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10【R18】
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クオはガーラより先に宿の部屋に戻った。いつもガーラがカジノを開く時は、先に部屋へ上がっていた。ガーラにはディアドラがいるので、悪い客に絡まれる心配はなかった。
一人の時間は静かだった。クオは三人の時間も大切だったが、一人になる時間も大切にしていた。その落ち着いた静けさの中で、魔術の本を読んだ。
そろそろ寝ようとした頃、すっーと扉が開いて閉じた音がした。目の前にフローが現れた。
「クオの心を盗みに来たぜ」
扉の鍵を開けて入ってきたフローは、明るく告げた。
「おいおい、俺は今寝ようとしたところだが……」
クオの束ねた黒い髪が広がった。髪紐はフローの左手首に結ばれていた。フローはにっと笑った。
「クオはガーラが誰かと親しくしていたら、嫉妬しないの~?」
フローは寝台のクオとは反対側に座ってクオに尋ねた。クオは低い声で答えた。
「俺はガーラを縛るつもりはない。それにガーラを信頼しているつもりだ」
「ひゅ~! 愛だねぇ」
フローが茶化した。そして好奇心の高まった瞳で続けた。
「じゃ、オレは?」
クオは漆黒の瞳で恋人を見た。
「フロー……。お前を縛ることは無理だと思うが。だが、お前が誰かと恋愛している姿は想像できないがな。……あまり想像したくない」
フローは目に笑みを浮かべた。そして寝台に座っていたクオの隣にすっと移った。クオとゆっくりと唇を重ねる。心を盗みに来たシーフの口付けは優しかった。二人は酔い、体温が上がった。
フローは唇を離すと、クオの首筋に唇を移した。
「クオ、脱がせてもいい?」
「いいや、自分で脱ぐ」
「サンキュー」
フローは短く答えた。二人は服を脱いだ。フローはあらわになったクオのきれいな肢体を横から抱きしめた。クオの首元にキスを落とす。右手ではクオの陰部を愛でた。重なった肌は互いの体温を伝え、心を温め合った。
「フロー……、いや、いい」
「どーした、クオ?」
「いつから、俺のことを好きだったのか知りたくてな。まぁ、聞かなくても何となく子どもの頃からなのだろうと思うが……」
「んー、会った時からだねー。クオが隣の家に住み始めた時だからね」
クオはフローの想いの長さに紅潮した。
「そうか」
「子どもが一人でウィンデラに住み始めてたからね~。ま、ウィンデラではそういう子どもも多いんだけど。クオは毛色が違ったからさ」
フローが言いたいことをクオは察した。クオは真面目な質なので、陽気で時に生き馬の目を抜く町の人たちと少し違った。クオは町の人たちに世話になったが、少し距離を置いていた。
「フロー、俺の他に誰か……いや、いい」
クオは皆まで言わずに口ごもった。フローはクオの頬に軽くキスをした。
「クオの独占欲は美味しいねぇ」
フローはクオの陰部をさする手に力を込めた。ほどなくクオは甘やかな声を上げた。そして込み上げてきたものを放った。フローは笑みをこぼした。
クオは落ち着くと呟いた。
「フロー……。いや、何でもない」
「どーした?」
フローは柔らかな笑みでクオを見た。クオは小声で言った。
「その、何だ。長い付き合いなんだが、……ずっとそばにて欲しい」
フローはクオを後ろから覆うように抱きしめた。
「オレはクオが嫌がらない限り、離れるつもりはないぜ」
クオは言葉の重みを感じた。フローの愛情が深いことは、幼なじみとしてよく分かっていた。
「オレは友情と愛情と分ける必要はないからね。クオはずっと大事な人だからさ」
二人は横になった。フローはクオの後ろからクオの背中にキスをしていった。クオはフローの愛撫に身を委ねた。
その夜は二人は肌を重ねて眠った。
一人の時間は静かだった。クオは三人の時間も大切だったが、一人になる時間も大切にしていた。その落ち着いた静けさの中で、魔術の本を読んだ。
そろそろ寝ようとした頃、すっーと扉が開いて閉じた音がした。目の前にフローが現れた。
「クオの心を盗みに来たぜ」
扉の鍵を開けて入ってきたフローは、明るく告げた。
「おいおい、俺は今寝ようとしたところだが……」
クオの束ねた黒い髪が広がった。髪紐はフローの左手首に結ばれていた。フローはにっと笑った。
「クオはガーラが誰かと親しくしていたら、嫉妬しないの~?」
フローは寝台のクオとは反対側に座ってクオに尋ねた。クオは低い声で答えた。
「俺はガーラを縛るつもりはない。それにガーラを信頼しているつもりだ」
「ひゅ~! 愛だねぇ」
フローが茶化した。そして好奇心の高まった瞳で続けた。
「じゃ、オレは?」
クオは漆黒の瞳で恋人を見た。
「フロー……。お前を縛ることは無理だと思うが。だが、お前が誰かと恋愛している姿は想像できないがな。……あまり想像したくない」
フローは目に笑みを浮かべた。そして寝台に座っていたクオの隣にすっと移った。クオとゆっくりと唇を重ねる。心を盗みに来たシーフの口付けは優しかった。二人は酔い、体温が上がった。
フローは唇を離すと、クオの首筋に唇を移した。
「クオ、脱がせてもいい?」
「いいや、自分で脱ぐ」
「サンキュー」
フローは短く答えた。二人は服を脱いだ。フローはあらわになったクオのきれいな肢体を横から抱きしめた。クオの首元にキスを落とす。右手ではクオの陰部を愛でた。重なった肌は互いの体温を伝え、心を温め合った。
「フロー……、いや、いい」
「どーした、クオ?」
「いつから、俺のことを好きだったのか知りたくてな。まぁ、聞かなくても何となく子どもの頃からなのだろうと思うが……」
「んー、会った時からだねー。クオが隣の家に住み始めた時だからね」
クオはフローの想いの長さに紅潮した。
「そうか」
「子どもが一人でウィンデラに住み始めてたからね~。ま、ウィンデラではそういう子どもも多いんだけど。クオは毛色が違ったからさ」
フローが言いたいことをクオは察した。クオは真面目な質なので、陽気で時に生き馬の目を抜く町の人たちと少し違った。クオは町の人たちに世話になったが、少し距離を置いていた。
「フロー、俺の他に誰か……いや、いい」
クオは皆まで言わずに口ごもった。フローはクオの頬に軽くキスをした。
「クオの独占欲は美味しいねぇ」
フローはクオの陰部をさする手に力を込めた。ほどなくクオは甘やかな声を上げた。そして込み上げてきたものを放った。フローは笑みをこぼした。
クオは落ち着くと呟いた。
「フロー……。いや、何でもない」
「どーした?」
フローは柔らかな笑みでクオを見た。クオは小声で言った。
「その、何だ。長い付き合いなんだが、……ずっとそばにて欲しい」
フローはクオを後ろから覆うように抱きしめた。
「オレはクオが嫌がらない限り、離れるつもりはないぜ」
クオは言葉の重みを感じた。フローの愛情が深いことは、幼なじみとしてよく分かっていた。
「オレは友情と愛情と分ける必要はないからね。クオはずっと大事な人だからさ」
二人は横になった。フローはクオの後ろからクオの背中にキスをしていった。クオはフローの愛撫に身を委ねた。
その夜は二人は肌を重ねて眠った。
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