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第二章
創世の物語
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“創世の物語”
~このくにのなりたちのおはなし~
はるか遠い、むかしのお話。
この世界が生まれた、その時に
いっしょに生まれた、たくさんの魔物がおりました。
世界中に散らばった、魔物たちは
それぞれの土地を、治めてくらしておりました。
やがて草が生え、木が生い茂り
どうぶつ達や、さかな達、とり達が生まれました。
そうしてさいごに、人が生まれました。
魔物たちは、それぞれに、たくさんの命も治めておりました。
ところがある日、
ロランの土地を治める、魔物がいいました、
「どうやら、人が増えすぎた、
このまま治めるには、年に千人の人を、もらう事にしよう」
ロランの土地のひと達は、こまりました。
魔物が、治めてくれなければ、
水も草木もかれはてて、人は飢えてしまうからです。
だからと言って、人を千人も渡しては
千人の家族が、なげきます。
ロランの土地の、ひと達は、
こまって大賢者のもとを、たずねます。
「魔物に人を千人も、あげずにすむにはどうすれば?」
大賢者は、かんがえます
「かわりに、どうぶつやこくもつを、供えて、ゆるしてはくれまいか?」
ロランの土地のひと達は、答えます
「ああ、もうそれは、ためしましたがダメでした」
大賢者は、かんがえます
「では、さかなや花々を、供えて、ゆるしてはくれまいか?」
ロランの土地のひと達は、答えます
「ああ、それももう、ためしましたがダメでした」
大賢者は困り果て、それではと、今度はこう言います、
「では、ばんさく尽き果てて、魔物をこらしめるより、他はない」
ロランの土地のひと達は、答えます
「ああ、あの魔物をこらしめる、だれが一体、できましょう?」
大賢者は考えて、ポンと手を打ち、答えます
「ああ、この世にはだれ一人、あの魔物には、勝てはせぬ。
それなら別の世界より、強きものを呼んでみよう」
そうしてそのまま大賢者は、おおきな陣を描きだし
3日3晩休みなく、いのりささげておりました
もう精も根も尽き果てて、あきらめかけたその時に
光とともにあらわれし、黒髪の剣士と金の髪の乙女。
ロランの人は喜んで、二人に願いたてまつる
「人を千人とって喰う、おそろしい魔物をこらしめて」
「あい、わかった」
と引き受ける、美しくたのもしい剣士と乙女。
それから二人は旅をして、魔物のもとにたどりつく
「やあ、われこそは、異世界の剣士であるぞ、勝負せよ」
魔物と剣士は戦って、剣士は怪我をおいました
しかしてすぐに、金髪の乙女が怪我を治します
なんどもなんども戦って、なんどもなんども治すうち
魔物はすっかりつかれ果て、まいりましたと手を付いた。
「では、こんどから千人の人のかわりに、ご馳走や
花をそなえて祀るから、いままで通りに、この土地を治めてくれ」
と手を打った。
そうして魔物はそれからも、ずっとこの土地を治めてる。
剣士と乙女はけっこんし、ロランの国の創世の、王と女王となりました。
これが、この国の創世の物語。
終
~このくにのなりたちのおはなし~
はるか遠い、むかしのお話。
この世界が生まれた、その時に
いっしょに生まれた、たくさんの魔物がおりました。
世界中に散らばった、魔物たちは
それぞれの土地を、治めてくらしておりました。
やがて草が生え、木が生い茂り
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ところがある日、
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水も草木もかれはてて、人は飢えてしまうからです。
だからと言って、人を千人も渡しては
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ロランの土地の、ひと達は、
こまって大賢者のもとを、たずねます。
「魔物に人を千人も、あげずにすむにはどうすれば?」
大賢者は、かんがえます
「かわりに、どうぶつやこくもつを、供えて、ゆるしてはくれまいか?」
ロランの土地のひと達は、答えます
「ああ、もうそれは、ためしましたがダメでした」
大賢者は、かんがえます
「では、さかなや花々を、供えて、ゆるしてはくれまいか?」
ロランの土地のひと達は、答えます
「ああ、それももう、ためしましたがダメでした」
大賢者は困り果て、それではと、今度はこう言います、
「では、ばんさく尽き果てて、魔物をこらしめるより、他はない」
ロランの土地のひと達は、答えます
「ああ、あの魔物をこらしめる、だれが一体、できましょう?」
大賢者は考えて、ポンと手を打ち、答えます
「ああ、この世にはだれ一人、あの魔物には、勝てはせぬ。
それなら別の世界より、強きものを呼んでみよう」
そうしてそのまま大賢者は、おおきな陣を描きだし
3日3晩休みなく、いのりささげておりました
もう精も根も尽き果てて、あきらめかけたその時に
光とともにあらわれし、黒髪の剣士と金の髪の乙女。
ロランの人は喜んで、二人に願いたてまつる
「人を千人とって喰う、おそろしい魔物をこらしめて」
「あい、わかった」
と引き受ける、美しくたのもしい剣士と乙女。
それから二人は旅をして、魔物のもとにたどりつく
「やあ、われこそは、異世界の剣士であるぞ、勝負せよ」
魔物と剣士は戦って、剣士は怪我をおいました
しかしてすぐに、金髪の乙女が怪我を治します
なんどもなんども戦って、なんどもなんども治すうち
魔物はすっかりつかれ果て、まいりましたと手を付いた。
「では、こんどから千人の人のかわりに、ご馳走や
花をそなえて祀るから、いままで通りに、この土地を治めてくれ」
と手を打った。
そうして魔物はそれからも、ずっとこの土地を治めてる。
剣士と乙女はけっこんし、ロランの国の創世の、王と女王となりました。
これが、この国の創世の物語。
終
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