私は貴方を許さない

興梠司

文字の大きさ
上 下
26 / 46
O県編

お金の使わないガチ恋

しおりを挟む
りえはガチ恋生産機なのかもしれない

りえが接客した人間は大体ガチ恋になっていく
以前に比べてガチ恋客が増えていった。

りえがちゃんと接客をするようになったからだ
りえは27歳の前科3犯で人殺しで指名手配中なのにこんな目立って大丈夫なのかと
あゆみは思ったりもしたがりえがやりたいなら、しょうがないと思っている
場面もある。

前からのガチ恋とは別にお金を使えないガチ恋をりえが掴んだ、大学生の客だった。
サラ金に借金をしりえの所に通っていたがそのお金もつきて
お店にもいけなくなってしまった。

そうなるとストーカーになる。

「あゆみなんとかしてよ」とあゆみに頼むが
あゆみは殺し以外得意ではない

「殺ればいい??」

「それは駄目」

大学生が急に消えたら不思議に思う人も出てくるかもしれない
そうなったら私達に目を向けられる。

絶対殺るわけにはいかない。

めずらしく掃除屋が「脅せば」という良い意見を出してきた、さすが組長

「うちの組のやつ使ってそいつ脅せばこないだろ」

「お願いしていい??」

掃除屋は早速舎弟に電話を金の使えないガチ恋客の特徴を伝えた

二時間後掃除屋に電話が来て「全てがおわりました」と報告がきた

その日りえが出勤の時金のないガチ恋客に刺された、命には別状はなく
3日くらいの入院ですみそうだった。

あゆみが動いた、警察はまだ逮捕できていない。
あゆみはとっくに内偵をすましている。

金のないガチ恋が住処としている工場の跡地に出向いた

「誰だお前ら」

そんな事を聞かれて名乗るやつはいない。
即首を掻っ切った、後は掃除屋の仕事なのであゆみは
りえの病院にお見舞いに行った

「もう大丈夫だよ」とりえにいうとりえは「わかった」と
笑顔で頷いた。
しおりを挟む

処理中です...