「夏の日に祠で出会った神様と、永遠に一緒に生きていくことになりました」

ねころび天青

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      「再会」



 あの夏の日の記憶が、断片的に蘇ってきた。



 祖母の家の裏手に広がる山——大人たちが決して近づいてはいけないと言った場所。



 幼い好奇心に抗えず、私は禁じられた山へと足を踏み入れてしまったのだ。



 苔むした石段を上りきると、朱色の鳥居が現れた。



 そこから先は神聖な領域だと本能的に感じたが、引き返す勇気はなかった。



 鳥居を潜り抜けると、古ぼけた小さな祠がぽつんと建っていた。



 触れてはいけないと直感したものの、指先が祠に触れた瞬間——何かが崩れる音が響き渡った。



 突然の光とともに現れたのは、人間とも動物とも違う存在だった。



 長い髪を持つ美しいこの世とも思えない男の姿。



 そして、よく見れば下半身は大蛇の胴体で覆われていた。



「我はこの山の守り主。お主は何者だ?」



 低く響く声に驚きながらも、私は自分の名前を告げた。



「ほう、良い響きのある名だな……」



 蛇神は微笑んだ。それからの数日間はまるで夢のようだった。



 蛇神は私に様々なことを教えてくれた。
 山の秘密、自然の摂理、そして人間には理解できない深遠な知識まで。



 子供ながら知的好奇心いっぱいの私はとても有意義だったが楽しい日々も束の間、家族と一緒に都会へ戻る時が来てしまった。



「もう行ってしまうのか…また、ここへ来てくれ…約束だ…」



 泣きそうな顔でそう言った蛇神の表情が今でも鮮明によみがえる。



 …あれ?……………約束したのに……なぜ忘れてしまったんだろう?



 時は流れ、十年の月日が流れた。
 祖母の葬儀で訪れた故郷の地、懐かしい山を見上げると、幼い頃の思い出が次々と脳裏をよぎった。



「そうだ……あの祠に行ってみよう」



 胸騒ぎを覚えながらも、私は再び山道を登り始めた。



 昔よりも草木が生い茂り道は荒れていたが、かつての記憶を頼りに進むうち、朱塗りの鳥居が目の前に現れた。



 躊躇うことなく潜り抜けた瞬間——私の意識は途切れた。

 

 冷たい石の感触が頬を撫でる。
 ゆっくりと瞼を開けると、薄暗い空間に私はいた。



 ぼんやりとした灯籠の明かりが照らし出すそこは神殿のような場所だった。



「気がついたか?」



 低い囁き声が耳元で響く。



 振り返るとそこに立っていたのは紛れもなくあの蛇神だった。
 だが十年前とは明らかに雰囲気が異なっていた。



 以前よりも禍々しく、瞳からは底知れない闇が溢れている。



「お主……なぜだ、なぜ来なかった?」



 怯える私に迫ってくる蛇神の姿に恐怖で身が竦み、次の瞬間、長大な尾によって私の身体は宙に浮かされていた。



 地面から離れることへの不安と恐怖の中で。



「ごめんなさい……」と小さく呟く。



「謝罪などいらぬ!」



 叫び声とともに蛇神の体躯が変化していき肌の色が黒ずみ鱗が露出し始めると同時に、周囲の空気まで重苦しいものとなっていく。



「約束を破った罰だ……」



 そう言って彼は牙を剥き出しにした口元から唾液混じりの舌先を見せると私の首筋へ絡みついてきた。



「っ!!!」



 冷たく湿った感触と共に力強い腕による拘束を感じると同時に、首から口が離され伸びてきた太い舌先によって、素肌全体が舐め回されてゆく。



 その行為自体こそ恐ろしいことであるはずなのに、何故だか心地良ささえ覚え始めている自分自身に、戸惑いつつも抵抗することもできずただ為す術もなく受け入れる。



「愛してるぞ…」



 そんな言葉と共に唇同士が触れ合うような優しいキスとは程遠く、貪り尽くすような激しさ持つ接吻行為が繰り返されていくうちに、頭の中は真っ白になっていき何も考えられなくなるほど思考停止させられていった。



 結果、意識朦朧となり始めてしまった頃、見計らったかのように蛇神の下半身の隙間から二つのペニスが大きく膨らみ、それぞれ先端が男性器の形へと変わっていく。



「ひっ……!」



 その異形を見て恐怖で震え上がる私を無視し、蛇神は強引に私を押し倒した。



「…さあ、契りを交わそうか」



 必死に抵抗するが、人外の力には敵わない。
 蛇神の舌が首筋を這い回り、熱い吐息がかかる。



 その感覚に背筋がぞくぞくとする。



「怖がらなくてよい。我が妻となった暁には永遠の幸福が得られるのだ」



 そう囁きながら、蛇の尾が私の体を撫で回し始める。



「あっ……いやっ! やめて!」



 泣き叫ぶ私を嘲笑うかのように、蛇神はゆっくりと衣服を剥ぎ取っていく。
 その動きは手慣れていて、あっという間に全裸にされてしまう。



「美しい……はぁ、実に美しい」



 恍惚とした表情で蛇神が呟く。
 長い舌で私の乳首を転がすように愛撫し始める。



「あぁん……いやぁ……!」



 初めて味わう快感に思わず声が出てしまう。
 その反応を見て満足気に笑う蛇神は、右手で胸を揉みしだきながら左手を秘所へと伸ばす。



「ふふ、濡れているではないか、かわいいのぅ…」



 蛇神は囁きながら、長い指先で私の割れ目をそっと撫でる。
 その冷たい感触に思わず腰が跳ねる。



「ほぉう? まだ処女か、よいよいならば尚のこと楽しみだ。我の為にとっていたのだな?かわいい奴め…」



 蛇神の二本のペニスが徐々に近づいてくる。
 恐怖と好奇心が入り混じる中、一本目のペニスが私のクリトリスにクチュッと触れた。



「ああっ!」



 予想以上の快感に身体が震える。
 蛇神は満足げに笑みを浮かべると、ペニスで優しく円を描くように愛撫し始めた。



「初めてにしては良い声を出すのう。もっと鳴かせてやろうな」



 もう二本目のペニスが膣口に当てられ、ニチュッとゆっくりと押し広げていく。
 痛みはほとんど感じない、むしろ未知の感覚に戸惑いながらも身体は自然と受け入れ始めていた。



「ほれ、力を抜け…我が妻となる者よ」



 蛇神の言葉に従い、呼吸を整える。
 徐々にペニスが奥へと侵入していくにつれ、違和感は消えていき代わりに甘い疼きが生まれる。



「あぁ……なにこれ、…っ気持ちいい……」



「あぁそうだろう…!我と一つになれば更なる愉悦が待っているぞ、さぁ動くぞ?ほら!」



 二本のペニスが交互に出入りし始めると、部屋中にパンッパンッと卑猥な水音が響き渡る。



 快楽の波が何度も押し寄せ、理性は溶けていく。
 意識が朦朧とし始めた頃、蛇神は突如として激しく突き上げ始めた。



「ダメッッ、イクッ! イッちゃぅ!!」



 絶頂を迎えた瞬間、蛇神も同時に射精した。
 ビュービューと熱い液体が体内に注ぎ込まれる感覚に酔いしれる。



「まだだ。夜は長いからのう?この腹にたっぷりと膨れるまで注いでやろう…」



 汗ばんだ額を拭いながら蛇神が囁く。



「この山奥で共に暮らそう。我が最愛の妻として永遠に」



「さあ、我が愛を受け入れよ、ふっんっ!」



 蛇神の言葉と共に二本のペニスが前と後ろの穴に入り再び動き出す。



 パンッ!パンッ!という衝突音が部屋中に響き渡り、結合部からはグチュグチュという粘液音が漏れる。



「ああっ!んっは…!っ両方から、ダメッ!!!」



「もっと感じろッ!、…ほら?いやらしい音が響いているぞ」



 蛇神はさらに激しく抽挿を繰り返す。



 ズブズブッ!ニュルンッ!という淫らな音に合わせて私の身体も跳ね上がる。



「やだぁ、やめて!おかしくなるぅ…ああ…!」



 一本は膣壁を擦り上げながら前後運動を続け、もう一本は子宮口をトントンとノックしている。



 同時に襲い来る異なる快感に理性は完全に崩壊寸前だった。



「ああん!イクッ!イックゥー!」



 絶頂を迎えた瞬間、蛇神の動きが一層加速する。



 ビュルルルーッ!ドプッドプッ!という熱い奔流が体内に注ぎ込まれる感覚に酔いしれる。



「ハハハッ!!これで孕ませてやる!」



 満足げな声とともに蛇神はペニスを引き抜く。



 コポォ……ゴポリッ……という音と共に大量の白濁液が溢れ出してくる。



「まだだ……まだ足りない」



 再び硬くなった二本のペニスが押し当てられる。



 クチャリ……ヌメェ……と糸を引くような粘液音を立てながら侵入してくる。



「もうダメぇ……やめておねがい死んじゃうぅ……」



 涙と唾液で顔面がグシャグシャになっているのに構わず蛇神は容赦な
い責めを続ける。



 バチンッ!ドチュンドチュン!という肉同士が激しくぶつかり合う音
に合わせて私も大声で喘いでしまう。



「出すぞぉ……全部飲み込めぇ!ぐっっ!!」



 再びの放出宣言と共に凄まじい量の精液が注ぎ込まれる感覚。



 ビチャビチャッ!ゴポゴポッ!と逆流してくる様子が容易に想像できた。



「あへぇ……はぁ、はぁ、はぁ、しあわせぇ……」



 半分意識を失いかけながらも身体は正直に反応してしまう。



 何度目かも分からない絶頂を迎えながら私は蛇神の胸板に崩れ落ちた。



「…よく頑張った。お主は最高の妻だ」



 優しく髪を撫でながら囁かれる言葉に安堵感が広がる。



「これからはずっっっっっっっっと一緒だ」



 こうして私は蛇神の花嫁として新たな人生を歩み始めたのだった。
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