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光の国に転生した闇属性の俺!?
89)大切な君を
ーエドワードside
ナハトが今日王宮に行ったそうだ。その事実を知ったのは僕が家に帰ってきてからだった。
僕は来年学園に通うことになるその準備として公爵夫人…お母様と買い物に行っていたのだ。正直学園なんてものには毛ほどの興味もない。中等部までの学習であればもうすでに終えているし、貴族同士の交流になんて面倒くさい。
「はあ…」
「どうしたのエドちゃん。ため息なんて珍しいわね」
「あ、いつの間に…すみません。無意識でした」
本当だ。普段であれば自分の悩んでいる姿なんて見せない。弱みというものがあるだけでこの世界は生き残れないからだ。僕が公爵家に引き取られた時の周りの貴族の僕に対する扱いは、それはひどいものだった。僕の前では「汚い平民」「公爵家に入り込んだネズミ」なんて言うくせにお父様やお母様の前では媚を売る。外部から僕を操ろうとする汚い奴もいた。
学園にはそんな親を持つ汚い貴族たちがたくさんいるんだろう。そんなところに誰が喜んで入るというのだろうか。
(この世で一番綺麗なのはナハトだけだ)
もちろん、汚い世界で生き抜いてきた僕も汚れきっている。僕の役目は綺麗なナハトを一番近くで守り切ることだ。知らないやつにナハトが染まっていくことが僕は耐えられない。この呪いのような光属性はナハトを守るための力であり、縛るための力だ。この公爵家もナハトを縛るための枷だ。
(ナハトだけは信用できる人のそばでずっと笑顔でいてほしい)
僕の頭の中にはずっとナハトがいる。だから僕の知らないナハトがいるとしたら耐えられない。
「ふー。たくさんお買い物をして疲れちゃったわね。お部屋に帰って一回休みましょうか」
「そうですねお母様。では…」
「お話中失礼します。フィオーレ様!」
「あら?そんなに急いでどうしたの?」
「実はナハト様が王宮で…」
そこから聞いた話は衝撃的だった。王宮に闇属性のことについて調べに行ったナハトが得体の知れない悪魔と契約したというのだ。
(あ、悪魔…それも得体の知れない…?王宮で?なぜ?お父様もいるはずなのに…?それも僕のいないところで?)
その話を聞いただけで頭がぐちゃぐちゃになった。僕でさえもナハトと魔法で繋がっていないというのに、何処の馬の骨とも分からない、それも悪魔に。帰ってきたお父様やナハトの話を聞いても納得のできる話ではなかった。お母様は表情にさえ出ていなかったがそれなりに怒っていることは僕も気づいていた。お母様はお父様の手を引いて寝室へ消えていった。あの忌々しい悪魔も今夜は使用人に任せるようだ。ここで悪魔の肩を持つべきではないとナハトも本能的にわかっているんだろう。
(さすが僕のナハト、賢いね)
ーそして僕たちは二人きりになった。
ナハトが今日王宮に行ったそうだ。その事実を知ったのは僕が家に帰ってきてからだった。
僕は来年学園に通うことになるその準備として公爵夫人…お母様と買い物に行っていたのだ。正直学園なんてものには毛ほどの興味もない。中等部までの学習であればもうすでに終えているし、貴族同士の交流になんて面倒くさい。
「はあ…」
「どうしたのエドちゃん。ため息なんて珍しいわね」
「あ、いつの間に…すみません。無意識でした」
本当だ。普段であれば自分の悩んでいる姿なんて見せない。弱みというものがあるだけでこの世界は生き残れないからだ。僕が公爵家に引き取られた時の周りの貴族の僕に対する扱いは、それはひどいものだった。僕の前では「汚い平民」「公爵家に入り込んだネズミ」なんて言うくせにお父様やお母様の前では媚を売る。外部から僕を操ろうとする汚い奴もいた。
学園にはそんな親を持つ汚い貴族たちがたくさんいるんだろう。そんなところに誰が喜んで入るというのだろうか。
(この世で一番綺麗なのはナハトだけだ)
もちろん、汚い世界で生き抜いてきた僕も汚れきっている。僕の役目は綺麗なナハトを一番近くで守り切ることだ。知らないやつにナハトが染まっていくことが僕は耐えられない。この呪いのような光属性はナハトを守るための力であり、縛るための力だ。この公爵家もナハトを縛るための枷だ。
(ナハトだけは信用できる人のそばでずっと笑顔でいてほしい)
僕の頭の中にはずっとナハトがいる。だから僕の知らないナハトがいるとしたら耐えられない。
「ふー。たくさんお買い物をして疲れちゃったわね。お部屋に帰って一回休みましょうか」
「そうですねお母様。では…」
「お話中失礼します。フィオーレ様!」
「あら?そんなに急いでどうしたの?」
「実はナハト様が王宮で…」
そこから聞いた話は衝撃的だった。王宮に闇属性のことについて調べに行ったナハトが得体の知れない悪魔と契約したというのだ。
(あ、悪魔…それも得体の知れない…?王宮で?なぜ?お父様もいるはずなのに…?それも僕のいないところで?)
その話を聞いただけで頭がぐちゃぐちゃになった。僕でさえもナハトと魔法で繋がっていないというのに、何処の馬の骨とも分からない、それも悪魔に。帰ってきたお父様やナハトの話を聞いても納得のできる話ではなかった。お母様は表情にさえ出ていなかったがそれなりに怒っていることは僕も気づいていた。お母様はお父様の手を引いて寝室へ消えていった。あの忌々しい悪魔も今夜は使用人に任せるようだ。ここで悪魔の肩を持つべきではないとナハトも本能的にわかっているんだろう。
(さすが僕のナハト、賢いね)
ーそして僕たちは二人きりになった。
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