ネズミと猫

三五八11

文字の大きさ
上 下
3 / 4

ドンドン聞いて行こう

しおりを挟む
馬さんは
「嫌だ!
 俺は走るのが早い生き物なんだ!」
「だから1番がいいじゃないか!」
「バカ!
 すでに負けてるのに
 情けで1番なんて
 俺のプライドが許さん!」
と怒られてしまいました。

そして羊さんのところへ向かっていると
サルさん、鳥さん、犬さんが
何か話あっていました。
「俺はやっぱりサルさんが
 ダメなんだよ」
「それは俺もだよ、犬さん」
ネズミは急いで近寄って
「それなら、どっちかが
 俺と順番変わろうよ!」
と言うと鳥さんが
「それは嫌だなぁ」
「なんで?」とネズミさん
「よく考えて
 僕は鳥ってのが言われてるけど
 キジなんだ。
 サルとキジと犬は
 仲間なんだよ。
 それに間に僕がいるから
 仲間で固まろうよ!
 って話をしていんだ
 ようやく二人が納得したんだから
 そんな話しないで!」
とまたまた怒られてしまいました。

次に猪さんに話をすると
「俺は今の順番でいいんだよ」
「なんで?」
「俺が思うに
 今のメンバーでいつか
 順番替えレースがあると思ってる。
 だって1番小さいお前が1番
 龍よりウサギが早い
 馬さんなんて何番だよ?
 神様がこんなおかしな順番で
 納得してると思うかい?
 その順番替えレースで
 1番後ろからトップにいく
 まさに目標に向かって猪突猛進!
 俺様の為に用意されてる舞台だよ。
 楽しみだなぁ」と言いながら
どこかに行ってしまいました。

「はぁ、ダメだった」
と、ネズミさんは
羊さんのところに行ってないのは
完全に忘れてしまって
あきらめしまいました。
そして、人間の家の屋根裏に隠れて
「軒下は猫が来るけど
 ここなら来ないだろう」
とそこに住み始めました。


 
しおりを挟む

処理中です...