主人公の義弟兼当て馬の俺は原作に巻き込まれないためにも旅にでたい

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光の国に転生した闇属性の俺!?

51)エドワードの過去3

「ではこの子どもをどうするかについてだが」

ついに僕のこれからの生活がこの人の一言で変わるんだ。光属性はこの国の象徴と呼ばれているが、自分はこの属性を持って「よかった」なんてこと一度も思ったことない。この属性のせいで親に売られそうになったり、今もこの属性のせいで人生を勝手に決められるのだ。光属性は祝福などではないこの国に僕を縛り付ける呪いだ。

「うん、そうだな。初めはうちの聖騎士団に所属してもらおうと思ったが気が変わった」

「聖騎士ではないなら魔導士ですか?」

「いいや、この子は君が引き取ってよ。君のところには娘も息子もいないんだ丁度いいだろう」

「はい?」

公爵様はすごく驚いていた。もちろん僕も。貴族の後見人となることはよく聞くが、「引き取る」という選択肢はあまり聞いたことがない。

「これは君を信頼しているからだよ、レナート」

「……はあ。そこまでいうならもう意見を変える気は無いのだな、クラウン」

ニコニコしているが有無を言わせない雰囲気がある。公爵様も王様のこういう無茶振りには慣れている感じだ。

「わかった。この子は私が責任を持って引き取ろう」

「すんなり受け入れてくれるなんて珍しいね」

「どこかこの子はお前に似ている節があるからな。放っておけないんだ」

「……?」

「君の名前を聞いてもいいかい?」

僕の目の前にしゃがみ込んだ公爵様が顔を覗き込みながらきく。もう長い間両親に名前なんて呼んでもらっていない。なんなら、まともに呼んでもらったことなんてあるだろうか。でも孤児院とかにいく際は自分で考えた名前を名乗っていた。この名前は自分の欲望も混ざっている。

「エドワード」

本で読んだ話だが、エドワードという名前には富の守護者という意味があるらしい。僕は心の中で富とそれを守る力が欲しかったんだ。今考えるとなんて子供らしいんだろうと思う。そんな僕の考えを見透かしているのか、公爵様は優しいけどどこか憐んでいるような瞳で「そうか」と答えた。

それからは淡々と僕が公爵家に入るための手続きが済んでいった。公爵家に着くと公爵夫人が出迎えてくれた。第一印象は「とても美しいひと」で「苦労も何も知らなそうな令嬢」だった。公爵様も公爵夫人も暖かく公爵家に迎え入れてくれたというのに、この時の僕は誰も信じられない状態だった。

それから、狡猾な僕は優しい公爵夫妻とは裏腹に利用できるものは全て利用しようとした。勉強も戦闘も自分から進んで学んでいった。いつがあるかはわからない。それまでに最高峰の講義を受けて最高の自分を作り出せばいい。この頃の僕はそうやって一人で生きていくんだってずっと考えていた。

ーそう、ナハトが生まれるまでは

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