異世界で商売はじめました。(〇豚は異世界に出荷よー(´・ω・`)そんなー! )

ヒロ三等兵

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12話.再び出荷される……

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 加護の結果は――
 冒険をする予定のない俺にとって、あまり嬉しくないモノだった。

 加護の用紙に、神の贈り物ギフトが写し出される。
 そして、文字が写し出された用紙を受け取った。
 加護の用紙には、【魔法使い】と記入されていた。

 それだけなら救いはあったのだが……女神による追記が書かれていた。

 前世で――30過ぎても童貞だった魔法使いさんに、ぴったりのギフトを差し上げます。
 なんと!!  【魔法使い】のギフトで~す。
 嬉しいでしょ!! ←(追記がウザい!!)

 このギフトは便利よぉ、貴方が童貞である限り効果継続
 ――効果が続いてる間は、攻撃魔法も覚えれるし回復魔法も覚えれるわ。
 更に、貴方の有効ステータスの三つが通常の二倍で成長するわ。
 ねっ!? 便利でしょ!? ←(ホントにウザい!!)

 ただし、この世界で童貞を捨てた場合は、ギフトの効果はなくなるわ。
 今までに覚えた魔法と成長したステータスはなんで安心してね。
 最後にを拗らせて、魔法使いになった貴方に朗報よ!!
 この世界ではになれば、前世で叶わなかった貴方の願いが叶うわよ。
 
 ――と、女神の追記が書かれている。
「冤罪だ!!」と、思わず叫んでしまった。

「どれどれ、見せてもらえないかね」と、スミス神父が聞いてきた。

 手伝って頂いた手前、ダメとは言えないし……
 場所が場所だし、場合によっては一晩くらいなら懺悔ざんげしてやる。

 恐る恐る、スミス神父に加護の用紙を手渡した。
 それに釣られるようにエミリーも用紙を見に行く。

「加護、【魔法使い】だって凄いね。
 ハジメさんが、魔法使えるのもギフトのおかげなのね。
 けど、追記の先の文字読めないわ」と、エミリーが言った。

「そうだね。追記から先の文字は私達にはわからない文字だね。
 古代文字とも違うし」と、スミス神父が言った。

「えっ、2人とも読めなかったんですか?」と、馬鹿正直に答えてしまった。

「なんと、書かれていたのかい?」と、食い気味にスミス神父が聞いてきた。

 わからないフリで通せばよかったか。
 言いづらい所は、ごまかして説明するかな。

 ・自分が転生者である事。
 ・前世での女性経験がない故に、女神が皮肉を込めて 【魔法使い】というギフトをくれた事。
 ・ステータスの上がりが良い件と商人なのに魔法を覚えれるのは、ギフトが原因である事。
 ・このギフトは、ある意味、魔法使いの期間限定(童貞)のギフトである事。

 ギフト:【魔法使い】について三つの事を伝えた。
 性癖と元年齢を教えるのは気が引けたので教えなかった。

「つまり、ハジメ君は勇者達と同じ稀有なギフト持ちなんだね」と、スミス神父に言われてしまった。

「ああ、転生者でも戦闘職じゃないので――
 そっち方面は勇者に任せてます」と、キッパリと断っておいた。

 そんな話をしていたら、エミリーが突拍子も無い事を言い始めた。

「ねぇ、童貞って何?
 捨てるってどういう事?」

 まさかの発言に、俺は目が点になった。

 スミス神父は、笑いをこらえている。
 スミス神父が、エミリーを呼び出し耳打ちで話をした。
 エミリーがコチラを見て顔を真っ赤にしてる。

 ぐぬぬ、なんだこの辱め。
 女神よ食肉加工の女神とか言って悪かったから――この状況をどうにかしてくれ!!
 しかし、女神の奇跡は何も起きなかった。

「それで、ハジメ君。
 既に夜遅くなってるから、今日は教会で休んでいくといい」と、スミス神父が提案してくれた。

 続けて、スミス神父が耳打ちで話しかけてきた。

「布団とかは貸し出すから孤児院でも良いけど。
 エミリーを相手にして、ギフト喪失とかなると教会として大問題になるからね」と、耳打ちして言われた。

「ちょっ!! 何言ってんですか」

「あはは……」と、陽気にスミス神父が笑っていた。

「ここで寝ます」

 2人に夜の挨拶して、教会の一室を借りて睡眠を取ることにした。

 ……
 …………

 何処だココ?  あぁ、教会の一室か。
 いや、夜なのに――コレは明るすぎるだろ、それにこの感じ見覚えあるぞ。

 前回と同様に女神様が話しかけてきた。
「二階堂始さん、お久しぶりです」

「ノルン様でしたっけ? 
 もしかすると……俺はまた死んだんですか?」

「いいえ、違います」

「それじゃ、ここにいるんですかね?」

「貴方が教会で寝てるから。
 神の啓示を受けやすい状態にあるんですよ」

「フェッ!?
 その件は……まぁ良いです。 それより、【魔法使い】ってなんですか?
 スキルは二つ貰ったじゃないですか」

「貴方が言ったじゃないですか、魔法使いになってないってね。
 な・の・で!! レベルの上限が半分でも通用するギフトをあげたのです」

「余計なお世話ですよ」と、俺が言うと。

「そういうなら、とっとと魔法使いを辞めれば童貞卒業すれば良いんですよ」と言って、女神が笑っている。

「私は運命を司る女神です。
 貴方には、もっと様々な出来事を体験していただきたい」

「そこまで言うのなら。
 この世界の出来事を楽しむだけですけど、一つだけ聞かせて下さい」

「なんでしょう?  今ならなんでも答えますよ」

「ん?」今、なんでもって言ったよね?  とか考えてたら。

 女神に思いっきり睨まれた。
 あぁ、思考読まれるんだった。

「どこまでなら?  童貞喪失にならないんですか?」

 女神にセクハラを働く不敬者である。

 女神が顔を赤くしている――あれ凄くかわいい?
 前あった時は美人局で、お断りノーサンキューしたのになんでだろう?

「あの時は、一般的に美しいと思われる年齢を選択しましたが――
 貴方にダメ出しされて若い子が良いと言われたので、見た目を2歳ほど落としました。
 18歳位までは貴方の許容範囲なんですね」

「わざわざ、そんなことしてくれなくてもいいのに……
 もしかして、俺に惚れました?」

「帰りは、グルグル巻きで帰されたいですか?」

「いいえ、滅相もない事でございます」と言って、女神の提案を拒否した。

 それで先ほどの質問に――
 恥ずかしさで真っ赤な顔をした女神が口頭ではなくジェスチャーで返答してきた。
 左手の指で輪っかを作って、もう右手の指をまっすぐ差し込んで――
「この状態で、貴方が果てたら童貞喪失とみなします」と、女神は言った。

「口頭で言ってくれないんですかぁ。
 さっき、って言いましたよね!!」

 女神様が加工の準備を始めた。

「調子に乗りました。
 許して……」

「許しません!!」と、女神の無情な言葉が返ってきた。

 ぐるぐるぐるぐる……。
 コレマジできついからやめてぇー!! 死ぬぅぅ!!
 ぐるぐるぐるぐる……。
 俺は気を失った。

「ロリコンは、異世界に出荷よー!!」
 ――と、女神は嬉しそうに俺を出荷した。

「(´・ω・`)そんなー!」と、俺はつい叫んでいた。

 ハッ!!

 俺は教会のベッドから飛び起きた。
 体に女神の羽衣は残ってないが、グルグル巻きにされた後が各所に残っている。

 ノックがあり、スミス神父が入ってきた。
「どうしたんだい、ハジメ君?
  朝から叫んで何かあったのかい?
 それと、グルグル巻きにされたような、その跡はなんだい?」

「夢だと思いますが、女神ノルンに羽衣でグルグル巻きにされました。
 その跡かと?」

「まさか、それは聖痕!?
 詳しく聞かせてくれないか」

 朝っぱらから、根掘り葉掘りと色々聞かれた。
 主に女神の姿など、そう言った部分だ。

 女神像との違いは、女神像は普通の服を着ているが女神様は羽衣だったよな。

 あっ、思い出した。

 【アイテムボックス】から、女神の羽衣の一部を取り出した。

「女神様のきている服は、この布で出来たフワフワした感じの羽衣です。
 転生してきた時に、女神様にこの羽衣で巻かれてコッチの世界に来たんで」と言って、羽衣を神父に見せる。

「おお!! コレが女神の羽衣!!
 譲ってくれないかね?」

「流石にソレは無理ですよ。
 参考になればと思い見せているだけです」

「そうか残念だが……
 羽衣は神が君に与えたものだから仕方ないな」

「わかって、もらえてよかったです」

 その後は、半乾きの服に着替えて、[クリア]の魔法で服の状態を元に戻した。

 そして、教会から自分の店へ帰宅する事となった。
 神父とエミリー、そして、孤児院の子供たちが見送りをしてくれた。
 お店に帰って――ギルドをついでに見に行ったら、驚愕の事実が張り紙に書かれていた。

 [ビッグフロッグの買取停止]

 え?  明日から俺は何をすればいいの?
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