主人公の義弟兼当て馬の俺は原作に巻き込まれないためにも旅にでたい

発光食品

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光の国に転生した闇属性の俺!?

48)チート系主人公

先程見た義兄のステータスを紙に纏める。

お兄様(光属性) レベル25  HP500  MP2000

俺たちのステータスと見比べてみればわかるが、かなりの化け物だ。年が7つ離れているとは言え、もうすでにレベルは25に到達している。ちなみにこの国の成人の平均的なレベルは30とどこかの文献に記されていた。化け物なのはレベルだけではない。HP、MPの基礎数値がどちらも高すぎるのだ。どちらに偏ることもなく、バランスよく高い。きっと同年代の中に義兄に勝てる人間なんていないだろう。

(チート系主人公じゃねえか!)

コンコン

誰かがドアをノックする。この時間に俺の部屋を訪れるのはどこぞのお兄様しかいないだろう。

「ナハト、まだ起きているよね?入っても良いかな?」

「ちょっと待ってください」

俺は急いでメモしたものを片付ける。このイヤリングの能力はできる限り誰にも知られたくない。特に義兄には絶対にだ。というか「まだ起きてる?」じゃなくて「起きているよね?」は怖すぎる。多分あの魔道具に布を被せたのはよかったものの、部屋の明かりは魔道具を通じて見えていたのだろう。もはや隠そうともしない恐ろしいほどの潔さだ。

「お待たせしましたお兄様。こんな夜更けにどうしたのですか?」

「いや、ただ寝る前に愛おしい弟の顔を見に来ただけさ」

「なるほど(?)」

「部屋に入れてくれるかい?」

「あ、えっと、良いですけど…」

何を考えているのかわからない美しい顔でズカズカと俺の部屋に入ってくる。義兄は魔道具に布が被せられているのを横目に見てソファに腰掛ける。

「そんなところでぼーっとしてどうしたの?ナハトも座りなよ」

「そうですよね。ありがとうございます」

義兄とは反対のソファに座り向かい合う。すると義兄はキョトンとした顔で首をかしげる。

「何でそっちに座るんだい?隣においでよ」

「へ?」

「だって今日ナハト行ってたよね。皆がいないところだったら好きなだけイチャイチャして良いって」

(確かに言ったけども!!!誇張されすぎだろ!!)

「僕、ナハトにくっ付きたかったのに我慢したんだよ?褒めてくれないの?」

隣に座ろうとしたら手を引かれ、義兄の膝の上に座るという恥ずかしい感じになってしまった。逃げようと思ってももう遅い。俺は義兄の腕の中に捕まってしまった。さすがチート主人公、腕力も俺の比じゃない。

義兄は下から俺のことを覗いて「早く褒めて」と上目遣いで促してくる。

(待ってくれ、男同士でこんなことして誰に徳があるってんだ!!)

逃げられない義兄の腕の中で俺は必死にこの状況の打開策を考える。
感想 14

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