聞き出すまでしつこい。変な所で執念深いから、厄介なのよ。
「卓也よ。最近又、良く遊ぶの….」
「ヘェ~卓也ねぇ。お互いフリーだし良いんじゃあ無いの、楽しんできなさい。卓也だったらこれあげるわ。二人で美味しい物でも食べなさい。私は昨日遅かったから二度寝するわ、おやすみ」
お姉ちゃんは、ポケットから万札を一枚取り出して私のポケットに入れてくれた。御礼言おうとしたけど、もう自分の部屋に入って行った後だった。
「お姉ちゃん……ありがとう。美味しい物食べます」
支度もできたし、そろそろ迎えに来るかな?さっきLINEで起きたよって来てたからね。下に降りてようかなっと思い階段を降りてると、家のチャイムが鳴り母の声が聞こえてきた。
「あゆちゃんたっくんが来てるわよー 今日たっくんとお出掛けなの?」
「はい! 今行くー! 降りてるから」
私は階段を駆け下りた。うん、大丈夫だ。変なところは無いよね……降りたら玄関で卓也と母が談笑していた。
「おはようお母さん。卓也もおはよう」
「あゆちゃん今日たっくんと映画に行くんだってね。お母さん知らなかったわ、あなたたち喧嘩したみたいに顔合わさなくなったから、美穂ちゃんとも悲しいわね。どうしたのかしらって話してたのよ。男女の幼馴染みは、お年頃になると難しいのねって……でも、お母さん嬉しいわ。あっ! ちょっと待っててね」
母が、何かに気付いて走って部屋に入っていった。玄関には二人きりになったんだけど、何故かそわそわする……あれからも偶にご飯食べたり、LINEしたりはしてたから、別に意識はして無い……大丈夫大丈夫。
「待っててくれたのね~ 良かった。あゆちゃん、たっくんお昼ご飯これで美味しいもの食べなさい。じゃあ! 楽しんでらっしゃいね」
母が封筒を手渡して、笑顔で手をヒラヒラさせていってらっしゃいって言ってる。まあ……貰っておこうかな。
「じゃあ……行こうか」
「うん」
封筒をポーチに入れて、卓也の後に玄関を出た。出た後に、卓也が手を差し出してきた……これは……これは、繋ぐのか……
躊躇してたら、強引に手を繋がれた。うっ……ドキドキする。顔、紅く無いかな……大丈夫なのか! 私!!
忙しくも楽しい毎日を送っています。Andreでのバイトも私に合っているのか、周りの人達も良い方達ばかりで元々性別のよくわからない職場なので、男女問わず仲良くしてます。
性別はあるけれども、趣味嗜好が違う方が多いのです。身体は女性でも心が男性だったり、身体は女性で心も女性だけれど男性よりも女性が好きだったりと言う、様々な人と巡り会えました。男性だけど男性が好きなスタッフも居ます。
人間としても魅力的な方達ばかりなので、人間関係や物事の進み方人生色々な事が勉強になります。私の人生観が緩やかに変わりました。
Andreに通えている事は私にとって、とても幸せな事です。周りから見ると、きっと夜も遅く不適切な仕事場かも知れませんがこの場に今、居れて幸せです。
「おはよう! 何してんのよ! 朝から鏡の前でにやけて……おっ今日は雰囲気違うくない? 何だか女の子っぽい化粧ね。スカートも履いちゃって、久しぶりじゃないの。
まぁ髪もすっごく短いってわけじゃないから、スタイリングによってはちゃんと女の子に見えるのね~
ふぅーん。今日は日曜日だよね。どこかにお出掛けかしら?なんなら私とお出掛けする?美味しいもの奢ってあげるわよ。どう?」
お姉ちゃんがニヤニヤしながら話しかけてきた……出掛けるのわかってて、意地悪だわ。
「今日は駄目。用事ある」
「ヘェ~ 何用よ。誰と?あの彼氏は、別れてんでしょ。バイト先は女ばかりだし……そんな雰囲気醸し出していくんだから、男でしょ! 私を騙す事はできないわよ」
「別に騙してもない。ただ出掛けるのよ。映画行くの、見たかったのあるからさ」
「だから、誰とよ」
仕方ない。こうなったらお姉ちゃんは、聞き出すまでしつこい。変な所で執念深いから、厄介なのよ。
「卓也よ。最近又、良く遊ぶの….」
「ヘェ~卓也ねぇ。お互いフリーだし良いんじゃあ無いの、楽しんできなさい。卓也だったらこれあげるわ。二人で美味しい物でも食べなさい。私は昨日遅かったから二度寝するわ、おやすみ」
お姉ちゃんは、ポケットから万札を一枚取り出して私のポケットに入れてくれた。御礼言おうとしたけど、もう自分の部屋に入って行った後だった。
「お姉ちゃん……ありがとう。美味しい物食べます」
支度もできたし、そろそろ迎えに来るかな?さっきLINEで起きたよって来てたからね。下に降りてようかなっと思い階段を降りてると、家のチャイムが鳴り母の声が聞こえてきた。
「あゆちゃんたっくんが来てるわよー 今日たっくんとお出掛けなの?」
「はい! 今行くー! 降りてるから」
私は階段を駆け下りた。うん、大丈夫だ。変なところは無いよね……降りたら玄関で卓也と母が談笑していた。
「おはようお母さん。卓也もおはよう」
「あゆちゃん今日たっくんと映画に行くんだってね。お母さん知らなかったわ、あなたたち喧嘩したみたいに顔合わさなくなったから、美穂ちゃんとも悲しいわね。どうしたのかしらって話してたのよ。男女の幼馴染みは、お年頃になると難しいのねって……でも、お母さん嬉しいわ。あっ! ちょっと待っててね」
母が、何かに気付いて走って部屋に入っていった。玄関には二人きりになったんだけど、何故かそわそわする……あれからも偶にご飯食べたり、LINEしたりはしてたから、別に意識はして無い……大丈夫大丈夫。
「待っててくれたのね~ 良かった。あゆちゃん、たっくんお昼ご飯これで美味しいもの食べなさい。じゃあ! 楽しんでらっしゃいね」
母が封筒を手渡して、笑顔で手をヒラヒラさせていってらっしゃいって言ってる。まあ……貰っておこうかな。
「じゃあ……行こうか」
「うん」
封筒をポーチに入れて、卓也の後に玄関を出た。出た後に、卓也が手を差し出してきた……これは……これは、繋ぐのか……
躊躇してたら、強引に手を繋がれた。うっ……ドキドキする。顔、紅く無いかな……大丈夫なのか! 私!!
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