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2話 5章 蜂蜜レモン水/手作り素麺(そうめん)
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「分かってますわい。」
すぐに白髪の医者は、診察を始める。マーチスの身体の前で跪くと、触診や呼吸と瞳孔を観察しだした。ようやくして一通りを終えると、同じ姿勢のままで、周囲に指示を飛ばす。
「やはり、熱中症ですわい。…しかも、酷い脱水状態で、衰弱もしておりますわい。…大至急、水分を持って来るんじゃわい!」
「わ、わかった。…水を持ってくる」
「でも、只の水じゃ駄目じゃわい。…塩と糖分を、たっぷり入れるんじゃ。」
「は?…俺達は、暑い時は只の水しか飲んでないぞ。」
周りの人達も話を聞くも、首を傾げて聞き返すと、
「お前さん達は、暑さになれているからじゃろうけど、…街の外の人は違うんじゃわい!…いいから、言った通りの物を持ってくるんじよわい!!…そうすれば、水分をより良く吸収するんじゃよ!」
「えぇ~、そうなのか?」
「わ、わかったよ。」
次第に説き伏せられ、状況を理解した。
「…ちょっと、店の中の物を貸してくれ。」
すると大人の中から、一人の男性が断りを入れて、高級雑貨店に入りだした。やがて店内から再び姿を現すと、やや濁った水を注いだコップを手にして戻ってきた。
「ほら、こっちに貸すんじゃわい!」
すかさず白髪の医者は、手渡されると、マーチスの口を開けて中身を流し込みだした。
「さぁ、…これを飲みなさい。」
「………っ!?…げほほ、」
しかし、マーチスは口にした途端に吐き出してしまい、
「ま、不味い。」
と、戯言の様に呟いて、また脱力感に苛まれてしまう。
すぐに白髪の医者は、診察を始める。マーチスの身体の前で跪くと、触診や呼吸と瞳孔を観察しだした。ようやくして一通りを終えると、同じ姿勢のままで、周囲に指示を飛ばす。
「やはり、熱中症ですわい。…しかも、酷い脱水状態で、衰弱もしておりますわい。…大至急、水分を持って来るんじゃわい!」
「わ、わかった。…水を持ってくる」
「でも、只の水じゃ駄目じゃわい。…塩と糖分を、たっぷり入れるんじゃ。」
「は?…俺達は、暑い時は只の水しか飲んでないぞ。」
周りの人達も話を聞くも、首を傾げて聞き返すと、
「お前さん達は、暑さになれているからじゃろうけど、…街の外の人は違うんじゃわい!…いいから、言った通りの物を持ってくるんじよわい!!…そうすれば、水分をより良く吸収するんじゃよ!」
「えぇ~、そうなのか?」
「わ、わかったよ。」
次第に説き伏せられ、状況を理解した。
「…ちょっと、店の中の物を貸してくれ。」
すると大人の中から、一人の男性が断りを入れて、高級雑貨店に入りだした。やがて店内から再び姿を現すと、やや濁った水を注いだコップを手にして戻ってきた。
「ほら、こっちに貸すんじゃわい!」
すかさず白髪の医者は、手渡されると、マーチスの口を開けて中身を流し込みだした。
「さぁ、…これを飲みなさい。」
「………っ!?…げほほ、」
しかし、マーチスは口にした途端に吐き出してしまい、
「ま、不味い。」
と、戯言の様に呟いて、また脱力感に苛まれてしまう。
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